satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ポケダン~約束~ 第8話

~前回までのあらすじ~
ねえねえ♪ ライさんライさん!
ライ「なんだよ」
あらすじってずっと言ってると、あらずしって言っちゃいそうじゃない?
ライ「…………前回は回想でしたね」
あの、ライさん?
ライ「進化途中で止まるについてでーす。じゃ、始まり!」
ライさあぁぁぁん! あれ、無視なのぉぉぉ!?


クイッと眼鏡を押し上げると、どこからか持ってきたホワイトボードに何やら書き始めた。
「あのホワイトボード、誰持ってきた?」
「私でーす♪」
レアがにっこりと笑い、手を挙げる。
どうやら最初からライに解説させる気だったようだ。ライは気にせず説明を始める。
「まず、進化とは……はい、ノアさん!」
ビシッとノアを指差すライ。指されたノアはビクッと体を震わせた。
「はい!?……進化とは?……姿が変わること……?」
「……大雑把に言うとそうですね。厳密に言うと、我々、ポケモンが強さを求めて行う行為です。ある条件を満たすと出来るのですが……はい、ショウさん、条件をあげて」
ライはノアの隣に座るショウを指差す。ショウはこくと首をかしげつつも、ライの質問に答えた。
「えっと、レベルアップ、道具使用、特定の技を覚える、特定の条件を満たす……の四つっすか?」
ライはショウがあげていった進化条件を書きあげる。
「そう。一番王道なのはレベルアップかと思います。……とまあ、ここまでが基本情報だ。わかったか?」
くるりと振り向き反応を伺う。聞いていた皆はこくんと頷く。
「じゃ、部類分けしてみるぞ?」
「部類……分けっすか?」
「そ、部類分け。…………我々、ポケモンには神と呼ばれる人達がいますね。あと、幻と呼ばれる人達……は除外します」
と、言いながらホワイトボードに書く。
「で、まあ、残るのは俺達みたいな人達なんだけれど……ここで二種類に分けられるのですがレアさん?」
次にショウの隣のレアを指した。レアはある意味専門分野なので笑みを絶やすことなく答える。
「進化可能な人達と進化不可能人達ですね♪」
「そうですね。ここにはいませんがエモンガやガルーラ等が当てはまります。進化可能な人達とは、俺達……ピカチュウイーブイヒトカゲ等が当てはまりますね」
ライはポケモンと書いたところから、二つに枝分かれさせていく。そして今言った二種類を書く。
「更に、進化できる人達はショウさんが言った条件とある場所により、進化を遂げるのですが……雅さん」
最後に本を広げて話を聞いているのか、いないのかわからない雅を指す。しかし、そんな心配は無用だったようで、さらりと答える。ちなみに本から顔をあげる気はないようだ。
「……“ひかりのいずみ”」
「そう。その場所に行くことで進化をします……わかった?」
その場にいた全員がこくんと頷く。
「現段階でわかっていることは少ない。どういった原理なのか、なぜ進化出来る者とそうでない者がいるのか……とか」
ふうと息を吐くと、ライは椅子に座った。説明が終わったということだろう。
「原理はともかく……今回の症例だが……」
「元々、体質……とか?」
ノアがポツリと呟く。ライは唸ったあと、ふるふると首を振った。
「それならイーブイのままだと思う。途中まで進化は出来てるんだから、体質ってことはない」
「なら、病気ってことでもなさそうすっね……てか、そんな病気あるんすか?」
議題には関係ないが、ショウが質問した。ライは関係ないとわかっていたが、普通に答える。
「あるよ? 原因不明なんだけど。なんだっけなぁ……本来、変化するはずの細胞だか、遺伝子だかの変化が出来ないだったかな?」
ふへー……と、納得。
「ライくん、それならそれが突然起こった……とか、ないですよねぇ」
ないないと首を振る。完全に冗談で言ったのもバレバレである。
そこまで言って、黙ってしまう。
しばらくの沈黙を破ったのはリーダーであるライだった。
「とりあえず、あの子が進化した場所を探ってみよう……ノア、レア、頼む」
「了解ですっ♪」
「わかったわ……でも、ライはどうするの?」
「俺?……まあ、あの子の細胞なりを検査するさ。ショウ、雅、サポート頼んだ」
「了解っす!」
「……………わかった」
「明日から動こう!……皆、頼むぞ」
「了解!」



~あとがき~
ふー……疲れた……
さてさて、色々言ってますが本家に関係ないですよ!
原因、わかるといいですね……

次回、調査開始!
の、前にご飯食べようか。
でも、そこまで長くする気はない!

ライ「………あれ、ちょっと待て」
ショウ「どうしたんすか?」
ライ「俺、検査機具、整備したっけか?」
雅「待って………………うん、してないわね」ガチャガチャ
ライ「…………あれ、してないの?」
雅「………………」コクン
ライ「…………あれ、徹夜?」
雅「…………………………」
ショウ「て、手伝ってやりたいっすけど……俺には無理っす」
雅「流石に……私も…無理」
ライ「待ってよ……待って? 俺、なんでしてないんだあぁぁぁぁ!?」
ショウ「そりゃ、昨日帰ってきたばっかりだからなのでは?」
ライ「…………あぁ、そうか」
雅「………頑張って。……多分、応援してる」
ショウ、ライ「多分!?」

ではでは!