satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

初めての人

うー……朝ぁ……?
「おはよう、すぅ。早速だけど水浴びするぞ」
水浴び……? あ、わたし、泳げない。それにお水こわいもん……
「大丈夫、支えるから。てか、結構汚れてるから……綺麗にしないとな」
そんなこと……気にしたことなかった。気にするじかんなんてなかったから。
「今は気にするんだよ。仮にも女の子だろ?」
こくこく、と何度もうなずく。
おとこのこじゃないもん。
「はいはい。そこまで真剣にうなずかんでもわかるよ。じゃあ、行こう」
うん。
てくてくと昨日のぞきこんだ湖へ。
今日見ても、目の色は黒のまま。すーくんの目は片方だけ紅。
少しだけ、心がちくんとした。
わたしのせいで……すーくんは傷つくかもしれない……
「すぅ? ほら、おいで」
すーくんはいつの間にか湖の中に入っていた。少しずつ湖に近づき、ギリギリまでくるとすーくんにだっこされ、お水の中にじゃぽんっと入る。
はぅぅう!!
「こわいよ! いやだぁ……」
「大丈夫だって。落ち着け……な?」
うぅぅぅ……あれ……?
「なにもない……」
「おれが支えてるからな……溺れないって。力抜いてみ」
ど……どうやって? ちからってどうぬくの? わかんないよ……
「えっ? んと……そうだな……おれに体重を預ける感じ?」
たいじゅう……? わ、わかった!
言われた通りにあずけてみる。
「そうそう。そんな感じでキープして……じゃ、暴れんなよ?」
え? う…うん!
すっと支えがなくなった感覚がした。すーくん、はなしたんだ……って、あれ……
「なっ、大丈夫だろ? おれ、今支えてないし……ほら」
パッとすーくんが両手を見せる。
じゃあ……わたし、ういてるの?
「そう、浮いてるの。少し練習すれば泳げるようになんだろ。今は教えてあげられないから……また今度教えてやる」
うん!
わたしが返事をすると、すーくんは少しだけわらうと、ばしゃんと下にもぐっていった。
え! えっ!? すーくん!? なんで? どうしたの?
……もどってこない……
えぇぇと……よ……よし!
わたしも勇気を出して、ばしゃんと顔をつけて目をあけてみた。すると、わたしの見ているしたの方にすーくんの姿があった。あっちも少しびっくりした顔が見え、わたしはびっくりして顔を水からあげる。
「ぷっはあ!!……え? すーくん?」
少し遅れてすーくんがあがってきた。
「……っふぁ! あー……びっくりした」
それはこっちのセリフだもん……なかなかあがってこないから……
「悪い、悪気はないんだよ。なんとなく潜っただけだったからさ」
むー……
「さてと……あがるか。綺麗になっただろうしな」
うん、わかった。

「お前って……毛の色、若干薄いよなぁ……」
そうなの? よくわかんないや。
「多分、遺伝だと思うんだけど」
う? いでんってなあに?
「……もっとおっきくなってから教えるよ。今は理解出来ないと思う」
うー?
すーくんはわたしのことをタオルでふき、次に自分をふきはじめた。
「今日は近くの町行くぞ。準備しねぇと……流石にこのまま行くのはまずいからな」
まち? まちってなに?
「………行けばわかる」
はーい!
ちょっぴり楽しみ!
すーくんはぐーっとせのび。そして、もっていたリボンで目が紅のほうをかくしていった。
なんでかな?
「よし。行くか」
うん、わかった。

ほぉぉぉ!!
「すごい! すーくん、すごい!」
「おれは凄くないぞ」
でも! うわぁぁ!
人がいっぱい……でも、皆見てこない。初めてだぁ! うわぁ……
ここが町?
「そうだな。ここで準備していこう……」
うん!
歩いてるすーくんのとなりについて、辺りをキョロキョロ見回す。すーくんとはぐれないようにしなきゃだけど、それでも周りが気になる。
「あ、ここでいいや」
う?
しらない人……だれかな?
「いらっしゃいませ。なにかお探しですか?」
「食料とあとは……身を隠せるような服かな……マント的な。あるかな?」
すーくんが話しかけた人はニッコリと笑う。
「ございますよ。少々お待ちください」
そう言うと、おくにいっちゃった。
すーくん、あの人だれ?
「店の人だろ。店員ってやつ?……もしかして、種族の方聞いてる?」
それもあるー!
「あれは、キルリアだな」
ふへー……そうなんだ。
あ、キルリアさんがでてきた。
「服の方はこちらになります。お二人様でよろしいでしょうか?」
あ、ふくだー♪
「はい。ありがとうございます」
「食料はどのくらいで?」
「そうだなぁ……三日分かな」
「承知しました。なにか、種類のご要望はおありでしょうか?」
なんか、むずかしい話だなぁ……
「いえ、特には」
「では、少々お待ちください」
また、いなくなった。
すーくん、むずかしい。なんの話?
「旅の準備」
たび?
「そう。最悪一週間で行ける……と思う。すぅって、空、飛んだことある?」
お空……? ないよ。とべないもん。
「だよな……それであるって言われたら驚く」
「お待たせしました。こちらでよろしいでしょうか?」
「……はい、ありがとうございます。いくらですか?」
あ、きれい!!
てとてと、寄ってみる。すーくんのいるお店からそこまで遠くないところだ。
「………はい、丁度ですね。ありがとうございました」
「よし………って、すぅ! 勝手にいなくなるなよ……どうした?」
これ、なに?
「……えっと……ただの石のペンダント……だと思うけど。え、欲しいの?」
うんうん! だって、きれいだよ! 青いね。
「いらっしゃい! ゆっくりと見ていっていいらかね、お嬢ちゃん」
「うん、ありがとう♪」
元気な人だな……いい人だし。
「いくらだよ……それ……千ポケか……うー……まぁ、なくはないけど……」
ジーっとペンダントと、にらめっこをするすーくん。
そんなことしても、笑わないよ?
「……しゃあないか。ほんとにこれでいいのか?」
「うん!」
「はぁ……じゃ、買ってやるよ。すいません、これください」
「はいよ! 兄ちゃん達、兄妹かい?」
きょーだい?
「そうです」
そうなの?
「優しい兄ちゃんだね。これね、願いが叶うって言われてるんだよ」
そーなんだぁ……どんなおねがいしようかなー?
「はい! どうぞ、お嬢ちゃん」
「わー! ありがとう♪ すーくんもありがとう!」
「どういたしまして……思いもよらない出費だった……マスター、何て言うかな」
よくわからないけど、うれしいな!
さっそく、くびにつけてみる。
「すーくん、どう?」
「いいんじゃない?……嬉しそうで何よりです。じゃ、行くぞ」
はーい。
すーくんが歩きだし、わたしはすーくんのとなりについて歩く。
大事にしなくっちゃね! すーくんがくれたんだもん♪



~あとがき~
イブが段々と幼く感じるのは私だけかな。ま、わざとなんですけど……
思ったより、幼くなってく……
今回はフォースと遊んで(水浴びだけど)、お買い物をしました。
ほのぼのすぎだな、お前ら。フォースの過去編とは大違いだ……
フォース「作者がそうしたんじゃん……」
イブ「そだね……でも、私は恥ずかしい!」
まだまだ、続きまーす。
イブ「もういいよ!! やめよ!」
フォース「頑張れよ、そこは」
イブ「いーやーだっ!」
イブがなんと言おうと関係ないよーん♪
イブ「ひどいよぉ!!」
関係ないけど、一番長くなりそうです。
イブ「大アリだよっ!! 長くなれば、長くなるほど、私の黒歴史が公開されるじゃん!」
フォース「黒歴史なんだ……今もガキのくせに」ボソッ
イブ「………………?」

次回は……ちょっと危険な目にあってもらおうかなっ! ダンジョンへ行きます(*´∀`)
では!