satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第52話

~前回までのあらすじ~
イブ「すーくんがふて寝してたとか……ほんと、あり得ないんだけど!!」
フォース「謝ったから許してって……ちょっと一ヶ月間、なんもなかったから、平和ボケしてたんだよ」
イブ「しないでよ! まあ、平和ボケしてた方がまあ……いいんだけどさ」
フォース「お前、言っていることが矛盾してるぞ? していいなら、なんでしないでって言うんだ?」
イブ「えぇ……」
フォース「えぇ、じゃねぇよ……理不尽だ」
つか、あらすじ言いなさいよ、そこの二人!
二人の会話場所じゃないんだからね?!
フォース「あらすじ? すぅが助かったでいいんじゃね?」
ラフね……まあ、始めます!


どうするって……
助けにいくに決まってるじゃない。チコちゃん、相手に捕まったままだし……エーフィには敵意ないみたいだけど、あのブラッキーはわからない。
「うん。助けにいくのはわかるよ? おれはその方法を聞いてんだけど」
あ……そうか。
「すぅがチコリータを見捨てるわけないと思ってるさ。思ってるけど……相手は武器持ってて、すぅを狙ってるんだろ? おれ的には行って欲しくないんだか、まあ、聞くやつじゃないのも、残念ながら長い付き合いでわかっている」
あ……はい。
「そして、力のことをあいつにバラしたくないことも」
うん。
「で、こんな絶望的状況をどうするの?」
考えてみたらそうなんだよね。
ここでバッジ持っていたら、使えたのに……あっちに落としてきた。どーしよー……
「そのバッジさえあれば、逃げられるってこと?」
まあ、そうなるけど……
「でもどうやってあそこまで……? またダンジョン抜けるの?」
「そんな面倒なこと、誰がするか。これを登るんだよ」
は…はい?!
この……崖を?
「他にあるか?」
ないっす……はい。
私が首を振ると、すーくんは崖を見上げた。少し考え込むと、後ろに数歩下がる。
「すーくん……?」
「きついから、後ろに移れ。そして気が散るから喋るな」
あ、うん。
と、そこでずっとお姫様だっこされていたことに気づいた。ずっとこの体勢のままで話をしていたと思うと……
は…はわわわ………?!
「すぅ、早くしろって」
「はいぃ……」
すーくんは私のことなんて気にしていないようだ。当たり前だけどさ……うん。
するり、とすーくんの後ろに移り、しっかり掴まる。すーくんはすーくんで私のことをしっかり支えてくれていた。しかし、この状態でどうやって登るのだろう?
「いくぞ」
一言、そう断り、全力ダッシュ。
ふ…ふえぇぇぇ?! ぶつかるって!! うわあぁぁぁぁぁ!!!
「…………っ!」
くうぅぅ……ん? あれ?
すーくんは手を使わず、崖を登っている。少し出っ張っているところを使って基本、跳躍力で登っていた。
って、うそぉ?!
「すーくん…あの……え?!」
「気が散る」
すいません……
しかしまあ……恐ろしいバランス感覚と跳躍力。それと運動能力。時々、すーくんって何者なんだろう、と思うときがある。いや……制御者なんだけど、それでもチートだ。いやでも、すーくんにだって欠点はあるよね。なんか抜けてるところはあるし、口も悪いときもある。でも頭はいいし、優しいときだって少なくない。それと言いたくないけど……まあ、かっこいいし。
こんな人ってありですか……? こんな人、気になってる私って……私って!!
そんな場違いなことを考えていると、ガクン、と落ちる感覚がした。多分、足場が崩れたんだろうけど!  いや、もう落ちたくないよ?!
「………やべ。すぅ、しっかり掴まってろよ?」
「?! きゃっ…」
少しも焦っていないすーくんの声に私は逆に焦ります……
ぐっと力をこめて、すーくんに抱きつく。
「……“ソード”」
「おち…てない? すーくん……?」
「んー? あ、下は見ない方がいいと思う。あと、すぅ、ちょっと掴まってろ。支えんのやめっから」
「うん……」
パッとすーくんからの支えがなくなったのを感じると、反射的に上を向く。そこで、すーくんの出したと思われる剣が見えた。どうやら、足場がなくなったのを剣を突き刺してこの場にとどまっているようだ。片手で支えているらしく、宙吊り状態。
「………っ…刺さりが甘いか……? まあ、落ちたら落ちたで……」
バカバカバカ!! 落ちるのやだ!
「おれだってやだよ。あぁ……大丈夫。最悪、お前だけは上に送るからさ」
それはそれで困る……
「ぶっちゃけ、お前さえ上に上がれば、おれは登らなくてもいいんだが……」
そういうものか。でも、私は登れないよ?
「だからおれがこうして登ってるだろ……っ!」
剣の柄を両手で持ち、けんすいの要領で上に上がる。そして、刺さっている剣の上に乗ると、すぐにジャンプして別の足場に移動した。移動している途中でまた、すーくんの支えが入った。
下は見たくないから見ないけど、剣……落ちた気配はないから、刺さったままなのかな。
「……すーくん、剣、消さないの?」
「そんな余裕があるように思えるか?」
思えません。
というか、こんな会話もすーくんは崖を登っているんだよね……邪魔しないように黙ってよ。

しばらくの間は喋らずただ、じっとしていた。
…………でも、ひまだし、寝れるかも。
そんな私の心情を読んだのか、からかうような声がした。
「この状況で寝られるなら、寝てもいいぞ? さっきみたいなことがあったら、落ちるしかなくなるけど」
いやいや……起きてます。ごめんなさい。
「おう、そうしてくれ。そっちの方がおれ的にも楽だし、大体、もうすぐ着くし。すぅ、また支えないから、掴まってろよ?」
え……うん。
「…………っと!」
終わりが見えてきたところで、すーくんは両手で支え、さっきみたいに宙吊り状態。崖の先がないから、上がったら地面だよね?
あれ、上がらないの?
「上がってもいいけど、そこで敵の真ん前にきたらどうする? おれ、この状態で戦えませんが」
あ……そっか。
「すぅ、ちょっとだけ顔だして見てみ。おれの肩に乗っていいからさ」
え?! う…うん……
これで見つかったら、私……どうするの……? まあ、考えないようにしよう。
すーくんに言われた通り、登って……ちょっとだけ顔だして見てみる。敵は見えない……前が草で……あ、あっちの方がいいかも……
「すーくん、もう少し右? あれ、右ってどっち?」
「あ?! 寝惚けたこと言ってると落とすぞ」
「ちょ…パニクってるだけだよ!! とりあえず、右」
「とりあえずって……右? 右ってこっちだけど…」
あ、違う。左だ。
「……………お前」
「ごめん! ごめんって! すーくん、左にいってくれる?」
「………おう」
するすると、すーくんの背中に戻り、少し移動。
そしてまた、ぴょこっと顔を出し、確認……
「うん。ここで大丈夫だと思うよ」
「そうか。んじゃ、上がれ」
はーい……
私が上がり、すーくんも軽々と上がってきた。すーくんは下を見て、うえ、と小さく唸る。多分、残してきた剣を消すために下を見たんだろう。
私はそんなすーくんをほっといて、近くの草むらまで移動し、様子をうかがうことに。
それにしても……あのブラッキーは何者なんだろ? なんで私の力のこと、知ってたのかな……? 紅の継承者様とかなんだよ……もう。知らないってのー
ぐちぐち言いながら、ちょっとだけ覗こうとしたところをすーくんに止められた。
「…………おい、すぅ。今、なんつった?」
「え? 何者なんだろー?」
「そのあと」
「紅の継承者様? あ、すーくんに聞こうと思って…」
「なんでそのこと……様……って、まさか…」
? すーくん?
「掟破りにもほどが…っ?! すぅ、こっちこい!」
え…きゃ?!
ぐいっと引っ張られ、抱き寄せられた。そして、右に避ける。さっきまでいたところになにか通った…?
「………ラウラ、なにしてんだ? 知っててやってるのか? 制御者のくせに」
「やあ……久しぶり。フォースくん」
え…知り合い………?!



~あとがき~
ラウラさん、やっと名前を出せました。
制御者の彼女がなぜ攻撃したんでしょうねー?

次回、ラウラとフォースの制御者同士のバトルだよ!
ってなればいいな! ならない気がするな! うん。
そして、イブはチコを救えるのか?!

特に言うことはない。
んー……じゃあ……
フォースはあれです。運動神経がすこぶるいいんです。
反射神経も申し分ないし……ね?
だから、手を使わず、崖を登ってみせたんだが……
前からあんなんだったのかは不明。
生きてるときもあんなんだったら……恐ろしいけどね?
フォース「えぇ……そんなこと言われても」
てへへ……

関係ないけれど、創作意欲が湧かない……うむむ。
書きたいのに、書けないわ……( ̄~ ̄;)

では、次回もよろしくです!