satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ポケダン~約束~ 第11話

~前回までのあらすじ~
ライ「眠い………寝たい……死ぬ」
雅「前回……皆の夜風景だった……」
ショウ「ライ、ここで寝ないでください」
ノア「一人で調整してたもんね~♪」
雅「…………寝るな……」バシッ
ライ「いってぇ……だって、眠い!」
レア「始めますよー? ライくん、起きないとコスプレさせます」
ライ「すいません、起きます」
ショウ「……………( ̄▽ ̄;)」
ノア(どーせ、作中でやらされるだろうに)
始めます!


朝日が昇る頃。ここ、アロマギルドの入り口に立つ三つの影があった。
その影の正体はノア、レア、ショウの三人。ショウは二人の見送りである。
「じゃ、行ってくるね。多分、明日には帰ってこれると思うから♪」
「はい。いってらっしゃい、ノア、レア」
「いってきます♪ ショウくん、ライくんのこと、よろしくお願いしますね? 寝ないように見張っててください」
「あ……了解です。では、なにかあるといいんですが……」
「そうね~……まあ、そこは信じるわ。行こう、レア」
「はぁい♪」
テトテト、と歩く二人を見ながら、ショウはぐっ、と背伸びをした。
「今日も頑張るかぁ……最初は、ライの様子でも見るか……」
本来、ブラッキーとは夜行性のような気もするが……
完全に朝方のショウは、ギルドの中に入っていった。

ライがいると思われる部屋、検査室だ。
とりあえず、ノックするも、返事なし。寝ているか、集中しているか、はたまた、自分たちの部屋に戻ったか……の三つの可能性を考える。
「ライ、入りますよ?」
そう断りながら、返事の扉を開けた。
「……………ん……おはよう」
「おはようっす。ライ、寝てました? 起きてました?」
「起きてたよ。なんだ……朝?」
「朝です。気づいてませんでした?」
「全く……」
「そんなに調整してたんすか?」
ふるふる、と首を振る。ライはかけていた眼鏡を外すと部屋の外に出た。ショウもライに続いて部屋を出る。
「考え事してた」
「考え事……ですか」
「イルのことだ。見た感じ、普通の女の子だろ? なにか原因があるのか……ってさ。まあ、調べるが」
「俺も手伝えることがあったら、手伝うっす! なんでもしますから」
「おう、サンキューな。とりあえず……血液検査と……ホルモン検査でもするか……進化の過程とかわからないことだらけで、正直、なに調べるのかわかんねぇし」
手に持ったままの眼鏡をもてあそびながら、ライは、歩いていく。
「あれ、どこ行くんすか? ライ」
「んー……あさごはーん」
「あ……まだできてないっす。雅が作ってるんで」
「マジか。いつぶりだよ」
「うーん……半年以上ぶりです」
「よし、一年経ってるとみた。てか、昨日のはなんだったんだよ?」
「俺の作ったのを運んでいただけっす」
「なるなる……って、お前……頼めばいいのに」
「いやぁ……作りたがらないでしょ? 雅」
「そうだけどよ……まあ、いいや。ショウもいく?」
「はい。俺も朝ごはん食べます♪」
「よーし、レッツゴー」

食堂の方へ行くと、すでにいくつか料理が並べてあった。
「雅……仕事早い……」
「そ…そうすっね……」
「ライ、ショウ…………………おはよ」
「おう、はよっす」
「おはよう、雅。なにか手伝う?」
「ううん……大丈夫……ライと座ってて」
「なら、そうさせてもらおうっと……つか、かなり美味しそうなんですけど。これ、朝ごはん……ですよね?」
隣に座ったライは黙ってうなずく。
現に時間は日が出る時間帯。朝である。
雅の料理といえば、見た目も味もかなりいい。実際、ギルド一、と言われるほどの腕を持つ。しかし、その腕をふるうことはほとんどない。理由は単純だ。本人が部屋から出てこないのである。
なので、ギルド内でもかなりの珍しさを誇る料理の一つだ。
「食べないなら……食べなくていい」
「バカっ! 食べるに決まってんだろ!! どれだけ、朝ごはんが大事か小一時間、話してやろうか?!」
「知ってるから………いらない。と、いうか……小一時間もいる……?」
「おう。たらたらと小一時間話してやるさ」
「さっさと済ますなら……聞くけど……今、必要ない」
「ないな。俺はとりあえず、朝ごはん食えればいい」
「ライ、必死っす……と、いうか……食べましょ? 雅、これで終わりっすか?」
雅が無言でうなずくのを見ると、ショウは、雅に座るように促す。そして、雅が座ると、三人は手を合わせて「いただきます」と、声を揃えて食べ始めた。
「雅……旨い」
「…私は食べられないよ……?」
「いや、そういうことじゃ…」
「わあ♪ これ、美味しいっす♪」
「そう……よかった……」
ライは、料理を見ながら首をひねる。
「なんでこんなに美味しいんだろうか……どっかで学んだ?」
「独学……誰にも聞いてない……だから、教えられないし……ライには無理」
「うぐっ……俺だって、頑張れば」
「無理」
「二回言うなよ……わかってんだよ。どーせ、不器用ですよーだ」
「でも、味だけなら……私より上…」
雅がライを少しだけ誉めると、ショウも、こくこくっ、とうなずいた。
「ライの料理、見た目はあれですけど、美味しいですよね! 俺、好きですよ? ご両親が上手なんすか?」
「母さんが上手いぞ? かなり。本人はてきとーよ?……と、言ってるけど」
「へえ……どんな人なんすか? お母さん」
「俺の母さんは……えっと……怖い。強いし……ある意味、父親みたいで……もう少し、女っぽくしてもらいたかった。まあ、そんなことを言ったら俺は殺されるな」
「じゃあ…父親は………?」
雅の問いに少しだけ黙る、ライ。そして、言いにくそうに、口を開いた。
「あー……俺、父親の顔知らねぇわ。なんでも、旅に出てるー……とか、なんとか。んでも、コロコロ理由変わるから定かじゃねぇし、聞くのやめた……って、どうした?」
「変なこと聞いてすいません……」
「ごめん……」
二人がしゅん、としているのを見て、慌てる、ライ。こういう空気が一番苦手なのだ。
「ちょ…大丈夫だぜ? それよか、お前らはどうなんだよ?」
「え、俺たちの……? 過保護です。両親とも」
「うっとうしいくらい……くっつく…」
「この前、手紙きたんすけど……読むの疲れました。あれで、一冊の本ができますよ。絶対」
「本?! どんだけ大量?!」
「見ますか? ありますけど……疲れますよ? 俺たちのことばっかで、同じ言葉が何度も…」
「あぁ……マジか……なんつうか……お疲れ」
「いえいえ♪ でも、ラブラブですよ? もう、いい年のはずなんすけど。新婚旅行、行きまくりです」
ライは、少しだけ考えた。
あれ、新婚旅行って、そんなに何度も行くものだっけ……?と、考え、それでは、新婚、と言わないだろう。という結果に。
とりあえず、口から出た言葉は。
「ラブラブ……だな」
「見てるこっちが……恥ずかしい…」
「ですです……」
「まあ、仲が悪いよりましだろ……うん」
「それは、俺も思いますよ。まあ、もう少し、人目を気にしてほしいけど」
「そうか……それはそれで嫌だな。いや、いいんだけどさ」
「…………ごちそうさま…」
「はやっ!」
雅は、自分の分を食べ終わると、立ち上がり後片付けに取りかかった。ショウとライは、慌てて食べ進める。
雅が片付けをしている間に食器を出しておきたいのである。
「ごちそうさま! ショウ、いくぞ!」
「ふぁ…はい!」
なんとか雅の片付けの間に食べ終え、片付けも頼んだ。
雅だけを残し、食堂を出た二人は、これからのことを話すべく、自分たちの部屋に入っていった。



~あとがき~
ライとショウ、雅の親の話がちょろっと出てきましたね。
ライは、母子家庭にて育っております。まあ、彼の話によると、母親、強かったみたいなんで、父親いなくても不満はないようですね。
一方のショウと雅のご両親は健在ですが、一年中ラブラブ光線が出ているようです。ついでに、子どもの二人にあまあまだそうな。これはこれで大変だ。

つか、調べにいっきまーす♪
とか、いっといて、お食事で終わったんですけど……あっれぇ……どこで間違えたのかな。

まあ、次回、調査第二弾!
イルちゃん、早く進化させてあげたいなぁ……

ショウ「でも、ライ……その、父親いなくて、よかったんすか?」
ライ「ガキの頃は、なんでいないんだよ、って、言ってたし、反抗もしてたんだが……」
ショウ「……………?」
ライ「反抗する度に……母さんに怒られるからさ……怖くって……反抗をやめた」
ショウ「どれだけ強いんすか」
ライ「とりあえず……俺が本気出しても勝てない。相手は遊び半分……いや、四分の一しか力を出さないな」
ショウ「ヤバいですね」
ライ「そして、女って強いんだ、と嫌ほど味わった」
ショウ「ライの人生……女の人に振り回されるのでしょうか」
ライ「お前もな」
ショウ「…………ですね」

ではでは!