satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第77話

~前回までのあらすじ~
ポチャがやっと男の子を見せてくれたよ……うふふ。
ピカもデレたし~♪ 前回はいい感じの回だったのではと思っています。
いやー……ポチャ、ナイスだったね!
ポチャ「………えっと?」
ピカ「君は気にしなくても大丈夫なんだよ。無視しなさい、無視」
ポチャ「え? あ……うん」
………無視された。
さて、今回は報告できますよね! できますよね!!
ってことで、スタート♪


次に目を覚ましたときは、すでに朝になっていた。あのあと、そのまま眠ってしまったらしく、隣を見ると、ポチャはまだ眠っている。
「…………幸せそうだな、ポチャのやつめ」
いつもなら技などを当て、無理矢理にでも起こすところだが、今回だけはそれを躊躇わせる。先程のことがあってか、ポチャに対して恩を感じているのだろうか。
「ま、別に遅れたっていい感じの言い訳してやるけどさ。……そいや、さっきのこと、覚えている…かな」
無意識にポチャと繋がれている手に力を入れる。
あの夢を見てしまうと、嫌でも誰かを求めてしまう。それは誰でもいいのか、と言われるとそうではないのだろう。彼だからこそ、要求できることなのだ。
「私はこれからも……ポチャと一緒にいたいなぁ」
きっと正面からこんなことは言えないだろう。そんなことを思いながら、ぽつりと呟いた。
「……そろそろ起きないと、ヤバイかもしんないな。おーい、ポチャ、あーさーでーすーよー?」
「う………ん…」
ゆさゆさとポチャのことを揺らしてみるが、ほとんど効果がないのか、反応が薄かった。ピカはできれば、今回だけは手荒な真似はしたくないな、と先程まで思っていた。先程までは。
繋いでる手を握り締め、ポチャに技が伝わるようにした。そして、起きてこない彼に、にこっと笑ってみせる。
「“十万ボルト”」
「うわあぁぁぁぁ?!」

ピカがポチャの二、三歩前を歩いていた。先程まで穏やかな気持ちでいたはずなのだが、それは吹き飛んでしまったようだ。
「なんだよ、なんだよ。せっかく私がめ・ず・ら・し・く、やさしーく起こしてあげたのに、ほぼ無反応ってなんなの?! ふざけてるわけ?」
「ご…ごめんなさい……」
「さっきの発言、返してほしいわ。全く、これだから、ポチャはモテないんだよ。駄目だな、お前は」
「モテない……?! ん? ピカ、さっきの発言って? なんか言ってたっけ?」
「………なんでもない。これだからポチャは駄目なんだよな~」
「えぇ?! 駄目ってなんなのさ……そりゃ、器用な方じゃないけども」
「もういい。気にすんな。………あーもう、さっさと報告して帰ろう」
予想していた通り、ポチャは先程のことを覚えていなかったようで、首をかしげていた。自分だけ覚えているのが馬鹿らしくなり、ため息をつく。
「忘れよう。よし、忘れよう」
「ピカー? どうかしたの?」
「なんでもない! つか、しばらく話しかけるな」
「なっ……?! ごめん。ぼく、何かした? そういえば、ソファで寝ていたと思ったんだけど、なんであそこにいたんだろ? 昨日、何かあった?」
「ねぇよ。寝相悪いんじゃないの?」
「えぇ……そんなこと………んー…確か、昨日は……」
完全に覚えておらず、なおかつ、昨日の行動は寝惚けながらだったようだ。それでも救われたことに代わりはないのだが、それを教える気も全くない。
「…………昨日? あれ……なんかあったような…」
「あのさ、あれこれ思い出そうとしてるみたいだけど、お仕事ですよ。とりあえず、忘れようか」
「え、あ……うん」
恐らく四天王達が待つであろう部屋の前まで来た。ポチャはまだ釈然としていないようだったが、ピカは構わず扉を開けた。
部屋には朝だというのに全員が揃っていた。しかし、各々が好き勝手部屋をうろうろしている。座っているのはプクリンだけだが、彼は恐らく寝ているだけだろう。
「まだ寝ててもよかったかもしれない」
「それだとぼく、やられ損だよね」
「…………それはない」
「ですよね。ごめんなさい」
「お、ピカ。はよっす」
「おはようございます、レンさん」
「ポチャもおはよーっす。昨日のあれ、実践したか?」
「してないですよ! 大体、しない方向で納得してませんでしたっけ?」
レンはそうだっけ、と惚ける。ポチャは小さくため息をついた。こうも人に乗せられると自分に自信が持てなくなる。まあ、基本的に大して持っていないのだが。
「ポチャ、レンさん黙れ」
「ごめんなさい。ピカさん」
「……昨日の件について、報告させていただきます。相手の組織名は『フェルボーン』で、約百人ほどの闇ギルドでした。主な仕事は殺しですね」
完全に仕事モードに切り替わっているピカを見て、自然と周りの空気も張りつめた。こういうときのピカはいたって真面目な社会人へと変貌する。普段はあれなのだが、そこは深く追求してはいけないだろう。
「二人ほど処刑することなく、生かして捕らえましたので、詳しい話は、そちらで聞いていただけたらと思います。こっちで色々言うのも面倒なんで」
「こいつ、今、本音漏らしたぞ。おい」
「カイは黙ってなさいよ。あんたが喋るだけで、機嫌悪くなるわ」
「はあ?! なんで俺がそんなことを気にしなきゃなんねぇの? 大体、シアのご機嫌取りなんざまっぴら御免だから」
「あら。そんなんだから、いつまで経っても相手が見つかんないのよ。この童貞が」
「はあ?! 童貞じゃねぇし!!」
二人の口喧嘩が始まってしまったが、ピカは止める気がないらしく、傍観者となっている。隣にいるポチャは仲裁のタイミングがわからないのか、止めようとしなかった。残りの四天王は日常茶飯事のため、大して気にも止めていないらしい。
「始まっちゃったね~♪ ピカ、止めてよ」
「え? なんでですか?」
「こういうのってピカの役目っぽいじゃん」
「勝手に決め付けないでくださいよ。そんなこと言うなら、親方が行けばいいじゃないですか」
「それは無理かな~♪」
「いや、二人とも呑気すぎるから。ピカ、なんとか出来ないの?」
「だから、そんなこと言うなら、ポチャ、お前行け」
「ぼくに制止能力があるとでも思っているの? 無理だからね?」
「やれば出来る子だって信じているよ。私は」
「えぇ……なに、その変な信頼は」
真面目な空気であったはずなのに、いつの間にかグダグタした空気が流れていた。相変わらず、カイとシアは喧嘩しているし、それを止めようと動く者はいない。
下手に手を出してはいけないため、ある意味、正しい判断ではある。しかし、このままでいいはずもない。
痺れを切らしたのか、カイの補佐であるアクアが動いた。素早くカイの背後に回り、後頭部を狙って拳を降り下ろす。それは見事にカイを直撃し、乱暴ではあったが、なんとか二人の喧嘩を止められたようだ。
「あでっ?!」
「リーダーうっさいんだよ! ピカさんが報告してんだろうが! 黙って聞くことくらいできるだろ?!」
「いてて……なんだよ。俺だけのせいなの?」
「変な一言入れただろ。忘れたとは言わせんぞ」
「やーん♪ アクアちゃん、かっこいい!」
「ピ…ピカさん……! 冷やかさないでくださいよ」
「うふっ♪ ごめんごめん。………さて、馬鹿騒ぎも収まったようなので、報告を続けさせてもらいます」



~あとがき~
かっこいいアクアを入れたくて……!
ってことで、始まりました、報告会。次回で適当に終わらせたいと思っていたり、いなかったり……?

次回、この章が終わればと思っています。
あ、無理か……せめて、報告会を終わらせたいですね。どうなるかわかりませんがね。

案の定、ポチャはピカに言ったことを忘れていましたね。というか、寝惚けていましたね。アウトですね。
ピカはピカで素直にボソッと言っていた場面もありましたが……それすらも聞いていませんからね。まあ、そこは、ポチャが寝ているであろうと思って、言ってますが。
そろそろ、この二人の関係もどうにかしたいんですけどね。どうしようかな~……?

ではでは!