satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第2話

「ぼくのリン「うっさいっ! 黙ってて」ご、ごめん……」

え、えっと……リーちゃん、あの、もう一回言って?
「うん、いいよ。ワタシとやろっ!! 探検隊っ!」
あぁぁ……聞き間違いじゃないんだ。
リーちゃんの目は見たことない位キラキラ輝いている。
うわぁぁ……ど、どうしよう。って、迷うことないか。
「リーちゃん、知ってるでしょ? 私が戦えないこと……だから、やめた方がいいよ。他の人の方がいいと思う」
そう言うとリーちゃんは、首を振った。
「他の人じゃ、ダメなんだよ。ワタシはイブと一緒に強くなりたい!!」
リーちゃん、すごく真剣な目をしている…
初めて見たかも……本当になりたいんだ。でも……私は……
「ワタシ、いつか強くならないとダメだと思っていたの。ここは平和だし、争いもない。でも、もし争いがあった時にワタシは、大切な人を守れるのかなって。ずっと前から考えていたんだ。今回の話を聞いて決心がついたから……ワタシは強くなるっ!……ってね」
………そっか。
私は逃げていたのかもしれない。自分の持つ力から……あの人から。いい加減、向き合わないといけないんだ。
私は、少しだけうつむく。
「わかったよ、リーちゃん。でも」
「……イブ?」
「きっと私と組んだら、大変だと思う。バトルは任せっきりになる。それでも、いいの……?」
「なあんだ、そんなことかぁ~」
私は驚いて、顔を上げた。
……そ、そんなこと? けっこう、大事なことですよっ!! 探検に行けば戦うし、危ないことだってあるんだよ?
「うん。わかってる。でも、イブとだからワタシ、頑張れるもん♪」
「……私も、リーちゃんとなら頑張れると思う。……これから、よろしくお願いします!!」


~inサメハダ岩~
外から聞こえる波の音。
海風に乗ってくる潮の匂い。
ふぁぁ……平和だぁ。何もしたくない。いや、すでに何もしていないか。
「こーゆー日は、寝るに限るね……おやすみぃぃ……」
私は、うつ伏せになって目を閉じる。
あぁ、そいや、食料……切れてたっけ。うぅ…どうしようか。
あ、聞き覚えのある声……ポチャか。
「ピカ~! ぼくのリン…」
「うっさいっ! 黙ってて」
「あ、ごめん……でも、大変だよ! 食料がもう……」
「知ってる……明日で……あぁ、寝る」
「え、待って……ピカ!?」
私の隣では、ポチャが騒いでる。あぁ、うるさい。
わかったよ、行く。行きますよ……
すると、ポチャが嬉しそうに笑った。
「ほら、ピカ、行こう♪」
「はいはい……」
仕方ないなぁ……では、行きますか。



~あとがき~
長い……(^o^;)
ピカとポチャの場面は、次回でもよかったな。ごめんなさい、疲れますよね!!
 
次回は、イブたちに戻ります。イブたちの旅立ち!……かな?

関係ないけれど、物語…小説って書き方が、二種類あるんですよね。確か (^_^;)