satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第72話

~前回までのあらすじ~
四天王さんたちが登場!
したのはいいんだけど、展開が無理矢理だったなぁ……そして、適当すぎる文章が……ごめんなさいです。
今回は補佐たちも出してあげたいと思ってます!
ピカ「そんなことより、お風呂!」
ポチャ「なんでぼくまで……」
ピカ「さっぱりしたいじゃん。シーさん、わかってるよね♪」
ポチャ「まあ……そうなるのかな」
ってことで、話すことも特にないので、始めまーす!


「ふにゅ~……お風呂最高っす~……なんかごめんね、アクア。お風呂の準備してもらってさ」
ピカは隣にいたミジュマルのアクアに話しかけた。アクアはふるふると首を振る。
「いえ。別に僕は大したことしてませんよ。……でも、僕まで一緒に入ることはなかったですよね」
「広いからいーじゃん。銭湯でもないのに男女別になってるしー……それともアクアは、女の子なのに私と入るのは、恥ずかしいの? 女の子なのに?」
「繰り返さないでください! なんか恥ずかしくなるじゃないですか……」
「おやおや……照れなくてもいいんだよ。お姉さんがもっとアクアちゃんの可愛いところを言ってあげようか?」
「い…いいですよっ! あと、ちゃん付けはやめてください」
顔を赤くして反論する。顔が赤いのは風呂のせいだけではないだろう。そんなアクアを見て、楽しくなってきたのか、アクアの背後に回り、抱きついた。
「うわあ!?」
「顔が赤くなってるアクアも可愛いよ。……もっと見せてよ」
「ちょ……ピカさん? 同姓同士なんですけど!?」
「こういうのって性別関係なくなるのよね……いわゆる、百合展開って言うのかしら?」
哀愁を漂わせ、いかにもそういう関係だ、という雰囲気を出している。アクアはピカの空気に飲まれつつも、なんとか一言を絞り出した。
「………………ふざけてます?」
「うんっ! 思いっきりふざけてるよっ!」
アクアにつっこまれ、いつもの笑顔を見せた。アクアは、いつもこんなことに付き合わされているであろうポチャに同情を抱いてしまう。
ぐるぐると色々考えていると、ピカが何かに気づいたのか、あ、と声を漏らした。
「シーさん?……なんでここに?」
「なんだ。アクアもいるのね。……男湯にいるのかと」
「自分の性別くらいわかってます」
「なら、普段から普通の女の子として振る舞えばいいんじゃない?」
「それはお断りですっ!」
「すいませーん……私の質問は無視ですか? シーさん」
アクアとシアの間にピカが割って入った。すると、シアが思いきりピカに抱きついた。驚いたのか、避けることも出来ず、水飛沫をあげて湯船に突っ込んだ。
「ピカさん! シアさん!」
「ぷはっ……シーさんなんなんですかぁ」
「あら。別にピカのことは無視してないって意味でやってみただけよ?」
「そんな愛情表現はいりませんけど」
「僕、失礼しまーす……」
二人の雰囲気に耐えられなくなったのか、そろりと湯船から出て、出口に向かった。ピカはシアに抱きつかれながら、慌てて止めに入る。
「うおいっ!? 私とシーさんを二人きりにしないで!?」
「えぇっと……逆上せた気もするんで……ピカさん、健闘を祈ります!」
アクアは逃げるようにその場を去ってしまった。残されたのは、ピカとシアの二人。
ちらりと横を見ると、なにやら企んでいるような顔つきをしているシアと目が合った。このまま二人きりだと、何をされるか分かったもんじゃない。
「………あの、シーさん」
「ねえ、ピカ? あなたもいい年よね」
「はい? えっと……どういうことですかね」
「いやいや……恋の一つや二つはしててもいいんじゃないかと」
「二つは不味くないですか。二股ですか?」
「とにかく、どうなのよ♪ ピカってば、相手のことばっかりで、自分のこと考えないじゃない? それが心配だったりするのよね」
「はあ……そうですか。んでも、私にそんなの求めても面白いことはないですよ? こういう性分だし」
自分のことになると、てんで駄目になるピカは見ていて、面白いところがある。ピカから少し離れると、腕を組んだ。
「とりあえず、知り合いも多いんだし、相手には困らなそうだけど? いい人いないわけ?」
「え……? それは恋人にしてもいい人ってことですか?」
「そうなるわね」
「…………そういうの、わかりません」
「じゃ、彼は? パートナーのポチャ」
「恋人に? うーん……なくはないと思いますけど……ま、何て言うか……今更じゃないですか? あ、でも」
ぴょんと湯船から出て、シアの方を振り返りながら、笑って見せた。
「ポチャはいいやつだと思います。ほんと……私のパートナーにしておくには、もったいないくらいです」
「…………ふうん? それはいいパートナーじゃない」
「あはは。それでは、お先に失礼します」
軽く頭を下げ、浴場を出ていった。その後ろ姿を見送ったシアは、小さくため息をつく。
「やっぱり……自分のことより、相手のことか。悪くないけれど……時に自分を滅ぼすわよ、ピカ」
シアはそれ以上口を開くことはなく、しばらくは湯船に浸かったままだった。



~あとがき~
お風呂回でした。
んでも、やっぱり補佐たちが全員出てきてない!
うわあぁぁぁ……私の必殺技ですね!((

次回こそ、全員紹介目指して!
男子たちを出したいですね。あとポチャをいじられるような感じにしたいです。

ピカは自分のことより、相手のことばかり考えていることがほとんどです。
自分勝手に見える行動も相手を考えての行動……かもしれませんね。
まあ、真意はピカにしかわかりませんけどね!

ではでは!