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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

黄金の欠片

ポケダン 番外編

今回は注意だよ! すこーし過激表現がありますよ!(*ゝ`ω・)
フォース「誰が辛気臭くしろと言ったよ、この馬鹿作者め」ゲシッ
あうっ……蹴らないで…君が絡むといつもそうじゃないか! 私のせいでは…
フォース「そんな風に書いてるのは、お前だろ!?」
ってことで、表現に注意してくださいね~!
フォース「チッ……逃げやがって…」


突っ込んだ後、互いのことを気にすることが出来なくなったが、大丈夫だと思っているから、問題はないだろう。この人数だが、やられることは頭にない。
おれは鎖を出すより、素手で戦った方が早いと思い、片っ端から敵を気絶させていく。
「………きりねぇな。どっから出てきてるんだ、こいつら」
「よそ見してる場合じゃねえぞ!」
声のする方を見ると、剣を振りかざしておれに斬りかかろうとしていた。声を出さなければ、おれを斬れたかもしれないのに。残念な奴だ。でも、こんな奴らに斬られるおれではないが。
軽く後方に飛び、剣をかわしてから鎖を出して投げつけた。頭に直撃させ、気絶させる。鎖を弄りながら、そいつの顔を覗きこんだ。
「敵を倒したいんなら、ちゃんと気配を消すことだね。声出したら意味ないからな」
これで通用する奴をおれはほぼ知らないが、一般的にはそれで何とかなるはずだ。聞いてないけど、こいつ。
おれは立ち上がり、鎖を消す。これで粗方片付いたはずだ。……と、思ったのだが、どうやらまだらしかった。
「………へへ」
ふらふらとした足取りで、いかにも、中毒者ですよアピールしている奴がいた。焦点もあっていないし、どこを見ているのか見当もつかない。もしかしたら、もう駄目かもしれない。
「よくもまあ、そこまで自分をいじめられるな。何、Mなの? それで嬉しいとか思うタイプか?」
「へへへ。兄ちゃん……スゲーよな、ここいら、血の海だぜ…」
駄目だ。幻覚でも見ているのか、変なこと言い始めている。全く血の海でもなんでもない、強いて言うなら、敵があちこちに倒れているが、そいつらだって、血を流していない。おれがそういう風にやったから。手加減していたこともあるが、それよりも、おれが血塗れになるのが嫌だったからである。
「こういうのって、会話にならないんだよな。関わるだけ無駄って奴か」
「もっと見せてくれ……もっともっともっともっともっともっと!! 赤を……血を見せてくれよぉぉぉ!」
これでもかと言わんばかりに目を見開いた。それでも焦点はあっていない。おれのことは見ていないように思えた。
これはホラー映画並みの怖さがあるな。外が明るいことを除けば、それなりの悲鳴を上げさせることが出来るだろう。すぅ達はすぐにおれの後ろにでも隠れそうだ。ふむ、これを使って、いつもの仕返しに脅かしてみようか。
何を言っているのかわからない感じの雄叫びを上げながら、おれに襲いかかる。何か技を出す訳でもなく、かといって、武器を振りかざす訳でもない。ただただ突進してきた。薬漬けだからか、思考力が低下しているためだろう。そんなことを考えながら、おれは敵の攻撃をかわし続ける。
どう倒せば、楽に出来るだろう。いっそ、死んだ方が楽なのでなかろうか。
「あへへへ…………うへへへへ…」
いい加減、気持ち悪くなってきたぞ。言うなれば、子供…多分、少女とか幼い子を下心を持って襲うオッサンくらい気持ち悪い………
「っ………いい加減にしろ!」
どう倒そうか悩んでいたものがどこかに消え、おれは敵の腹に回し蹴りを叩き込んでいた。そいつは横に吹っ飛ばされ、ピクピクと体を震わせていた。
「…………あっ…手加減すんの忘れた。あまりに気持ち悪すぎて……あーあ、やっちゃった」
下手したら、内蔵破裂とかしているかもしれない。そうなれば、殺したことになるだろう。ラルに怒られる。大目玉だ。ヤバイヤバイ……それはヤバイな。
おれは慌てて、蹴り飛ばした奴に近付き、簡単に確認した。幸いにも内蔵破裂まではいかなかったようだが、肋骨は何本か完全に折れているようだ。やってしまった。
まあ、これはこいつの罰、ということで許してもらえないだろうか……無理か…怒られるな………怒鳴られるな、ラルに。
いや、でもあの状況を説明したら、少しは同情を…………するわけないか。ラル、厳しいもんな。
おれは倒れている敵に背を向け、はあ、と溜め息をついた。頭を抱え、考えることと言えば、ラルが笑顔で罵倒する姿しか出てこなかった。
もう駄目だ。終わった……おれの人生終わるよ…いや、別の意味で終わっているけど、そういう意味ではなく……
「…………っ!?」
殺気を感じ、後ろを振り向くと、先程蹴り飛ばした奴がおれに覆い被さろうとしていた。慌てて、横に転がって避けるが、それでも諦めずに襲いかかってくる。おれは敵のあまりにも速い動きに立ち上がることが出来ず、そのまま、転がって避け続けた。
完全に気絶していたはずなのに、なぜだろう。それは確かめた。骨が折れていることも確かめた。……それなのになぜ?
「やべっ……!」
色々考えていたからか、手が滑り倒れてしまった。おれが起き上がるより先に、敵が待ってましたと言うようにおれに乗っかってくる。先程よりも酷い顔をしており、完全に狂っている人の顔だ。
「えへへへへへ………これで………これで…見られるんだ…あひひひ……」
「見られるわけないだろ……つか、退け」
「………へへへへ…血が…真っ赤な血が見たいんだよぉぉ……」
あぁぁぁ……さっきより悪化しているよ。変なスイッチ押したのか? おれか、おれのせいか。
敵はどこからか、ナイフを取り出してきた。ギザギザしているところがあり、細かいところと大きいところと分かれている。恐らく、ハンティングナイフと呼ばれるものだろう。あれはかなり丈夫なもので、骨に当たっても刃が欠けることなく貫き、肉を断つ。ついでに獣の皮を剥ぐことも出来るはずだ。まさしく、ハンティングに活用できるナイフ、ということだ。昔の話になるが、あれで人々を狩っては食っていた狂人がいたっけ。上から見ていて、恐ろしいことをするもんだ、と思ったことがある。マスターはそういう時代なんだねーとお気楽に言っていたが。
「ん、おれ、狩られる方か。あー……笑えるな」
「あへへへへへへ………みたいみたいみたいみたいみたい…そのめ……あかくなるところ……ちにまみれるところがみたいんだよおぉぉぉぉ!!」
うん。やっぱ、ホラーだな。それにおれは元々、紅目だ。
敵は骨が折れているはずだが、ナイフを高く振り上げ、おれの目をめがけてナイフを振り下ろした。そう簡単にやられる訳もなく、頭をずらして避ける。ザシュ、とナイフが地面に刺さる音が耳に響いた。その音で、おれの中から雑念が消えた。あれこれ考えていたものが消えていく感覚。久し振りに味わう狩人の様な殺気。
「なあ、ラル………殺さなきゃいいんだろ?」
おれは手元に銃を出し、奴の脇腹に向けた。そして、何の前触れもなく、引き金を引いた。パァン、と乾いた音が辺りを包む。ばたり、と敵が倒れた。
「……………さっきので寝ていればよかったものを……馬鹿な奴だな、貴様も…」
自分でも驚くほど久し振りに低い声が出てきた。更に同じく久し振りに内からどす黒いものが流れ出してきた。
そもそも、ここの奴らに気を配る意味がわからない。手加減する意味も、殺してはいけない意味もおれにはわからない。殺られるなら、殺り返すしかないと思う。そんな世界で生きてきた。それに乗っとるなら、こいつも……殺してしまうのが正しい。
と、そこまで考えて、ふるふると頭を振って自分の精神を正常化に戻す。
「……危ない危ない。変な気を起こすところだった。それじゃ、駄目なんだよな」
さて、銃で撃ったとは言え、実弾銃ではないから、死ぬことはない。駄目だと言われたが、おれが押さえられなかった。ついでに、死ぬところだったのだから、正当防衛として、処理して貰いたいものだ。
「にしても……気絶させたはずなのに……薬に何かあったのか? 痛みを感じない、とか不眠症を起こす、とか。ま、考えたって仕方ないか。縛っとけ」
鎖でぐるぐる巻きにしてから、丈夫そうな木の枝にくくりつける。もちろん、木には断ってやったことである。
今度こそ、粗方片付いたはずだ。ラルやペンギンの方も片付いただろうか。



~あとがき~
思ったより、狂った人と戦うやつが長かったですね。
また思ってたところまでいかなかったよ……文字数無視していいならこれの倍書きますよ……私は…

次回、知らね。もう知らね。
またばーんてなってどーんですよ。

フォース君のここまでの戦闘を書いたのは久し振りですね。あーでも、やっぱり戦闘シーンは苦手だわ。
ちょっとピンチにもなってほしくて、狂人さんに襲ってもらいましたが、私も書いてて、気持ち悪い人ってこんな感じなんだろうか………と思いながらでした。
ごめんな、フォース君。

そして、フォース君の黒い部分を少し出したつもりだったんだけど……微妙だな。
ま、これで彼のことも少しわかってくれたら、と思います。

ではでは!