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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

Fantasy world

Fantasy world

この物語は二次創作であります。
あり得ない展開とか普通にあるので、心してかかってきてねっ!
イオ「この注意書いらなくね?」
う……とにかく、始めるぞ!




~第4話 チーム~

最上階に上がり、広く開けているところに出る。特に装飾があるわけでもなく、シンプルな大広間。
玉座のような椅子にちょこん、と座っている姿が見えた。俺たちは横一列に並び、膝をつく。
メロエッタ様、今日はどのようなご用件でしょうか」
「イオ、変わらず、真面目なのですね。私、嬉しいですよ」
「あの…用件……」
「うふふ♪ 皆さん、お元気でした?」
メロエッタ様、自由人過ぎる。
エルナトが俺の隣で小さく笑うと、助け船を出してくれた。
「くすっ……メロエッタ様、イオが困っておりますゆえ……僕らを呼び出したご用件をお聞きしても?」
「それもそうですね♪ 実は、所々で“クヴァール”が目撃されているのです。出てくるのは仕方がないことなのですが、数が増加傾向にあります。……ここまで言えば、わかりますよね」
「えと……“クヴァール”の討伐…ですか……?」
恐る恐るカリーナが発言した。言わなくとも理解しているが、していない奴も当然いることだろう。
メロエッタ様はにこり、と笑い、カリーナの答えに肯定した。
「ええ。……まあ、これには適性もありますから、イオ、エルナト、シェル。三人に任せますね。よろしくお願いします」
俺たち三人は互いの顔を見合い、視線を戻した。
いつも通りのメンバー……ということか。
「状況把握はアルファード、アルマク。お二人に……任せてもよろしいですか?」
名前を呼ばれた二人は黙ってうなずく。メロエッタ様は最後にカリーナの方を見た。
「カリーナは魔払いをよろしくお願いします。住民の皆様をお守りしてくださいね」
「は…はいっ……!」
「またなにかあれば、こちらからご連絡します。まあ、ないことを祈りますけれどね♪ それでは、よろしくね」

メロエッタ様のいる部屋から出て、エレベーターの中。
クヴァールの出現増加……か。
「なにかあったのかな~……気になるよね♪」
「エルナトは基本的に退屈しなきゃいいくせに」
「ファード、わかってるじゃん!」
「うっぜ……」
しかし、エルナトの言うことにも一理ある。
クヴァールが出るのは仕方ないことだとして、増加と言われると、なにか原因があってもおかしくはない。その原因について、メロエッタ様は一つも触れてこなかった。わからないからなのか、秘密にしたいのか……
まあ、メロエッタ様に限って、秘密にしたいという理由はあり得なさそうだが。
「イオくん……どうかしたの? 大丈夫?」
「ん……あぁ……大丈夫だ。なんでもない」
「そう? なんか辛そうだったよ……? ほんとに大丈夫?」
「大丈夫だって。心配かけてごめんな」
「ううんっ! 大丈夫ならいいんだよ。……でも、無理しちゃ駄目だから……ね?」
「おう。ありがとな」
カリーナの頭をぽん、と軽く叩き、笑みを見せる。それを見て、安心したのかカリーナも笑ってくれた。
……失敗したな。顔に出てたとは。
「いーな、いーな! イオ、あたしのこともなでなでしてー! お願いー!」
カリーナのを見て、羨ましく思えたのかシェルは上目使いに俺を見つめてきた。正直、普通の男ならば、大抵のやつはこれで落ちると思う。多分。
着物女子が上目使いに見つめてくるこの状況。
うん、悪くないと思うんだが……普通なら。
しかし、相手はシェルだ。あのシェルなのだ。元気っ子すぎるあの、シェルなんだ。何度も言うが、シェルなんだよね。うん。
そう考えると、その上目使いも変に思えてきてしまうから、不思議なものだ。
「イーオー! なでなでして~!」
「……………はい」
シェルのアホみたいに大きい声を聞いていると、考えるのも億劫になってくる。何とかして撫でることを拒否しようと思っていたが、無念。俺の負けだ。
シェルの頭を撫でていると、カリーナの視線が痛くなり、もう少し、と訴えているように見えた。
いつからこんな女子になったんだよ。おい。いつからこんなチームになりましたか。
「…………はいはいはい。撫でますよ。ほれ」
俺はやけくそで二人の頭を撫でた。他のやつの目線が気にはなったが、それに突っ込んだら終わりだ。しかし、まあ、二人が嬉しそうにしているからいいことなのだろう。
つーか、エレベーターの中で俺は一体何をしているんだろうか……?

「暇だな~……ジュライ、何かやって~」
「無茶ぶりすんな。お前がやれよ、ジュン」
「なんでオレが誰かの暇を潰さなきゃなんないの。オレの暇を潰せ」
「いっつも思うけど、お前、無茶苦茶だな?!」
ジュライがそう突っ込むも、突っ込まれた本人はすでに聞いていないのか、そっぽを向いていた。その行為がまたジュライの勘に障るが、簡単に口で勝てるような相手ではないことは明白だ。それでも腹が立つのは変わらないために、ふるふると拳を震わせる。
「ジュライ、落ち着け」
「うぐっ……………」
マーチがぽん、とジュライの肩に手を置いた。こんなところで暴れるわけではないが、マーチの行動で幾分か落ち着いたようだ。
そんなジュライの様子を見て、ふん、と鼻で笑うジュンが視界に入るが、なんとか意識しないようにする。
「メイ、行ってこい」
『あ、うん!』
二人の雰囲気を見かねて、マーチがメイに指示する。彼女は嫌がる素振りもなく、ジュンの近くへ駆け寄った。メイをはね除ける様子もなく、しかし、目を合わせることはない。メイはにこり、と笑って見せた。
『ジュンくん、ジュライくんをいじめちゃ駄目だよ? 楽しいかもだけど、時と場所は考えなきゃ』
「…………わかったよ」
『それなら、仲直りだね♪』
「それは嫌だ」
『えぇ?! なんでよぅ……仲良くしなきゃ駄目なんだよ? 主様達が心配するもん』
「それは困る……けど、仲良くする義理はないし、謝るようなこともしてない」
『むぅ……ジュンくんの意地悪』
「というか、ジュライにちょっかい出すのが面白いんだから、仕方ない。反応面白いんだし」
『そんなこと言われちゃうと、どうしようもないよ』
「メイがジュンに説かれてどうすんの」
『ごめーん、マーチくん♪』
はあ、と小さなため息をつき、近くの椅子に座る。どうにもお気楽主義な人達が多い、と感じることが少なくない。常識人という人はいないのか、と思ってしまう。
「いや、いないわけではないと思うんだが……」
今の今まで会話に入ってこなかった二人がいる。なんとなく、気になってその二人の方を見てみると、エイプリルは机に伏せてリズムよく浮き沈みしていた。どうやら、寝ているようだ。
「エイプリ? おーい……」
「ふにゅ……ん…」
「熟睡か……よくこんな短時間で寝られるな」
もう一人の方は、あまりあてにならない、と思いつつもとりあえず、探してみる。が、ぐるりと見渡して見てもその姿を捉えることが出来なかった。そうなれば、可能性は一つしかない。
「飛んでったままか……ガスト」
『マーチくん、どうかした?』
「うん……なかなかキャラの濃いメンバーだなって改めて感じているだけだよ。今更だけどな」
『そうだね~……でも、楽しくていいじゃん♪』
「………そうか」
『でも、ガストくん、どこ行ったかな? あ、でも、アルファード様、どうやって帰るんだろうね』
「それな。……まあ、アルファード様なら一人で帰れるとは思うけど」
メイは黙って頷くと、何かに気づいたのか扉の方を見つめた。マーチもそれにつられ、扉を見る。いつ見ても真っ白なその扉には大した装飾もなく、かといって、古びているわけでもない。不思議な感じのする扉だ、見る度に感じていた。
メイとマーチで扉を見ていると、不意にその扉が大きく放たれた。そこにはマーチが従える主が一番に入ってきた。
「たっだいまー!!」
「た…ただいま………!」
「リーナ、別に元気娘に合わせんでいいからな。……つか、ガストはどこ行った。俺、どー帰れと?」
「散歩じゃね~? あ、俺もいってこよーかなー♪」
「アルマクの場合、帰ってこねぇからやめろ」
「どれだけアルマクのこと、信用してないのさ♪ んまあ、僕もだけど~」
各々会話しながら入ってきた主達を見て、マーチとメイは互いの顔を見合わせ、笑いあう。
『今期はすごいチームだと思うよ。色んな意味で』
「俺もそう思うわ」
『……えっと、お帰りなさいませ、主様方!』





~あとがき~
終わりが行方不明な件。
とりあえず、次回でなんとか………?

次回、もう一人の主人公さんを出してあげたい。

これだけを見ると、ジュン、嫌なやつにしか見えませんね。いや、いいんですけど(笑)
使い魔の中ではマーチが一番の常識人なんですね~
他は変わっているというか、なんというか。

メロエッタさん、のんびりしている方ですね。
イオさんもなかなか苦労している相手です。今回はエルナトに助けてもらっているしな。
けどまあ、メロエッタさんもお強い方なので!

ではでは!