satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第123話

~前回までのあらすじ~
フォースから見たスカイ二人の話でした。あとは鈴流とのイチャイチャですね。
今回も前回のノリと同じようにいきます!
最後の方はちょっとだけ注意ですよ!
ピカ「お熱いね、お二人さん」
フォース「まあね。鈴流のこと好きだし」
ピカ「さらっと言うな……流石ですわ」
フォース「羨ましいならそう言えば? そこにペンギンいるんだし……?」
鈴流『ほらほーら、ポチャくん。彼女さんが何か欲してますよぉ~?』
ポチャ「えっ……!?」
ピカ「鈴流さん!? 純粋なポチャ君に変なことさせないでください! ってなんかデジャヴ!」
フォース(ラルもいじられやすくなってきた気がするな。前から突っ込みさせるってやり方はあったけど……)
はーい、始めますよ、そこのリア充組。
ピカ「どんなくくり方だぁぁ!?」


『で、イーブイちゃんとそのお友達は?』
「すぅは……まあ、普通? 何とも言えない」
『あれ。イーブイちゃんって女の子だよね。……可愛いなって思わないの?』
「んー……別に。今、ガキだし普通?………あーでも、五年待てば変わると思う」
フォース的には客観的に見てそうなるだろうという予測だったのだが、鈴流にはそんな風に聞こえなかったらしい。鈴流が珍しく冷ややかな視線を送る。
『…………今の発言、ちょっと変態だよ。エロいー』
「どこにそんな要素がありましたか!? 百歩譲って変態はともかく、最後はない!」
『変態は認めるんだ』
「世の中にはロリコンってのがあるからな。いやでも、結局変態か。……………じゃなくて!! おれはそんな風に見てねぇ!」
『ほんとにぃー?』
「本当に決まってるだろ! どうすればあんなちんちくりんを恋愛対象に見れんだよ! つーか、おれで遊ぶな。悪趣味だから」
むにっと鈴流の両頬を摘まむと上下に引っ張り上げた。されるがままの鈴流は小さく唸った。
『あうぅぅ~………ごーめーんー』
「ったく………大体、男は獣なんだからあんま舐めんなよ」
『それはやっぱりフォースも…』
「その先言ったら鈴流のことを無茶苦茶にしてやる。色んな意味で」
『うっ……それも気にならないわけではないけど、やめとく………それで、イーブイちゃんのことは本当に何も思ってないの?』
ぱっと鈴流の頬から手を離し、少し考えこんだ。
あのメンバーの中で一番長い時間を過ごしてきたイブだからこそ深く考えたことがない。一番すぐに頭に浮かんできた単語を呟く。
「…………妹的な? いや、もう子ども感覚……?」
『それは家族ってこと?』
「…………目線は」
『フォース、私と初めてあったときもそうだったの?』
「いや。そんときは、生意気でうるさい小娘だって思った………や、ごめん。怒んないで。第一印象だから。今は違うからね」
頬を膨らませ、背一杯の不機嫌な表情を見せた。聞いてきたから答えただけなのに、随分勝手な奴だと思うが、感情が豊かなのが鈴流である。
「まあ、すぅは……多分、鈴流と同じだよ」
『………うん?』
「一番、おれを普通に見てくれる奴。他の奴等は別に大丈夫だって思ってても、一番におれを心配するな。ま、いらない心配なんだけど」
そう言って鈴流を見ると、今度はしゅんと悲しそうに顔を伏せていた。相変わらず忙しい奴だな、と見て感じた。
『…………だってフォースも人だもん』
「? 何言って…」
『痛いって言えるもん。私のこと好きって言えるもん。それは人の感情だよ。涙を流せるのは人だから……だからね…』
「………ふっ」
『…………?』
「そういうところ、すぅに似てるわ。おれを人として見てくれるところがね」
『………ほんとのことだもん』
「そうだな。ありがとう、鈴流。その気持ちだけで嬉しい」
『…………しんみりしちゃった。ごめんね』
「いいよ。………で、すぅの友達だっけ」
『うんっ!』
ころっと明るい表情に戻り、立ち直ったらしい。この切り替えの速さもなかなかである。
「あいつはどうだろう……んーそうだな。すぅといい関係だと思う。あいつのこと支えてくれる奴かな」
イーブイちゃんは色んな人に囲まれて幸せだね』
「………そうかもな。その友達も力のことを知って尚、すぅと一緒にいてくれるから、この先も互いに刺激しあってくれると思うよ」
『……変わったね、世界も』
「世界が変わったって言うより、すぅの周りが変なんだろ」
強大な力を持つと知って白い目で見るものは多いだろう。しかし、ピカ達はそんなの関係ないとでも言うようにいつも通り接してくる。むしろ、フォースにも積極的に関わってくるなんて今までになかった。
「恵まれたよ、ほんと」
『うふふっ………フォースも楽しそうだもんね!』
「ま、飽きないかな。面白いし」
とん、と不意にフォースの肩に鈴流が寄りかかってきた。どうしたのかと思って見ると、フォースを見上げる鈴流と目が合うが、すぐにそらされる。なぜ急にこんなことをしてくるのか分からなかったが、一つだけ思い当たることがあった。
「もしかして………妬いてる?」
『そんなことないです』
「話聞いて、楽しそうとか思った? まさかとは思うけど、おれが別の奴とくっつくとか心配してる?」
『…………ソンナコトナイデス』
「絶対そうじゃん! なんだよ、ちっさいな」
『私にとっては大問題なのっ! シビアなんだよ!? こういう男の人の浮気とか!』
フォースの周りの話を聞いて、不安に感じてきたのだろう。目を合わせようとはせずにそっぽ向いていた。今日は本当に感情の起伏が激しい。恐らく、待ちに待った再会を果たしたから甘えたいのだろう。
「誰が誰に惚れるって? ラルには相手がいるんだよ? すぅとチコもあり得ねぇだろ……ガキだし」
『さっき、変態さん発言したもん』
「意外と根に持つんだな……じゃあ、あれだ。そんな変態さんを好きになったのはどこの誰だ?」
『……………うっ』
「おれはお前以外に好きになる人なんてないよ。今までもこれからも……鈴流だけを見てる」
『…………』
「鈴流」
名前を呼ばれ渋々振り返った鈴流にキスをした。こうでもしないと機嫌を直さないだろうと思っての行動だった。そして、最初の仕返しでもあった。
「………ん…」
『ふぁ………んんっ……!』
最初は素直に受け入れていたが、先程の自分の行動もあって、フォースの意図を感じ取ったのだろう。身をよじり、フォースから逃れようとするが、それを許すほど優しくはない。鈴流の背中に腕を回して逃げ道を塞ぎ、鈴流の口から離れると耳元へと口を持っていった。
「ばーか…………やめてやんない」
『…………え? ちょっ…』
「まずはその口、黙らせてやるよ」
『待って。心の準備が………っ!』
話している鈴流の口を塞ぎ、しばらくの間、鈴流からは甘い吐息が漏れていた。そして頃合いを見てフォースは唇を離す。鈴流の方は完全に抵抗する気がなくなったのか、フォースに身を委ねていた。
「どう? おれの仕返し」
『も、もう………やり過ぎだよ…』
「だって、仕返しだし。……まだおれは満足してないから。もうちょっと付き合えよ、鈴流」
『…………いいよ、付き合う。私も…してないから』



~あとがき~
本当はこんな終わり方をする気はなかったです。
このあとはご想像にお任せします(笑)
まあ、フォースも男だよねってのが分かったと思います。前回はやられたからね!

次回、まだ続く。
多分、次で鈴流ちゃんのお願いが炸裂すると思う。

今回はちょっと短いです。が、きりがいいのでここで終わらせました。
何気にこの二人は長いですね。ピカとポチャの告白タイムは二話で終わりましたけど。つっても二話も延びたんですけどね……

鈴流のフォースに対する変態さん発言はわざとです。本心からそう思って言っているわけではないです。フォース自身、それを分かっているので軽く流して終わってますが、鈴流以外から言われたら口きかなくなると思いますね。ピカとかに言われたら無言で縛って放置されますね。許してって言われても許さないってなりますね(笑)
それくらいフォースと鈴流は互いの距離を分かっていて、いじりいじられの関係なんです。まあ、普段はフォースが鈴流を言い負かすんですけど。

もっと描写が上手くなりたい。
もっと上手く書けるようになりたい!!
って思う。この二人の話を書いてると。ガチで。

ではでは!