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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第122話

ポケダン 空と海

~前回までのあらすじ~
ラブラブしてるフォースと鈴流でした。今回も同じです。ラブラブでイチャイチャです。まあ、前回よりはましだと思います。はい。
ピカ達もこんな風にした方がいいのかと悩んでます。いやでも二人はこんな感じではないだろうからなぁ……いやでもポチャはやれば出来る子だし…
ピカ「うわ。ポチャ君、けだものー」
ポチャ「違うから! ぼくじゃないから!」
鈴流『ポチャくんっ! こういうのはね、勢いだよっ! 勢い大事っ!!』
ポチャ「戻れなくなりそうで怖い!」
フォース「お前らなら別に大丈夫じゃね?」
ピカ「やめて!? 純粋なポチャに変な知識植え付けないで!? 本当にあんなことになったらどうする!」
フォース「ふうん? お前は嫌なの?」
ピカ「へ? いや、別に………ポチャなら…」
ポチャ「!?」
あのね? そんな話、ここでしないで!?


落ち着きを取り戻したフォースは体を起こすと、小さく息を吐く。
『もう大丈夫?』
「おう。………で、何の話?」
『んーとね……まずは外の話!』
「外……?」
『昔とは違うでしょ、やっぱり』
当時の鈴流が知る外の世界も狭いものだったから、今と比較出来るのか微妙なところだったが、聞かれたからには答えなければならない。
「何だろう……平和になったよ。多分。別に争いがなくなったとは言えないけど、それでも昔よりは」
『そっか。そうだよね。ピカちゃんみたいな……探検隊がいるもんね』
「そうだな。あれが一種の警備隊みたいなもんかな。……困ってる人助けたり、悪いやつ捕まえたりするんだと」
『そうなんだ~♪ 楽しそうだねっ』
「……楽しい…?」
ピカのことを見ている限り、依頼を楽しそうにこなしている印象はない。むしろ嫌々やっている感じしか伝わらないが、イブ達は頑張ってやってきているように思える。それが楽しいのかはまた別の話だろうが。
「楽しいかは知らねぇけど、自由な奴らだとは思うな……」
これは嘘ではない。ピカ達にももイブ達にも通じるものである。自分のしたいことをして生きているのはいいなと思う。
『いいないいな♪ フォースもするの? 探検隊っ!』
「ん? あー……そうだな。する予定」
『おお~………そっかそっか♪』
「? 何?」
どこか嬉しそうに笑う鈴流が不思議で問いかけるも、鈴流は何でもないよ、とはぐらかす。教える気はないらしい。
「………まあ、いいけど…」
『ねねっ! ピカちゃん達とは仲良くなれそう? ピカちゃん、いい子だよねっ!』
「そう…だな。……いい奴だよ、ラルは。なんかさ、あいつの周りはいつも笑顔で溢れてんだ」
『ピカちゃんのってこと?』
「あぁ。ラルの性格なのか空気なのかわかんねぇけど、悲しい顔してる奴なんていないって思えるくらいにね。あいつには人を惹き付ける何かがある。良くも悪くも、ね」
最初にピカを見たときからどこか感じていた。チームメンバーもギルドのメンバーもピカという一人のピカチュウの少女を頼りに思っている。ピカは周りから絶対的な信頼を得ているのだ。現にフォースもイブとピカが接触して間もない時に彼女に会って話している。あのときは自分の存在に勘づかれていることに気が付いての行動だったが、今思えば、かなり大胆な行動をしたと思う。あそこで力の話を持ちかけてイブを利用しようと考えがあったら、などという考えは当時のフォースの頭にはなかった。そういった意味ではフォースも最初からピカに惹き付けられていたのかもしれない。
「なんか、ラルにならすぅを預けてもいいのかなって。初めて見たときから何となく信頼してたのかもしんねぇな」
『………フォースが珍しいこと言ってる』
「そうか……?」
『だってフォース、信じてるのは自分の力と継承者だけでしょう? 周りの人達なんてこれっぽっちも信用してなかったじゃん。あ……それくらいピカちゃんは素敵な人なのかなっ♪』
「その考えは今でも変わんないんだけど……ラルは…正直なんだよね。自分の思ったことを真っ直ぐに伝えられて。嫌なことは嫌だって言って楽しいことは楽しいって笑ってさ。……正直、そういう奴の方が珍しいだろ?」
『そうかも。そういうところが気になるの?』
「そうなのかもな。……だから周りも平和なのかもな。喧嘩してるとこなんて見たことねぇし。……そんなラルだから……あいつの周りの奴くらいは信じてもいいのかなって。すぅも信じてるみたいだし。それならおれが疑うことは筋違いだろ……? いやまあ、奥底では信頼はしてねぇかな…」
それでも昔よりは大分ましな方だろうと自覚していた。ピカの笑顔を思い出しながら、ため息をついた。
「変にお節介なんだよな……全く。構う相手くらい見極めなきゃ損するっての」
『うふふ♪ フォース、ピカちゃんのこと、随分信用してるんだね。仲良しっ!』
「………ふむ。………そう思う?」
『うん。何だか変わったもん』
「さっきは変わんねぇって言ったくせに…」
『うん。元は変わってないよ。でも、他の人に向ける態度とかそういう……表が変わった。柔らかくなったよ』
「………んー? そうなのかな」
首をかしげながら、考えるが分かるはずもなく、やがて考えることを止めた。自分では答えなど出ないと結論付け、隣にいる鈴流を見た。
「なあ……鈴流の言うそれはいいことか?」
『もちろんっ♪』
「そっか。………ならいいや」
『他の人は? ポチャくんとか!』
「? ペンギ…ポチャのことも知ってるのか?」
『色々ありまして~……えへへ』
「その話はあとで問い質すとして……ペンギンか。うーん……ラルのパートナーなんだけど、びっくりするくらい優しいよ。寛大」
『ほお……?』
「おれとは反対だと思う。ペンギンもラルと同じでお節介なんじゃねぇかな。……まあ、警戒心を持てるラルの方が利口かも」
今回の件でイブ達を連れてきたのはポチャだった。彼にも彼なりの理由があったにせよ、女の子二人を連れて来るなんて自分の力を信じられる力を持っていないと出来ないことだろう。そして、二人を思いやれるからこその行動であろうと。
「おれには無理だよ。道中何かあるかわかんねぇし、継承者だけならともかく、別に一人いるとか気が散るし、邪魔だって思っちまう」
『あははっ♪ そう思いそうだもんね~』
「今回の件でラルと来たのもラルは強いって知ってたし、頭いいから自分で何とかするだろって思ったからだし……いざってとき頼れるかなって」
『フォースって放任主義だよね。本当に助けて欲しいときだけ助けてやる!……みたいな』
「そんな風に思ったことはないけど……そう見えるか」
『えー? 私のときだってよく私一人残して外に出て行ってたよね? 寂しかったんだよ?』
「いや、あれは外の状況を探りに…………あぁ! そんな目で見んな!」
鈴流はうるうると上目遣いでフォースを見つめる。そんな鈴流に動じるフォースではなく、軽く鈴流の頭を叩いた。鈴流もこれがフォースの愛情表現だと知っているから、えへへ、と笑い返した。
『でもそっか。そんなポチャくんとピカちゃんのコンビか……良さそうなコンビだよね?』
「まあな。…………あ、そうだ。鈴流。ラルとペンギン、付き合い始めたんだぜ?」
『へぇ~…………えぇぇ!?』
「帰った後にラルからペンギンが告白してきたって言ってきたから。……めでたくゴールインするかもしんねぇな?」
『ほわわわ………そうしたら、ピカちゃんはポチャくんのお嫁さん! 家族になるのね! お、お祝いだよ!』
「気が早い早い……始めたばっかだから」
まるで二人の身内ように慌てている鈴流に苦笑を浮かべつつも、その姿を見て楽しんでいた。
そんな鈴流を見ていると、彼女ももしかしたら、そんな未来を望んでいたのかとふと考えた。最初からフォースと鈴流が結ばれることなどあり得ないのだが、形だけでも出来る未来が存在していたのだろうか。最後のときまで二人だけで穏やかに暮らす……そんな未来が。
そこまで考えて、静かに首を振る。今更考えても仕方がないのだ。
『うん? どうかしたの?』
「何でもねぇよ。で、今度はすぅとその友達の話か?」
『うんっ! フォースに関わる人、皆知りたいなっ! 私がフォースと仲良く出来るか見極めてあげようではありませんか♪』
「鈴流に見極められる筋合いはないけど……いいよ。仰せの通りにしましょうか、主様」
『うむ、よろしいっ!』
鈴流は腰に手を当て、恐らく威張っているのだろうが、全く威厳などは感じられず、ままごとにしか見えない。少しの間、そんな鈴流をじっと見ていたのだが、耐えられなくなったフォースは吹き出してしまった。
「くくっ………全然似合ってねぇな、鈴流」
『むう。ちゃんと似合うように練習するっ!』
「お前はそのままでいい」
『…………フォースがそういうなら、そうする』
「そうそう。そっちの方がらしいよ」
そう言いながら鈴流の頭を撫でる。鈴流もその手を払うことはせず、むしろ嬉しそうに笑って受け入れていた。
『まだまだ話してもらうからね』
「気のすむまで付き合うよ」



~あとがき~
これ、思ったより長くなりそうですね!
楽しいんでいいですけど……しばらくは二人の仲良しなやり取りが続きまーす。

次回、まだまだ続く二人のいちゃラブ! その二!

話の中でフォースはピカのことをかなり評価してます。多分、自分の周りにいる人の中でもかなり上位なんじゃないでしょうか。それほど彼の中でピカの存在は大きく、影響が強いんでしょうね。
恐らく、ピカの傍に長くいるポチャも同じことを思っていると思います。ずっとパートナーとしてやって来ましたからね。ピカの話はまたはじソラでも出てくるので、ポチャはそこで語りましょうかね。

ちょっと何がしたいのか忘れそうですが、ちゃんとしたいことはして終わらせます。大丈夫だ……大丈夫(汗)

ではでは!