satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第63話

~前回までのあらすじ~
わーいわーい♪
なんとなくいい感じになってきたで~♪
さ、さあって! そろそろ始めていこうかな!
フォース「なんで急いでんの?」
ピカ「さあ?」
あ、久しぶりにポチャが登場しましたよ! はい!
別に忘れてないよ。大丈夫だもん。
ポチャ「大丈夫じゃないよね。忘れてたよね」
そんなことないもーーん!!
段々とイブの心境も変わってきて、そろそろいい感じに……なるのは、まだ先なんだよね。あー……
ピカ「自分で言っといて、なんか幻滅してるんだけど」
フォース「ほっとけ」
ポチャ「そろそろ、始めよっか……?」
あ、お願いします。


ピカさんとすーくんが帰ってくる前に、ポチャさんにすーくんのこと、私の能力のことを説明した。
すーくんに説明下手と言われたものの、なんとか伝わったようだ。
「“強き力”の存在は知ってたけど……そんな感じだったんだな」
「ポチャさん、知ってたんですか?」
「勉強してたからね……イブがそうだったのは初めて知ったけどね」
知っている人は知っている……というやつか。
存在を知っている人の方が少ないらしい。まあ、そもそもが力を持っている人がいないということなんだろうけど。
「あ、ピカ」
「すーくん! なんでいなくなるかな! 心配するじゃん!!」
てくてくと森の奥から歩いてきたのは、久しぶりに会うピカさんとこっそり脱け出していたすーくん。
「ただいま。そして、久しぶりだね、イブちゃん。フォース君の方、怪我は治療しておいたから安心してねっ!」
「ほっといても治るっての」
「それはダメだよ」
「さっきもしたよ、この会話」
なんだか、仲良くなってる。
それに名前まで名乗ってるし……まあ、仲良くなるのはいいことだし。いいんだけどね……別に。
チコリータが起きたら、話、再開すっか」
「私達も聞くのー? いいの、それを公にして」
「あ? 別にいいよ。力を悪用するとは思わんし。それにすぅの友達なら聞いてほしいからな」
ともっ…!?
ピカさんとポチャさんはそんなんじゃないよ!? 恐れ多いよ! 私みたいなやつと友達とか……
「あはは♪ それなら、聞いておこうかな」
ピ…ピカさん……
思わず、すーくんの方を見ると、ポチャさんと挨拶を交わしていた。
「というか、初めましてだよね? ぼく、ポチャっていうんだ。よろしくね」
「あ、よろしく。おれは、フォースだ」
「あ、面白いから、ペンギンって呼ぶことにしようよ、フォース君」
ひょこと二人の間に入ったピカさん。
思いつきだと取れるこの提案……ピカさんの思いつきって怖い。
「どんな提案だ? それは」
「ぼくはいいけどね……別に」
「寛大だな、お前」
「何年ピカといると思ってるのさ……なれてるよ」
「何年って……三、四年でしょ?……じゃなくて、ペンギンね! ペンギン♪」
「お、おぉ……じゃあ、改めてよろしく」
「うん、よろしくね」
この提案を受け入れる男子も男子だけど……なんとなく逆らえない雰囲気を作ったのは、ピカさんだ。親方さんと似たような雰囲気というか……いや、親方さんの方が強いか。
私達はチコちゃんが起きるまで、それぞれ、適当に時間を潰した。
と、言っても、ピカさんはまた森の奥に消えるし、すーくんとポチャさんは、話しながら散歩に行っちゃうし……
私は、ボーッと過ごしただけなんだけどね。
それから三十分くらいだろうか。チコちゃんが目を覚まし、そこから全員が揃うまで、更に二十分弱。
約五十分後に説明を再開……の予定だったのだが。
洞窟の中だと狭いし、暗いしであれなので、外に出ることになった。もちろん、他に人がいないようなところが絶対条件だ。ってことで、ピカさん達の基地に移動しようということになった。
一旦ギルドに帰る……ってことですか?
「そうね。……あ、嫌だったらこれ、使う?」
バッグから取り出したのは、ふしぎ玉。
見た目は普通のふしぎ玉に見えるけれど……なんだろうか。
「指定したところに帰れちゃうよ♪……玉?」
「ラルさん、正式名称言ってくれるかな?」
「ないよ? だって、私の自作だもん!」
つ、使っても大丈夫……なんですか?
ピカさんは、大丈夫だよと笑顔を見せる。隣にいるポチャさんはいつものことなのか、平然としていた。そして何も知らない私達三人は、不安しか感じていない。
「はーい、いっきまーす♪」
あ、心の準備とかしたいんですけどぉ!!
なんて、言う暇もなく、ふしぎ玉は眩しく輝き始め、効果が発動されてしまった。

規則正しく聴こえてくる……これは波の音?……ってことは、ついたのかな。
目を開けてみると、ピカさんとポチャさんの基地の中。久しく来ていなかったけれど、きれいに整頓されていて、いいなと思う。
「はい、とーちゃくっ♪ 実験成功だねっ!」
「実験台にしたのか、実験台に! 失敗してたら、どうなってたんだよ?」
「さあ? 壁の中に入ってたかもしれないし、空に投げ出されていたかも………あ、爆発もあるかもしれないね?」
楽しそうに言っているけれど、壁の中は嫌だ……そこからどうやって出ろと?
「そんな危険を背負ってあの道具を使ったの? こわっ!」
「失敗しなかったから、いいじゃん♪」
「あのさ……ピカ、皆、とりあえず座らない?」
ポチャさんの提案でとりあえず座ることにした。立ちっぱなしもあれだしね……うん。
座って、すぐに話が始まる……わけではなかった。
誰も喋らない沈黙が訪れた。なぜかはよく分からないけれど、何から聞けばいいのか考えていたのかもしれない。
すーくんはすーくんでどこから話そうか考えているみたいだし。しかし、考えることをやめたのか、すーくんが口を開いた。
「………んまあ、考えても仕方ないな。続きから話すか」



~あとがき~
あ、説明できなかった。
まあ、私の久々の能力発動したんですね! そう、私の能力は予告を無視する能力なのd((殴

次回こそは、フォースによる説明を!
これは絶対に守るよ! 多分ね!

ピカとフォースが仲良くしているところを見て、イブちゃん、なんかヤキモチ妬いてたよね(笑)
多分、妬いてたよね。
そんなイブの恋心をガン無視するフォースもフォースですが……鈍い…わけじゃないのかな?
うーん……わかんないや!

ではでは!