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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 番外編~中編~

ポケダン 番外編

書類をペラップに届け終わり、部屋に戻る途中、先輩であるドゴームに呼び止められたポチャ。首をかしげつつ、ドゴームたちが使っている部屋へと案内された。そこには女子と親方…プクリン、そして、ペラップを除くメンバーたちが集まっていた。
ポチャは、なにかやったっけ、と記憶をたどっていると、ドゴームが珍しく声を潜め、質問してきた。
「明日、何の日か知ってるか?」
「うん? いや、知らないけど……? なにかあるの?」
そう答えると、他の皆が驚いたような顔つきに。意味がわからず、首をかしげるばかりのポチャに、ドゴームが口を開いた。
「ポチャ、知らないのか?! これだからお子ちゃまは……この、世間知らずめ」
「う、うん。ごめん……?」
気迫に負け、つい謝ってしまったが、そんなことにはお構い無しに、話が進んでゆく。
「明日はバレンタインデーだよ。知らないのか?」
「バレンタインデー……?」
「もしかしてポチャ、こういうのに無縁だったでゲスか?」
「そうだね。ぼくのいたところじゃ、そういうのなかったし」
「じゃあ、バレンタインデーってのもなにか知らないってことか」
先輩の一人である、ヘイガニがそういうと、ポチャに向かって、バレンタインデーについてを説明し始めた。
「女子が男子に思いを伝える日なんだぜ! って、大げさだけど、女子が男子にチョコレートを渡すなんだ、ヘイヘーイ♪」
「へぇ……」
「ポチャはピカに本命を貰えるとして…」
「ちょっと待って? 本命? というか、そこは決定事項?」
「どうせ、好きなんだろ。こういう場合、好きになるって決まってんだからな」
「いや、そんなの知らないから。大体、ピカとはそんな関係じゃないからね。普通に友達だから」
いきなりピカとの関係を突っ込まれ、冷静に否定する。
将来的に好きになってしまうため、まあ、意味がないというか……それはさておき。
「まあ、話は戻して、ギルドではリンとキマワリが毎年作ってんだよ。……キマワリはひどいもんだがな」
「大きな声で言えませんけどね……内緒ですよ、ポチャさん」
ディグが苦笑を浮かべながら、注意してきた。そこまで言われるほどなのか、と思いつつ、わかった、と返事をする。
「リンはリンで、親方様にぞっこんでゲス。豪華なものは、あまり期待できないでゲスよ」
「それは日頃の態度でわかるけど……なんか、まともな女子がいないってことにならない? まあ、まだピカがいるけど」
「……待て。それ以前にピカは料理、できるのか?」
ダグの素朴な疑問に他のメンバーたちはうなるしかなかった。パートナーであるポチャですら、しているところは見たことはない。興味があるようにも思えなかったのだ。
「少なくとも、見たことはないね。ピカの担当じゃないし。いつも一緒にいるけど、料理の話はしたことないよ」
「まあ、食事係はリンの仕事だかんな……」
「ピカ、まともなやつ……作るのか……?」
「なんかこう……盛りそう…?」
「ばくれつのタネとか、すいみんのタネとか……」
「そんなの兵器じゃないか…」
シーン、と周りが静まった。料理経験のないピカがどんなものを作るにせよ、男子たちに明るい未来はないようだ。

はてさて……どうしてこうなったのだろう?
料理とは、そこまで危険なものだったのだろうか。特に知識はないのだが、多分……いや、絶対、これは料理とは呼ばないはずだ。
「爆心地かっつーの……」
そう言ったそばから小規模な爆発が何回か続いていた。原因はきまっちにあり、その対処に追われる、リン。
そして、それを眺める私。というか、なにをすればいいのかわからない。
「ちょっとキマワリさん! それ、砂糖じゃないです!」
「えっ?! あ!」
砂糖と塩を間違えたのだろうか。古典的な……
「それ、片栗粉…」
片栗粉?!
片栗粉ってあれだよね……あの…
いや、わかんないけど、とにかく、片栗粉って砂糖とは違うことはわかる。それをどうやって間違えたのだろう。書いてあるよな……片栗粉って。
「きゃあぁぁぁぁぁ!!! キマワリさん、なんでそれを入れちゃうんですか! そっちは小麦粉ですよ?!」
もうなんか、なにを作りたいのかわからない。
チョコレートを溶かして、固めればいいんじゃないのだろうか。そんな単純なのかは知らないが。
……それなら、砂糖なんていらないのでは。
じゃあ、一体なにを……?
まあ、なにがともあれ、これなら逃げられる……か?
「ピカさんも作ってくださいよ! ボーッとする時間じゃありません!」
あ、怒られた……
仕方なく、近くまで歩み寄り、リンたちと少し離れたところに立つ。が、全くなにがなんだかわからない。
「これ、なに?」
「包丁ですよ」
「これは?」
「まな板です」
「じゃあ、これは?」
「ボウルですね」
「これは?」
「鍋ですよ。中華鍋」
うん。勘だけど、中華鍋って必要ないと思う。お菓子作りに不似合いな鍋だもん。いらないだろ。
まあ、それは置いといて。
……なにすれば?
「チョコレートを刻んで、溶かしてください。あ、温度に気を付けてくださいね?」
あ、はい……
割っていれてもいいんじゃ……? まあ、言われた通りにしよう。
「刻む……?」
「千切りみたい細かくすればいいんですよ。よろしくお願いしますね♪ 私、キマワリさんの方を見なくては」
あ、頑張ってね。
よし、千切りか……いや、待て。千切りとか私、知らないんだけど。
料理とか知らないし……なのに、ほっとかれてるし……でも、やらなきゃだし……
なんか流れに任せればなんとかなるのかな。
困ったときは流れに身を任せる。……これでいこう。



~あとがき~
残念な男子たちの話と料理に挑むピカでした。
キマワリさん、どうやったら、そんな間違いを犯すんですか。って間違いを……
まあ、いいけどね。

次回、料理初体験のピカの実力はいかに?!
男子たちはまともなものを貰えるのか?!

なにも知らないピカって……なんか初めて書くかも。ちょっと新鮮ですね……
調理道具も全く知らないピカですが、どうなるのでしょうかね。

ではでは、このへんで。
次回で終わればいいかな~……終わらすけどね!