satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

学びや!レイディアント学園 第123話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界でだらだらしてる物語です。本編とは一切関係がありません。また、擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品でもあります。苦手な方はブラウザバック!
前回はアリア&ティールコンビの食料集めをお見せしました。振り回されっぱなしでしたね(笑)
今回は、残されたラルとフォースの話。それなりに二人になる場面は多い気もするけど、まあ、変わらずいつも通りの二人かな?
視点はラルです。元通りだ!


ティールとアリアちゃんを見送った私達は、こちらの仕事に取りかかった。とは言うけれど、フォース君にベースキャンプの準備を任せ、私は山の幸を採りに行った。一時間程でそくささと戻ると、テント二つ、簡易的な調理場、食事するためのスペース等々……サバイバルにしては快適すぎる空間が出来上がっていた。
「おかえり」
それらを一人で作り上げたフォース君は、テントの入口に座り、ひらひらと手を振っていた。
「フォース君、手際よすぎ」
「悲しいかな、慣れてんだよ」
「制御者一人いると違うわ」
「そういうことではないと思う。実際、できないやつはいる」
ふぅん。お仲間様もできると思ってたけど。
フォース君曰く、制御者とはフォース君以外にも何人かいるようで、今現在は彼含め四人いるらしい。過去に入れ替わりもあったとかなんとか言っていたため、結局、制御者は何人だったかはフォース君も知らないみたいだ。
「んなの、どうでもいいんだよ。それより、下ごしらえやっちまおう。山菜とか、灰汁抜きしないと使えんだろ」
「そだね。手分けしてやるかぁ……って、手当たり次第に持ってきたけど、どうしようか」
種類豊富な葉物類や、食用キノコ。きのみから果物までたっくさんだ。
「……家庭なら天ぷらとか、するところかな」
「無理っすね。炒めで……妥協するか」
「最悪、あれだ。鍋ぶっこんで終わり。鍋は最強だから。とりあえず、突っ込んで適当に味つければそれっぽくなるよ」
変なの入れなきゃ最強だろうけれど。入れるとしても、山菜とお肉だけ。まあ、スープにしてしまえばいいか。そうしよう。
「いずれにしても、このままじゃ駄目だし、手は加えないと」
「はいよー」
普段から料理をする私達だ。更に言えば、現役の探検隊であり、同じチーム。このような作業は慣れているため、すぐに終わってしまうだろう。
サバイバルだから、本格的な調理器具はない。食材を切るためのナイフや小さな鉄製の鍋、飯盒みたいなやつ等々が各自に配られている。初心者キャンパーが使っていそうな道具の数々である。じゃあ、他はどうするのかというと、うちには制御者様がいらっしゃるので……
「ナイフやりにくい。包丁くれ」
「へいへい」
フォース君が片手間に作り出した万能包丁を握り、淡々と食材の皮剥きやら、なにやらをこなしていく。現状、貸出しされている鍋で調理自体はどうにかなるだろう。流石に、圧力鍋とかは無理だけれど。
時折、文明の力である調理グッズをフォース君から借り、短時間で全てを終わらせた。
うん。フォース君がいると、個人の持ち込みのところに調理器具を持ち出す必要がなくなるから、便利だ。……これは、本人には言えない。言ったら蹴られること間違いなしだからだ。
ちなみに、フォース君が持ち込んだ私物は暇潰しの本らしい。らしいといえば、らしいチョイス。なんだけれど、夜になると使い物にならなくなるのではと思うのは、私だけだろうか。

二人でやれることがなくなり、しばし、休息を取ることにした。狩りをしているだろう二人には申し訳ないのだけれど。
「結局、秘策ってなんだったの」
「あー……その場で調達してもらうんだよねぇ。ご飯食べながら、狩りをしてもらうって感じ?」
「なるほどね。ディーネの腹も満たされるし、こっちは食料も調達できるし、一石二鳥ってことか?」
そゆこと。
この方法は、いつだったかツバサちゃんから聞いたものだ。なんでも、仲のよいツバサちゃん達が家族ぐるみで行うキャンプなんかでも、この方法を用いていると聞かせてくれた。
「あーちゃんに狩りを任せるときは、その場で調理できるように、火打ち石とか食料を焼くための道具とか持たせるんです!」
と、ツバサちゃんが言っていたのだ。こうすれば、あーちゃんはお腹一杯して帰ってきますから、と笑いながら話してくれた。
そこで思い付いたのは、簡単に料理できればよくない? である。
「……で、ラルがディーネに持たせてた物ってわけね。中身はラルお手製の道具か?」
「概ね正解。……完全解答を述べるなら、私とツバサちゃんの合作だけどねん♪」
道具自体は私が組み上げ、要となる火打ち石部分については、ツバサちゃんの魔法式がどうにかしてくれたのだ。魔法の申し子様々である。
「火属性の魔力石を道具につけることで、簡単に火がつくようになってる。もちろん、ちゃあんと道具を組み立てて、決められたプロセスを踏まないと火はつかない」
暴発なんて目も当てられない。その辺は完璧に組み上げた。何度か一人でも使ってみたけれど、なかなか利便性は高い。
まあ、火の部分は魔力石だ。魔力石の性質上、一日の使用時間には限度はある。アリアちゃんのように頻繁に使われると、どうなるか分からないのがネックだ。まあ、完成した際、ツバサちゃんは自分の組み上げた魔法式に自信満々だったから、大丈夫だとは思う。多分。
「……暇人か?」
「やかましい。めっちゃ忙しいわ」
「いやだって、すぅとりぃの頼まれ事も完成させてただろ。お前」
「まあね。あれは、元々の完成品があって、ちょっと手を加えただけだよ」
「だから、暇人なのかなって。探検隊やってる?」
……や、やってるよ。
「大丈夫か? ティールに怒られても知らんぞ」
「だいじょーぶ……ダイジョーブ」
報告書溜まってるけど。
「それ、大丈夫って言わなくない?」
「私の中では大丈夫の部類」
多分。
「そう言うなら、いいんだけどね。おれには何ら関係ないので」
……ソーデスネェ。

フォース君と雑談を楽しんでいると、満足のいく量をゲットできたのか、アリアちゃんとティールが帰ってきた。ティールは数時間前よりもやつれている気もするけれど、アリアちゃんの洗礼でも受けたのだろう。
案の定、私の姿を見つけると、ティールはキッと表情が変化した。
「ラールー!!」
「あはは~♪ おかえり、ティール♪」
「おかえり、じゃない!! 何あれ! 意味分かんないっ!!」
一体、どのことを言っているのかな? 肉焼き器なのか、アリアちゃんの狩りの様子なのか。
「全部だよっ!」
あらぁ……
「落ち着けよ。空腹のディーネさんに襲われるよりましだろ?」
「そ、そうだけどさ……」
この前の大会で空腹のアリアちゃんではないにしろ、それに近い状態のアリアちゃんと対戦したフォース君が言うと、説得力がある。
そして、アリアちゃん本人はというと。
こちらに到着してからも、自身の肉は分けてあるのか、再び焼き肉パーティーを始めているところだった。この辺りはモンスター生息地とは離れている。それでも、調理中に襲われては面倒だと考え、私とフォース君とで、軽く獣避けの術はかけてある。けれど、きちっとかけた訳じゃないからな。
……そのときは、アリアちゃんが何とかするか。
『あーちゃ、まらまらたべるのらー!』
『いっぱい! いっぱいなのだ!』
スイちゃん、セツちゃんの言葉にほくほくしながら、しっかりと頷くアリアちゃん。
「へぇ? アリアちゃん、スイちゃんとセツちゃんの声、聞こえてるんだ」
「みたいだね。……最近、聞こえる人が増えてきたなぁ」
ツバサちゃんとレオン君もそうだったもんね。
「うん。……ぼくは構わないんだけど。あいつらが調子に乗らないかだけが心配」
うぅん。そこは、まあ、ティールの手腕にかかってるんじゃないかな?
「そうなのかな。……自信ない」
そこは頑張れとしか言えない。
私はティールから戦利品(大量の肉)を受け取り、フォース君の方へと向き直る。
「フォース君、仕上げだよ! お仕事だぞー!」
「そうっすね……多いなぁ、それ」
私もそう思う。
流石に異空間収納効果のある鞄に戦利品は、全て詰め込まれているものの、その容量すらギリギリなくらいの肉が入っていた。これを今からある程度分けていかねばならないと思うと、気が遠くなる。
処理は……うん。任せた。
「おれかよ!? いや、もう、何も言わねぇわ。口より手を動かします……」
流石、フォース君。分かっている。
さて。とりあえず確認しておいた方がいいか。
私は、ウキウキしながらお肉を焼いているアリアちゃんに近づいた。
「アリアちゃん、今回、アリアちゃんがゲットしてくれた分で足りるかな?」
「……ん。狩りの間に食べたから、大丈夫」
お、よかった。
「腹八分目……くらい?」
……お腹いっぱいにはならないんですね……!!
ティール、一応、明日の朝まで獣避け継続できるようにしてきて。私らでやるにはやったけど、必要最低限の手抜きなんすよねぇ。範囲をもう少し広げてほしいかなって」
私達を無闇に襲わないとは思うけれど、それはここが学園内の裏山だから。ここが他の外だとすれば、忘れてはならない作業の一つと言える。
この辺を見ているかは知らないけども。
「了解。ぼくは暇だしね。見てくるよ」
「……僕も、手伝う」
焼いたばかりの骨付き肉を片手にアリアちゃんは立ち上がる。それを見たティールは、若干引き気味ではあったが、それを口にしないだけ大人である。
私達はアリアちゃんのお腹を満たすためのメニューを作らなければならないわけだが……
「当初の予定通りに具だくさんスープといきましょうかね。ここにルゥがあれば、ド定番のカレーといくところだったけど、流石に持ってない」
「適当に調味料放り込め。なんとかなる」
手際よく肉の処理をするフォース君が、半ばなげやりに答える。男の料理って感じもするが、これは彼自身の思考放棄に他ならない。考えるの面倒になっただけだろう。
「全部スープにするのもあれだし、少しは焼くかぁ……あ、その……五分の一くらいでいっか。スープに入れないで置いといて」
「あん?」
「明日の朝も食べるんだよ。私らは」
今日で全て食べちゃいましたではすまされない。朝から狩りになんて行きたくもない。食料は計画的に使うに限るのだ。
「……なるほどね。了解」
私の意図を読み取ったらしいフォース君は、言われた通りにする。
元から準備していたのもあり、夕飯の支度は案外すんなりと完了した。……が、普段の探検隊の野営より、何倍もの量を準備したのは言うまでもないだろう。



~あとがき~
なんか、淡々としてきてますね。大丈夫。このあと、わちゃわちゃするから。多分。

次回、ご飯食べる。
どうでもいいような話をしまくる四人……というか、主に三人をお届けする予定です。

話すことがない!!←

ではでは!

学びや!レイディアント学園 第122話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界でどんぱちする物語です。本編とは一切関係がありません。また、擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品でもあります。苦手な方はブラウザバック!
ティール視点でアリアちゃんとの狩りをお送りしてます。今回もそんな感じです。
ティール「ぼく、スイとセツにも振り回されて、アリアにも振り回されるの……?」
宿命だと思う。ティールのキャラ的に。
ティール「キャラ的に!?」


《Te side》
アリアが一分もかけずに仕留めたオウルベアからドロップしたのは、オウルベアの肉や爪等である。まあ、妥当なドロップ品で、今回使うのは肉の方だ。
回収して、更なる狩り場へと移動するかと思いきや、アリアはラルから受け取った鞄を取り出し、おもむろに作業を開始した。
「あー……アリア……さん?」
「♪」
鞄の中身は肉焼き器らしかった。アリアはてきぱきと組み立てると、ウキウキしながら、鉄串に先程ドロップした肉を刺し、二本の支柱にセッティング。あとは取っ手をぐるぐると回せば回転式肉焼き器が……じゃなくて!!
「あの、それ……聞かなくても分かるんだけど、それ……なんですか……?」
「ラルがくれた……♪」
うん……うん、そうね……そうですね……!
なんちゅうもん渡してんだ、うちのリーダー!!
竈、つまり、火の部分は魔力石を使用しているらしく、アリアが軽く触れるだけで、ぱっと高火力の火が肉を焼いていく。
これ、誰が組み立てたんだ。器具の部分はともかく、魔法分野に疎いラルが魔力石の調整? とてもじゃないが、魔法式を独自に組み替えるなんて、彼女にできっこない。となると、フォースか……いやでも、フォースもアリアの秘策について知らなかったんだもんな。なら、ツバサとかユーリとかかな……? うん。あり得る。……後輩巻き込んで何してるんだ!?
『てぃー! なんかくるよー!』
いろんな感情が入り交じって、わけが分からなくなっていると、セツの切羽詰まった声が聞こえてきた。この状況で何が来るのか不明だが、とりあえず、スイを抜剣しておく。
ガサガサと近くの草むらが揺れ、そこから飛び出してきたのは、涎を垂らし、いかにも獲物いただき! という雰囲気を出しているモンスターの数々だった。一匹、二匹の話ではない。十数頭はいて、ぼくらを囲んでいる。いきなりなぜ、こんな数がここに突っ込んできたのか、すぐに分からなかったものの、ふわりと肉の焼ける匂いで気づいた。
「……いつだったか、野外で料理するときは獣や魔物避けの術をかけとけってリアさん言ってたなぁ」
そう教えてもらったのは、ぼくとラルが中等部に通っていた頃。野営でも本格的な料理を嗜むリアさんだからこそのアドバイスのようにも思えたそれは、当時、全く料理をしなかったぼく達にあまり関係のないものであった。
今はラルが色々試すようになって、リアさんの言いつけ通り、忘れずに獣避けの術をかけてるけど……忘れるとこうなるのか。
『てぃー、くるよ!』
「んげっ!? アリア、お肉は一旦放置し……て?」
ぼくが目を離している間に、ペロリと平らげたのか、鉄串に刺さっていたはずの肉はなくなっていた。
「肉……新しい、獲物っ!!」
幸せそうな表情から一転、キラリと目を輝かせたアリアは、銃剣ではなく、ブルーにコーティングされた二丁拳銃を取り出した。
「狩る……っ!! “水連弾”!」
拳銃を構え、辺り構わず引き金をばんばん引いていく。それに合わせて、水の弾も打ち出され、次々とモンスターへとヒットさせていく。
この攻撃、ぼくを気遣う要素が何一つとしてなく、ぼーっとしていたらこちらにまで弾が飛んできて、モンスター達の二の舞だ。
ぼくのこと、忘れてませんか!!??
「わ、ちょ……うわぁぁ!?」
『てぃー、にげろにげろー!』
獣達の叫び声とぼくの叫び声がこだまする中、ただ一人だけが嬉々として狩人の立場にあった。
なんで! ぼくまでえぇえ!?
水の弾丸も避けつつ、目の前にいるモンスターも斬り伏せる。よくもまあ、器用なことをしているなと感心したくなる。自分で自分を褒めたいくらいだ。
怒濤の攻撃による十数体撃破の体感時間は長くても、実際は大してかけていない。ものの数分の出来事で、あっさりと片がついた。そして、再び肉を手にしたアリアは先程と同じように、肉を刺し、ぐるぐると調理を開始する。瞬く間に美味しそうな匂いが辺りを包み始めた。
『てぃー、せんとーじゅんびなのら』
『こんどは、あわてなくてすむね!』
あ……うん。そうなるよなぁ。そうだなぁ……うん。なるほどなるほど……
「つまり、アリアが満足するまでこのプロセスは踏まないといけない。そういうことかな?」
『だねー! あーちゃのおなか、いっぱぁいにしなきゃなのね!』
まんぷくはいーことだって、るーもいってた!! いってた??』
言ってないかな。基本、腹八分目がいいと思うよ。食べ過ぎると動きも鈍くなるからね。……食事をしないお前達にこんな話をしても仕方がないのだけれど。
予測通り、ガサガサと少し離れた草むらが揺れる。きっとこの匂いを嗅ぎ付けたモンスター……もとい、アリアの獲物達だろう。
「ふふっ……理解したよ。どうしなきゃいけないのか、……いいだろう。上等だよ、この野郎……! スイ、セツ! 本気でいくぞ」
鞘に収まったままだったセツも抜剣し、アリアから離れる。弾は水属性なら、至近距離で受けさえしなければ、能力を使って軌道を逸らせるはず。この前、怒られたばかりだけれど、こんなところで仲間に撃たれたくはない。実弾ではないにしてもだ。
『ほいな!』
『じゅぎょーでは、すいちゃといっしょ、ぜーんぜん! ないからね! がんばるおー!!』
ええい! こうなったら、とことん付き合ってやる! 探検隊スカイの片割れを舐めるなよ!?

結果、この行程を五回ほど繰り返した辺りで、数えるのをやめた。そこから更に時間を─どれだけかけたのか、体内時計が宛にならなくなるくらい─かけて、アリアの食欲を満たすためだけ……こっちが本題なんだけれど、最早ついでとなってしまった夕飯のお肉回収もしっかりとしていく。
アリアからの誘爆すら気をつければ、ある意味、効率的ではある。まとめて仕留められるし、数も一気に稼げるからである。まあ、危険なことには変わりはない。あまりお勧めできないやり方だ。
「ごちそうさまでした……♪」
どうやら、満足したらしいアリアはラルからもらった肉焼き器をしまい始める。
それを見たぼくはその場にへたりこんだ。
や、やっと終わったぁ~……
『てぃー、いちばんがんばってた』
『さいきんのなかで、いちばん』
「ぼくも、そう思います……」
戦闘が三割、逃げが七割だったため、戦闘に疲れたと言うよりも、逃げるのに疲れたと言わざるを得ない。なんでぼく、狩りに来て、逃走ばっかしていたのだろう?
「いっぱい、獲れた……!」
これ以上ないってくらいに食べたはずなのに、もう夕飯のご想像ですか。見てたこっちが胃もたれしそうなくらいだったのに。
「…………帰ろ?」
「は、はい……」
エネルギー満タンなアリアは、なぜぼくがここまでぐったりしているのか分からないらしい。
これはね、主に君のせいなんだよ。知ってた……?
……なんて、口にする元気もなく、ぼくは黙って立ち上がり、前を歩くアリアの後ろをただただついていくだけとなった。
ラルの無茶振りで体力や精神面が鍛えられていたと思っていたが、どうやらまだまだのようだ。



~あとがき~
頑張ったで賞をあげたい。

次回、ラルに視点を戻して一方その頃をします!
まあ、そこまでかけません。すぐに時は進みます。はい。

ティールには、ラルみたいに巧みに制御するのは無理でしたね。知ってた☆
ここ最近、ティールがろくな目に遭ってないけど、大丈夫なんだろうか。彼に見せ場は存在するのか。……この合宿編では全くないですね!(盛大なネタバレ)

ではでは!

学びや!レイディアント学園 第121話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界でやりたい放題する物語です。本編とは一切関係がありません。また、擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品でもあります。苦手な方はブラウザバック!
ようやく合宿を迎えることができました。今回から本格的に始まりますよー! いえー!!
まあ、大変なバトルとか、シリアスな展開はどこにもないです。いつも通り。わちゃわちゃしたレイ学です。安心してね!!
ラル「気を抜くと、すーぐ変な方向に持ってくもんね」
まじそれ。
今回はティール視点です。理由はそっちの方が面白いからです。


《Te side》
校長先生の……というよりは、教頭先生がサバイバル合宿の開始を宣言し、生徒達は裏山の入口へと吸い込まれるように入っていく。
まあ、それはぼくらもおんなじで、ラルを先頭にどんどん奥へと進む。並び順はラル、ぼく、フォース、アリアの順。理由は特にない。たまたま、この順番で入ったから、なんとなくこの一列で進んでいるだけ。
「どこで寝ても危なくないけど、いいとこ見つけたるよ~♪」
「水辺が近いと楽だよな。その辺りを探せ」
「分かってますよーっと」
ぼくを挟んで、ラルとフォースが野営場所についての話を進める。
ここの森は学園の管理下にあるせいか、獣なんかは住んでいるものの、人を襲うなんてのはない。こちらから攻撃すれば反撃はあるけど、獣からの先制攻撃は滅多にない。まあ、絶対ないとは言えないから、対策は必要だ。
ふと、無口なアリアが後ろにいるのか心配になって後ろを振り向く。話さないから存在感も薄いけれど、はぐれたなんてなったら大変だ。アリアの実力なら、一人でも大丈夫だろうけれども。
……なんて、思っていたけれど、アリアはしっかりと後ろをついてきていた。どこで拾ったのか、みずみずしそうなきのみを食べながら。
えーっと、どこで採ったんだろう……?
手当たり次第に食べられるきのみや果物をもぎ取り、片っ端から食している……ように見えた。
こんな女の子の食欲を本当に制御できるんだろうか。ラルは秘策があるとか言っていたけれど、ぼくやフォースはそれを知らない。
ラルを信用していないわけじゃないけれど、大丈夫……なんだよね? ね、ラル……?

山に入ってから一時間程、歩きっぱなしだっただろうか。ようやく、ラルのお眼鏡に叶う野営場所に辿り着いたようで、彼女が元気よく「とーちゃぁく!」と叫んだ。
そこはフォースの要望通り、近くに川があり、水には困らなそうな場所だ。ぼくらはテントを張れそうな場所に荷物を下ろす。そして、ぱちんっとラルが手を叩いた。
「早速だけど、役割分担しよう。準備組と食料調達組! 私とフォース君で諸々の準備してるから、ティールとアリアちゃんで食料調達よろしくっ!」
え……?
ずっときのみを食べているアリアを見る。アリアはぼくのことなんて見る気もないのか、目が合わない。
「あの、ラル? ぼくとアリアが?」
「うん。だってティール、料理できないじゃん」
ぐっ……や、まあ、そうなんですけどね……?
「メインディッシュの肉とかそっちに任せるよ。山菜とか果物とか、細々したのはこっちで何とかして、料理してるからさ。……ね?」
有無を言わせない圧を感じる笑顔を見せられ、ぼくは渋々頷いた。ラルの言う通り、そういう分担が正解なんだろうけれど。
ここに来て、ぼくと一言も話してくれないアリアとコンビって不安しかない。
「ラル。……焚き火用の枝、集めてくる……?」
「わあ! いいの? アリアちゃん」
「…………ん。いいよ」
「じゃあ、お願いします! アリアちゃんっ!」
……ぼく、置いていかれないだろうか?
「……まあ、頑張れ。ティール」
ぼくの心情を読んだのか、察したのか、フォースが慰めにもならないありふれた言葉をくれる。骨は拾ってやるみたいなテンションだ。
やめてくれ。縁起でもない!
ぱぱっと狩り用に鞄やいつもの武器を装備する。ここで嫌々してても、ラルが折れるわけもないし、フォースが代わってくれるわけでもない。ぼくとアリアとで調達に行くのが効率的なのは確かだから。
準備が終わると、にっこにこ笑顔で手を振るラルと、反対に淡々とテント設営をしようとしているフォースとは別れた。そして、ぼくとアリアは獣や魔物がいそうなエリアへと移動していく。
今度は二人並んで……はなかった。二、三歩後ろにぼくがいる。隣を歩く勇気はぼくになかった。
ただただ黙って山中を歩いていく。時折、足を止めては焚き火用の枝を拾い、粗方回収し終わると、再び獲物を探して歩いていく。……これの繰り返しだ。
「アリア、ここでも拾っていこっか」
「……ん」
テンション低めな返事が聞こえ、黙々と枝拾い。これでもかって拾っていくが、足りないよりはましって感じだ。なくなって取りに行くの面倒だし。
それにしても、だ。
アリアとの会話が本当にない。この前の屋上の件はまあ、話してくれた方だ。でも、あれはアリアが自主的に話したと言うよりは、こちらが促したから話しただけで、世間話はほぼなかった。
今日に限っては本当に会話をしていない。普段のアリアの受け答えも無言で頷くとか、首を振るとかそんなのばかりで。
いつも明るく話してくれるラルや、クールだけどそれなりに話すフォースが近くにいるせいで、この全く会話のない空気に耐えられない。しんどい。かなり、しんどいです……気まずいですっ!
『てぃー! もやもやーってしてうー!!』
『すいちゃとせっちゃがかいけつらー!』
ごめん。それは求めてない。
腰に帯剣しているスイとセツが能天気に話しかけてきた。アリアとの距離を確認して、ぼくは声を潜めつつ、こいつらの相手をすることにした。無視してもいいことがないからだ。
「お前ら、アリアといるときに話しかけられても答えられないんだから、黙ってて」
『えー? つらんなぁいー!』
……つまらない、な?
『だってだって、てぃー、おこまりかお! さみしーなら、せっちゃ、あいてするのら!』
「いらん。黙れ」
しんやつー!! てぃーのおばかー!』
しんやつ……? 辛辣か? 聞き取りにくいな。ちゃんと言葉の勉強、する?」
『むり! むかしからなので!』
『むつかしーことば、わからないから、やだ!』
辛辣とか使っている時点で、難しい言葉わかっていると思うんだけれども。
「…………ティール?」
「ぎゃあぁぁっ!?」
いきなり後ろから呼び掛けられ、完全に自分の世界に行っていたぼくは、情けないことに大声を上げてしまった。そんなぼくにアリアは気にする素振りもなく、じっとぼくの剣を見つめていた。
「な、何……? どうかした、の?」
「それ」
と、指差したのはやっぱりぼくの剣達で。
「? ぼくの、剣がどうかした?」
「この前…………ラルが使ってた……気がするけど。……それ、聖剣……? 海の国の」
『すいちゃだよ!』
『せっちゃだよ!!』
「おまっ……勝手に!」
ぼくが答える前に、スイとセツが元気よく挨拶をする。アリアに聞こえていなかったら、意味がないんたけれど。
「…………やっぱり」
やっぱり?
ぼくが不思議そうにしていたせいだろうか。アリアが屈みつつ、スイの柄をつんっと触りながら口を開く。
「僕の親戚に……海の国の出身の人がいるから」
「あ、いや、そうじゃなくて……聞こえてるの? こいつらの声」
「……ん」
『ほわぁぁ!!』
『なかま! なかまー!!』
仲間ではない。絶対に。
アリアに声が届くと知り、嬉しくなったのだろう。スイとセツがそれぞれ液体と冷気に姿を変え、アリアの周りを囲い始める。それをアリアはじっと興味深そうに見つめていた。
「スイ! セツ! やめろ、迷惑だからっ!」
「ん。……大丈夫。気にしないよ……?」
いや、そうは言うけど……!
『んあぁぁー!! せっちゃ、しってう! このけらぁい!!』
誰が家来だ!? 誤解を招く言い方をするな。恥ずかしいから!
「けらい?」
「ごめん。多分、気配って言いたいんだと思う。……セツ、お前がこの前吸収した氷の花、元々はアリアが作った氷だったの」
『なぁるほろ! つばちゃのこーりのはなは、あーちゃのこーりのはな!!』
「僕の……氷の、花?」
あ、覚えてないんだ。まあ、説明しても分からなそうだし、今はいいか……うん。
とりあえず、アリアの周りをぐるぐるするスイとセツを宥め、剣に戻す。戻したところで、スイとセツが大人しくなるわけではないけれど。
「……!」
クールな表情だったアリアが何かを感じ取ったのか、きらりと目が光る。
その目、どこかで見たような……?
『てぃー! けむくじゃらの、おにく!』
『おっきーの! おっきーけむくじゃらの、えものいるのー!!』
毛むくじゃらのおっきいの……?
裏山に生息しているのは、ワイルドボワが主ではある。が、スイとセツが大きいと呼称するなら、それはオウルベアの可能性が高い。オウルベアは頭はフクロウ、体は熊という中型モンスターだ。
『ほあー!! にげちゃう! てぃーたちのけらい、ばれたー!!』
『はーく! はーくしないと、るーにおこられりゅー!!』
……バレたの、お前らの声ってことはない?
ここでオウルベアを逃しても、他の獲物を捕らえればいいだけだ。深追いする必要はない。……ないんだけど。
「肉……!」
狩人のようにぎらつかせ、アリアは獲物を逃すつもりはないみたいだ。
ちらりとこちらを見たオウルベアはアリアの異様な雰囲気に飲まれたのか、ビクッと体を震わせた後、野生の本能だろう。強者から一目散に逃走した。
そんな強者は、オウルベアの後を追いかける。足場の悪い山中など無視し、木々を利用し、淡々と追い詰めていく。
「肉うぅぅぅ!!!」
いつの間にか大会でも使っていた銃剣を構え、オウルベアに銃口を向ける。目にも止まらぬ速打ちでオウルベアは呆気なく、ご臨終された。
この間、一分もかけていない。
「熊肉……鶏肉!」
うん……オウルベアは鶏肉ドロップしないから……鳥の頭だけども、ドロップはしないからね?



~あとがき~
ティール&アリアコンビ、珍しい組み合わせ。

次回、まだまだ獲物に突っ込むよアリアちゃん。
そんなアリアちゃんについていけるのか、ティールくん!(笑)

ティール視点だから「Te side」です。ティールの綴りは「Teal」ですね。色のティールからきてるので。間違ってない……はず!(笑)
なんで「e」までいれたのかってのは、まあ、ツバサちゃんも「T」だなって思って……?
今後、ツバサちゃん視点をやるかは分からないんですけどね!

変わらず、自分の相棒(剣)に厳しいティール。こういうティール、嫌いじゃない私がいます。

ではでは。

学びや!レイディアント学園 第120話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界でのびのびする物語です。本編とは一切関係がありません。また、擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品でもあります。苦手な方はブラウザバック!
アリアちゃんとともに合宿やらないか!? ってなってるところです。はたして、どうなるのか。
ようやく半分ですが、ここからさらにどれだけかかるのか検討もつきません。私もネタぶっこみやめないしな! 長くなるぜ!!
ラル「誇らないでよ。まだまだやることあんたからな!?」
それな!! まだまだ序盤なレイ学! 今回で120話です! これからもよろしく!!


晴れやかな青空の下、私達は自然豊かな山へと続く入口前にいた。穏やかな森林浴に来た……わけもなく、学園指定のジャージを着て、過酷(?)なサバイバル合宿の幕開けの日である。
必須科目だから、やむ終えない理由で休むなんてことがない限り、冒険科三年全員がこの場にいるはずである。学園の裏山は広いけれど、獣や魔物の数は足りるのかと心配してしまう。……まあ、いらん心配か。
「絶好の合宿日和だねぇ~♪」
天候のチェックをし終え、後ろを振り向くと今回のチームメンバー達が控えていた。
「うわ。……まぶし……帰りたい……」
「ちょ、フォース! 座ってないで立ってよ。点呼始まるんだから~」
いつもにも増してやる気のないフォース君を、どうにかこうにか動かそうとするティール。そして、その二人からちょっとだけ離れた位置に立ち、もぐもぐと、どこで手にしたのか不明の果物を口にする少女。
「……おしい♪」
皆様ご存じ。大食い少女、アリアちゃんである。
つまり、メンバーは私、ティール、フォース君、アリアちゃんの四人。臨時パーティーを結成したわけだ。
「……ほーう? ラル達三人が組むのは予想してたが、ラルがアリアを選ぶとは思わなかったよ♪」
「あ、イグさん」
「先生な~?」
こんなときにスーツを着るはずもなく、こちらもジャージ姿のイグさん。何名かの教師が手分けして点呼を取りに来ているらしく、私達のところはイグさんが担当のようだ。名簿のようなものを見つつ、不思議そうに口を開く。
「これは興味本位で聞くけど、誘った理由は?」
「特別、理由なんてないですよ。たまたま、今回が四人一組で、あと一人が決まってなかった。どうしようか考えてたところに、アリアちゃんがいただけです」
私の理由を聞き、にやっと笑うイグさん。全く納得していないらしい。
「それは建前だろ。本音は?」
「ツバサちゃんから、狩りの名人だと聞いたので。楽になるかなぁと」
「素直でよろしい♪ ま、ラルのことだ。アリアの胃袋対策を怠るなんてあり得ないもんな。ツバサから聞いたんだろ?」
当たり前だ。まあ、今回の件があって、対策をツバサちゃんから聞き出したわけではないけれど。その対策どうのこうのよりも、誘うまでが長かった。
昼食中に話を振ったのがまずかったのか、何度も説明する羽目になるわ。相棒に手伝ってもらおうかと思ったのに、ジャムパン食べ始めたせいで使い物にならないわで、結局、お昼休み終わるギリギリまで話しまくった。
そこでようやく趣旨を理解した─満腹になったから、話を聞く気になったと思われる─アリアちゃんからの了承を得たのだ。それが三日前の話。
「その対策とやらをこっちは聞かされてないんだけどな」
「ん? そんな話した?」
「お前はパン食ってて、話聞いてなかっただけだろ。ポンコツ化しやがって」
「ご、ごめん……?」
りんごが絡むとお馬鹿になるからな。合宿の話よりも幻のジャムパンの方が気になっていたんだろう。
「ははっ♪ 大丈夫だって。いい加減に見えて慎重派のリーダーを信じろよ、お前らのチームメイトなんだからな~♪」
いい加減は余計だ。
ぽんぽんっと私の肩を優しく叩き、チェックが終わったイグさんは、また別のチームのところへと行ってしまった。
イグさんの背中を見送った後、私はあらかじめ用意していたある道具が入っている小さな鞄を取り出す。そして、それをアリアちゃんに差し出した。
「さて。アリアちゃんにこれ渡しとく。食材集め、アリアちゃんに任せたいって話はこの前したでしょ? 覚えてる?」
アリアちゃんはこくんと頷いてくれる。
「お、よかった。で、そのときに使ってくれたらなって思って」
渡されたアリアちゃんはもちろん、これはティールもフォース君も知らないものだ。
まず、このサバイバル合宿にはルールがある。決められた人数のパーティーを組み、ある一定期間、野外活動をする……みたいな。その合宿ルールの中に、事前に配られる夜営道具以外に私物を持ち込んでよいというものだ。もちろん、武器や魔具は例外だけれど。その私物は常識の範疇ならば、大きさも数も制限はなく、かなり自由度が高い。
自分お決まりのお泊まりグッズを持ち込むもよし。チームメンバーとの親睦を深めるためにパーティーゲームなんかでもよし。配られる道具以外に便利でハイスペックなキャンプ道具なんかでもよし、というわけだ。
そのルールに則り、私はこの道具を持ち込んだわけである。
「……! ラル……ありがとう……!」
中身をちらっと確認したアリアちゃんはすぐに使い道を理解してくれたようで、ぱっと顔を明るくさせ、私の手を握ってきた。これでもかと言うほどに激しく上下させたあと、大事そうに鞄を抱く。
「……なんだぁ?」
「ま、あれがツバサちゃんから教えてもらった『秘策』だよ。詳しいことは……始まってから分かる」
不思議そうにする男子二人に説明するのも面倒なので、後で分かるよという適当な返しをする。問い詰められる前に、遠くの方から集合の合図である笛の音が聞こえた。

集合場所には全生徒(冒険科三年)が綺麗に並んでいた。いつも思うがかなりの人数である。二百はいる……だろうか?
「多すぎ~……三年だけでこれだもん」
「これで冒険科だけだからな。ここに魔術科がいると思うと、単純に倍になるんだよね……?」
そういうことになるな。こわ。
人混み苦手フォース君はもうすでに顔を青くさせて、ふらふらである。
「……無理。マジで、無理……人多い。外もしんどい。無理……」
「頑張ってよ。この集合さえ終われば自由……というか、チーム行動だから」
「……無理」
もうこの人は無理しか言わないんじゃなかろうか。全校集会なんかでもこれ以上であるし、本気で人混みが苦手なのだ。人の気配や心の声に敏感な彼ゆえの悩みである。
『あー……オホン! 静粛に!』
拡声器を使い、大声で喋るのは音符……いえ、ノウツ教頭。こいつの場合、拡声器なんて使わなくても、後ろまで声が届くのではないだろうかと思う。
『これより、冒険科三年によるサバイバル合宿を執り行う! まずは校長先生から一言頂くので、皆は黙って聞くようにっ!』
あー……今回はいるのか。
と、思ったのもつかの間。ふらふらーっと出てきたプリン校長は、こっくりこっくりしている。
……いてもいなくても、変わらんわ。あの人。
「……寝てんのか、あれ?」
「寝てるね。流石、おやか……じゃなくて、校長先生って言うのが正解なんだろうか」
そうなんじゃないでしょーかね?
ぐぅぐぅ、というありがたぁいお言葉を話したプリン校長。そして、音符は何事もなかったように校長を後ろに下げ、事細かにこれからのことを話していくのだった。
毎回思うのだけれど、バレてるからね? 全生徒に知れ渡っているからね? 隠そうと平静を装われても滑稽にしか映ってないからね?
「……? アリアちゃん?」
静かなアリアちゃんが気になって、一番後ろにいるはずのアリアちゃんを呼び掛ける。しかし、返答はない。代わりにあったのは、フォース君の呆れ混じりの返答だった。
「……ディーネさん、立ったまま就寝中っす」
……マジで?
結局、音符の話が終わるまでアリアちゃんは─ついでに校長も─一度も目を覚ますことはなく、サバイバル合宿の幕が上がったのだった。



~あとがき~
ちょっと強引だったかな。まあ、ええわ……

次回、ようやく始まります。サバイバル合宿!

今回は大した見せ場もなく、盛り上がりもないような回になってしまい、申し訳ない……きっと、次回は楽しくなる……きっと……!

ではでは!

学びや!レイディアント学園 第119話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界できゃいきゃいする話です。本編とは一切関係がありません。また、擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品でもあります。苦手な方はブラウザバック!
ラルが感じ取った気配はアリアちゃんでした。そのアリアちゃんの手にはティールがゲットできなかった幻のジャムパンが!!
まだ全体の半分も終わらないこの三年メインの話。一体、何話かけるつもりなんですかね、私は……?
ラル「十話以上?」
……かけてるな、それ。


見せてくれていたジャムパンを引っ込め、アリアちゃんは再びそれを食べ始める。凄まじい食欲である。この前の大会やツバサちゃんから話を聞いて、知ってはいたけれど、知ったつもりになってただけなんだろう。
「五個ってことは、今、アリアの手には四つあるってことか……」
「ううん。…………さっき、一個食べた。……今あるの、これ入れて、四つだけ」
「マジですか……?」
「……ん」
毎回、それだけ食べて飽きないんだろうか。いや、飽きないんだろうなぁ。うん。
毎週、五個欠かさず買っているのなら、いの一番に会計を済ますのだろう。あの喧騒を避けて、買っているんだろうか。どのような手を使っているのか気になるところである。授業サボってゲットしています、なんて。そんなしょうもない答えではなさそうだけれど。今日はたまたまいなかったけれど、毎週、授業にいないわけでもないし。独自ルートがあるのか、単純に足が速いのか。
……んー……推測するには情報が足りない。さっぱりである。
「……♪」
美味しそうにジャムパン(二個目)を食べるアリアちゃんを羨ましそうに見る、ティール。気持ちは分からなくはないが、みっともない。
「諦めろ、ティール。君の分はないのだよ」
「そうだぞ。人のものを盗ったらドロボーだぜ? 嫌だよ、おれは。そんなことのために手を染めるなんて」
「むう。二人して意地悪なんだから。……盗らないよ。いやでもさ、近くにこんな猛者がいるとは思わないだろう? 凄いなぁって感心とショックと……その、色々感情が複雑なだけだよ」
それには同情しよう。ドンマイ。気が向いたら代わりに行ってあげるよ。……気が向いたらな。
落胆しつつも、ティールは本日の昼食、フィッシュバーガーにかぶりつく。ようやく、彼も昼食タイムである。
食べ始めたとはいえ、やはり、未練はある。バーガーを食べつつも、ちらちらとアリアちゃんを見ていた。
「……はぁ。にしても、噂程度には聞いてたけど、ほんとに十個だったんだな」
「ふうん? 噂にはあったんだね?」
「うん。昔は十個あったらしい、みたいな。そんな感じのをね」
アリアちゃんが卒業すれば今度は昔、五個だけだったらしいって噂に変わるんだろうか? 流石にないか。
「…………あげる」
何を思ったのか、アリアちゃんは一つのジャムパンをティールに差し出した。パンを差し出されたティールは、アリアとパンを交互に見つめ、困惑気味だ。
「え。……え? え、と。え??」
「だって……食べたいんでしょ?…………僕、また来週買うし……あげる」
思いがけない施しにティールは硬直してしまった。動かなくなった彼の目の前にパンを置いたアリアちゃんは、袋から残り二つを取り出す。そして今度は、私とフォース君に一つずつ渡してきた。
「ラルとフォースにも……あげる」
「んえ……いいの?」
「ん。……いい。…………それに、フォース、なんにも、食べてないから」
あ、いや、こいつは何も食べなくても……ってのは、無粋か。受け取るか否かはフォース君自身が決めることだ。
「……くれるなら、もらう」
中越しに受け取ったフォース君はパンを咥える。私の記憶では、フォース君は一度もあの戦場を体験していない。あれを知らないままこれを食べるのか、フォース君は。
「ありがと、アリアちゃん! 一回食べたことあるんだけれど、美味しいよね」
「……ん♪」
いつだったか、ティールにせがまれて参加した経験がある。結果、一つを手にして勝利を納めた。現状、それが最初で最後なんだけれど。
ドリアを食べ終え、パンを食べる……程の余裕はない。仕方がないので、先にデザートを食べてしまおう。パンは置いておいてもまあ、大丈夫だろうが、パフェは怖い。悪くなるといけない。
「フォース君。あと、アリアちゃん。話がある」
「んあ?」
「……?」
「がらっと話の流れは変わるんだけれどね。……三日後、サバイバル合宿あるから、必ず出るようにとのお達しですよ」
なんか遠い昔のように感じる、数十分前の授業で言われた件について二人に話した。頼まれたのはフォース君だけだが、アリアちゃんもいるなら好都合だ。大切なことは何度だって繰り返しても足りないくらいなのだから。
「さっき、イグさんの授業で頼まれたから。忘れないうちに伝えとこうと思って」
「あ? 今日の魔物学、イグニースだったのか。……なら、出ときゃよかった。いないだけでアホみたいに減点してくるからな、あいつ」
「いやぁ、理由なく減点はしないよ? 君がサボってるってバレてるんだろ。先生に」
「……なんでバレてんの?」
「登校した記録はあるから?」
「あぁ……なるほど」
ぶっちゃけ、星の数ほどサボりを実行してきたフォース君に今更減点なんて脅しにもならない。あくまで落第したら面倒だから、最低限気を付けるだけで、抜くところは徹底的に抜く。それがフォースという男である。
「ま、過ぎたことは仕方ねぇけど。…………まぁた、あのくそつまらん合宿の時期か。何の意味があんだよ、あれ」
先程の授業に関してはもう興味もなくなったのか、話題はサバイバル合宿へと移る。本来、こちらの方が本題ではあるが。
年長者のフォース君からすれば、つまらないかもしれないけれど! これの出席は卒業必須項目の一つ。忘れましたなんて、許されないんだからね?
「わぁってるよ。逃げませんって」
とかなんとか言って、一年の頃に放置された恨みは忘れてないからな?
過去にフォース君と組んだことがある。このときはお互い、腹の探り合いが主で、騙し騙されを繰り返した挙げ句、夜中に一人で放置されるという痛ましい事件が起こった。もちろん、一年のも卒業必須科目だから、教師が点呼を取る朝に、ふらりと戻ってきたのだけれど。放置されたのは百歩譲ったとして、そのあとの雷姫様を宥めるのに苦労した。深夜にマスター一人にしておくなど、何を考えているのじゃ!……と怒り心頭であったのだ。主に雷姫が。
とまあ、このようなことがあったのだけれど、置いていった張本人は真顔で一言。
「そんなことありましたっけ?」
「あったわ、バァカ!!」
お前とタッグ組んだのが運の尽きだったわ! やっぱり、斬るべきだな。今! ここで!!
「まあまあ。二人とも落ち着いて? あの合宿は山の魔物や獣を狩って一晩過ごすだけだから。……今回は四人一組なんだって」
ジャムパンの感動から復活し、フィッシュバーガーを食べ終わったティールが苦笑いしながら、私とフォース君を宥めた。
「四人ねぇ。おれら三人ですけど」
「三人ってそれがネックだよね~……いっそ、ぼくら、バラバラになってみる? 自画自賛じゃないけど、バラけた方が皆、手を挙げそうじゃない?」
まあ、私達三人とも現役だからな。その可能性は大いにある。あるにはあるが……
「却下。私が楽できないから」
「もー……ラルってば。そういうことしか考えてない」
「考えるでしょ。ティールやフォース君がいた方がこきつか……頼りになるし!」
「ラル~?」
「見えてるぞ。人使い荒いリーダー様の本心が」
わざとだよ。
しかし、そうなるとあと一人を見つけなければ。一人で、ある程度の交流がある人だとやり易い。更に言えば、料理や設営よりも狩りをしてくれるような……そんな、人……が。
「…………アリアちゃん!」
「むぐ……ぐ?」
カレーパンに夢中だったらしいアリアちゃんは、私達の話を聞いていたかは怪しい。しかし、そんなことを気にしている余裕はない。ここで言わずして、どこで言う!?
「今回の合宿の件ですが! 私達と組まない!?」



~あとがき~
ようやく渡されたプロットの半分です。
なんでここまでかかるのか? わたしがいらん場面足しまくってるからだよ!! 楽しい!!

次回、サバイバル合宿の幕が上がります!!
癖の強いメンバーを筆頭に、ラルはどう攻略するのか!?……なんて、大それたことはしません。わちゃわちゃーっとして終わりです。

書くことないな……
あ、ラルがジャムパンゲットしたルートはふっつーに廊下走りました。ただ、雷姫様にも助力してもらってます。一応、喧騒前に到着し、一つだけ購入したという形のようです。
今もやろうと思えば、できると思います。まあ、ラルはジャムパン信者ではないので、参加はその一度きりでしたっていう背景があります。
関係ないですが、このジャムパンネタ、何かと相方と私のネタになってます。ティールがアホの子になるりんごネタだからだと思います。
りんごネタはティールをお馬鹿にする唯一のネタなので、製作陣に弄ばれてます(笑)

ではでは!

空と海 第232話

~前回までのあらすじ~
預言者さんこと、アイトを発見し、外に出たいというお願いを叶えるべく、オーシャンとフォースは頑張ってます! ってな感じっすな!
これ、どの方向に行くのかさっぱりやで。終わりはふんわりあるんだけど。そこまでどうやって持っていこう……
フォース「出たよ。ふわっふわなやつ」
イブ「それもなんか久しぶりに感じるよね」
へへっ……照れるなぁ~
イブ、フォース「褒めてない」
あ、すんません……


数分、全力疾走をした後、私達の前に見えたのは夕日の光とそれを遮る何人かの影。それがこちらに対して友好的に見えるはずもない。
走り抜けるのは難しいと思い、私達は足を止める。アイトさんを預言者と持ち上げ、丁重な扱いをしていたのなら、無闇に攻撃はしてこない……はずだ。その願いが通じたのか、見えている影は近づくこともなければ、攻撃する素振りもない。
「あれ、ど、どいてくださいって言えば、どいてくれる、のかな」
アイトさんの戸惑いが混じったような言葉に、私は少しだけ考えてみる。
できるなら、争いなく和解したいのが本音。ザゼルさん達も悪意があってこんなことをしたわけではない……と思いたいのかもしれない。
「話し合いの場を設けるべきだとは思うけど、それは今じゃない。今はここを突破する」
「突破するのはいいけど、どうやって?」
チコちゃんの疑問に自信満々に答える。私の中での解答は一つしかなかったからだ。
「わざと攻撃を外すとか? こっちから仕掛けるのは気が引けるけど、元々はあっちが手を出してるもん。正当防衛だ!」
「考え方がフォースみたいだよ……? ずっと一緒だから、似てるんだなぁ」
え、あ、そうかな……?
まあ、確かに、ここにすーくんがいれば、この提案は私ではなくすーくんがしていたかもしれない。それを聞かされ、戸惑ったとしても、「やられる前にやれば問題ない」とかなんとか、にやりと笑いながら。……きっと、その言葉通りに実行する。今までもそうだった。だから、私もそうするだけだ。
「相手を混乱させるとか、ダメージが無さそうな状態異常にさせるのもありか。……でも、そんなの、使えないよね?」
「うん。ワタシは使えない」
「道具使う……には射程外だな。まあ、攻撃するなら、近づくし、別に構わない……けど」
不思議玉の中には、使用するだけで周囲の敵を状態異常にしてしまうという恐ろしい効果を持つ物がある。……あるにはあるんだけれど、発動範囲というのが決まっていて、遠すぎては意味がない。そのため、ある程度の近さが必要になってくるし、相手の強さによっては未然に防ぐのも可能なので、万能というわけでもないのが現状だ。すれ違い様に先制攻撃!……みたいな、不意打ちにはいいんだけれど、今回のこれには当てはまらないだろう。
投げてみてもいいけど、外れたらやだしなぁ~……
「あの、イブさん……さっき貰っていた銃で威嚇射撃してみては……?」
アイトさんからの提案に私はぽかんとしてしまった。びっくりした……わけではなく。
「その手があったのか……!」
「え、イブ、忘れていたの?」
「使わずにいられればいいなって思ってたから、頭の中で候補にも上がらなかった」
トレジャーバッグから取り出したのは、黒くて小さな銃。見た目よりも軽くて、実弾でもないから、反動もほぼないだろう。
ここから狙うにしても、相手は少し遠いし、私の腕で当てられるかは微妙なところだ。しかし、外すなら適当に上を向けるなり、わざと標準をずらしてしまえばいい。当てるのは難しくても、外すのは簡単なんだから。
「ねえ、イブ。それって普通の銃じゃないんだよね?」
「うん。すーくんが“強き力”を元に創った、創造の銃だよ」
「ってことはさ、この前のお祭りで使っていたような……エネルギーの弾を撃ち出すんでしょ? それって、自分が思い描く効果とかつけられないの?」
すーくんならできるんだろうけれど……私はどうなんだろう。一度もやったことがないし、そもそもこれを使ってみたのも、あのキルリア……いや、メタモンに撃ったのが初めてだった。しかも、それに関しては、無我夢中で引き金を引いたため、考える余裕なんてなかった。
「……分かんない。やったことないもん」
「そっか。それなら、敵を眠らせるなんてのもできたかもしれないんだけど……」
なんか、すーくんならそれくらいは読んで、そんな効果にしてくれてそうな気がする。するけれど、確信はない。でも、“強き力”は本来、私の力だ。……できるはず、だと思う。いや、できなきゃ、駄目なんだ。
「けど……やってみる。だって、当てなくていいんだもん」
この小さな拳銃はあくまでも見た目だけ。性能を決めるのは使い手。これが想像で創られているのは、よく知っている。そういう能力だから。
スナイパーが獲物を狙うように、地面に寝そべって、じっと集中する。
「周囲に催眠ガスみたいなのを発生させる……みたいなイメージを強く意識して……」
射程距離なんて関係ない。強く思えば、思い通りにいくんだ!
「撃つっ!」
パンっと思いの外、軽い音で打ち出された弾は、私の狙った通り、地面に当たったらしく、土煙が巻き起こる。そのせいで、出口の近くにいるはずの影は見えなくなってしまったけれど、狼狽えてはくれたはずだ。
「これで眠っていようとなかろうと、煙が邪魔してくれるはず! チコちゃん、ランプ消して走ろう! 一応、煙のところでは息止めてね!」
どっちにしろ今のは威嚇。思い通りにいかなくても、ここを抜けられればいいんだ。
二人に目配せをして、一気に走り抜けるために地面を蹴った。煙に突っ込む前に息を止めて、スピードを上げる。
走るのに必死で、周りがどうなっていたかは確認ができなかった。寝ていてくれたら……うん。いいなって思う。

森の中を走り、運よく見つけた横穴のようなところに私達は身を潜めた。一件落着もしれないけれど、とりあえずは心を落ち着かせられるところを発見できて、一安心した。
「な、成り行きだけど、大変なことになってきたね……んもう。親方も人が悪いよ! うん? 人じゃないか?」
ニンゲンではないけど、この際どうでもいいよ。
すーくんはまだ戻らない。五分なんてとっくに経ったはずなのに。
「そだ! どうしてアイトさんが預言者なんて呼ばれてたんですか? それに、どしてあんなとこに?」
「えぇっと……ここに来たとき、あの方々を見て、視えたものをお伝えし……あ、俺、占いが得意なんです。占星術ってやつで」
チコちゃんの質問にアイトさんは笑顔で答えてくれた。
その占いがよく当たるから預言者
「なんですかねぇ……? まあ、普通の占いではないから、ほぼ当たるんです」
何それ、すごい!!
そこからアイトさんは言いにくそうにかなりの間を空けるも、小さくもしっかりと最後まで言葉を紡いだ。
「……天空魔法の一つ、星魔法が得意なんです。星の力を借りて、未来を見通してます」
「魔法かぁ。魔法なら何でもありですからね!」
「イブ、適当な反応しないでよ……ま、その通りかもだけどさ」
私達の反応が予想外だったのか、アイトさんはきょとんとしていた。そして、慌てた様子で私達に詰め寄る。
「こ、ここには魔法はないんだよね!?」
「ないですよ。ないけど、私達のお友達に似たような子がいるので、格別驚きはないです。となると、アイトさんは別世界から来た……?」
そう考えれば、最初にアイトさんが言っていた言葉も頷ける。常識が通じないとか、いてもいいのか、とか。
「そういうことかぁ~♪ 特別な力を持ってても気にしなくてもいいんですよ。案外、そういう人たくさんいますから」
ピカさんもそうだし、ポチャさんもそうだし。それこそ、すーくんもそう。だからって、生きにくそうな様子なんてない。みぃんな、好きなようにここで生きてる。楽しんでるんだと思う。
「えぇっと……なんか、拍子抜けです」
「ここを出たら、私達の頼もしい先輩方をご紹介します! きっと、アイトさんのお悩みを解決してくれますよ」
「はい。……そうだと、いいな」
うん。きっと、大丈夫。
「と、話が逸れてしまいました。ごめんなさい。……それで視たものを伝えて、持ち上げられて。この力を無闇に教えては駄目だと。俺もここと自分のいたところとは違うって分かってたので、そうなのかなって」
反論もできずに、それに従った?
私が聞くと、アイトさんは困ったように頷いた。
「それに……これは占いでも何でもないんだけれど……あまり逆らったら駄目かなって思ったんです。嫌な感じがして」
「……嫌な感じ?」
なんだろう? 確かに、村の中は静かすぎて怖かったくらいだけれど、ザゼルさんは普通の雰囲気……いや、でも、アイトさんを幽閉していて、普通の雰囲気を出しているのも変な話か。
となると、なんだかきな臭くなってきたかも……?



~あとがき~
着地点はどこでしょう……(困惑)

次回、脱出したイブ達。フォースとは合流できるのか……?

段々、イブが覚醒してきてますねぇ……楽しくなってきました。
これからの成長をお楽しみにね(笑)

天空魔法という言葉に「……あれ?」と思ってくれたら嬉しい。アイトの出生はそこですよ!
答え合わせはきっちりやりますがね。

ではでは!

空と海 10周年

びびった。
ピカ「私らもびびってる」

ということでね。まさかの10年(うごメモ時代含む)。この子らとそれほどのお付き合いをしているという話です。小説版はもう少し短いですね。あっちは何年だ。わからん。……7年くらい?
これほど長くのんびりとやってるもんだから、完結までが遠すぎる……大雑把な道のりはあるんだけど、終わらせるのを優先して軌道修正入れようかな……(笑)
まあ、そんな話はおいておいて。
ピカ達は空海を飛び出して、なんちゃって学園生活を送ってますのでね、そちらも楽しんでいただけると嬉しいです。例えば、空海の殺伐感に耐えられないときは、あっちでわーきゃーしてるラル達をね。見てください。私もそうします。

本題に戻しましょう。
いやぁ、あれこれやってきている空海です。前にも言ったんですが、中学の私が考えた稚拙な物語から始まってますので、本当にね。ここら辺どうにかしろよ!? みたいなところも多いんですよね。本当に。偏りすごいよね。本当に。
んでも、あれはあれで書き上げたいなと思ってます。大丈夫。やりきる気持ちはありますからね! 完結させたい気持ちはちゃんとある!
ただ、そっちにやる気がいかないだけで!!←
10周年だからって何かしようとも思ってなくて……え、何かする? ネタがないんたけど……(汗)
空海強化月間みたいなのどっかでやる?? そこまでストックないんだよなー!!
短編! 短編書くか!? いや、本編やれー!
とまあ、全くまとまりませんで。
イラストも描けてないし。なんなんやねん。祝う気ないんかいって感じっすよ。あるよ……あるけど、最近、めっきりお絵描きしてなくて全くなのよ……アイデア的なやつが……(滝汗)
何かしたいとは思います。できるかは置いといて。

まあ、なんとなく語ってきましたが、これからものんびりと空海は続けていきます。気が向いたらピカ達の物語を覗いていただければと思います。
とりあえず、今週の土曜に最新話、投稿します。先のことはあとで考えよ……(笑)

ではでは。





ピカ「やる気のねぇ作者に代わり、もうちょい続けっぞ。おら、集まれ、者共」

ポチャ「やる気のねぇ作者ね? 君も似たようなもんじゃない?( ̄▽ ̄;)」

ピカ「んなことないっす。頑張ってますから」

イブ「本編進まないのになんのお話しましょ?」

フォース「やだ、すぅさん。ストレートパーンチ。今の作者にどストライクだよ☆」

イブ「え、そう?
てか、誰?」

フォース「誰だろう(・_・?)」

チコ「が、頑張ってる! 作者さん、頑張ってるからね!?Σ( ̄ロ ̄lll)」

ピカ「頑張ってるのはこっちじゃない方だけどね?( ・∀・)」

イブ「友人さんと作ってる方ですね!」

ポチャ「こらこら。そっちの話はしないの」

ピカ「んでもさぁ? ようやく魔の夏祭りから解放されたと思ったら、夏からの脱却はまだなのよ? 悲しくない?」

フォース「道のりは遠い」

ポチャ「諦めを越えて、達観したような表情してるよ、フォース?」

フォース「諦めは最初からしてるわ。ばーか!」

ポチャ「なぜ、罵倒されたの、ぼくは(´・ω・`; )」

ピカ「まあ、あれだ。大してネタもないので、それぞれ、今後の見所について一言どうぞ。そして、締めます。誰から語りますか」

ポチャ「進行、ざっつ!!Σ( ̄□ ̄;)」

フォース「おれいくー! 帰りたいから!
今年一杯は今やってる話から抜け出せないに一票! つーことで、今のあれに、懐かしのあの人とか出てくるかもしれんので、よろしくな!
ほい。帰りまーす。おつかれっした~」

イブ「あ!? ちょ、すーくん!?」

チコ「さらっと意味深発言して帰った……」

ピカ「フォース君のあれは、今やってる預言者の話? あれ、何編なん?」

イブ「なんでしょ……オーシャンお仕事編?」

ポチャ「決まってなさそうだけどね
……テーマはあるけど、言えないっぽいね?」

イブ「ほえ~……えぇっと、見所?
な、なんだろ……あの! 救いのあるお話がいいです! 正確にはわいわいするような! 話を! 所望します!」

ピカ「見所とは(・_・?)」

ポチャ「要望だったね?(;・∀・)」

チコ「イブ、なんかずるい(ーωー)」

イブ「えーー!!??」

チコ「えーっと……今後だよね。今後の……ワ、ワタシ主体の物語! やる予定あるみたいなので! よろしくです!!」

ピカ「宣伝かな?」

ポチャ「今年できるかはまた別の話だね~」

チコ「悲しい」

ピカ「へい。ポチャ君。いってらっしゃい!」

ポチャ「え、ぼく? えー……えー……な、ない……」

ピカ「ない!?Σ( ̄ロ ̄lll)」

ポチャ「だって、しばらくはぼくらメインの話ないだろ? だから、ここで頑張ってるとか、ここ見てほしいとかなくって」

ピカ「関心低いな~……じゃあ、要望でいいや」

ポチャ「え。んー……完結してほしい……?」

ピカ「それは皆思ってるやつ。まあ、いいわ。それで」

ポチャ「はーい」

ピカ「最後は私か~……
これからものんびりと私達の物語、見てくださると嬉しいかな!
あとは……見所! ん? 見所? あー……今の話なら、アイトさんの正体だとか、彼がどうするのかとか。その辺を見てくれるといっかなーって? フォース君の話もちろっとありますんで」

フォース「あ!? マジかよ」

ピカ「帰ったんじゃないんかい
あーっと、というわけで! アイトさんのお話のあともチコちゃんの話だったり、イブちゃんの話だったりたっくさん、お話は続いていきますので! よろしくお願いしまーす!
閲覧ありがとうございました!(*≧ω≦)」