satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第5話

「さぁ、始めよう」

なんで、出てきてるんだろう? この人。
「出てこないと、敵が倒せない……から?」
はてなマークついてますがっ!?
すると、すーくんは肩をすくめる。
はぁ……まぁ、心強いかもしれないけど。でも、なんか……恥ずかしいなぁ。
「なんのことだ?」
なんでもないよ。さて、リーちゃんはどこ? どうせ知ってるんじゃないの?
「……いつものすぅになったな……まぁ、いいけどさ。えっと、チコリータの居場所?……知らないけど」
………えぇ~!?
すーくんったら、当たり前だろ? っていう顔だし。確かにそうかもしれないけどさ。
じゃあ、いままでどこに行ってたの?
「どこって……相手を倒しにだけど……半分は倒した。残りは見失った」
半分って、どれくらい?
「えっと……十人前後」
さすがです。
すると、すーくんは首を振った。
「相手が弱いんだよ。第一、こんなダンジョンを根城にしている時点で弱いって言っているようなものだ」
……あの、今、なんて言った?
「え、どこ?」
「ダンジョン……って言った? 今っ!!」
私が、急に大声出したからか、すーくんはびっくりした顔に。
「い、言ったけど……?……まさか、知らずに入ったのかっ!? バカか、お前らは!!」
わっ! すーくんが怒った!
だ、だって、知らなかったんだよ。でも、おかしいよ。私、さっきまで倒れていたのに。襲ってこなかったもん。
「当たり前だろ!? おれが倒していたんだからっ! それに、ここに住んでいる人たちは、奴等に脅されてんだよ」
おど……? 奴等……? なんのこと?
すーくんは、辺りを見回すと、私の前に座った。
「奴等っていうのは、すぅ逹を追いかけてきた敵のこと。おれが見たのは、約二十人だった。で、脅されていたっていうのは、簡単にいえば、邪魔されない様に……だろうな」
邪魔……?
私は首をかしげる。
「おそらくだが、奴等はお尋ね者だろう。そのため、ここに住んでいる人たちに依頼状を出されると困る」
あぁ……なるほどね。
「それに、“ここにいる”という情報を流さない様にしているんだろう。情報がなければ、依頼書も作れない。だから脅してんだと思う」
ふぇぇ……なんか、怖い。
「それに関しては、人ってそういうもんだし。……としか言えないな。相手は敵だから、捕まりたくないという心情になるだろうし……ある意味、自己防衛だな」
う~ん。まぁ、そうかもだけど……なんか、許してない?
すーくんは、黙ったまま首を振る。
「別に、そういう意味で言ったわけじゃない。気にするな……さてっと、さぁ……動くか」
えっ……リーちゃんの居場所、わかったの? いつの間に……
「完全じゃないが、大体の予想はついた。じゃあ、いつものように……」
「待って!! 今回は、私……頑張りたいの。だから、その……」
すーくんには、反対されると思ったけれど、意外なことにあっさりOKだった。
「なんで?」
「なんでって……お前、頑張るんだろう? なら、おれはフォローにまわる。つか、危険なら止めるけど、そこまでの相手でもないんだよね。なら、平気だと思うし……」
あ、ありがとうっ! すーくんが、いいやつに見えてきたよ。
「今までは見えてなかったのか……」
じょ、冗談だよ。そんな冷めた目で見なくても……ごめんって。
さぁ頑張って、リーちゃんを探すぞー!!
私が張り切っていると、すーくんから聞きたくない言葉が飛び出した。
「……なんか知らない気配もあるな……? 奴等かな」
い……嫌ぁ!!

すーくんによれば、奴等の気配とリーちゃんの気配が同じ所にあるらしく、途中までは襲ってこない。……らしい。
それでも怖いなぁ……はぁ……
でもきっと、リーちゃんは、とっても不安だろうし……頑張らないとねっ!
『そこを左だ』
あ、はい。
いつものようにすーくんは、私の心の中から指示を出してくれている。
私のわがままだといえ、やっぱり怖い。
そんな私においうちをかけるように、すーくんの声がする。
『もうすぐで着く。気合い入れろよ?』
わかってる。
私の今の力でリーちゃんを助けるんだっ!!
『さぁ、始めよう』
すーくんの言葉で私は、前に進みだした。



~あとがき~
長いんだかそうじゃないのかが、全然わからない…… (;´∀`)
最初に考えていた方向じゃないんだよねw
どこで間違えたかな。

次回はとりあえず、リーちゃんを奪還しようか……(;・ω・)

……ピカ逹の再登場はいつ!?