satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ピカ(ラル)の裏話 その2

前回までは!
ラル「ジュプが仲間になった♪」
ジュプ「まだキモリだがな」
セレ「ヨノワールは出ないの? 前回、とりあえず紹介されてたけどさ」
ラル「大丈夫よ……出ると思うし。出なくても支障はないけどねー♪」
ジュプ「むしろ出なくていいだろう」
ラル「確かに!」
セレ「はっ…始めるわよ……」

~~~

物語~糸口~

ラルとキモリが組むことになり、最初に行ったことは鍛えることである。

修行の最中、キモリジュプトルへと進化をし、更に力をつける。この際、ラルはジュプトルと呼ばず、ジュプと呼び始める。二人は同時進行で未来を変える方法を詳しく探ることに。

「……“時の歯車”……“じげんのとう”……か」
「方法がわかっても、場所がわからんな」
「うん……なんかこう……わかるような能力ないかな」
「あれば使っているだろう……しかし、ここまできて手詰まりか」
「うりゅー……難しい」
「まあ、簡単だったらつまらないだろう?」
「………わかってるじゃん。流石、ジュプ♪ 私のパートナー」

調査と共に、どうにかして“時の歯車”の居場所がわかれば、と思いながら各所を転々としていたとき二人にある変化が訪れた。
一つはヨノワールたちに狙われやすくなったこと。
もう一つは“時空の叫び”という能力をラルが開化させたこと。

「“時空の叫び”……これがあれば、“時の歯車”の場所もわかる!」
「あぁ。……しかし、信頼できるパートナーがいないと発動しないし、“時の歯車”以外では使えないようだな」
「使えない能力……」
「そんなことはないだろう。今、一番欲しかった情報だ」
「そうなんだけどぉ……まあ、頑張りますか」
「辛くなったら言えよ? ラル、我慢しそうだからな」

“時空の叫び”を使い、“時の歯車”の場所を探し当てて着々と情報を集める二人。同時にヨノワールとも出会うことが多くなっていく。捕まることはないが、勝つこともできなかった二人はただ逃げることに専念。

時々、ラル一人でヨノワールと会うこともあったのだが、すぐにジュプトルが中に入り、逃げていた。

「頼むから、オレから離れるな」
「私のせいか、私の。あっちが待ち伏せているんだよ? ストーカー?」
「しかし、かなり読まれているな……」
「私のボケはスルーかい……まあ、作戦丸見えよね。何て言ったって、こっちの目標バレバレだもの」

しかし、止めることもできないのでこのまま突き進むことに。

成功の糸口はもう見つけているようなものだ。“じげんのとう”の頂上へ行き、五つの“時の歯車”を納める。そうすることで狂っていた時が戻り、ここの未来を変えることができる。
しかし、未来…歴史を変えるということは、未来に住む者は消えるというとこを意味していた。だからこそ、ヨノワールたちは歴史を変えようとするラルたちを狙っていたのだ。
自分たちの身を守るために。

情報を集め、“時の歯車”の場所、そこにある仕掛けの解き方を調べ、ついに過去へと行くことにしたラルとジュプ。
セレはときのかいろうを守るため、未来に残ることに。失敗して戻ってきてもまた行けるように。
その前日。
ラルは一人で散歩。一応、ここで育ったのだから見ておこうと思っての行動だった。一通り見終わり、帰ろうとしたときヨノワールと鉢合わせしてしまう。

「……………やっぱり、ストーカー?」
「お前たちの目的は読めている。だからこそ、お前たちは消さなければならないのだ」
(……お前もボケはスルーか……ここで突っ込まれたらドン引きだからいいけどな)


続く。


ラル「一つ目、やっと出たな」
ジュプ「しかし、この調子だとヤミラミどもは出ないな」
ラル「いいよ、単体だと目立ちさえしないんだから」
ジュプ「ふむ……」
セレ「ワタシの出番、減ってる気がするわ」
ラル「まあ……ほとんど絡んでないよね」
ジュプ「ラル」
ラル「ん?」
ジュプ「オレといるときは、“時空の叫び”を使えるよな?」
ラル「当たり前じゃん。使えてなかったら情報を得られてないよ?」
ジュプ「では、セレビィといるときはどうなんだ?」
ラル、セレ「………………」
ジュプ「………おい?」
ラル「考えてみると、セレと一緒に“時の歯車”のあると思われる場所に行ったことないわ。だから、わからない……かな♪」
ジュプ「今度、やってみたらどうだ?」
ラル「いや……面倒だからいいや」
セレ「ちょ…ワタシのことは信用してないの? ラルのばか!」
ラル「してるけど、セレがどうなのかじゃない?」
セレ「ワタシだってしてるわよ……多分」
ジュプ「多分、じゃ駄目だろう……」
セレ「うりゅ……」
ラル「してないな……ピンクちゃん」
セレ「ピンクちゃん言うなっ!」

では、続くっ!