satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第45話

~前回までのあらすじ~
イブ「今回から、こちらもこんな感じでやっていきますねっ♪ 作者のネタが尽きたとかそういう理由なんですけど、秘密ですよ」
ピカ「イブちゃん、バレバレだから」
チコ「ってことで、春祭りが無事終了しましたよ♪」
ピカ「チコちゃん、チコちゃん? ってことで、の使い方ちがくないですか」
チコ「そんなことないですよ~」
ピカ「……始めます」
ポチャ、フォース(珍しく真面目になってる)


昨日、無事に終了した、春祭り。当日は特になにもしていなかった私ですが……まあ……ねぇ。
そして、今日! お花見も兼ねての打ち上げ! 桜の木の下で、ギルドメンバー+スカイメンバーの皆さんとワイワイやっています。
お酒は飲めないので、ジュースなんですけどね。
「きゃーーー!! 追いかけてこないでよぉぉ!!」
「うっせ! コン、お前! いい加減にしろよ。仕事覚えろ、バカァァァ!!!」
ここにきて、ピカさんはコンちゃんを追いかけている。理由は仕事関係みたいだけど……なにをしたのだろうか。
「ピカ、落ち着いてよ」
「これが落ち着いてられるか! 集めた資料のデータ消しやがったんだぞ! 追加と間違えて消すか?! 普通!」
「…………うん。コンが悪いね」
「ポチャまでぇぇ………」
いつのまに消したんだろう。ピカさんはコンちゃんから目を離すことなく、さっとなにかを取り出した。見ると、似たようなもの二つ。一つをポチャさんに投げると、ボソッと呟いた。
「まあ……コピーの方だけど」
「コピーの方なのね……でも、なにをしたら消えるのさ」
「私が聞きたい」
「……でも、ぼくに投げられても、コピーし直せないから!」
「私がやるの? なんで?」
「できるの、ピカだけじゃん」
そう言って、ポチャさんはピカさんに投げ返す。ピカさんは当然のことのように、受けとった。ちなみに、ポチャさんの方は見ていない。
ところで。
「ピカさん、それ、なんですか?」
「ん? あぁ……はい」
流石に投げてこなかった、ピカさんから受け取ったものを見てみる。しかし、見てもよくわからない。
うむむ……?
とりあえず、ピカさんに返す。
「見てもわからなかったんですけど……どうやって見るんですか?」
「中身? 端末を使う」
ふひ……??
「あんまり周りで知られていないからね。使っている人たちは少ないだろうし」
ポチャさんがよってきて、教えてくれた。
そうなのか……そんなものを持ってるピカさんって……?
「イブの想像に任せるよ」
にこり、と笑顔ではそう返された。
当の本人はコンちゃんとおいかけっこ中で、聞ける雰囲気じゃない。あとで聞こう……覚えていれば。

宴会のような打ち上げが始まって、少したった頃。
こう、ワイワイやるのはまあり体験したことがないことなので、馴れない私。少し離れたところで、桜を見ていた。
こんな大きな桜の木、見たことないや……
例によってすーくんはどこかへ行っているようで、話ができない。ここんとこずっと話していないな。
チコちゃんはリムさんと話しているみたいだし、ポチャさんとフィフィ君とソルさんも何やら話している。ピカさんはチルさんとコンちゃんと一緒にいる。
こういうの……あれだな……ぼっちって言うんだ。
こっちの方が慣れているから、嫌ではない。しかし、あの中に先程までいたからなのか、少し寂しい気もする。
「イーブ?」
「…………親方さん」
にこっ、と笑い、話しかけてきた。そして、なんの前触れもなく、すとん、と隣に座ってきた。
「おっきーよねー♪ いつも綺麗に咲くんだよ、ここの桜。皆とお花見しながらだと、より一層増すんだよ~♪ きっと、楽しいからだよね」
親方さんらしい理由ですね。
「そうかなー? ピカにもおんなじようなことを言われたなー♪」
「ピカさんにも?」
うんうんっ♪……と、うなずく親方さん。
「イブはこういうの、初めてなのかな?」
唐突な質問に体を震わせる。
というか、かなり、核心をついてくるな。
「えと…あんまりないです」
「そっか♪ じゃあ、これからいーっぱい、経験できるよ。よくやるから、こういう感じの♪」
想像がつきます。
「楽しいからね♪ だから、イブも楽しもっ!」
「……はい」
ちらり、と皆のいる方を向く。少し離れているにも関わらず、声が聞こえていた。
馴染む努力をしないとな……うん!
私は親方さんと皆のいる方へ戻っていった。

ぴくん、と耳を動かす。彼…フォースは振り向くことなく、訪れた来客に声をかけた。
「…………なにか用か」
「いや。ただの挨拶をしにきただけだ。……気紛れだよ」
「気紛れ……ね。狙ってたくせに。世話焼きババアかっての」
「絞められたいのか、貴様」
そう言いながら、フォースの首筋に刀の刃を当てる。当てられている本人は慌てる様子はなく、その場に座ったままだ。
「それで絞められるわけないだろーが。雷姫、お前も暇だな」
「だから、気紛れだと言っておろう」
そう答えると、雷姫は持っていた刀を消した。
フォースはへいへい、と小さく返し、気になっていたことを雷姫に聞いてみることにした。
「なぜ、電気ネズミを選んだ」
「マスターのことか? 別によいではないか」
「今までに女を選んだことなんてなかっただろ。つか、主すら決めずに拒否ってたじゃんか、最近」
「…………それこそ、気紛れだ」
「ふーん……」
「時に小僧。貴様、サボっておるのか? 自分の仕事」
雷姫のその言葉を聞き、初めてフォースが振り返り、顔をあわせた。
「んなわけねぇだろ!! マスターじゃあるまいし……お前はおれをバカにしてんの?!」
「してはおらん。奴より動くとも思っているさ。しかし、小僧にしては、時間がかかっておる」
「かかっているのは……自覚してる」
「五年か? それ以上か?」
「あー……」
「サボっている、と疑っても無理はなかろう」
「違うんだよ……いや……まあ、半分以上制御できていないおれに問題があるんだけど……でかすぎんだよ」
質問を重ねる毎に、フォースの元気がなくなっているのはさておき……
雷姫はちらりとフォースを見て、すぐにそらした。
「まだ気にしておるのか」
「…………!」
「気にしても帰ってこんぞ」
「……」
「まあ……小僧が望んでいるのなら、止めはしないが」
「あのさ……お前、慰めたいの? 抉りたいの?」
「両方だ」
「鬼か!!」
「そんなわけなかろう。阿呆」
ふい、とそっぽ向いた雷姫を見て、がくっ、と項垂れたフォース。
「楽しんでる。大体、雷姫の性格、今と昔で変わってるしよ……なんなんだよ。いじめ?」
「楽しんではおらん。だが、いじめは否定せぬ」
「逆だろ、逆。いや、逆でもダメなんだけどな」
これも現主の影響なのか……とフォースは考えるものの、答えは出るはずもない。
しばらくの沈黙のあと、雷姫はくるり、と方向転換をし、歩き出した。恐らく、帰るのだろう。しかし、途中でピタリ、と止まった。
「フォース」
「なっ…なんだよ……急に名前で呼んで…」
「先程の話、忘れるでない。どう思おうが過去は変わらんのだ。捕らわれすぎると、足を掬われる。それと、マスターを避けるのはよせ。あいつとは関係ない」
そう言い残し、去っていった雷姫。その場に残されたフォースは雷姫が歩いていった方を見つめ、ぽつりぽつり言葉を呟いていく。
「…………てる…わかってる……けど……おれは…」
最後の方は自分でも言っているのか、そうではないのかわからないくらいの声。しばらくの間、ただ、雷姫の消えた方向を見つめ続けていた。
「………やっぱ…………無理だよ…」
そんな彼の訴えも誰にも空虚に消えるばかり。
フォースはため息をついたあと、立ち上がり、雷姫とは反対の方向へ歩き出した。

親方さんと一緒に戻ってきて、親方さんの第一声。
「ピカ、ポチャ! あれやろ! あれやろぉぉ!!」
あれ、という言葉を聞き、他の皆がぴくん、と反応をした。ただ、言われた本人たちは怪訝な顔をしていたけれど。
そんな周りの雰囲気が気になり、私は親方さんの方を向き、質問を投げかけた。
「親方さん、あれってなんですか?」
「ピカとポチャのバトルだよ♪」
え…えぇぇぇぇ?!
親方さんはニコニコ笑顔を崩さず、というか、かなり楽しんでいるような声だった。
あの二人の……対決?! バトルってことは……そういうことだよね?!
一体、どうなるんだろう………?



~あとがき~
久しぶりに長くなりました。
あれだね。雷姫とフォースの会話入れたから……てへ☆
次回、夢の対決?!……ってことで、よろしくお願いします。

フォースと雷姫は腐れ縁みたいなもので、付き合いも長いです。フォースの幼少期を知っている数少ない人物でもあります。

雷姫「貴様の幼き頃は、もう少し可愛いげもあるやつであったのに……何故、そんな性格になったのだ」
フォース「おれがどうなろうと関係ないだろ」
雷姫「反抗期か?」
フォース「そうそう反抗期なんです」
雷姫「棒読みだな」
フォース「……………」
雷姫「今の貴様も嫌いではないぞ? 少なくとも、あやつよりは」
フォース「マスターより嫌われてたら、おれ、やっていけないわ」
雷姫「そうだろうな」
マスター「黙って聞いていれば……お前ら俺をなんだと思ってんの?!」
フォース、雷姫「出てくるな、アホ」
マスター「…………」

マスターさん、ダメダメだねー?
だから、慕われないんだよ、ばか野郎ー♪
マスター「!!Σ( ̄□ ̄;)」
ではでは、次回もお楽しみに!
マスター「俺って一体……?」