satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

初めての人

「エレルさんって何者なの?」
チルタリスになったり、エーフィになったり……よくわかんないよ?
「ふふっ♪ フォースも色々なれますよ? 今度、やってもらってくたさい」
「そーなの??」
「エルほどないけどな……」
ふへー
よくわかんないよ。えっと……せーぎょしゃ? だっけ??
「よく覚えてたな……」
えへへ。
今、わたしたちはお空をとんでるのだー♪
たかいよー♪ 空、青いよー!
「テンション高いなぁ……元気でよろしいことで……」
すーくん、まちだよ! まち!
「あ?……あー……そだな……」
うわぁぁ……みんな、小さいよ……スゴーイ! すーくんになげられたときも、たかいと思ったけど、それいじょうだね!
「…………おれにここまでの力はないよ」
う?
「エル、まだか?」
「あと、一時間以上」
「休憩はお前のタイミングでいいぞ」
「了解。でも、あんまり降りない方がいいよね?」
「できることならな……ま、流石に飛びっぱなしはキツくね?」
「うん……まぁ……でも、大丈夫だよ。このまま行くね!」
「サンキュー」
エレルさん、はやーい♪ スゴいね!
「お褒めいただきありがとうございます♪ さて、いきますよ!」
きゃほー!
となりで、すーくんがあせったような声が聞こえた。
「! は、はやっ……」
「落ちないでね、フォース?」
「誰が落ちるかっ!……すぅ、掴まってろよ」
はーい♪
「……わかってんのか? こいつ」
きゃほー! きゃはははっ! はやい、はやーい!
「……………はぁ」
? すーくん、どうしたの?
「なんでもない……すぅ、楽しいか?」
「うん、とっても!」
「なら、いいよ……」
うん! あ、また、まちだ!

かれこれ、三十分はとんでるかな。
エレルさん、速いなっ♪ いっぱい知らないものがあるんだな。スゴく楽しい。
……あ、すーくん、あれなに?
「え……あ、港……! エル、気配消せ!」
「?……了解だよ」
すーくん?
「すぅ、おれから離れんなよ」
??
どうしたの? なにかあるの?
わたしが下を見ようとしたら、すーくんのおこった声が聞こえた。
「そんなに顔出すな!」
う……うん。
なんだろう……すーくん、こわい。
「このまま見つからなきゃいいんだが……すぅ、あれ。少しだけ、下を見てみろ」
わたしはちょこっとだけ下を見た。
小さかったけど、すぐにわかった。
わたしを産んだ人……わたしのおや。
「…………お父さん、お母さん」
「えっ!? ステラ様の?……サンダースとシャワーズ……」
「初めてすぅに会ったときも見たし……そうだろうとは思っていたが……バトル慣れしてるのか?」
わかんない……でも、お父さんは……強いって聞いた。
「………そうか。エル、急いで抜けられるか?」
「もち♪……ちょっと手荒くいくよ。掴まってて」
「了解……すぅ、こっちこい」
う……うん、わかった。
すーくんはわたしにおおいかぶさるようなたいせいに。重くはないけど……
「いっくよー!」
エレルさん、今までよりもずっと速くとんでいる。
………さようなら、お父さん、お母さん。もう、きっと………会わない。会わなくていい。このまま……もう。
ずっと……会いたくない。
「………会わないから………」
二人でしあわせになってよ……わたしがいなかったら、きっとそうなるでしょ?
「………すぅ」
「すーくん、おかしい……おかしいよぉ……なんでこんなに悲しくなるの?」
「………それはお前が……優しいやつだからだよ。偉いな、すぅ」
う……よくわかんない。
「いつかわかるさ。大丈夫、すぅは独りじゃない。独りにしないよ」
…………うん! ありがとう、すーくん、大好き!
「…………おれもだよ」

「ほんと? ほんと??」
「友達としてな?」
うん! ともだちー♪
「クスッ……よかったね、フォース」
「エレルさん、なにがよかったの?」
「あ? エル、なんか言ったのか?」
「なんでもないですよ♪」
??
ま、いっか!

「とーちゃく! お疲れー」
ここ……どこ??
海わたって……?
エレルさんはチルタリスからエーフィにまた戻っていた。
「確かにおれは違う地方……と言ったが、なんでここなんだよ」
「え? 一番平和だからだけど」
すーくん、なんでいやそうなの?
「…………っ。まぁ、仕方ない……」
「あ、フォース! 忘れ物だよ♪」
ぽーんっとなげられたものは、キラキラと少し光りながら、弧をえがきながら宙をまった。すーくんはパシッとキャッチ。
「?………エル! なんでこれを……」
「マスターが『持ってってね☆』……って私に……それ、あそこの鍵でしょ?」
かぎ?
「…………あの人、なに考えてんだよ。行く気なんてないのに……資格だって」
「行くのに資格なんて要りません。せっかくだし、行けば?」
「……………でも」
あーもう! とエレルさん。
「フォースのばーか! そんな弱いフォースなんてフォースじゃないよ!!」
「…………うるさい。これは簡単に済む話じゃねぇんだよ」
「だからこそ、行くんじゃない!」
いく?
「行かないとマスター、怒るよ」
「卑怯だな……エルもマスターも」
「ふふっ♪ やっとわかったか!」
「次、覚えてろ? 手加減なんかしないからな」
「ぐっ……の、挑むところよ」
すーくん、すーくん、なんの話?
「悪い、なんでもないんだよ……エル、ありがとな」
「うん♪ これから、頑張ってね。なんかあったら、手伝うから!」
「あぁ。じゃあな」
エレルさん、行っちゃうの?
「はい。ステラ様、フォースと仲良くしてあげてくださいね」
うん! わかった! エレルさんもともだちだね!
「!………ありがとうございます♪ それでは!」

エレルさんとわかれ、わたしとすーくんだけになった。
「………すぅ、少しおれの用事に付き合ってくれないか?」
よーじ? うん、いいよ♪
どこか行くの?
「あぁ。ちょっとな……テレポートできるから、すぐつく」
てれぽーと……?



~あとがき~
きりがいいので、ここまでです。ほんとは、終わらせたかった……
テヘペロ
フォース、イブ
「最悪」
ふ、二人でそんなこと言わんでよ!
フォース「最悪だよな?」
イブ「うん、最悪」
何度も言うなよぉ……( ;∀;)

次回で最後です!
フォースの用事とは?………って感じですね。

よし、鈴流とマスター出そ……
鈴流がどうなったかも、なんとなくわかります!……多分ね。
ま、察しはつきますよね!  ついてますよね。多分、あってますよ。はい。
フォース「最悪」
イブ「サイアクー」
だから何度も言うなよぉ!!Σ(T▽T;)
フォース「次回でラストでーす。よろしくな」
イブ「ではでは! またね♪」
?!!Σ( ̄□ ̄;)