satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第98話

~前回までのあらすじ~
ごちゃごちゃしていてごめんなさい。
ピカ「第一声がそれか」
前回、ピカがタルト作ってましたね。タルト食べたい。
ピカ「…………」
そして、百話まであと二話です。これ入れて二話です。ヤバイです。長いです。
ピカ「……さて、そろそろ本編に入っていきたいと思いまーす」
もう私、どうしたらいいのかわかりません。
ピカ「それ、この前も聞いた」
…………そうだっけか。
ピカ「ついにネタ切れで作者がキャラ変えてきたな」
なぜバレた! ネタないからちょっとキャラ変えてみたのに、なぜわかったのだ!
ピカ「誰だってわかるよ。そんじゃまあ、始めます」
なぜだ……? 私の計画はかんぺk…
ピカ「もうキャラ戻していいから」
あ、はい………すいませんでした。


『………そんなところから呼ぶとは、お前には驚くばかりだな』
『ついでっつたろ。こいつ……ついでって言ったよな』
ピカが呼びかけて、すぐに反応をみせたディアルガパルキア。二人とピカの関係性は言うまでもなく、かつては敵同士。争った仲ではあるが、今ではそんなことはなく、友人として接している。
そんな二人は思念体のようなものなのか、姿を確認できるものの、半透明だ。ピカはそれでも構わないのだが、不思議で仕方ないのか、じっと観察していく。
『ピカ? どうした?』
「いやー……どうなってるんだろうかと」
『ふむ。ピカはどう思っている?』
「この部屋の性質。と、ディアちゃん達の力かな」
『そうだな。その解釈で間違ってはいないだろう。……さて、何用だ?』
ディアルガが身を屈め、ピカと目線をあわせた。パルキアはついで、という言葉が引っ掛かっているのか、話に入ってこない。そんなパルキアに目もくれず、ピカは話を始めた。
「色々聞きたいんだけど……そうだな。フォース君に関係ある人、なおかつ、かなりの影響を与えうる人物っている?」
『…………?』
「例えば、血縁者とか……慕ってた人物とか。そういう感じの……ほら、フォース君が継承者の頃とかさ」
『それを知ってどうするのだ? ピカには関係ない話ではないか?』
「そうなんだけどさ。けど、フォース君、落ち込んでるというか、元気ないからさ。どうにかしてやりたいって思うの、変?」
『なるほど、ピカらしい理由だな。うむ、協力しよう』
ディアルガの協力を得たピカは、パルキアの方を見た。出来ることなら、パルキアからも話を聞きたいと思っていたのだが、聞く体勢にないと判断し、後回しにすることに。
「で、さっきの質問の答えをちょうだい」
『ふむ。継承者の頃ならば、制御者のウィルだろうな。まあ、今、どこにいるのか知らないのだが』
「初めて聞く名前だな……その人、どんな人?」
『ウィルか? あいつは制御者でありながら癒しの神、生命を司る神だった。制御者になったのは、下界…ピカ達の住む世界を見るためだ』
「………そんなこと、可能なの?」
『普通はあり得ん。が、ウィルはファウス、フォースのマスターだな。そいつに預けられ、育てられていたからな。預けたのは、アルセウスの意向だから、心意は知らぬ』
「つまりはあのマスターさんの子どもってことか。そのウィルって人がフォース君の制御者をしてて……でもそんな話、聞いたことないけど……言わなかっただけ?」
ピカの疑問にディアルガはゆっくりと首を振った。そんなディアルガの行動に首をかしげる。
『恐らく、記憶を消されていたのだろう。そして、その理由はウィルの行動にある』
「? 何したの?」
『単刀直入に言うと、ウィルが持っていた制御者としての力をフォースに受け渡したのだ。その結果として、記憶を改ざんせざるを得ない状態になった、ということだろう』
ディアルガの言葉に驚きを隠せなかった。ピカが制御者に対しての疑問がここで言われたからだ。
制御者としての力を誰かに受け渡すことは可能なのか、ということについてだ。出来るとしても、その制御者は力を失うことになるのでは、そうなった場合、どうなるのだろうか、などと色々巡らせていたのが、ここで解決するとは思っていなかった。
「でも、改ざんしなくてもよくない? 必要あった?」
『私は必要ないと思う。が、ファウスには必要だと感じたのだろうな。……ウィルはフォースに力を渡し、制御者として存在出来なくなった。ピカ、そのあとどうなると思う? 神は理由がなければ、存在出来ぬ、ということを視野に入れて考えてみよ』
「うん。………ウィルさんは制御者として存在していた。けれど、それが出来ない………となれば、強制的に戻される……? もしくは、フォース君の未熟な制御者として力を補うため、中で存在し続けた……?」
『後者が正解だな。そうしてフォースの中で生き続けたのだろうよ』
「…………あのさ、あんまり関係ないんだけど、制御者って掟とかあるの?」
『掟か。私はそこまで詳しくないのでな。……しかしまあ、ファウスのことだ。掟くらいはあるだろうな』
「ふむ………ねえ、パルちゃん。まだいじけてるの? 私の質問に答えてほしいんだけど」
一通りディアルガに質問し終え、パルキアの方に話しかけた。パルキアはピカの方を振り向き、キッと睨み付ける。
『うるっせー! オレはついでなんだろ! 別にいらねぇじゃん』
「いやだから、今から聞きたいんだってば」
『神ともあろう存在が聞いて呆れるな』
『お前にだけは言われたくねぇし。一度は闇に落ちた癖に。それで世界を崩壊させるんだから、神の名が聞いて呆れるぞ?』
『過去の傷を抉るな、阿呆。そういうお前こそ、騙された身であろう? それでピカやポチャのことを狙うなど、神としてどうなのだ』
『それこそ抉るなよ!』
二人の口喧嘩が徐々に熱を帯始めた。ピカはため息をつきつつも、何とかして二人の喧嘩を止めるべく、間に割って入る。
「あのさぁ……二人の中の悪さはわかったから、質問していいかしら? パルちゃん
『んだよ。……つかさ、なんでパルちゃん?』
「可愛いから。えっとさ…」
『なんかディアルガとオレとの扱いの差が激しくない? オレの方、適当じゃね?』
「気のせいですぅ~! それより、空間を司るパルちゃんならわかるでしょ? ウィルさんは今、どこにいるの?」
『………それを知ってどうする』
ピカの質問にパルキアは声のトーンを落とした。そんなパルキアにピカは怯むことなく、気丈に向き合う。
ここで引いてしまったら、ここまで来た意味がない。それに今まで、伊達に修羅場を潜り抜けてきたわけではないのだ。
「言ったでしょ? フォース君を何とかしてあげたいって。お節介かもしれないけど、それでもいいから………ま、ある人との約束だしね」
『ふーん………まあ、オレには関係ないけど。得もなけりゃ、損もねぇ』
「いいわ。貴方の得することを私がしてあげる」
『ほう……いいな。面白そうだ。いいぜ、教えてやる』
面白そうにニヤリと笑うと、ピカに小さな鍵を投げた。投げられた鍵を見てみると、金色の鍵で、装飾なのか赤い石がついていた。しかし、それ以外はごく普通の鍵に見える。意味がわからず、ピカは首をかしげた。
『それでなら奴に会えるはずだ。その先、どうするかはウィルとピカ次第だな』
パルキアの言葉に小さくうなずき、手の中にある鍵をぎゅと握り締めた。
こちらの問題はどうにかなる目処が立った。残るはこれから会うであろうラウラのことだ。ディアルガパルキアをこれ以上引き止めるのも悪いと思い、別の人に聞くことにした。
「ありがとう、パルちゃん。うん、何とかなるかな? ありがと! 二人とも」
『礼には及ばんよ。私は聞かれたことに答えたまでさ』
『また何かあれば答えてやらないわけでもねぇよ』
パルちゃんツンデレだな~♪ 嫌いじゃないけどさ。……それじゃあ、またね!」
『うむ。ピカも頑張るのだぞ』
『………………オレは突っ込まんぞ』
「つまらん」
『おい、ピカ。オレのことをなんだと…』
「ディアちゃん、パルちゃん連れて戻っていいよ! バイバイッ! また『じげんのとう』に遊びにいくよ」
『む? そうか。ふふっ……それは楽しみに待っていることにしよう』
ディアルガパルキアをぐいっと引っ張り、優しく微笑んだ。そして、次第に姿が消えていった。
ぽつりと取り残された部屋で何度か深呼吸をし、気持ちを切り替える。ディアルガパルキアと同じように別の人を呼ぶことにした。
「この流れなら……よし。エリーとむーちゃんとゆっちゃんでしょ!」



~あとがき~
まだまだピカのターンは続きますね。
ピカとフォースがここから出たら、一旦ポチャ達に戻ろうかと思っています。そしてこれからの展開に必要なことをしてもらうつもりだよ!

次回、エリー、むーちゃん、ゆっちゃんの正体とピカの推理……?
そこまでいけたらいいんですけどね。無理かもしれないわ。

何か言うこと……あったかな?
あー……ピカはディアルガパルキアのことはディアちゃん、パルちゃんって呼んでます。仲がいいってことなのかな。いつからってのは……多分、事件が色々終わったあとですかね。
ちなみにですが、ポチャはディアルガパルキアって呼んでいますね。普通です。

ウィルさんのことはこれで片付けられますね。
まだ整理していないので、ピカがあとでしてくれると思います。

ではでは!