satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第24話

「手伝うよ」


「へ……後ろ?……!」
ラルに言われ後ろを振り向くが、少し遅かったようで、ドンッと突き飛ばされた後だった。ドサッとラルの前に倒れる。ラルはティールが目の前に倒れたのも気にせず、相手の方を睨む。
「……誰、貴方達」
「おー……これこれ♪ 貰っとくぜ。弱虫クン♪」
そう言いながらティールの物であろうものをヒョイと拾ったのはズバット。その近くにドガース
ズバットが拾ったのは恐らく石のようなものだが、ラルにはよく見えなかった。
「質問に答えて」
短く、相手に投げつける。なぜここまでズバット達に突っかかるのかラル自身わからなかったが、多分、怒っているのだ。
ピカチュウ……? 珍しいな……でも、お前に関係ないぜ? じゃーな、弱虫クン」
ピューっと海岸近くの洞窟に入っていたのを黙って見送るとティールを目線を戻した。そして、ユサユサと体を揺らす。
「ティール……? 大丈夫?」
「う、うん……どうしよう……盗られた……あれは…」
ラルは小さく首を傾げた。そんなに大切なものだったのだろうか、と思いながらティールを見た。そして、ズバット達が行った方を見る。
「……あいつらは……あっちだよ」
すっと先程の洞窟を指す。ティールはそれを見るなりビクッと体を震わせた。
「え、ほんとにあそこに入っていったの?」
「うん……そうだけど」
「ラル、手伝って! ぼく一人じゃ……ねっ? お願い!」
「手伝う……? え、でも、私」
人間だったのに……とは続けなかった。
「お願い。戦えばわかるから!」
そんなものだろうか、と不思議に思ったが納得するわけにもいかない。
「無理……無理だよ」
「……お願い。ラル……あれ、ぼくの大切なものなんだ」
「…………わかった。手伝うよ」
真剣に頼まれたために嫌だ、とは否定出来ずに承諾した。戦い方も技の出し方もわからないままで大丈夫なのか、という疑問は考えないように。
「ありがとう! ラル!」
ティールの笑顔を見たラルはなんとかなるか、となぜか思ってしまう。
「ティール……行こう、こっちだよ」

―かいがんのどうくつ―
「ここは……?」
「ここはダンジョンだよ。入る度に地形が変わるんだ。あ、敵も襲ってくるから気を付けて」
敵、という言葉に少しだけ反応を示したラル。何か理由があるのかは本人にもわからなかった。
「敵……?」
「最近、おかしいんだよね……ま、この話は後でね。とにかく、敵はあいつらだけじゃないってことだよ」
「わかった」
それだけ知れればいい、とでも言うようにティールから目線を外した。
バッと、ラルたちの前に出てきたのはサニーゴ二匹。
「うわぁぁ! ビックリした!」
「……………ほんとに出た」
二人の温度差はともかく……
グッと攻撃体制のサニーゴに先制をしかけたのはティールではなく、ラルだった。
「……ってあ!」
バチン、と尻尾で叩きつけ一体を倒した。ティールもその後に続くように一体を倒す。
「……ラル、ほんとにニンゲンだったの? 凄く慣れてるみたいだったけど」
「体が勝手に反応した」
さらり、とティールの疑問に返答した。感情のこもっていなかった声だが、一番驚いているのはラル自身だろう。
「……これがポケモンというものか。うん、悪くない……かも」
「ラル、どうしたの?」
「……ポケモンというものに感激してた」
「そ、そっか……今の環境に慣れたのかもね。それならよかった!」
うん、と頷き、さらに奥に進んでいった。



~あとがき~
まだまだ、続く!
前回の予告通り…ラルこと、ピカの性格ですけども……
過去は冷静沈着で余計な感情を表に出さない。しかも、周りのことはあまり興味なく、協調性に欠けるピカ。対して今は明るくドSな部分を持ち、悪く言って嫌な性格。それでも、周りのことを絶えず気にしていて、優しいところもあるピカ……
皆さんのお好みはどちらですか((殴
私は今のピカが好きですよ。だって、一番乙女…
ピカ「作者ぁぁぁぁ(*`Д´)ノ!!!」
ごめんなさいぃぃぃ!!Σ( ̄ロ ̄lll)

今の話の中のピカは冷静沈着過ぎる。ある意味、怖いです。そこまで、長い間でもないんですけどね。一時的ってやつです。でもまー……キレたら冷静沈着に多分なるだろうな、現在のピカも。
結果的にどちらもピカに変わりはないのだけども。あ、段々とピカも元の性格…人格ですね。取り戻すので結局、ドSピカになるのだけど!
そこまでドSな部分を出す気はないのだけどなぁ……番外編とかでは出したいですね。
コメディ風なとことか。

次回は取り返しますよ!

ピカ「散々、私のことバカにされたぁぁ」
ポチャ「ピカのことが好きなんだよ!」
ピカ「キモい……」
ポチャ「ピカ、作者に失礼だよ。出番、減るよ?」
ピカ「それはないよ。だって、メインキャラだもん、私」
ポチャ「そうなんだけども!……台詞とか減らさせる…」
ピカ「そっちか!!Σ( ̄□ ̄;)」
ポチャ「そっちだよ(;´∀`)」
ではでは~ (*・∀・*)ノ
あ、ピカの台詞とかは減らないよ。めんどいし、ピカいないとつまんないし。
ピカ「…………なんか、ごめんなさい」
いーよー? そんなピカも好きだからね♪
ピカ「!!Σ(///□///)」
ポチャ「ピカ!?」
うふふー……ピカ、かわいいねぇ♪
ピカ「うぜぇ……!」