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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第84話

~前回までのあらすじ~
やっとあの子に会うための算段がつきました。
ピカ「あの子あの子って言うけど、もう名前出してもよくない?」
それはちょっとな~……
フォース「もったいぶることなくね?」
えぇ~……?
まあ、今回できちんと登場するからいいじゃありませんか。そうなれば、プロフも出せるべ。きっと。
ピカ「とか言って書かないんだよな~」
フォース「それな~」
か…書くよ!!
………………多分。
フォース「そんじゃ、始めていくか~」
ピカ「おいーっす」


フォースは手に持っていた鍵を空中で鍵穴に刺すような仕草をし、鍵を回した。すると、目の前の空間がぐにゃりと曲がる。
「………わお」
「行くぞ」
「ほーい」
フォースが前を歩き、ピカが後ろについた。少し歩いていくと、一気に景色が変わった。そこは一面の花畑で、花びらが辺りを舞っている。こんな幻想的な風景にピカも思わず見とれてしまった。
「ふあぁぁぁ………!」
「お前もやっぱ女だな。綺麗だと思った?」
「……う」
「あ、照れてる」
「う、うるさいな! ほら、行くんでしょ?!」
「はいはい。こっちだよ」
しばらく花の中を歩いていくと、この場には似つかわしくないものが見えてきた。恐らく誰かの墓だろう。ピカはそれを見たとき、別のものが目に入った。
もの、というより人物だろうか。その人物…ピカチュウの少女は墓の側に座り込み、花冠を作っていた。そのピカチュウはピカの視線に気がついたのか、こちらを見た。
「………誰?」
『………あれ? 見えてるの? でも、なんでこんなところに人がいるの??』
「えーっと……色々あって?」
「誰と話してんだ、お前。怖いぞ」
「あ、そういうことっすか。……ごめん、ちょっとそこら辺探索してくるね」
「お、おう……おれはここにいるから。いってらっしゃい」
「うん。わかった!」
色々考えるのは後回しにして、予想はしているが、あのピカチュウの正体を突き止めることにした。
フォースの横を素早く通り過ぎ、ピカチュウの元へと走っていく。そして、彼女の手を取り、フォースの見えないところに移動する。
「よし、ここら辺でいいか?」
『あの~……貴女は誰? なんで私のこと、見えてるの?』
「それはこっちが聞きたいですよ。……まあ、とりあえず自己紹介ですね。私はピカ。色々事情があってここにいます」
『そうなんだ♪ 私は鈴流っていうの。よろしくね、ピカちゃん♪』
にこっと笑って見せる彼女をじっと観察し始めた。
先程は無我夢中で彼女の手を掴んだが、どう考えても、実体があるようには見えなかった。なぜなら、彼女はふわふわと上空に浮いているからだ。
「ここにいるってことは……フォース君の彼女って鈴流……さんのことだよな」
『ピカちゃん、フォースのこと知ってるの?』
「はい。というか、彼と一緒に来たんで」
『むっ……さてはフォース、浮気してるな~? ま、私は構わないけど♪』
普通、ここは嫉妬や怒りなどが込み上げてくる場面だろうが、そんなことは気にしていないようで、笑顔を絶やさなかった。ピカはそんな鈴流に戸惑いつつも、状況を整理する。
「えっと……鈴流さん、かの有名な幽霊……ってことでよろしいですか」
『うんっ♪ そうなるかな』
「で、フォース君の彼女さん?」
『彼女だなんて……えへっ、照れちゃうよ~』
「ていうか、死んじゃってたんだ……てっきり生きているものだと思ってた」
『そうなの?? でも、私、大分前に死んじゃったんだよ。色々あって……何て言うのかな? 首を跳ねる? みたいな? うん、よくわからないけど』
えへへ、と照れ隠しのように笑う鈴流とは別に、ピカは驚きを隠せなかった。鈴流の言葉を理解出来ず、何度か呟き、何とか理解する。
「首跳ね………って、処刑か?! 鈴流さん、処刑されたってことですか」
『かな~? あのね、私が住んでたとこ、食糧難に陥って、その原因が私じゃないかーってなったの』
「なんで鈴流さんのせいになるんですか? あ、盗み食いしたとか?」
『違うよ~……私、そのときは赤の継承者だから。それの影響で変な噂が流れたの。力を持つってそういうことなのかなって諦めてたんだけど、あのときは、なんでだーって焦ってたな~♪』
「ん~……つまり、鈴流さんは元継承者でフォース君の彼女さん。当時、食糧難が深刻化して、その原因が鈴流さんにあるのでは、と無理矢理な理由で処刑された。……つか、これは殺されたというべきなのでは……?」
『そうなるのかな? ピカちゃんってまとめ上手だね。尊敬しちゃうよ♪』
「あ、ありがとうございます……」
なんとか鈴流の過去を理解したところで、ここは鈴流がいるための場所だと気がついた。
あそこにあった墓は鈴流のもの。だからこそ、フォースはここに訪れたと言える。しかし、疑問に思うこともあった。
「なんで鈴流さん、さっきあんな風に言ったんですか?」
『あんなこと? 何か変なこと言ったっけ?』
「私がフォース君と来たこと、知らなかったみたいな言い方だったので。フォース君も気づいていなかったみたいだし……それはともかくとして、鈴流さんは見えてないとおかしくありません?」
鈴流はそのことを聞くと、今まで何を言っていても笑顔だったその表情に初めて影が落ちる。そして、困ったかのように笑った。
『……それはね、契約だから……かな。私が現世に留まるための代償だよ』
「? それって、フォース君に認知されないこ……いや、違う。互いに認知出来ないこと……これが契約内容?」
『うん。フォースは霊視能力があるから、本来なら私のことは視えてないとおかしいの。でも、私のことは視えていない。……理由はね、マスターさんがそうしたの』
「また……マスターか」
『マスターさんはね、フォースたちのことをまとめている人なの。だから、私たちだけを特別扱い出来ないから、掟は守らなきゃね』
「なんか冷静な人というか……残酷な人というか……頑固なのか? いや、会ったことないけど」
『いい人だよ。ちょっと変わっているけれどね。……あ、そうだ! ピカちゃんにお願いがあるの!』
「? なんですか?」
先程の暗い表情は消え、明るく輝く笑顔に戻った。ピカは鈴流の言葉に首をかしげた。



~あとがき~
やっと出せました、鈴流ちゃん。
まあ、幽霊だけどな。

次回、鈴流のお願いとか、ピカが取った行動とか。

フォースの過去編で語り手をやっていた鈴流ちゃん、やっと登場! ゆーれーさんだけど!((二回目
フォースの過去編の時は、生きているのか死んでいるのか曖昧な感じではありましたがね。イブの過去編で何となーくほのめかし、今にいたります。
フォースの過去編で村人つーか、住人たちに連れていかれたあと、処刑されたみたいっすね。本人は大して気にしていないらしいです。
……気にしろ、鈴流よ。
鈴流「??」

フォースには霊視能力がありますが、鈴流のことだけは視えていません。(霊視能力が本編に絡むかは別として)
鈴流は鈴流でフォースのことは見えていません。お互いの存在を関知できないってことですね。
そうしたのは、フォースのマスターさんらしいですが、誰だろうね((

……いやまあ、イブの過去編に何故か出てきたり、フォースとトークしたり、プロフ出てたりしています。意外と出てきてはいますね。
でも、本編ではいい顔(?)してません。……と思います。
何て言うのかな……悪役というか、いい風に思われる行動は取らないかな? 嫌われろと思いながら、マスターさんは出したいと思いますっ☆
私は嫌いじゃないんですけどね。普段のマスターさん。
…………つか、覚えている人がいるかどうかですね。

ではでは!