satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第82話

~前回までのあらすじ~
前回、メインのお話になりました……が、早々に敵さんに襲われるという危機(?)になりましたとさ。
……あの二人にとっては危機でも何でもないと思われるが、ここは危機ということにしておきましょう!
ま、今回でその危機も脱していただきたいです。
ピカ「余裕のよっちゃんだよ」
フォース「………古いな」
ピカ「仕方ないよ。作者が言ってみたかったんだから……」
フォース「そうか。……なんか、残念だな」
ピカ「作者はいつでも残念だよ」
う…うるさいな……!
では、スタート!


バタバタと周りを囲まれ、敵だと思われる人達に睨まれる。ピカとフォースは警戒を解くことはなかったが、少し力が抜けたようだ。
「なにこれ。あいつら弱いんじゃない? よくある、無理に悪く見せるみたいな」
「おれもそんな気がしてきた。武器持ってるやつらだって、なんか悪そうだからって理由っぽい」
「それで金置いてけーって的な?」
「それ、ただの集りだろ」
「ぷくく……チンピラじゃん」
「馬鹿にすんなよ! こっちの方が数はいるんだからな!」
敵の中の一人がそう叫んだ。ピカはまたこれか、と呟く。前回の仕事でもこんな場面だったため、今の現状と重なったのだろう。
「とりあえず、銃刀不正所持の罪かな。大人しく捕まれ。これでも探検隊だから、私」
「あれ、ピカ、バッジ持ってんの?」
「一応は。ほれ。……ってことで、大人しく捕まるか自首してこーい」
バッグに付いていた探検隊バッジを相手に見せると、辺りがざわめく。ピカとフォースは互いの顔を見合わせた。敵たちはこそこそと話始める。作戦を立てているのか、と思ったが、これからどうするかを話しているようだ。
「おい! あれ、マスターランクの探検隊だぞ?! 勝てなくない?」
「ちょ…馬鹿! 弱気になんなよ!!」
「いや、でも……ここは素直に応じた方が身のためでは……?」
「そうかもしれないけども! ここまでやって退けるか?!」
「……………あぁ~」
「負けがわかっていても、立ち向かわなければならないときもあんの! わかったら、突っ込む準備しろ」
おー! と、意気込む敵たちを見て、二人は呆然と見つめる。ピカは少し考え、呆れつつも前にいる人達に質問を投げかけた。
「負け確定の台詞吐いてるんですけど。……え、何? 私たちに挑むの? 頭の回線おかしいだろ。頭のネジでも吹っ飛んだか? 私が絞めてあげよっか」
「う…うるせぇ! お前らがマスターランクだろうが、何だろうがやらなきゃいけないときがあるんだ!」
「その台詞、悪役には向いてないよ。……なんか空しい」
「うぐっ………て…てめぇら! いけぇぇぇ!!」
リーダーらしき人物のかけ声で、周りにいた敵たちが襲いかかってきた。ピカは動く気がないのか、その場に立ち尽くしたままだったが、フォースは敵陣に突っ込んでいく。
「フォースくーん、がーんばってねー」
「お前もやれよ?! 背中は完全にお前任せなんだからな?!」
「ふぁーい。大丈夫大丈夫、必要最低限のことはするからさ」
「必要以上もやって?!」
「それはちょっと……」
「何呑気に話してんだよ!」
「! おっと」
ピカに向かって剣を振り下ろされるが、雷姫で受け止めた。そして、横に受け流し、電撃を食らわせる。軽く痺れさせただけだが、相手はバタンと倒れた。
「殺す気はないんだよ。殺す気は。だから、まあ……気絶しててね」
これがあってか、ピカに火がつき、ニヤリと笑って見せる。敵とのバトル、味方との特訓をするときの癖のようなものだろう。そしていつもの台詞を叫んだ。
「………さあ! 楽しませてよ!」

ピカがやる気を出したのを見て、小さくため息をついた。
「やっとやる気になったか。……遅いんだよ」
「どこ見てんだ!」
「は? あぁ……悪い。お前らに興味はないんだ。……“ライト”」
剣を引き、一気に突き出して相手の剣を叩き落とした。そして素早く刀身の腹で叩きつける。
次の攻撃へと切り替え、剣を構えた。
「近距離だけだと思うなよ!」
「………うわ。中距離……長槍かよ。おれ、嫌いなんだよな~……どしよ」
フォースが悩んでいると、相手が槍で突いてきた。避けたところで横に回されると厄介だと思い、持っていた剣を消し、突いてきた槍を掴む。そして思いきり引っ張った。相手はその行為によりバランスを崩したのか、前のめりになる。その瞬間、フォースが手刀で気絶させた。
「この槍、どっか遠くに投げ…」
「スキありぃぃぃ!!」
「あ? って複数は駄目だって! おれの持ってるの槍じゃん。待て待て……扱え………あぁぁぁぁ?!」
槍術の才能がほぼ皆無のフォースに複数の敵が襲いかかった。新たに武器を創り出す時間はあると言えばあるが、片手に槍を持っている状態では、バランスが取りにくい。
よって取れる方法は一つしかなかった。
「………当たったら、ごめんなさい。ピカさん」
後ろにいるピカに軽く謝罪をし、ぐっと槍を構え、槍を回した。

ピカの周りに立っている人はおらず、彼女だけが呑気に歩き回っている。そして立ち止まると、ぐっと背伸びをして、敵たちに笑顔を見せた。
「皆、自首してくれるよね?」
「姐さんの言う通りにさせていただきます」
「うん。ありがとう♪ あ、勝手に逃げたり、誤魔化したりしている人がいたら……わかるよね?」
「大丈夫っす! 言いつけは守らせていただきますんで!!」
「本当? 絶対の約束だからね?」
「うっす!!」
ピカと敵たちだった人達のやり取りを刀の状態で聞いていた雷姫が、訝しげに聞いてきた。
『………マスター、短時間の間に何をしたら、こうなるのだ。態度急変ではないか』
「力の差を見せつけたらこうなる」
『皆、マスターに膝待ついているようにも見えるが』
「姐さんより頭を高くするなんて、考えられません!」
一人のポチエナが顔を上げ、そう答えた。雷姫はそうか、と呟くことしか出来なかった。
「ふむ。いい心がけだな」
『………極道の妻か、マスターよ』
「や~ん♪ 褒めないでよ~」
『いや、我は褒めておらぬが。…………! マスター、伏せろ!』
「ほえ? なんで??」
『いいから。早くしろ』
雷姫の発言に首を傾げつつも、従った。目の前に雷姫を持ってきて、もう一度理由を聞いてみた。雷姫は答えにくそうに唸ると、口を開く。
『うむ………飛んでくるのだ』
「技が?」
『いや。………槍が』
「槍? 槍って……あの武器の槍? でも、槍って投げて攻撃しなくない? 持って振り回したり、突いてきたりするやつだよね。やったことないから、わかんないけど」
『使った本人も投げるつもりはないと思う。が、こればかりは、やつの技術不足だな』
「…………まさか…フォース君って…」
続きを話す前に頭上を何かが通った。今までの雷姫の話から想像するに槍であることは間違いない。雷姫はピカの予想を肯定するかのように、パチンと火花を散らした。
『あぁ、そのまさかだ。小僧は槍術の才能がない。よって、槍の扱いは素人同然だ。……いや、それ以下かもしれん』



~あとがき~
あ、終わらなかった。
まあ、いいか。次回、少し話しておわるっしょ!

次回、槍を投げた(?)フォースはどうなったのか!
そしてピカちゃん、フォース君をどーするのか! って感じかな?

フォースは槍だけは全くもって扱えません。
というか、中距離武器が出来ません。才能がないのか、理由があるのか……
いや、理由はありますよ? 理由は。
特訓したはずなんですけどねー? そこんとこどうよ、フォースさん。
フォース「……………」
ピカ「ある人と頑張ったはずなのにねぇ?」
フォース「おれ、槍とか向かないんだよ。……うん、そういうことだよ」
ピカ「…………おい、逃げんなよ」
フォース「剣とか鎖でなんとか出来てるから、いいの!」
うわぁ……開き直ってるよ。
ピカ「怒るんじゃない? エデンとリアさん」
フォース「?!」
ま、本当は理由があるんだけどね?
今回の件で何とかしてあげられたら、してあげるからさ。多分だけど。
フォース「…………」

ではでは~♪