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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第94話

~前回までのあらすじ~
マスターさんたちに会いに行きます!
いいのか悪いのか知らね!
ピカ「ペース落ちたなぁ……」
フォース「………そうだな」
ピカ「作者が書きたかったのって、フォース君と鈴流さんのところだからね。それ、終わっちゃったし」
フォース「気が抜けたんだろうな」
ピカ「それどころか他の小説にも手を出していない始末。どう責任を取るんだろうねぇ」
フォース「…………」
えーっと……は、始めまーす……
ピカ、フォース
「…………逃げるなよ」
はうっ?!


ピカの言葉を聞き、そうだな、とうなずく。だらだらとしている暇はないのだろう。
理由としては、遅かれ早かれ、イブたちが追いかけてくるかもしれないからだ。イブのことだから、黙って待っていることが出来ないだろうという予想は容易についた。その協力者として、チコとポチャもいるだろうか、と考えていた。そのことに対して触れてこないが、ピカも理解しているはず。
「で、どーやって行くの?」
「ん? 適当に扉を開く」
フォースは手を前に出し、ゆっくりと息を吐く。どこからか風が吹き、二人の周りに集まってきた。
「………あっ」
フォースは目の前に突然表れた人物に抱きつかれ、後ろに倒れた。何がなんだかわからず、黙って見つめることしか出来なかった。見ると、フォースが無理矢理その人物…エーフィを引き剥がそうとしていた。
「誰? 愛人?」
「んなわけねぇだろ! つーか、お前は離れろ!」
「会いたかったよ~♪ だって全然会ってくれないし、話もしてくれないじゃん! フォースの意地悪」
「特別会う理由もねぇよ!! エル、さっさと離れろ。ラルが置いてかれて困ってんだから」
エーフィがピカの方を向いた。瞳の色が澄んだ青色をしていたが、他は特別変わったところはない。エーフィはフォースから離れ、にこりと笑みを見せた。
「あら、ごめんなさい。私、エレルと言います! フォースと同じ、制御者というものをやらせてもらっています」
「ご丁寧にどうも。えっと、ピカって言います」
「ピカ様ですね。了解しました♪ ところで、フォース、何か用があって開けたんじゃなかったの?」
ピカとの軽い自己紹介が終わり、エレルは再びフォースの方を見た。フォースは体を起こして、エレルを見上げる形で答える。
「まあ……そうなんだけど、そこからいきなりエルが飛び出してきたんじゃん。なんで出てくんだよ」
「言ったじゃんか~♪ 会いたかったって!」
「………えぇ」
「ちょっ! 本気で嫌がらないでよ! ヘコむ!」
「いつものことだろ。……さて、行くか。ラル、行くぞ」
「エレルさんはいいの?」
「ほっとけ」
「ほっとかないでよ! 寂しいよ!」
エレルの言葉を無視し、進もうとするフォースのあとを慌てて追う。慌てて、と言っても、大して離れていたわけでもないため、ピカは焦る必要もなかったが、エレルを焦らせるには十分だったらしい。
「え、ちょ…待って!」
「……エレルさん、そこまで焦らなくても」
「いつものことだ」
「一刀両断だね。……流石、フォース君。クールでかっこいいっすよ」
「…………ほめてないだろ」
「ほめてるよ? かっこいいってのは、誉め言葉でしょ?」
にこり、と笑ってそう言われると、否定出来なかった。事実、世間的にかっこいい、という単語は誉め言葉にあたるというのもあったのだが、そもそも、ピカ相手に口で勝てる気がしなかったのもあった。そのため、無言で突き通すことになるが、これはある意味、肯定の意を指すことになる。フォース自身、困ることはないが、腑に落ちない点もなくはない。かといって、変に返すとピカのおもちゃになることは目に見えている。つまり、ここは黙りを通すのが最善ということになるのだ。
まあ、理由と解説を並べてみたが、単純にピカの笑顔を見て、鈴流がちらついたということもあるのは、触れないでおく。
気を取り直して、前に進むことを後ろにいるピカに促す。もちろん、エレルに対しても忘れてはいない。
「…………二人とも行こう」
「ほいほーい」
「りょーかいなんだよっ! フォース♪」
久しぶりに開けるその空間への扉に手をかけ、その一歩を踏み出した。目の前に少し空間が歪んでいるところへ躊躇なく進んでいく。
フォースとエレルには慣れている道だが、ピカには少し不思議なのか、きょろきょろと辺りを見回している。見回しても、何もないのだが。そんな中、一番後ろにいたエレルが前を歩いていたフォースに並んだ。
「あ、そだそだ。ねえ、フォース?」
「んだよ。面倒は押し付けるなよ」
「えっ?! あ……うん。ごめん、いいです」
「………面倒なことだったのな」
「マスターに今後のことを促して欲しかったの。ほら、お仕事から逃げちゃうからさ」
「あぁ……それか。それは毎度のことだろ? お前に言われなくても言ってやる」
「わーい♪ ありがとー! 最近、なーんにもやってくれなくて困ってたの~」
「あのヘタレ上司め」
二人の制御者の話を聞いていたピカは、本気でこの世界は大丈夫なのかと心配になってきていた。制御者を従え、力を司る神様……のはずなのだが、この言われようは聞いたことがない。仮にも神様であるのに、けなされているのが特に心配になる要素が大きい。
「………マスターさんの人物像が見えん」
前の二人に聞こえないくらいの音量で、ぽつりと呟いた。会ってみれば少しはわかるだろうか、とほんの少しの期待をこめ、二人のあとをひたすら追った。
それと同時に今回の件を頭の中で整理しつつ、疑問を出し、予測していく。なぜ、このような行動に走ったのか、ということについては、こちらで想像するしかない。しかし、それをやるにしても、相手のことの情報が少なすぎるが、そこは今から調べていえば問題はない。
「……今、私に出来ることは相手の真意を読み取ることだけ……か」
ラウラという人物を探れ、と直感のままに動く。そこから今回の件を繋げる。それでフォースの助けになるのであれば、やってやろうと思った。
その答えがどんなに知りたくない真実を導きだしたとしても。辛いものを産み出すとしても、見つけることが今、自分に出来ることなのだ、と信じて。
「ラウラさんの件とフォース君が落ち込んだ理由……そこから何か助けになればいいけどなぁ」
小さくそう呟き、フォースとエレルを見た。しばらく前を見ていたが、はあ、と大きなため息がこぼれた。
「んでも……世の中、そんなに甘くないんだよね~」
「お前……年いくつだよ」
流石に声量が大きかったのか、フォースが振り向きつつ、反応を見せた。最初の方は聞かれていないのか、と少し安心し、いつもの調子で答えた。
「え? まだ十代だよ?」
「サバ読んでねぇよな、それ」
「読んでねぇよ? 女の子に向かって失礼な」
「悪い……発言が年寄り臭くて」
「うわぁ……フォース君には言われたくないわ」
「それはそれで失礼だな。いや、間違っちゃいないけども」
ピカとフォースが話していると、フォースの隣にいたエレルがピカの方を振り返った。
「さて、もうそろそろ着くようですよ。私達のマスターがいるところに♪」



~あとがき~
…………おう。マスターさん出なかったですね。
前回、前々回と出るよ!……とか言っといて、出てきてませんね。なんつー低堕落なんだろう。

次回、いやもう出しますよ! マスターさん!!
絶対出しますよ! 嘘つきません! はい!

エレルは出せた。なんとか出せた。
……それだけ。
あ、エレルは別に恋愛感情とかありませんので、フォースに抱きついたのも、ただのスキンシップです。
まあ、フォースはフォースでエレルに対して、恋愛感情なんて持ち合わせてないけどね(笑)

今回、ピカの役割は探偵っぽい感じですね。考えて、推理、考察する役割です。推理って言っていいのかわかりませんが、頭脳労働者って言えばいいのかな?
色々考えてるのはいつものことですが、それをきっちりと書くのは初めてになるのでしょうかね。
ピカが戦う以外にも頑張ってるところを書いてあげたいと思います。ぶっちゃけ、この章でピカが戦うところはないけど((

ではでは!