satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第55話

~前回までのあらすじ~
フォース「お前……ほんと、バカだな?! なんかもう……バカしかでない。この大バカ者め」
イブ「そ…そこまで言わなくても……それに! 私の勇気ある行動を評価してよ!!」
フォース「ふーん? どこら辺? どこら辺だよ」
イブ「それは……あれだよ……と、飛び込んだところ?」
フォース「やっぱ、バカだ」
イブ「バカバカ言わないでよ、バカァァァ!!」
チコ「最近、あらすじを話していないような」
イブが相手の技に飛び込んだところですよ~♪ それでは、始まりまーす!
イブ「すーくんなんて嫌いだぁぁぁ!!」
フォース「清々するわ。お好きにどうぞ」
チコ「ちょっと……ケンカしないでよ?」
イブ、フォース「ケンカとかじゃないし!」
お、おう……
は、始めるよ?


思えば技が当たったことなんて、ここ数年なかった。すーくんと出会ってから、いつも前に出て、護ってくれていたから。だから、技が当たった痛みなんて忘れていたんだ。
「イブ!!」
「…………けほっ…けほっ…」
チコちゃんの呼ぶ声が聞こえる。
返事したいのは山々なんだけど……無理。
こんなに痛かったっけか……昔はもっと慣れていたはずなんだけど……今じゃ、鈍っているのかもしれないな。
それとも、あのエーフィの技が強力だったのか。
いずれにせよ、エスパータイプの技であるにも関わらず、物理攻撃扱いの“サイコショック”は思いの外痛いものでした。
頭では色々考えているものの、それを話すことができない。痛すぎて、喋ることさえ億劫なのだ。
あぁ……そうか。
私が飛び込んだとき、すーくんが思いきり叫んで、止めた理由がわかった。
きっと……こうなることがわかっていたんだよね。
いつも私の代わりに戦ってくれたすーくんだもん。そりゃそうだよね。
イーブイちゃん! ごめんなさい!! 君に当てるつもりはなかったんだよ~……」
エーフィの本気で謝ってる感が伝わってくる。
というか、なんか泣きそう? エーフィ……ミラだっけ? あの、大丈夫?
「や……私が勝手にしたことなんで……大丈夫…です」
なんとか声を出して、大丈夫だと伝えたが、説得力ゼロだ。エーフィは相変わらず、泣きそうな顔をしている。
頑張って起き上がり……たいのだが、立てる気がしないので、立つことはせず、体勢を整える。
そしてすーくんの方を見た。
「………すーくん?」
うつむいていて、表情は読めない。しかし、手にはなにも持っていない。さっきまで、剣を持っていなかったっけ? 記憶違い?
それにしたって、相手は槍を使っているのだから、素手でここまで戦っていたわけじゃないだろう。
どうかしたのかなって……私のせいか?! 怒ってる? あんなことしたから? なんていうか……言葉にならない怒り的な? やり場のない怒りってやつか! うわあぁぁ……どうしよう? それはどうすればいいの?
とにかく、謝るか! ごめんなさい……って聞こえるわけないか。
いくら、読心術みたいなことができるすーくんでも、こんなに離れてちゃ……読めるものも読めないよね。
かといって、私は動ける気がしないし……うへ。
なに、この悪循環……?
「ラウラさーん……どうするの? なんか諦めた方がいいのでは……?」
「うーん……こっちもこっちで戦意喪失したしな。フォースくんもやる気なくしたみたいだし……って、聞いてる?」
私が言うのもあれだけれど、すーくん、大丈夫かな? そんなに怪我がひどいのかな……?
そう思った直後、なにかの糸が途切れたかのように、すーくんが倒れる。受け身を取ることもなく、ばたん、と。
「………?!」
これにはブラッキーも予想外だったのか、目を丸くしていた。というか、命を狙っていた相手だったはずなのだが……まあ、元々は仲間みたいだし、気になるのも当然なのかもしれない。
……じゃなくて!! 現状を整理している場合じゃなくて!! 冷静なのはいいことなんだろうけど、そういう場合じゃないんだよ。
「すーくん!」
「……やり過ぎたか。予定変更だな」
ブラッキーがぽつりと呟いた。そして、槍を構え、すーくんに向ける。すーくんはすーくんで起きる気配もなく、このままではやられてしまうかもしれない。
ちょ…ヤバいって! 起きてよ!!
そう思った矢先、すーくんはころん、と転がって、上半身だけ起こした。
でも、なんでだろう。全く安心できない。倒れたからとか、怪我をしているからとかそういう理由じゃない。もっとなにか……すーくんじゃないような……そんな気がして。
その考えが当たっていたのか、先程の戦いを拒んでいたすーくんとは違い、愉快そうな笑い声がした。
「……くくっ…あはははっ! まあ、そう慌てなさんな。“白の制御者”さん。俺様は別に逃げないし?」
「お初にお目にかかるね……いわゆる、力の暴走ってやつかい? “紅き力”さん」
「うーん……そんなところかな。いやはや……あの二人が強情でね。維持張るもんだから、俺様、外に出れないかと思ってた」
ま、出れたけど、と小さく続けた。
すーくんの見た目で、にこっと笑う姿に恐怖を感じる。雰囲気からして別人である、その人にすーくんの面影なんてまるで感じなくて。でも、さっきまではすーくんだった。それなのに、違う人。
誰なの……?
「こうなったのもお前のおかげなのさ。あんがとよ」
「じゃあ、質問に答えてくれる? あの二人って誰のこと? フォースだけじゃないのか?」
「うん? あぁ……あいつね。まあ、もう一人いんだけど……いつもはそいつに抑えられてんの」
「そいつって……?」
「そこまで聞くかぁ? でも、俺様的には関係ねぇか。んじゃあ、せっかくだから教えてやる。そいつってのは“癒しの神様”。お前らがマスターと崇めてる奴に一番近い人物」
「マスターに近い……? それこそ、フォースなんじゃないのか?」
ブラッキーが更に問い詰めようとすると、イーブイが、すくっと立ち上がり、会話を途切れさせた。
「あぁぁ!! 質問多いな、めんどくせぇ! 一、二個くらいならー……って思ってたのに、多すぎだってーの」
「気になるから質問するんじゃないの?」
「知るか! 大体、聞いてりゃ、俺様にはほとんど関係ねぇしよ……ったく」
「じゃあ……君はこれからどうするんだい? 念願だった外…表にも出れたでしょ?」
「あー……そーだな。まあ、この怪我でもって五分だろうしなぁ……まずはお前からってことで」
「なるほどね。五分間、耐えればいいわけだ」
ブラッキーのその言葉にきょとん、とした表情を見せた。そのあとに笑いを堪えるかのような声が漏れる。
「ふっ…耐える? そんなのが可能だと? お前は随分とおめでたい頭に出来上がってんだな」
「それは褒めていると取らせてもらうよ」
「前向きだこと。……そんじゃまあ……精々、楽しませてくれよ?」



~あとがき~
やっとだよー……やっとここまできたよー
今回、表に出てきた人はいわゆる、裏人格さんです。前に出した気がするけど……裏くんだと思うよ。多分。
あれ、私、そんな風に呼んでたっけ? まあ、いっか。
フォース「やっちゃった感、半端ねぇ……どうしてくれんだ、お前は!」
裏くん「めんご、めんごー……てかさ、俺の…じゃないや、俺様の名前まだー? つか、様をつけるのもキャラじゃないんだけどー?」
あ、もう少し我慢してくださいな。
なりきりはお得意でしょ! ファイト!
裏くん「……まあ、そういうなら、我慢すっけど」
フォース「? なんか、キャラがぶれてない? つか、おれは話が読めないんだけど」
裏くん「ふっ……そんなことねぇぜ? これが本性……かもしれないじゃん?」
フォース「作者、こいつのキャラ、忘れてる?」
いやいや……本性はこんな感じ……かもじゃないっすか。やだな、フォースさんったらっ!
いいでしょー? 名前もあるけど、もうちょっと待って?
裏くん「ふぅん? んじゃ、待ってればいいんだな」
フォース「……あれ? こんなんだっけ?」

次回、暴走起こしたフォースをどう止めましょうかねー……って感じでよろしくです。

さあって……ここで気になる単語が出てきましたね! ね! どこだって? あそこだよ((
どうやら、フォースにはまだ謎があるようです。元々が謎だらけなんだが……“癒しの神”を宿している模様。
って、言い方でいいのかな? まあ、いいよね!
質問はしてくれて構いません!
ごちゃごちゃする章なもので……テヘペロ☆
まあ、話を進めていけばわかることもあるでしょうから……なんとも言えませんが、答えられるものはお答えしたいと思います。

ではでは!