satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ただやりたいだけの単発もの

~注意~
今連載している小説とは全く関係ありません。
名前とか同じな奴らいるけど、関係ありませんから!
あ、新キャラもいるよ(笑)
とにかくやりたいだけなんで、あんまり気にしないでねっ!!
んじゃ、始めまーす!



「っ………おい、そこの腐れピカチュウ
「腐ってませんけど。なあに? キーちゃん」
いつもの笑顔を向けるのは、ここのある意味ボス的位置にいるラルさん。ピカチュウといえば、ピンと立つ耳がよく目立つものですが、彼女の耳は垂れ耳。本人曰く、成り行きだと言っていました。最初の頃はまだ立っていたのでしょうか。聞いたって教えてはくれないでしょう。そして左耳に花飾りをつけ、首には空色のスカーフ。スカーフには青と白のピンがついています。そしてラルさんの最大の特徴は、左目が漆黒に染まっていること。右目は薄い灰色の目なので、いわゆる、オッドアイです。
そんなラルさんを睨んでいるのはニンフィアのキラさん。ひらひらとリボンをなびかせ、ピンク色の耳をぴくんと動かしています。右耳にはスカーフをつけていますが、ラルさんとは違い、白色です。ニンフィアにしてはキリッとしている目をしています。こちらも左右の目の色が違います。オッドアイってそんなに多いものなのでしょうか?
「テメェ、俺のプリン食ったろ。あと、キーちゃん言うなっていつも言ってるだろうが」
「食べてないよ。あと、キーちゃん可愛いじゃん。ひらひらの可愛いリボンつけてるニンフィアちゃんなんだから♪」
ラルさん、可愛い顔して言っていることは相手を怒らせる爆弾発言です。本人はわかっててやっていますが。
あぁ、ほら。キラさんの目が本気モードですよ。数秒後にはバトル開始。
「いい加減にしろよ、沈めるぞ」
「ふふんっ♪ やってみなさいよ。このリボン野郎」
「今日こそ決着つけてやらぁ!!」
「上等! かかってきなさいよ!」
二人の間で火花が……また始まるようです。
「“ハイパーボイス”っ!!」
「“でんこうせっか”」
キラさんの放った“ハイパーボイス”をラルさんは素早く“でんこうせっか”で避けた様子。“ハイパーボイス”を避けられたかどうかということについては、僕には分かりかねることなので、触れませんけど……
これを見て、僕の隣に座っていたパチリスのミルキが椅子から立ち上がりました。ミルキはオレンジ色の帽子を被り、マフラーを後ろでリボン結びをしています。彼女は僕のパートナーさんですが、未だに彼女のことはよく分かりません。あ、でも一つはっきりしていることがありました。
「なんて華麗な動きなの……! 流石ラルさんだわっ!」
「ミ、ミルキ……恥ずかしいよ…?」
「ユーキは黙ってて! 関係ないんだから」
はい、ごめんなさい……
ラルさんのミーハー……いえ、ファンだからな……ミルキ。ついでに言うと、ラルさんの前じゃ、性格変わる……ビックリです。
僕はミルキに気付かれないようにため息をつき、正面に座っていた、ラルさんのパートナーさんにいつもと同じ質問をしました。
「ティールさん、いいんですか? あれ」
「いつものことだからね。……止めたって無駄なの分かってるし」
バトッてる二人を横目にポッチャマのティールさんがいつもと同じ台詞をはく。いつもと同じやり取りです。
ラルさんとティールさんは同じチームでパートナー同士。白のニット帽を被り、ラルさんと同じピンをしています。首には空色のスカーフを水兵さんのように巻いて、更に水色に光る石のペンダントを身に付けています。ラルさんを止められるのはティールさんだけなのですが……正直、あの激しい中に飛び込むようなことはしないようです。僕も嫌ですし、そもそも止められる程の力も持ち合わせていないのです。
「でも、誰がキラさんのプリン食べたんでしょうか」
「さあ? ラルじゃないことは確かだと思うよ」
「ラルさんじゃないんですか?」
「だって彼女なら、もっと手の込んだイタズラを仕掛けるよ。プリン食べるだけで終わらないっしょ」
ティールさんがそう言うなら、そうなんでしょう。ラルさんの性格を考えれば、想像はつきますけど。
それならば、キラさんにだって分かる気もするのですが、なぜ二人は戦っているのですか。
「そりゃ、二人は仲悪いから。キラだってラルが食べてないことくらい分かってるさ。……ただの八つ当たりだよ、多分」
「ギルド壊れますよ……マスターはどちらへ?」
「知らない。朝はいたと思うけど………で、君は何しているんだい?」
ティールさんが見た方向へ目を向けると、顔を机に伏せている、マントを身に付けた二足歩行のブラッキーの姿が。誰だか分からず、ビクッと体を震わせた僕ですが、すぐに誰が分かりました。
「フォースさん、ビックリさせないでください」
「おれはずっとここにいたつもりだよ……」
いえ、いませんでした。なんですか、つもりって。
フォースさんは基本、情報屋としてここに出入りする人ですが、お金を積めば何でもやってくれる何でも屋さんでもあります。簡単なことから危ないことまで仕事は選ばない主義だそうです。きっと、強いからこんな仕事もこなせるのでしょう。なんだか羨ましいです。
「フォースはマスターに用があるの?」
「そーだよ。それなのにあのハムスターいやがらねぇんだよ。どこ行った。人に仕事押し付けやがって」
顔を伏せたまま、マスターの愚痴をこぼすフォースさん。マスターをハムスター呼ばわり出来るなんて……この人くらいですね。
「んなことねぇぞ。ラルもキラもたまにハムスター呼ばわりするぞ」
「ちょっ!? 心読まないでくださいっていつも言ってますよね……?」
「分かりやすいんだよ、お前。……んで、今回はなんでこんなに激しいんだ?」
やっぱり途中からじゃないですか。
顔をあげたフォースさんにティールさんが今までのことを説明し、なるほどね、と納得。ここの日常を知っているので、そこまでの驚きはないようです。
「んじゃまあ、おれはプリン食った犯人でも探すかね……あの乱闘見てても面白くもねぇ」
「それなら、僕もついていってもいいですか? ここにいたら当たりそうで」
「おう、いいぜ。行こうか、草ヘビ君?」
「面白がってますよね」
「まあな。ティールはどうする?」
「ん……? あぁ……フォース達と行くよ。あの二人こっち来そうだから」
ミルキは……聞いていないみたいです。まあ、聞いていたとしても来るはずもないですけど。
僕達はとりあえずここから出て、キラさんのプリンを食べた犯人を探すことになりました。僕はここから逃げたかっただけですが。フォースさんは言った通りの理由でしょう。ティールさんは……どうなんだろう?
僕にはラルさんたちを止める手立てでも探しているみたいに感じます。……予測でしかありませんが、そんな気がします。
でも仮に犯人を見つけたとして、あの二人は止まるのでしょうか……?



~あとがき~
これ、本当は漫画にしようかなって思ってた奴らなんですよね。まあ、めんどくなってきたので、せっかくだからと書いてみた所存です。
一応、次回に続きます。

次回、プリン食べた犯人どこだ!

ラル、ティール、フォースはあの三人ですからね。空と海に出てる、三人の設定とデザ変えてみました。
この三人好きだから……まあ、ティールにいたってはラルさん出るなら出さなきゃなみたいな使命感的なのですけど(笑)
フォースは好きなんで。はい。やっぱ、イケメン枠はこいつですよね!

残りのユーキ、ミルキ、キラ、マスターは新キャラさんですな。ミルキとキラは種族言ってるんで分かると思います。残りの二人は想像してみてね! まあ、フォースが言ってくれてるんで分かる人には分かるでしょうな((ドヤッ
マスターって名前じゃないからね。ちゃんとしたのあるからね。ギルドのマスターだからマスターって読んでるだけだからね。

種族があやふやな二人は紹介できませんが、残りはざっと書いときまーす。

ラル/ピカチュウ(♀・18)
メモ:ティールのパートナー。性格は空と海とそんなに変わんない。一応、追加した設定もある。なくなったやつもある。

ティール/ポッチャマ(♂・18)
メモ:ラルのパートナー。ちょっぴり大人な対応ができるようになった。でもツッコミ役&いじられキャラは健在←

フォース/ブラッキー(♂・23)
メモ:情報屋&何でも屋。性格は空と海とあんま変わんない。あっちじゃ、ごちゃごちゃ設定だからスッキリした。

キラ/ニンフィア(♂・19)
メモ:マスターの右腕的存在。ラル以外にはちゃんとした態度で接する。ラル以外には。プリン大好き。

ミルキ/パチリス(♀・15)
メモ:ユーキのパートナー。ラルが大好きでチームに入りたいけど、拒否られている。普段は強気な女の子。ラルの前ではいい子さん←

詳しいのはまた機会があればですね!
ではでは!