satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ポケダン~約束~ 第23話

~前回までのあらすじ~
ライ「まとめ回、なっが……」
ノア「早くあたしたちを出しなさいよ!! どんだけ待ってると思ってるわけ?!」
ライ「ノアが出ると騒がしいから出なくてもいいぞ」
ノア「なんですって? ぶっ飛ばすわよ?!」
ライ「…………仮にも女の子なんだから、そんなこと言っちゃいけませんよ」
ノア「仮にも……って、仮じゃなくても女の子ですけど?! ライ、あたしのこと、バカにしてる?」
ライ「さあって、前回は母さんと雅の会話でほぼ終了しました~」
ノア「ちょっと? 無視か?」
ライ「今回こそはノアたち、帰ってこれるのか……ってことで、始めますね」
ノア「ライ? ラーイー?」
ライ「始めるぞ?」
ノア「…………」


この前の検査結果が書かれた用紙をじっと読む。前回とほとんど変わらないデータを見て、ほっと息をついた。
こうなることを予測していても、こうして目の前にしないと安心できない。
ちなみに検査結果の用紙を見るのは二度目だ。結果はすでにイルたちに伝えてあった。
「確実な保証がないと安心できないとか……悲しい性だよ。全く」
ライはくるん、と椅子を九十度に回し、そこから降りる。そして部屋の扉を開け、ぐっと背伸びをした。
背伸びをしていると、どん、と強い衝撃を受け、思わず後ろに倒れこんだ。
「ぐっ……! お前らなぁ……なにしてんの、ノアさん、レアさん」
「“とっしん”! ドヤッ!」
「ただいまです、ライくん♪」
倒れたライの上にノアがドヤ顔を見せる。そのノアの上には笑顔を見せるレアがまたがっていた。レアがノアの背に乗っているのはいつものことだが、その二人がライの上に乗ると、かなりの重量である。
「お、降りてくれませんかね……? 重い」
「労いの言葉くらい、あってもいいんじゃない? そしたら、降りたげる」
「労い? そこまでの仕事をしたのか、お前ら」
「しましたよ? まあ、それは置いといて。で、イルちゃんは?」
「病室。……でも、もう帰り支度してると思うから、会うなら早くしろ」
「それは聞き捨てなりませんね! ノアちゃん、レッツゴーです!」
「よっしゃ! ライからの労いの言葉はあとにして、イルちゃんのとこに行くわよ!」
ぴょん、とライの上から降り、タッ、と軽快に走り出した。その様子を仰向けの状態で見送り、起き上がった。そして、はあ、と自然とため息がこぼれる。
「また…このうるさい日常が戻ってきたんだ……あぁぁぁぁ!!」
ライの悲痛の叫びは誰に届くわけでもなく、空虚に消えていった。
邪念をはらうかのように、ふるふると首を振り、気持ちを切り替えた。そして立ち上がり、書類をまとめるため、また部屋に入っていった。

「イルちゃーん♪ 進化できたそうで、なによりです! ロキさんも、よかったですね♪」
「レアお姉さん! それにノアお姉さんも! 帰ってきたんだ~♪ おかえりっ」
ノックもなしに突然部屋に入ってきた二人をイルは嬉しそうに迎え入れた。
無邪気なその笑顔はイーブイのときから同じだな、と感じつつ、ただいま、と返したノア。レアはロキとなにやら話しているようだ。
「それにしても……原因がエネルギー不足とは。……単純だけど、思いつかないよね」
「うん。よくわかんなかったけど、ライお兄さんとショウお兄さんと雅お姉さんが助けてくれたの」
「あの三人ね……頼りになるもん。よかったね!」
「うんっ! ノアお姉さんたちも頑張ってくれたの……?」
「そんなことないよ! ライが命令したんだし」
とりあえず謙遜してみるが、内心、嬉しかったり照れたりとノアの心情は忙しい。もしこの場にライがいたのならば、すぐに察しられ、小馬鹿にされるところだろう。
「ううん、ノアお姉さん、レアお姉さん、ありがとう♪ わたしのために頑張ってくれて……えへへ…」
「くうぅぅ……! イルちゃん、激かわです! またなにかあれば、ご遠慮なくきてください! まあ、診察なんてライくんに押し付けますけど……そんなことより、遊びにきてくださいね」
レアがこちらを向いて、そう言った。おそらく、ロキの話している途中で、イルの声が耳に入ったのだろう。満面の笑みを浮かべた。
「また会いに来てもいいの……?」
「もっちろん! 私もまたイルちゃんに会いたいからね。それは、ライたちも同じはずだから」
「………うんっ!」
「嬉しそうですね、妹さん」
「ええ……本当にありがとうございました。解決してくれて」
レアは改めて、ロキの方を向き、話の続きを始めた。
「私はなにも。うちのリーダーさんに言ってください。有能ですからね、彼は。学生の頃から群を抜いていましたもん」
「学生の頃からの付き合いなんですね、レアさんは」
「はい。ライくんがいるから、このチームが成り立っているようなものなんですよ。私たちをまとめられるのは、ライくんだけです」
「信頼し合ってますね。仲もいいみたいだし、羨ましいですよ」
ロキの率直な感想を聞き、レアはじっと天井を見上げた。たまに、他人から言われる“仲良し”という印象を聞くたび、戸惑いを隠せないでいた。照れているのだろうが、仲良しという関係を認めたくないのかもしれない。
ライがたまに言う、別れのない出会いなんて存在しない、という言葉。レアもその通りだと思うし、いつかは自分の住んでいた町に戻るつもりだ。それが遠い未来だとしても。
仲良しでいればいるほど、別れが辛い。
だから、ライとノアを含め、レアは認めない。
認めてしまったら、夢を忘れようとしてしまうから。それが嫌だったし、怖いものだ。
そこまで考えて、気持ちを切り替えた。今、ここでそんなことを考えても仕方ない。
すっとロキに目線を戻し、にこっと笑った。
「……えへへ。そんなことないですよ。見えないとこで、ケンカケンカですよ~? そりゃ、恐ろしいくらいっ♪」
「そうなんですか? まあ、ケンカも相手を知る一つの方法ですから……いや、やらない方がいいんですけどね」
「そうなんですよね~……ま、命があれば、なんとかなりますし♪」
「そ、その考えはどうなんでしょうか……?」
「いいんですよ。それが私たちなんです」
「お兄ちゃん、準備できたよ」
イルはにこっと笑いながら、ロキとレアの方を見た。ロキはぺこり、とレアに頭を下げ、イルの方へ向かった。
「よし……忘れ物はないな?」
「ないよ。大丈夫っ♪」
「じゃあ、そろそろ出るか」
「では、そこまでお見送りしますよ。ノアちゃん、ライくんたちを呼んできましょ♪」
「オッケー! 先に行って、待ってるね」
タタッ、と駆け出し、部屋を出ていったノア。
その様子を見送り、イルたちの方を向き、いきましょうか、と促した。



~あとがき~
やっとノアとレアの登場です!
お久しぶりすぎる、二人ですね。

そしてまだまだ続く、まとめ回!
次回で終わるのか?!……って、終わるわけないよな……うん。

ライ同様、レアも考えていることは一緒です。
仲良しを否定する三人の思いとかも出していきたいと思ってます。
うちレアの思いは今回出したやつです。
残りの二人の思いも書きたいっすね~……
ショウと雅はあくまで探検隊として、ライたち三人と組んでるだけなので、仲良しを否定する思いはないようです。
雅は仲良しとかそういった次元にいるか不明なんですがね。引きこもりだから。お外出ないから。

そして、いつか、ライたち三人の学生時代とか書ければな……と思っています。チーム結成秘話!……とか、面白そうでしょ((殴

ノア「やっと登場よ! きゃっほーいっ!!」
ライ「うっせ! 叫ぶな」
レア「ライくん、私たちがいなくて寂しかったですか?」
ライ「いや、むしろ清々して…」
ノア、レア「ライ(くん)のバーーーカーーー!!」
ライ「はあ?! お前らだって、俺がいなくてよかったんじゃねぇの? いちいち注意されなくてよ」
ノア「っ……わかってないわね、ライのバカ」
レア「ですねっ! ほんと、ライくんってバカですよ。バカを通り越して、大バカ者ですよ」
ライ「なんでそこまで言われなきゃいけないの……? まあ、静かすぎて、調子狂うかと思ったけど…」
ノア、レア「………………」
ライ「? なんだよ…」
ノア「こういう不意打ち、やめてほしい」
レア「鈍感なんですよ……多分」
ライ「なに? 鈍感?」
ノア「なんでもないわよ。気にしないで」
ライ「お、おぉ……?」

ではでは!