satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第18話

「なら、見せるよ?」
~今回は、百合……っぽい表現を含みます。
ま、軽くね……注意してくださいな!~



……………うぅ。
真っ暗なところだな。あ、地獄ですか?
私、悪いこと……してないはずだけど。でも、すーくんにいっぱい迷惑かけてるかな。……あ、それかっ!?
違うんです、別に……そういうつもりはなくてですね……って、誰に言い訳してるんだろ?
「……イブちゃん」
ピカさん!
「色々言いたいのはわかるけどね……うん。落ち着こう」
は、はい……
「それと、確かに離れないでとは言ったけど……上に乗らなくてもいいよ?」
………!
私、今……ピカさんの上に乗ってる!!
私は慌ててピカさんの上から降りる。ピカさんはふぅ、と息をはいた。
「あぁぁ!! ごめんなさい! 気づかなくて……重かったですよね!?」
「大丈夫……よくあるから」
それはそれで大変ですね。あぅぅ……本当にごめんなさい。
「いーよ、離れなかっただけでも。……にしてもここは……?」
さっきよりは目も慣れてはいるものの、やっぱり暗い。ピカさんがいるのもぼんやりとしかわからない。
「“闇の落とし穴”か。メジャーなオリ技だな……」
そうなんですか??
「まぁね。練習すればすぐに身に付くよ。タイプが合えば……確か、あくタイプかゴーストタイプ……だったかな?」
へぇ……オリ技……ですか。
「ま、ここも一種のダンジョンだからね♪ 気にしないで進んじゃお。えっと……でも、暗いよね……“フラッシュ”使うか」
ピカさんって本当になんでも使えますね……
「そーでもないよ。……私的に進化のバリエーションのあるイーブイって魅力的よ?」
あ、ありがとうございます……でも、進化しないとあんまり意味ないですよ?
「あはは♪ ま、大丈夫だって。イブちゃんも強くなれるって」
う、ピカさん……優しい。
「さて、行こう。フラッ…っ!?」
ピカさんは何かに気づいたのだろうか。私を抱き上げて、くるっと一回転。……バク転?
てか、あれは……“シャドーボール”?
ピカさんはスタッと着地。
本当に私……重くないのかな?
「あのポワルンが言ってたやつか……暗くて見えない……」
どっから、飛んできたんでしょう?
「さぁ……ま、いいけどね。イブちゃん……ちょっとごめんね? 離れる!」
ふぇ?!
「させないよ」
聞いたことのない声が響く。ピカさんは気にすることなく、前に進もうとした。
……痛い!……う……なに?
あ、手錠? いつの間に……てか、どこに繋がっているんだろ? もしかして……
「ピカさん!?」
「これは……」
「見ればわかるだろう? 君だけを自由にしておくのも辛いからねぇ……そこのイーブイと繋がせてもらったよ」
予想が当たり、ピカさんと私は手錠で繋がれているようです。繋がれているのはわかったんだけど…………誰?
カゲボウズ……だな。この気配』
うわっ! すーくん……急に話しかけないでよ! ビックリするじゃん……
『悪い……でも、こいつ……なんか普通じゃない気がする』
は?
『出るわけにも……いかないよな? おれは構わないけど』
ダメに決まっているでしょ? ピカさんにバレるもん。
『……あ、そう』
なに、歯切れ悪いよ?
『………まぁ、頑張れ』
??
すーくんの声、聞こえなくなった。
「どうするよ……これ」
あ、手錠……
「なんのプレイ? そういうのが好みか。百合か、百合」
え、そうなんですか!?……気持ち悪い。
相手のカゲボウズは慌てて口をはさんだ。
「誰もそんなこと言ってないよね?」
「姿見せない人に言われてもね~?……さて、外せ……と言われて外すわけないかぁ。じゃ、見せてあげようか?」
………ピカさん?
カゲボウズもわけがわからないようだ。私もわかっていないけども。
「……は? なにを考えて……?」
「にっぶいな……イブちゃん、いい?」
あ、そういうことですか……
危険な賭けですね……ま、いいですよ?
「よかったな。じゃ、どうしよっか?」
「ピカさんが攻めますか?」
「イブちゃん、受け? 了解♪」
………優しくお願いしますね?
「私にそんな言葉は存在しないの♪」
「ちょ……お前……何を!? ストップ! 待って!」
待て……なんて、変なこと言ってますね? 見たいから手錠したくせに?
「………そんなつもりないけど」
「なら、外せ」
「それは……」
「じゃ、続行」
ピカさんは私を押し倒す。抵抗することなくその場に倒れこんだ。
「ピカさん……優しくしてくださいっば」
「だから、存在しないのっ♪」
「あー!! わかった、わかったから! 僕の前でやめろ!!」
やった♪
……外れた!
「“フラッシュ”!」
………!!
ほんとに、カゲボウズだった!
「んで、“10万ボルト”!!」
「くぅっ!!……」
フラフラと降りてきた。それを逃すことなく、次の攻撃体勢のピカさん。
「“アイアンテール”!」
「……“シャドーボール”っ!」
うわっ!
……って、私、効かないんだった。でも、ピカさんはもろに当たっていたような……
「……流石……と言うべきかな? 探険隊スカイのリーダー……いや、雷獣だっけか」
「……それ、好きじゃないんだけど。てるてる坊主のくせに」
雷獣……?
てか、てるてる坊主って……
そしてピカさん……痛くなかったのかな……? 平然としてるけど。
「さっさとここから出さないと、あのてるてる坊主の歌みたいにするぞ」
??
「それは、グロテスク……まっ、出来るならやってみなよ?」
「わかった! “かみなりパンチ”!」
「わっ!! あぶな……って、あぁぁぁ!!」
ピカさんの“かみなりパンチ”を避けたてるてる坊……いえ、カゲボウズ。しかしピカさんはそれも読んでいたのか、くるんっと空中で一回転しながら、しっぽで叩きつけた。
うわぁ……激しい……作者の文章力がもっとあればいいのに……わかりづらい。
……と、いけない。つい本音が……
「ってい!……あ、無理か……残念☆」
「っ……くそ」
そういえば……てるてる坊主の歌ってなんだっけ?
っと、いけない。関係ないことを……集中しなくっちゃ! 戦ってないけど!
「……あんたらの目的は?」
「さぁ? 今はまだ、教えないよ」
いつ言ったって同じです。
「うざい。なら、殺っちゃうぞ?」
「できるならね?……“シャドーニードル”!!」
「!! イブちゃん!」
ふえ……!?
『すぅ、一瞬だけでるぞ』
あぅ!!
「…チッ…きたないよ、てるてる坊主」
「敵だし?……?」
………ふにゅ。
「なんで……無傷!?」
「ふに?……あ、ピカさん!」
「……ま、こうなるとは思ってたけど……さて、どうする? てるてる坊主」
すーくんが出てきたから、私は無傷だけど……おもいっきり、すーくんは当たってたな……大丈夫?
『大丈夫だ』
なら、いいけど。
「……ま、今回は様子見だったし……帰るか……あ、スカイのリーダー……いや、元人間。次はこうはならないからな」
ニンゲン……??
ピカさんが?
「おい待て! それ、どこで……」
「じゃあな、能力者ども」
……ども!? バレてるの?
そう言い残してカゲボウズはいなくなった。
あ、名前……
「はぁ……なんだったの……あいつ。色々……バレてるし」
!!
「ピ…ピカさん?」
「ニンゲン発言?……そうだよ、元人間なのよ……あーもう! まだ、ポチャしか知らなかったのに……なんでバレてるのさ!」
ニンゲン……って、ほんとにいるんだ……
初めて知った……
「見ても何もないよ?」
あう、ごめんなさい。
「早く出た方がよさそうね……イブちゃん、行こう。ポチャ達の方にもいると思うし……」
あ、そうですよね!
チコちゃん、大丈夫かな……
ポチャさんいるから、大丈夫?
……とにかく、ここ出なくちゃ!
私はピカさんの後についていった。



~あとがき~
あ、一話で終わったー!
二話くらいにはなるかと思ってた……ま、いいか。
てか、ピカとイブ……なにしてんだ。
ピカ、イブ「作戦だよーん♪」
…………( ̄▽ ̄;)
ダンジョン抜ける話を次回。で、ポチャ、チコのバトルを!
パールこと、オパールちゃんです♪
今回のてるてるb…いえ、カゲボウズは黒。
「くろ」と読んでる方もいるかもですが、「こく」と読みます。ま、どっちでもいいかーと思い、つけたけど。

ポケダンLastPV完成♪ 出せてよかった!
雑なのは気にしない。うん、気にしない。
質問があれば受け付けますよ!
ないだろうけど♪
ラストメモも出しました。字だけですが。
見てくれると嬉しいです。

では、次回! ポチャはカッコいいとこ見せられるかっ!?……に注目♪
ポ「違うよねっ!?」
……ちっさいな、ポチャ。
ポ「はぁ!?」
では、次回は……ピカとイブのダンジョン抜けとポチャとチコのバトルです。
お楽しみに~(*・∀・*)ノ