satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

はじまりのソラ 3ー1

~attention~
ゲームのイメージが崩れる恐れがあるため、閲覧ちゅういぃぃぃぃ!!!
ピカ「…………うるさい」
ポチャ「なんかデジャヴ…?」
私もそう思ったよ。
ポチャ「ねえ、こっちを頑張るのはいいけどさ……本編はいいの?」
ピカ「………今年中に終わらないよ…?」
あー…あっはっはっはっはー♪ もう知らねぇぇぇ!!
ピカ、ポチャ
「………この人、大丈夫なのかな…」


~3‐1 目眩の先にあるもの~


今日は(といってもまだ三日目ではあるが)目覚めが悪かった。原因はわかっている。恐らく、先程の夢のせいだろう。夢、というよりは、私の記憶の一部と考えた方がいいかもしれない。そんなものを見たせいで寝起きが悪い。……まあ、それでもドゴームが起こしに来る前に目は覚めたが。
起こしても無駄だとわかっているが、一応、念のためにポチャの体を揺らしてみる。
………反応なし、か。
私は昨日と同様に準備をし、再度ポチャのことを揺らすが反応はなかった。そして、起こすのを諦め、集合場所へと歩を進めた。
なんとなくの勘だが、私より先に起きてくることは一生ないと思う。

特に伝えることはないのだが、案の定と言うべきか、ポチャは最後にやって来た。ついでに親方の立ちながら寝る、というのも健在だ。今日は目を開けて寝ていた。キマワリやチリーンによれば、あれは特技なのだそうだ。特に役立ちそうとは思えないけれど。
まあ、そんなこんなで朝礼を終え、ペラップと私とポチャは掲示板の前へとやってきた。昨日とは反対側の掲示板だ。
「今日はこっちの掲示板の仕事をやってもらうぞ♪」
「こっちか………あれ? 依頼書に顔写真があるよ? 有名な人達……なのかな」
ポチャの言う通り、依頼書には色んな人達の顔写真が載っていた。有名、というよりも、嫌な雰囲気が漂っている気がする。
「当たらずとも遠からずって感じだな。これに載っている奴らは皆、お尋ね者だ♪」
「ええっ! お尋ね者!? それをぼくらが……えっと、捕まえろ、と?」
「なんだ。話がわかるじゃないか♪ まあ、そういうことだ」
お尋ね者、ということは悪い人達なのか。私の勘も捨てたものではないな。しかし、そんな人達に私達が勝てるのだろうか。
「安心しろ。極悪非道な悪者を捕まえてこい、なんて言わないさ。ここに載っているのは、そんな大悪党からこそ泥まで品きりなのさ」
初めてのお尋ね者相手に大物は無理だろう。そんなのこちらから願い下げだ。まだまだバトル初心者の私と性格に難があるポチャでは、相手にならないだろうな。
「……そこら辺で小者を捕まえてこいってこと?」
「簡単に言えば、そういうことだ♪ 適当に弱そうなのをこらしめてくれ」
簡単に言ってくれるな。……まあ、私も簡単にしか考えていないけれど。
「弱そうなのって……どんな奴のことをいうの?」
「それはお前達の目利きにかかっているだろうな。……しかし、その前に色々準備した方がいいかな?」
前回は選んだくせに今回は選んでくれないのか。
「おい! ビッパ!!」
ペラップは梯子のある方を向くと、大声でビッパの名前を呼んだ。少ししたあとに下から反応があった。そして、ビッパは息を切らしながら私達の前に現れた。
ビッパ、こいつらに施設を案内してやれ。……お前達はビッパの言うことをよく聞けよ。それじゃあな♪」
ペラップが下の階に下りていくと、私達三人だけが取り残された。すると、ビッパくるりと後ろを振り向く。少し震えているようにも見えなくはない。それを見て、ポチャがビッパに話しかける。
ビッパ? どうしたの? 大丈夫……?」
「大丈夫でゲス。後輩が出来たことが嬉しくて……ピカとポチャが来る前は、あっしが一番新入りだったんでゲスよ」
ビッパは目をウルウルさせ、感動しているらしかった。そこまで嬉しいものなのか、と疑問に思うがこの疑問を質問として口にすることは、愚問と言えるのだろう。
「………さて、施設を案内するでゲスよ」
気を取り直したビッパはギルド地下二階へと歩いていく。私達もそれに続いて下に下りた。
「まあ……大体分かると思うんでゲスが……右は食堂、左は弟子達の部屋でゲスね。あの扉は親方部屋に続いてるでゲス」
そこら辺は把握済みだ。……気になるものと言えば、一つある。
「………グレッグルは何をしているの?」
「さあ……? いつもあの怪しげなツボと向き合ってるでゲス。あっしにもよくわからないゲスね」
それでは、私にも想像しかねる。時間がたてば、何となく分かる日が来るかもしれない。
「それじゃあ、次は外でゲスね」
ビッパに連れられ、ギルドの外に出てきた。そういえば、私はギルドの外と言えば、海岸しか知らない。
私達三人は十字路に出て、右に曲がる。すると、ギルドとはまた違った賑やかさを感じた。
「あ、トレジャータウンのことなら、ぼくにもわかるよ」
「そうだったゲスか。それならあとのことは二人だけでも大丈夫でゲスかね。あっしは先にギルドの掲示板のところに行ってるゲスよ」
「え? 掲示板……?」
「お尋ね者の依頼を選ぶの、手伝うゲスよ。あっしもあまり詳しくはないけど、三人で見ればいいのが見つかるかも知れないゲスからね」
「そっか。……うん、ありがとう、ビッパ! ビッパって優しいんだね」
ポチャがビッパのことを誉めると、ビッパは頬をピンクに染め、私達から目線を逸らした。
「そんな……照れるゲスよ…」
明らかに反応が照れているときに見せるものではない、と感じるが、感情の表し方は人それぞれ、ということだろう。あまり考えないようにするか。
「それじゃあ、ギルドで待ってるゲスね」
「わかった。ギルドでね!」
ビッパがギルドの方へ戻っていくのを見届けると、ポチャはトレジャータウンにある店を紹介し始めた。
「ここら辺にあるのは、銀行と道場だね。あと、連結してくれるところあるんだけど……今日はやってないみたい。で、少し奥に行くと…」
奥に行くと、最初に見たところとそう変わらなかった。強いて言うなら、お店が違うくらいだが、そんなのは当たり前だし、言うまでもない。が、それくらいしか違いがないのだ。
「道具屋と倉庫屋があって……ってこんな感じかな。じゃあ、とりあえず道具屋に行ってみよう?」
「…………わかった。よくわかんないし……なんでもいいや」
「これからきっと、いっぱいお世話になるはずだよ。ちゃんと覚えてね、ピカ」
「……………わかった」
私がうなずいたところを確認すると、ポチャは道具屋、と言っていたところに近付く。そこには二人のポケモンの姿がある。
「おう、いらっしゃい!………って、なんだよ。ポチャか……」
「なんだとはなんだよ……ピカ、このマイナンはアイスって言うんだ。アイス、彼女はピカ。ぼくと一緒に探検隊をやってくれているんだ」
「おー! ついに相手を見つけたか♪ よかったな、ポチャ。お前一人じゃなかなか心配というかねー」
アイス、と呼ばれたマイナンはポチャと親しい仲にあるようだ。その口ぶりからすると、今までのポチャのことも知っているらしい。
「あらあら♪ ポチャさん、おめでとう。これから大変だと思うけれど、頑張ってくださいね」
「ありがと、ホット」
店の奥からホットと呼ばれた人が出てきた。姿がアイスと酷使しているが、色が赤い。
「ホットはプラスルで、アイスと一緒に道具屋さんをしているんだよ。二人は付き合ってるんだよね?」
ほう。恋人同士、というわけか。
二人は照れるわけでも隠すわけでもなく、笑顔で肯定した。堂々としているな、と思う。
「初めまして、ピカさん。これから仲良くしてくださいね」
「えっと……はい、よろしくお願いします……」



~あとがき~
やっと三話ですね! 累計すると、三話じゃないんですけどね(笑)

次回、あの兄弟が登場ー!

ここら辺はオリジナルキャラクターですね。出てきてませんが、銀行の人も違います。覚えている人、いるかな? 前回登場したの、一年以上前だと思うんですけどね……それはホットとアイスも変わらないっす。本編ではあくまで、サブってことなんでしょうね。嫌いじゃないんだけどなぁ……出す機会がない。

本編では、連結店、道場の方は紹介していません。忘れていたのか、面倒だったのか……その時の私がどう思ったのかさっぱりですが、一応ありますよ。多分、紹介することもあるでしょう。
三年、四年前の漫画を知っている方なら、道場の人が誰だったのか、知っている人は知っていると思います。私ですか? とりあえず、覚えていますが、ここで登場する際は少し変更して出すことでしょうね。はい。

ではでは!