satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第73話

~前回までのあらすじ~
とりあえず、アクアちゃんが登場しました。
アクア「ちゃん付けはやめろよ」
ピカ「照れてるんだよね♪」
アクア「なっ……違いますって!」
女の子なんですが男の子みたいな口調を使うんだけど……敬語使われると、どっちかわかんなくなるね。
アクア「………そんなこと言われても困るんだけど」
ピカ「だから、普通に可愛くいてくれたらそれでいいよ?」
アクア「はい?!」
ま、始めますかね~♪


「やっぱり広いな~……ここ」
ポチャがぽつりと本音を漏らす。
ピカの提案で半強制的に風呂場へと連れて来られたのだが、早々に切り上げて、廊下を歩いていた。
目的地は特にないが、とりあえず飲み物が欲しいため、キッチンを目指していた。
「こっちであってるのかな……えっと…」
「お、ポチャじゃん。やほやっほ」
「レンさん。……あと、なーさんも。ご無沙汰してます」
ポチャに話しかけたのは、フライゴンのレンとナエトルのなーさんこと、ナエだ。
レンはシアの補佐を勤め、ナエはエルフの補佐を勤めている。ついでに言うと、アクアはカイの補佐、ピカはプクリンの補佐をしているのだ。
補佐の勤めとしては、四天王を支える役目を持っている。更に補佐は次期四天王候補とも言われていた。
「ポチャ、一人でどーしたー? 迷ったか!」
「そういうわけじゃ……キッチン目指してただけですよ」
「なあんだ……つまんねぇの」
「なんでそんなこと言うんですか。というか、迷っても面白いことはないじゃないですか」
「見てて滑稽じゃん」
「性格悪っ?!」
「ぬー」
「ぐっ……なーさん、その一言はきっつ…俺のライフが半分くらい消えるんだけど」
「なーさん、流石ですね。助かりました」
「ぬっ!」
「こほん。……とりあえず、ポチャ。俺らも一緒に行こうぜ。実は目的地おんなじなんだわ」
「それもそうですね」
ナエからの一言から復活したレンが、ポチャの方を見て、通路を指差した。この先にキッチンがあるのだろう。レンの隣にいるナエもゆっくりとうなずいていた。
キッチンへと向かうメンバーが三人になり、再び目的地へと歩みを進める。
「……あれ、でも何しに?」
「腹減ったんだよー……朝から何も食ってないし。食う前にシーに呼ばれたんだよ。食う暇なかったんだよな」
「えーっと……もう、夕飯の時間なんですけど。よく我慢できましたね?」
「そこら辺は仕事慣れしてっからな~……まあ、それでも朝は抜かねぇけども」
「今回、抜いてますけど……」
「そうなんだよ。だから、ポジティブに考えることにしたわけよ。これは挑戦なんだー……と」
「…………ぬ」
ナエがぽつり、と呟くと、レンとポチャがナエから離れた。
「そんなこと言うなよ! こえぇっつーの!!」
「確かにあってますけど、それは最終的末路であって……とにかく、オブラートに包んで!」
「ぬ~?」
「それも少し違います」
「ぬ? ぬー…ぬ?」
「だからそういう話はすんなって。……これからしないってば」
「ぬ」
「なーさんってある意味で最強ですよね。勝てる人なんていないと思う……」
「だよな。俺も勝てる気しねぇし……お、着いた着いた」
レンが目の前の扉を開け、キッチンへと入っていく。レンを追うように、ポチャ、ナエと続いた。
キッチンは綺麗に整頓されており、食べるスペースも完備されていた。他にも食器棚、冷蔵庫等が揃っている。普通ではここまで揃うこともないのだが、そこは四天王たちの集まるところだということだろう。
冷蔵庫から水のペットボトルを取ると、蓋を開けた。
「なんか食うもんないのかー……あ、きのみ発見。これでいいや。そいやーさ、ポチャ?」
「ん……?」
水を飲みつつ、レンの方を向いた。レンはきのみをかじりながら、話を続ける。
「ピカとはどうなった? こくった?」
「んぐっ?! げぼっ…げぼっ! けほっ……うえ…」
「その反応、まだなのかよ。つまらん」
「別にピカとはそんな関係じゃないですよ! なんで告白とかそんな…れ…恋愛みたいな……」
「あぁ?! 好きなんだから、アタックあるのみだって言ったろーが。ただでさえ、ピカは疎いんだからよ」
椅子に座り、レンの話を聞いていたポチャは、息を整えつつ、反論する。ナエは興味があるのかないのか、なんとも言えない表情のまま二人の話を聞いているようだ。
「確かにピカはそういうの弱いというかなんというか……でも、なんでぼくが…」
「好きなんだろ?」
「いやっ……それは……」
「好きなんだろ、ピカのこと」
「う…………」
「質問を変えっか? もし、他の男がピカにアタックしてたらどうよ。モヤモヤすんじゃねぇの?」
レンにそう聞かれ、その場面を思い浮かべてみる。周りにいる人たちがピカのことをアタックする……ということは、あり得なさそうだが、考えてみると、モヤモヤするし、イラつくかもしれない。
「そりゃそうなると…………あ」
「ほれみろ。だから、アタックしろっていってんだよ。いいか? よく聞け?」
ずいっとポチャに近づき、声を潜めた。ポチャも自然と身を乗り出し、レンの話を聞き入る。
「ピカは性格に少し難があるとはいえ、普通に可愛いんだよ。優しいし気も回る。家事だって難なくこなすだろ? 女の中じゃ逸材なの。あんな女は早々いねぇ」
「かわっ…」
「あり得ないが、万が一、初対面でピカが相手の男に満面の笑みを見せてみろ。一目惚れさせることできっぞ。そして、内面の完璧なとこを見せてみろよ……求婚まっしぐらだよ?」
「うぅぅぅ……それは…」
「まあ、男嫌いなピカが初対面で笑顔を見せるとは思えんが。でも、普通にしてても一目惚れはある。誰かに告白されててもおかしくねぇんだぜ?」
「それはないです。ありえ…ない……と」
あり得ない、とはっきり言いたかったが、ポチャ自身が半分一目惚れのようなところがある。更に何度かピカに対して、ラブコールしていた人たちもいた。その人たちがどうなったのか言うまでもないだろう。
それはさておき、レンの言うことにも一理あるのも確かなのだ。
ポチャはパートナーであるピカを思い浮かべ、そこで思考停止をし、バタッと机に突っ伏してしまった。



~あとがき~
長くなりそうだったので、ここで切っちゃいました。
やっと補佐たちも紹介できましたね。よかった!

次回、レンさんとポチャくんの恋愛話。

レンさんはあのレンさんです。約束に出てるレンさんですね。ついでに言うと、シアと言われてるのは、シアンさんのことですね。わかっていた方も多いことでしょう!

なーさん、一文字しか喋りません。
文面では伝わりませんが、イントネーションが違う……らしいです。が、ぬ、しか言いません。
どんなことを言っているのか想像するのも面白いかと思います。ちなみに、四天王と補佐たちはなーさんがなにを言っているのかは、理解できています。ポチャもピカと一緒に来ることが多いので、理解できていますね。

ではでは!