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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ポケダン~約束~ 第22話

ポケダン 約束

~前回までのあらすじ~
ライ「細かくやるのはいいんだけど、遅すぎだろ」
テヘペロ☆
ノア「いい加減にしてよ! いつ、出られるよの!」
さあ……いつなんでしょうか……
ノア「ライ、この人、ぶん殴っていいかしら……? いいよね? いいよね!!」
ライ「おう。俺は責任取らねえけど」
ノア「いいわよ。別に誰に責任問われるとかないでしょうから! ほら、いくわよ」
え…なんでだよぉぉぉぉ!!( ̄□ ̄;)!!
いぃぃぃやぁぁぁ!!
ライ「……前回は俺と親方の会話でした。それでは、始めたいと思いまーす」
ノア「ていやぁぁぁ!!」
あぎゃあぁぁぁぁぁ!!!Σ( ̄ロ ̄lll)
ライ「………あぁ……やっちゃった」


ライは、くるくるとキャスター付きの椅子に座り、回していた。検査結果待ちなのだが、そんなすぐに結果が出るはずもない。しかし、することもないため、暇をもて余していたのだ。
「今日は珍しく眠くないし……でも、することもないし……なに、この無駄な時間」
くるくると回していた椅子を止めると、そこから降りる。そしてその部屋からも出た。
「なにか……暇潰しできるものを探そっと」
「……ライ?」
とりあえず自分の部屋に戻ろうとしたところを誰かに声をかけられた。振り向くと雅が少し不思議そうにこちらを見ている。恐らく、今の時間帯でうろうろしていたからだろう。
「お、よう。あれ……どこかでかけるのか?」
「うん……届け物するから」
そう答えた雅の姿は首にスカーフを巻き、普段、巻いているリボンはしていなかった。代わりに白いリボンが右耳にリボン結びしてある。そして肩がけバッグをしていた。
「あぁ……そっか。ま、気をつけてな」
「……………ん。すぐ戻る」
「おぉ、りょーかい。寄り道すんなよ」
「ライじゃあるまいし……しないわ…」
「あれぇ?! しているように見えてるの? してないから! してるのノアとレアだから!! 勘違いしないで?!」
クスッ、と小さく笑い、いってくると言い残してギルドを出ていった。
「ちょ…マジでしてないからな……まあ、ああいうのはいつものことだし……いいけどさ……してないからね……?」
すでにいなくなった雅に向かって、ぶつぶつと言い訳染みたことを言った。実際、ライは寄り道等しないのだが、半ば強引に引き込まれているところがある。
そもそも、二対一で敵うはずもない。その相手がノアとレアならば尚更である。
「俺ももっと強引にいくべきなのか……? いやいや……無理だな。うん」
勝手にそう結論付け、てくてくと自分の部屋に戻るために歩みを進めた。

「………いないの?」
バッジの能力で目的地に数秒で到着した雅は、届け先である家の前に立っていた。何度かノックしたのだが、中から人が出てくる気配もない。
「まあ、遅れたし……でも、いないってどうなの……? 出かけないでよ……」
雅ちゃんが期限を守らないから、仕方ないんじゃない? それに私だって出かけるわよ? 普通」
「レイラ。後ろからはやめて」
後ろから聞き覚えのある声に振り向きながら、顔を確認した。レイラはにこり、と笑って見せる。特に詫びることもしないようだ。
「入る? ここですます?」
「…………入る」
「そう♪ それじゃあ、どうぞ」
扉をレイラが開けると、黙って中に入る雅。くるりと家の中を見渡し、レイラに視線を戻した。レイラはそんな雅に構うことなくお茶の準備をしている。
「相変わらず、綺麗ね……こういうことは真面目なんだから」
「ふふっ……それはほめ言葉として受けとるわ」
「別にほめてない」
「余計な一言はいらないのよ? で、頼んでたやつは? それがお仕事でしょ♪」
「………………」
レイラに正論を言われ、黙るしかなかった。確かにそうだ、と納得する一方で、この人には一生敵う気がしない、と変な諦めも存在している。しかし、ほんの少しだが勝ってみたいという欲も存在していた……が、それは叶わぬ願いというものだろう。
雅はふるふると先程の考えを振り払うように首を振った。そして、すとん、と目の前にあった椅子に座る。そして机の上に紅茶の入ったカップが置かれ、雅に向かい合うようにレイラも座った。
雅はしばらく黙って紅茶を飲み、レイラの様子を伺った。
相手は急かすことなく、夕飯どうしよう、と今日の献立を考えているようだ。ライの話によれば、父親、つまりはレイラの夫はここに住んでいないはず。居所も知っているのか知らないのか……はっきりしない。
レイラの夫がいない、というのは前々から知っていた。が、前にライから見たことない、と聞いたときは流石に驚いた。
教えてないのか、はたまた面倒なだけなのか……心境は定かでない。いつもレイラの考えることは読むことはできないのだ。今も昔も。
そこまで思考を巡らせていると、当初の目的をふと思い出した。バッグから封筒を取り出すと、レイラも気づいたのか考え事をやめたようだ。
「……頼まれてたやつ。今後もやってく」
「これで全部じゃないのか……まあ、すぐに終わるとも思ってないけどね。ありがとう」
「でも……関わらなくてもいいんじゃない? レイラ、もう前線で戦っていないんだから」
レイラに頼まれていた資料を渡しながら、何度目かわからないくらい言ってきた台詞を言った。しかし、雅の言葉に笑顔を返すだけ。言わなくたってわかるでしょ、と言いたげだ。その顔を見て、悲しそうな感情を含ませた表情を見せる。それでもすぐに元に戻った。
「……………そう」
「ごめんなさい。でもね、これは私が関わったことだから」
「知ってる。それでも……私は」
「ふふっ♪ 心配しないで? 雅ちゃん、ライのこと……それに皆のこと、よろしくね?」
「わかってる……だから、危険なことはしないで……?」
「うん。わかったよ」
「約束……守らなかったらライに言う」
「ごめん、それだけはちょっと」
こんな身勝手な人でも子供に心配かけたくないんだな、と少し感心した。そんなことを考えているとレイラにじっと見られ…というか、睨まれ、ふいっと視線から逃げる。
「みーやちゃーん?」
「変なことじゃない……気にしないで。あと、みやちゃん言うな」
「かわいいじゃない。みやちゃん」
「あの人たちだけで充分……じゃあ、そろそろ帰る。……すぐ戻るって言ったから」
「あら、そう? それじゃあ、ライによろしく言っといてね♪」
こくん、と小さくうなずくと扉を開けた。レイラは手を振って見送ってくれたが、雅はそれに答えることはなく、黙って外に出た。
外はほんのりオレンジに染まっていて、そろそろ日が沈む頃だろうか。そこまで時間がたっていたとは思っていなかった。
くいっ、と首に巻いていたスカーフを持ち上げ、そのスカーフに少し顔を埋める。
「……いつもそう…自分勝手に決めて……周りのことなんて……」
それでも支えていくと決めたのは、雅自身。
あの日からずっと支えていくと……あの人の力になると決めたのは自分自身なのだ。今更、その気持ちを変えられるわけがない。
「………帰ろ」
ぽつり、とそう呟き、バッジを取り出した。そして、ギルドに帰るために転送システムを起動させた。



~あとがき~
あっはっはー!!
なにがしたい、私! なにがしたい!!
まあ、やりたかったネタだしー……いっか。うん、いっか。
ライより、雅とレイラ母さんの話が多かった(笑)

次回、多分終わる。
と、思いたい。思いたいなぁ!!
イルちゃん、退院すっかな。そうしたら、もう出ないかな……うん。

雅とレイラ母さんはなにか付き合いがあるようだ。
定期的に会っている様子ですね。
まあ、それはもっともーっと進まないとわからないと思います! 気長にお待ちください!!
レイラ母さんはレイラ母さんでなにか問題があるようで。それももっともーっと進まないとね((
そして流石の雅でもレイラには勝てない。最後は雅が勝ったようにもみえる……かな?

雅「……………」
レイラ「雅ちゃん?」
雅「レイラって…」
レイラ「うん?」
雅「………いや、昔から変わらないなって……ムカつくくらい」
レイラ「それは喧嘩をふっかけてるの?」
雅「別に」
レイラ「ふぅん? みやちゃんにもそんな心があったのね~♪ かわいいっ!」
雅「……………!」
レイラ「照れないのっ♪」
雅「照れてない……っ!」
レイラ「うふふ♪」

ではでは!