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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

Fantasy world

この前、やっと主人公三人が揃いました。
これはポケモン二次創作です! 苦手な方は閲覧をお控えください。
イオ「簡単にあらすじ入れたな」
おうよ。
では、始めまーす♪


~第9話 ご飯いただきます!~

俺はメイとブースターを連れ、エルナトの家を出た。俺達が家を出るときは流石にジュンはフードを脱いでいたが、まだエルナトのことを遠巻きにしていたような気がする。
まあ、あれが二人の距離感なのかもしれない。
そしてその帰り道……を歩くのは嫌だと思ったため、魔法を使って帰ることにした。魔法を使うにあたって、必要なものがある。……俺ではなくて、ブースターになんだが…どこやったかな。
「にしても………名前ないのはキツいな。何か考えないとな」
「何から何まで……ごめんなさい」
『イオ様がお考えに?』
「あ? あー……そういうの無理かも」
「…………えっ?」
あっと……そうだったな。メイの声は聞こえないんだった。いつも通りに話してしまっていた。これから一緒に暮らしていくんだから、話しておいた方がいいか。
「今のはメイに言ったんだよ。メイは言葉を口で話さない代わりにテレパシーで話すんだ」
「そうだったんですか」
『この子に繋げた方がいいんでしょうか? しかし、私的にはまだ少し警戒気味なんですよね……』
メイが警戒するとは珍しい。いい意味でメイはお人好しだから、普通に繋げてしまうかと思ったのだが。
『記憶がないとは言え、少し……気になることがあるのです。まあ、それが解消されるには彼女に取り戻してもらう他ないのですが』
「ふうん。ま、お前がいいと思ったら繋げろ。……それまでは俺がメイの通訳をするよ」
「あ、はい」
『申し訳ありません、イオ様』
少しややこしくなるが、仕方ないか。
「あ、あった。ほれ、これつけて」
「これは……?」
俺が取り出したのはペンダントだ。なぜつけるとかは帰ってから説明するとして、今は黙ってつけてほしいと切実に思う。ここでの説明が面倒だとかそういうことではない。……いや、八割方、面倒だからなんだけども。
幸いにもブースターは首をかしげながらも、俺の言う通りにしてつけてくれた。ブースターがきちんとつけたことを確認し、俺は二人を交互に見て、目を閉じる。そして静かに、けれど、はっきりと魔法を唱えた。
「………“テレポーション”」

閉じていた目を開けると、先程の場所とは違う景色が見てとれた。すでに日は暮れているが、俺の家もしっかりと見えている。あんなことがあったあとで、魔法失敗したらどうしよう、と何となく考えていた俺だったが、そんな心配は無用だったようだ。
ぶっちゃけ、色々ありすきで疲労困憊しているのだ。エルナトのところで一眠りしたとは言え、そこまでしっかり寝た、という実感がないため、疲れの方が勝っているのだろう。そんな状態で移動魔法を成功させたのだ。労いの言葉でも欲しいくらいである。下手したら、高い高いお空にぽいっと放り出される……ということもあり得るのだから。
うん、よくやった。よくやったよ、俺。
「ふわわっ!? さっきの場所とは違う! どうして……?」
「移動魔法を使ったからだ。俺の家はあれだよ」
まあ、正式名は瞬間移動魔法なのだが、そこら辺はどうでもいい。移動魔法の一種には違いない。あわあわと周りを見回すブースターを促し、家の中に入れる。そこまで広いとは言えないが、人一人増えたくらいで狭さは感じないはずだ。……そう思いたい。
俺の家は一軒家で二階という二階は存在しない。屋根裏部屋ならあるが、今では倉庫と化しているため、部屋ではなくなっている。他、空き部屋が一、二部屋ほどあった気がする。そこを使ってもらえればいいだろう。家具類は俺の魔法でどうにか出来る。
ふむ……何とかなりそうだな。
「なんか……可愛らしいお家ですね…」
「そうか? 随分と経つが、そんな風に思ったことはないぞ」
「この家っていわゆる……ログハウスってやつですよね! そういうの、いいじゃないですか♪」
そういうものだろうか。理由は確か、周りが森だからそれに合わせただけだった気がする。今となっては、もう覚えていないものだ。俺が初代だった頃の話だろう。多分。
物珍しそうに部屋を見渡すブースターにメイは、ほんの少し警戒心を解いたようだ。タタッと駆けて行き、メイは台所へと消えていった。今日は遅めの夕食となりそうだ。
「おい。とりあえず、ざっと家の方を案内するよ。つっても、そこまで広くないから、恥ずかしいけど」
「そんなことないです。私、このお家、好きです!」
満面の笑みでそう言い、心からそう感じているということが伝わってくる。最初は警戒しまくりだったのにこの変わりようだ。この家もまだまだ捨てたものではないな。
「んじゃあ、近いからここから。ここは洗面所」
家に入って少し行ったところにある扉を開け、中を見せる。特に変わったところはないと思う。いたって普通の洗面所である。
「んで、洗面所の奥の扉を開ければ風呂場。一応湯船とシャワーあるから、好きなときに。……もしかして、ブースターだから、使わない…?」
「いや、流石にお風呂には入りますよ。……多分…入ってた………と思います」
本人も記憶がないがために迷いつつの返答だ。まあ、使う使わないは本人次第ではある。
そして洗面所近くにある扉はトイレであることを見せ、また廊下を歩いた。空き部屋、メイの部屋、そして俺の部屋と案内し、リビングへと移動すると、メイが夕食の準備で大忙しであった。俺は一から作るものだと思っていたため、テーブルに何品かあることに少し驚いた。
「意外と出来上がっていたんだな」
『ここを出る前に作り置きしておいたのです。少しでも楽になれば、と思って』
「なんか、家庭的」
『基本的に家事は私がしているでしょう? もう少しで出来ますよ』
にこりと微笑み、また台所へと行ってしまった。俺とメイのやり取りをぽかーんと見ていたブースターに今の会話を説明すると、なるほど、と呟いた。
「あと見せていないのは、台所と屋根裏部屋か。まあ、台所はあっち。冷蔵庫に入っているのは好きにしていい。最後は屋根裏部屋だけど……特に面白いものもないし、汚ないから、入るな」
「はい、わかりました。……えっと…イオさん、本当にお世話になってもいいんですか?」
「さっきも言ったが、これが俺の仕事だ」
「でも、何もしないのも身が引けるというか」
「んー……そんなこと言われてもなぁ……手伝われるような仕事を俺はしていないし」
そう言ってもブースターは納得していないのか、でも、だって、とぼそぼそと呟いていたが、そこから続きを紡ぐことが出来ないらしい。最終的には黙ってしまった。
なんだこれ。気まずい。
『イオ様、夕食の準備が出来ましたよ♪』
「お、おう。……えっと、これからのことは、またあとで考えることにして、今はご飯にしようか」
「あ……はい!」
気まずい雰囲気は何とかなった……のか? まあ、いいや。



~あとがき~
名前ないと不便なブースターちゃん。どうしよう。

次回、名前つけてあげたい。
あとは色々説明したいですね……はい。

ちょっとばかし、メイちゃんはブースターちゃんを警戒しているようですが……ある意味、当たり前かなとは思うけどな。

イオさんの家はログハウスです。
理由はイオが言っていましたね。周りが森だから、つまりは、自然が多いからってだけです。作ったのは初代の頃です。……イオが「俺が初代だった頃」って言っていましたが、間違ってませんからね? 私が間違えたわけではなく、意図的に書いてますからね! 大丈夫ですよ!
そこら辺も追々と話せればと思います。

ではでは。