satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第39話

「また会うことになるだろう?」


片手で槍を回しながら、上へジャンプする、イーブイ。スラは反射的に目で追った。そして、気づいたときには、技が決まっていた。
「……!」
「…………はい、終わり。……あー……あいつに怒られるなぁ。でも、任したの、そっちだしー」
ぐらり、と視界が歪み、倒れた、と認識するスラ。
「…………かはっ…」
「いってっ……あーもう……この傷、長引きそうだな。回復力ねぇもん、あいつ」
「………ふっ……あははっ…あははは!……なるほどねぇ……うふふ…認識が甘かったわ」
「なにが?」
「とりあえず、逃げさせてもらうわ……“―――”」
「…………やっぱりか」
そう呟いたのと同時にスラの姿はなかった。イーブイは、ふう、と息を吐く。
「これで、いいんだろ。これで……くそめんどい仕事押し付けやがって……ふざけんなっての………しかし…」
ふるふる、と頭をふり、考えを止めた。関係ないのだから、考える必要はない、と思ったためである。
持っていた槍を消すと、イーブイ自身もどこかへ歩いて消えてしまった。

ピカは、目の前に倒れこむフォースをつつきながら質問していく。
「…………イーブイ君、大丈夫?」
「そんなにひどいですか」
「見た目的に、最悪です。そんなんで戦ってたら死にます、と言うくらいの出血量」
「ですよね……わかってます。……くそう……任せたおれがどうかしてた」
「なにしたらそうなるわけ」
「戦ったらこうなる。てか、つつくな……痛い」
ふーん、と言いながらもつつくことをやめないピカ。フォースはフォースで、対抗する気も起きず、されるがままだ。
しばらくつついていたが、それも飽きたのか、すくっと立ち上がった。
「仕方ないので、手当てしてやろうではありませんか」
「………できんの?」
「仮にも探検隊なのでね~……っと」
ピカはそう言いながら、持っていたバッグから包帯などを取り出した。そして、手慣れた手つきでフォースに巻いていく。
イーブイ君、縫った方がいい?」
「いや、面倒だからいい……って、縫えんの」
「ふふふー……当たり前だよ~♪」
これで当たり前なら誰でもできるのではなかろうか、と思った。しかし、目の前のやつが、オールマイティなだけである。
「でも、いいよ……そこまでじゃないし」
「そだねー……特に深いのもないし……」
「お前、医者なの? 志望してんの?」
「ちゃうちゃう、ただの知識だよ。でも、一応、できるように……みたいな」
「……経験は?」
「ご想像にお任せします♪」
フォースは、ピカを見つめると、絶対にある、と確信する。知識だけで、テキパキとできるものでもない。現に、手際がよすぎだ。
「終わりー♪」
「あ、ありがとう……」
ピカはにこり、と笑い、辺りを見回した。
「ところで、キルリアは?」
「……………逃げたかな」
「ふうん? いいの?」
「まあ……倒そうとは思っていなかったし……いいんじゃね? ところで、お前はなんでここにいんの?」
「なんとなく、心配して?」
「ふーん……?」
「あっち行ってみる? 今、てるてる坊主とピチュー君がいるよ。多分、キルリア……いや、キルリアもどきか……そいつもいるでしょ」
フォースは、こくん、とうなずき、ゆっくりと立ち上がった。なるべく、怪我したところを刺激しないように。
そして、二人は敵がいるであろう場所を目指した。

「………………にらめっこですか」
「する気はないがな」
「……黒さん、なんですか、この茶番は」
「……さあ? で、スラは?」
「わかりません。あっちでイーブイに捕まってましたけど……どうせ、心の中に入り込むでしょう?」
ドールは、ぴくん、と体を震わせる。そして、くるり、と黒に背を向けた。それに気づいた黒は、ドールを呼び止める。
「どこいく」
「帰るんです。マスターの命です。あなた方の目的とか聞けなかったし」
「目的………か。まあ、続きだ」
「なんで、すんなりと言うんですか。さっきは、言うか、バーカ、という感じだったのに。なんでですか」
「ここで言っておかないと、機会がないからな」
「三次元ネタですか」
明らかに不機嫌そうにそう返す。
……つーか、ここでそんなこというなよ、お前ら。三次元ネタとか言うなっての。まあ、あってはいるのだけれど。
さて、気を取り直して。
「しかし、続きだ……とは?」
「ふん……続きは続きだ。世界を壊す」
「マスターの関わった事件の続きですか? けれど、元凶のダークライはもう…」
「そう……もういない。が、それで終わりだと思うなよ?……キーテ、スラ!」
黒が呼ぶとキーテは、持っていた剣を納めると、黒の方に近づく。
「黒さん、ここまで話していいんですか? こいつに言えば、必ず、ラルの耳にも入りますよ」
「もう入ってるんじゃなぁい?」
シュッ、と現れたのはスラだ。先程まで、イーブイと戦っていたのだが、きっちりと抜け出してきた様子。傷だらけのスラを見たキーテは、はぁ、とため息をついた。
「スラ。負けたのか、ドンマイ」
「ふふっ……キーテくーん……なんで助けなかったのかなっ?」
「面倒だから。黒さん、揃いました」
「私は空気ですか」
「ふん……どーせ、聞いているんだろう? ラル」
黒がそう呼ぶと、ピカが思いっきり叫び返す。
「どーせとはなんだ! どーせとは!」
「あー……叫ぶな……響く」
「マスター」
「ドールちゃん、帰っていいよ……つか、帰れ」
「承知しました。それでは」
ドールはピカに頭を下げると、姿を消した。その場に残ったのは、黒とキーテとスラ。そして、対峙するようにピカとフォースの二人。
「帰るか……」
「待ちやがれ、このやろう。逃げるのか、逃げるのか」
「逃げる……か。そうだな。この場はお預けだよ……ラル……そして、そこのイーブイもな」
「え、おれもっすか……嫌なんだけど。これっきりでいいんだけど」
フォースの言葉を聞き、スラはクスッ、と小さく笑う。
「終わるわけないでしょう? バーカ」
「うっせ! テメーに聞いてないわ! バカなのは、お前の頭だよ」
「なんですって?!」
ピカは二人がヒートアップする前にフォースの頭を叩く。
「いたっ…」
「話が進まん。黙って」
「……ふふっ……まあ、どうせすぐに会うことになるだろう……? いくぞ、キーテ、スラ」
「了解」
「べぇっだ! 次はこうなるもんですか」
「黙れ、キルリアもどきめ」
「もどき……ってことは、気づいてたのね。ふふっ……なあんだ……でも、ここでは、キルリアでいさせてもらうわ」
そう言うと、三人は姿を消す。
残ったのはピカとフォースの二人だけだ。二人の間に沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのはフォースだった。
「………あのさ。……ありがとう…」



~あとがき~
え、変なとこできってるって?
んなの、私がわかってるよぉぉぉ!!
でも、よくわからなくなったんだもん!
ってことで、バトルは終了です。
次回は春祭り参る!
と、思いたいけと、無理だな。
フォースとピカの会話です。はい。

さてさて……
敵の企みって一体なんだ!……みたいな?
続きってなんだよー……((知るかw
スラさん、もどき言われとるやん。
スラ「………………」
まあ、そこらへんも次回以降ですね。

ではでは!

ピカ、フォース「やっと終わった……」
…………………(´・ω・`)
ピカ「次は……なんだっけ? フォース君、バトル?」
フォース「おそらく、おれの黒歴史となる……と思われる長編だな」
ピカ「マジか」
やめてよぉぉ!!バラすでない!
ではでは!!
ピカ、フォース「……………あ、回された」