satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第33話

「離していいか?」


「スラ、どこいったんだろ……ま、二手に別れたから……あれだけど。ステラもいないし」
キョロキョロと辺りを見回しながら、キーテは探索を続けていた。
「大体、普通あんな高さから落とすか?……考えて行動しろっての」
「あぁぁぁぁ!! キーテぇぇ!!」
「?……スラ? どこ…?!」
「あ、もう一人発見」
「お前、誰だ。……スラ、なにしてんの? そういう趣味か?」
イーブイ…フォースの技、“チェーン”により、縛られた状態のスラ。
キーテがそう言うのも無理もないだろう。
「ちっがうわよ! Mじゃないしっ! じゃなくて……助けなさいよ!」
「……っしょっと!」
「………ふへ?!……きゃっ!」
グイッと鎖を思いっきり引っ張り、その勢いのまま、回し始める。
「遠心力って、凄いよなぁ……と、おれは思うんだけど。離していいか?」
フォースがそう聞く相手はもちろん、回されているスラである。
ぐるぐると回され、いわゆる、ハンマー投げのような状況下。離されたら、遠くに飛ばされるに決まっている。ついでに、海の方に飛ばされた日には……
そこまで考えて、飛ばしてください、と言う者はいないだろう。
「ダメに決まってるじゃない!」
「あ、だよねー………じゃ、一旦、おれの前から消えてろ。敵の言うことなんざ、聞くわけないだろ? バーカ」
「あぁぁぁぁぁぁ?!」
フォースはそのまま、鎖から手を離し、スラを飛ばした。もちろん、海の方向に。
「おー……飛ぶなぁ。あ、次、お前な。ピチューさん?」
「スラのように飛ばすとでも?」
「んー?……できれば、飛ばして終わり、がいいんだけどよ。終わらないよな? 絶対」
「……ふっ……当たり前だろ」
にやり、と笑うと、背にあった剣を抜いた。
「大剣……!」
「ってあぁぁぁ!!」
フォースが身構えるのと同時に、キーテはフォースに向かって、剣を降り下ろした。

「ピカさん、いいですよ。いいですよ!」
「………………」
キャイキャイとはしゃぐ、チェリム…リムの視線の先には、ピカの姿。
ピカはというと、完全に不機嫌、見てとれる顔をしていた。
「お姫様みたいですよ♪」
「………………」
ピカの格好は、綺麗なドレスを着ている。フリルがついており、頭にはティアラも身に付けていた。
見た感じ、どこかのお姫様のような風貌であるが、完全に不機嫌であるために、嫌がらせの他でもない。
当の本人も、嫌々着せられているため、当然の態度だろう。
「次は~♪」
「…………遊んでない? リム」
「だって、ピカさん、可愛いんですもん! 本当にイケます! さて、次はっと♪」
うきうきしながら、ピカから離れていった。一人になったピカは、しばらく自分の格好を見ていたが、やはり、恥ずかしくなってくる。たまらず、パートナーの名前を叫ぶ。
「……ポチャぁ!」
「ピカ、どうしたの?」
少し離れたところで、祭りの準備中だった、ポチャに駆け寄ったピカ。
「うわあぁぁぁん! もう、お家帰るぅぅ」
「………?!」
駆け寄った勢いのまま、ポチャに抱きつく。ポチャは、ピカのその行動で思考停止状態に。とりあえず、思ったことを口にしてみる。
「……ピカ……あの、えっと……あれだよ。あれ……可愛いよ?」
「そういうことじゃないんだよぉ……」
くすん、と涙目のピカ。
ポチャはそんなピカに見られ、ドキッとするが、ピカは気づくわけもない。
「その、仕方ないよ……手伝わないわけにもいかないしさ……次は仕事でも入れよう」
「うん……そうしよう」
仕事嫌いのピカですら、うなずくとなると、相当嫌なのだろう。
本当に次は仕事を入れてしまおう、と本気で考える、ポチャ。
「とりあえずさ、今回は頑張ろう?」
「にゅぅ……」
うるうるとしながらも、とりあえずうなずくピカ。ポチャは、そんなピカの頭を優しく撫でた。

「うふふ……これで、二人が近づけば!……まあ、結局はポチャさんが奥手なのでダメなんですけども」
「リムさん、二人を近づけたいがために?」
ピカとポチャと離れ、リムとチコが二人の様子を覗いていた。
「ま、まあ、それもありますよ。でも、やっぱりピカさんは、可愛いじゃないですか!」
「……リムさんの趣味?」
「可愛いです。ピカさん♪」
ふふふー……と笑いながら、二人の様子を覗く。チコもリムに便乗し、少しだけ除いてみる。
ピカは、ポチャに抱きついており、ポチャは、ピカの頭を撫でている。
ここまで仲がいいのに、くっつかないのが不思議だ。
「さて、次のお洋服を! チコさんも手伝ってください♪」
「あっ……はい!」



~あとがき~
ピカ、着飾るの嫌いなんです。
ワンポイントとかは、やってますけど。
服なんてもっての他!……らしいけども、着せられる、みたいな。
そんでもって、ポチャに抱きついてますが、素です。自覚ゼロです。
ポチャがどう思っているかとか、考えてません。
ポチャ、頑張れ!
ポチャ「?!」

次回、フォースVSキーテ&スラ(スラさん、飛ばされたけど)その2!
ピカ、乱入かもね。
こいつら、長くなりますよ、多分。
黒さんやパールさんみたく、一話で終わらないです。
黒、オパール「……………」
キーテ「黒さん、ごめんなさい……」
スラ「オパールさん、ドンマイですw」

ではでは♪