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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

はじまりのソラ 4ー4

~attention~
この物語はゲームモチーフなので、原作イメージが崩れるのが嫌な方はバッグですの。
ピカ「まあ、今はオリストだからあんまり関係ないけどね☆」
ポチャ「そ…そうだね……」
………そうでしたわ……!
でそでは、スタート!


~4‐4 初めての遭遇と新たな仲間~


夕日も半分ほど隠れて、そろそろ日が沈むであろう時間帯。日が沈む前に図書館を出て、今はギルドで自由時時間を堪能していた。
ポチャとのお勉強会を終え、気が滅入りそうなくらいの膨大な情報を頭に叩き込んでいたように思える。それが身に付いているのかは別として。
「タイプ相性とポケモンの特徴と特性を踏まえて……戦略を……んん……んんー?」
「ピカ? 別にそこまで深く考えなくても大丈夫だよ? バトルはその時その時で変わるわけだし、あくまで参考程度だし」
「それは分かってるんだけど、ないよりあった方がいいかなって。……とりあえず、タイプ相性を頭に叩き込みますわ」
「そ……そう? 無理しないで、ゆっくりで大丈夫だからね?」
今はそれでもいいかもしれないが、今後、何も分からないでは困るだろう。なるべく早く覚えなければ。今日は自分のとポチャのを覚えたから、次は……うん、適当でいいや。どうにかしよう。
ごろごろしつつ、今日のことを整理する。
よくよく考えれば、色んな人に会ったような気がする。人の顔と名前と種族もちゃんと覚えないとな。なんでこんなにポケモンっていっぱいいるんだよ……!
あぁ……駄目だ! 落ち着け、私。ポチャの言った通り、急いだって覚えられるものではない。自分のペースでやっていくしかないのだ。
私は体を起こして立ち上がると、ぐっと背伸びをした。そして、ちらりと窓に目をやる。
「ポチャ、ちょっと散歩してくる」
「今から? 一人で大丈夫?」
「うん。その辺歩いてくるだけだし。遠くまで行かないから」
「そう? 気を付けてね。何かあったら探検隊バッジの転送システムで帰ってくるんだよ?」
「あー……はいはい。……ってお前は私の母親か!? まあ、いいや。いってきまーす」
ポチャに言われた探検隊バッジと水色のスカーフを持ち、弟子部屋を出た。首にスカーフを着けながら、どう言えば外に出してくれるかな、と思いつつペラップのところに向かう。
確かペラップは一階の梯子のところにいるはずだよな。

夜に外を出歩くのは今回が初めてな気がする。日が出ているときとはまた違った雰囲気があるな。
ペラップには嘘言っても仕方ないので、正直に散歩したいと申し出た。最初は渋られたものの、色々言っていたら、少しだけだぞと言われつつも承諾を得たのだ。何を言ったのかはご想像にお任せする。
「夜って静かでいいな~♪ お昼は賑やかだったのに、今は別世界に来たみたい」
普段は賑わっているところでも時間が違えば見せるものも違う、ということだろう。
そういえば、ここまでとんとん拍子で来てしまったが、これでよかったのだろうか。まあ、ポチャが楽しそうにやっているみたいだから、別に構わないが。私はどうしてここにいるのだろう。何か目的でも持っていた? となればそれはどんなもの?
記憶のない今、考えたって仕方ないけれど。
さて、もう少しふらふらしたらギルド戻ろう。長々と出歩いているとペラップが煩そうだ。
「海岸の方、行ってみようかな。行くところが他に思い付かないし」
夜の海というのもなかなか面白そうだし……なんか出そう。定番だよな、そういうの。
私は変な期待をしつつ、海岸の方へと足を向ける。そういうものがいるとは思っていないが、何もないよりかは、何かあった方が面白いと思う。
「…………変な期待した私が馬鹿だった」
海岸の方へ来てみたけれど、波の音が規則正しく響くだけで、特に変わったところはない。強いていうなら、昼より音が響いている様に聞こえるくらい。それはまあ、周りの音がないからそういう風に聞こえるだけだろう。よって、特に変化なし。当たり前と言えばそれまでである。
「……………はあ。帰るか…」
しばらく水平線を眺めていたが、それも飽きてきた。そろそろいい時間だろう。
くるりと九十度方向転換をし、来た道を戻ろうとすると、何かの気配を感じた。自然にぴくんと耳が動き、耳をすませる。誰かこちらに来ている……?
「…………岩場の方か」
明るいときにはクラブが泡を吹いているという岩場に目をやると、黒い影を見つける。相手も様子をうかがっているのか、何かを仕掛けてくることはしないようだ。
「あの、どちらさんで……?」
「ここに住んでいる人か?」
質問を質問で返してきた!! まあ、いいけど……
「そうよ。近くにあるギルドに住み込みしてるの。あなたは?」
「…………旅の途中」
「ほお……旅か。楽しそうだな。……で、誰っすか? 姿見せてくれてもいいんじゃない?」
私がそう言うと、相手は答えに詰まったようだ。少しの間黙って何も答えなかった。姿を見せたくない理由でもあるのだろうか。
「あの~?」
「見ても後悔しないか?」
しばらくして返ってきた言葉はそれだった。変な質問する人だな。
「何それ。するわけないじゃん。初めて会う人に何も期待なんてしてないもん」
「……………そうか」
何だ何だ。そんなに自分に自信がないの? 大丈夫だって、人生何とかなるよ。……あれ、ポケモンだから、ポケ生?
ザッと音がし、砂浜に降りてきたことがわかる。そして私に近づいてきて、ようやく月明かりで誰だか判別できた。
白い毛並みに鎌のような角。首周りが特に気持ち良さそうな毛に覆われている。表情はどこか寂しそうな色をしていた。私より年上だろうか、と呑気に考える。
「初めまして。あなたはえーっと……何? 種族とか全然分かんないから、教えてくれると助かるかな~」
「えっ?………ア、アブソル…だけど」
「おお……アブソルっていう種族ね! よし、覚えた。んでも綺麗な毛並みだよね。いいなー」
ピカチュウというのは、毛がないわけではないのだが、いわゆる短毛というやつなのだろう。とても短い。まあ、長いというのも手入れが大変そうだからご遠慮したいところではあるが。
「君、何も知らないの……?」
「? 何が?」
「いや、別に………」
アブソルって何か悪い噂でもあるのだろうか。それともこの人が悪い人? しかし、そんな人には見えない。これでも見る目には自信あるのだ。自分を信じよう。
「あ、私の名前はピカ。探検隊なもので、本名は伏せるけど」
「僕はムーン。ムーン・ディーラ」
「へえ、いい名前だね! よろしくね、ムーン……さん?」
「呼び捨てで構わない」
苦笑を浮かべつつ、そう言ってくれた。ちょっとぶっきらぼうでどうなるかと思ったけれど、意外と話してくれるな。無口で黙りを決め込まれるかと思った。
「ところで、君はどうして逃げないんだ?」
「うん? 何から?」
「いや、それは…………! 離れて!」
ムーンが何かに気がついたのか、急に声を荒げた。私は何が何だか分からぬまま、ムーンの言う通りにその場から離れ、攻撃体制を取る。
「ちょ、何が来るの? こんなところで敵とか? それは嫌なんですけど!」
「分からない。でもこれは複数人での襲撃の可能性が高い」
複数での襲撃?
あぁ、もしかして、この辺に潜伏していると噂の悪者さん達のことかもしれない。これは少し面倒なことになったものだ。パートナーであるポチャはギルドでお留守番しているし、周りには人気などない。私だけ逃げることだって可能ではあるが、ムーンを置いていくわけにもいかない。ついでに言うと、悪者を放っておくのもいい気がしない。
となれば、取る行動は一つだけか。
私は敵が来るであろう方向を向いているムーンの方を見る。私の視線に気がついたのか、横目でちらりと見てくれた。
「ムーン、協力して! こっち来てる人達、捕まえるから」



~あとがき~
ピカとムーン(後のソル君)が出会いました!
意外と前からこんな感じだろうなとは思っていたネタなので頑張ります。

次回、ピカ&ムーンVS敵!
久しぶりの戦闘シーンですが、やっぱり苦手なので、期待しなでねっ!

夜の海とか行ったことないので、どんな感じなのか分かりませんが、まあ、この世界は騒音などに悩まされる様なところではないので静かだと思っています。波の音がずっと聞こえるってのもどんな感じなんでしょうね。南国気分でゆったりできそうです(笑)

今のところ、ソルは敬語ではないけれど、このあとに変わるから大丈夫です!←

ではではー!