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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

Fantasy world

この物語は魔法とかファンタジー要素多めです!
まあ、最初だからそんなにありませんけどね。
それでは、どうぞ!
イオ「………短い」
………てへっ☆


~第2話 変態さんと元気っ子~

「……ついたな」
『他の皆様はもう来ていらっしゃらのでしょうか? もしかして、私たちが最後?!』
それはない。
ここはいわゆる、首都にあたる街。ハイリッヒ、という街だ。都会だけあって近代化しているし、賑わっているし、オシャレである。
俺たちが住んでいるところは、町外れにあって、どちらかというと自然が多い。俺が好んでそこにいるのだが、他の奴らはどうだったかな……
「まだ時間あるし……歩いて目的地まで行こう」
『承知しましたっ! もしかしたら、歩いて会えるかもですもんね♪』
それは全く考えていなかったのだが……そういうことにしておこう。
目指す場所は、この世界を統括するメロエッタ様が住む、シュロースと呼ばれる真っ白な塔。一般の人は入ることは許されず、俺たち…“神の使い”でさえ、滅多に入ることはない。
それゆえ、メロエッタ様に会うこともない。
『イオ様、イオ様! エルナト様です』
「知らん。無視しろ」
『いや……でも、女の人のこと、あの…ナンパしてますよ……?』
…………あぁ、もうっ!!
くるりとマントをひるがえし、エルナトがいるところへと向かう。そして、魔法でやつの頭を叩くための道具を創りだす。無意識で創ったため、ハリセンが出てきたが、この際、なんでもいい。
「迷惑行為はやめろって言ってんだろ! 悪いな、このアホが」
「あたっ……あ、イオじゃん」
「えっと……ありがとうございます。イオ様」
こっちが悪いのに、お礼はいらないよ。
つか、エルナトのやつ、相変わらず笑顔で受けやがって……
ナンパされていた女の子は、ぺこり、と頭を下げ、その場を去っていった。当然だ。
エルナトは俺と同じ“神の使い”の一人。マフラーをしたロコンの男で黙っていれば、まあ、好青年に見えるだろう。黙っていれば。
口を開けば、女の子をナンパするわ、変態発言するわ……残念なやつだ。変態発言と言っても、下ネタがないことは、救いなのかもしれない。
時折、こいつは、自分の地位を悪用してるのでは、と思うことがある。
「お前、ジュンは?」
「さあ……? ここに来てからはぐれちゃったから☆」
なんなの……この人。
ジュンもジュンだ。きちんと見てろよ……ナンパされた子、困ってたよ。断りきれなくて困ってたよ。かわいそうに。
「そんなことより……今日もかわいいね、メイちゃん♪ 集まりが終わったら、僕と二人でお茶でもしない?」
『ふえ?! エルナト様とですか……?』
「お前、俺の目の前でメイにナンパするとは、いい度胸してんな……? 俺のメイに手、出してんじゃねぇよ」
「かわいい女の子がいたら、誘うのが僕のポリシーだよ? イオがいようがいまいが関係ないね♪」
そんなポリシー捨ててしまえ。
つか、こいつを捨ててしまおうか……埋める? いっそ、埋める? 生き埋めしちゃうか。
『駄目ですよ、イオ様。そんなことしちゃ』
「メイちゃん、やっさしい~♪ そういうとこ、僕は好きだな」
『あ…ありがとうございます! エルナト様♪』
………ジュンくん、どこ!

しかし、合流してしまったのは仕方がない。俺とメイ、そして、エルナトの三人でジュンを捜しつつ、シュロースを目指すことにした。
ジュンのことだから、優雅にお茶してそうなものだ。
いやいや、捜しにこいよ……!
ジュンはメイと同じ“使い魔”だ。使い魔は、神の使いのボディーガードというか……使用人というか……まあ、今はそういう人たちだ、という認識で構わない。
そのため、神の使いと使い魔は、行動を共にするのが普通なのだが……自由すぎるのがジュンという人物。
恐らく、使い魔の中で一番の問題児だろう。
「ジュン、どこ行ったんだよ」
「さあね~♪ まあ、大丈夫でしょ」
それは思うけど……
『ジュンくーん? おーい? いないのぉー?』
いや、どこかにはいる。
『ですけど……ジュンくんの気配を感じません。消してるのかも』
消す理由はなんだよ……というか、こういうときこそ、エルナトの魔法じゃん……使えよ。
「え? そこまで心配しているわけじゃないしー……使わなくて大丈夫だよ。大体、目的地はおんなじなんだからさっ」
お前の相手が疲れるから、さっさと見つけたいんだけど……もういいや。相手にしなければいいんだよな。
というか、神の使いが二人並んで歩いていると目立つ。通る人皆、軽く会釈している。エルナトは当たり前かのように笑顔を返していた。俺はそんなのなれていないため、片手を上げて挨拶としていた。
一人でいると、大してバレることはないのだが……人数が増えたとたん、これだよ。
『イオ様! ジュンくんじゃないけれど、別の使い魔です。ほら』
メイが指差す方を見ると、フードを被ったバクフーン…マーチの姿があった。周りを見ても、マーチの主人である、クチートのシェルは見当たらない。
『マーチくぅぅん!! やっほぉー!』
「……メイ。頭に響く……音量? 考えてくれよ」
『ごめん、ごめん♪ 会えて嬉しくって』
マーチは被っていたフードを脱ぐ。そして、俺たちと向き合い、頭を下げた。
「ご無沙汰しております、イオ様、エルナト様」
「おう。頭上げていいぞ。……で、シェルは?」
「失礼します。……シェル様は、あちらでジャンプしては、転ぶ……を繰り返しています」
またか。
シェルがいるという方を見ると、確かにジャンプして、ずっこけている。周りの人たちは、シェルのことを遠巻きにしていた。当然の反応である。
『止めないの?』
「止まると思うか? メイ」
マーチに問われ、ふるふる、と首を振った。もし、俺が同じことを聞かれたとしたら、同じ反応をするだろう。
「あと……ジュンだろ。えっと、カリーナにジュライ……それとファードとオーガスト……あとは、アルマクとエイプリか」
「あ、ジュンなら先程見かけましたよ?」



~あとがき~
まだ続く、神の使いさんたちと使い魔たちの紹介。
イオの苦労が見え隠れしていますが……大変なんだよ。イオ君は。

次回、紹介第二段。
全員は無理かもしれない。

神の使いというのは、有名人みたいですね。
一応、偉い人なんですよ~♪
変な人たちばっかですけども。

そして、街の名前と中心部の名前が出てきましたね!
ハイリッヒとシュロースです。
ドイツ語で、ハイリッヒは『神聖な』シュロースは『城、宮殿』という意味だそうな。
なんとなくつけてみた。
この二つはちょいちょい出てくるかと思いますので、覚えてくれると嬉しいです。中心都市とその中心部の名前でしたっ!

ではでは!