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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

はじまりのソラ 5ー3

~attention~
この物語は時、闇、空をモチーフにした物語です。イメージが崩れる恐れがあるため、嫌な方はバックしてくださいね!
ピカ「前回は謎解いたんだよね!」
ポチャ「今回はそれをどうしようかって流れになるのかな」
ピカ「ソルが突っ込んで終わりじゃないの!?」
ポチャ「流石に危険かな……」
よし、始めるぞ!


~5‐3 初めての謎解き~


安全に突っ込む方法、と言ったはいいが突っ込むこと自体、危険な行為に変わりない。どうしたものか。
「うーむ。せめて、この滝の流れを少しでも止められたらいいんだけどな……」
そう言ってみるが、重力に従って流れる滝が止まるなんて考えられないし、無理を言っているのは百も承知である。何か一つで変わる気がするのだが……
「技を当てて相殺してみます?」
「ぼくらの全力を当てても変わるとは思えないなぁ……それにどうなるか分からないよ?」
ポチャの言う通りだ。やってみてもいいが、恐らく不発に終わるだろう。ソルの技量がまだ測りきれていないから、何とも言えないが私達未熟者二人の力などたかが知れて……いや、待て。ポチャには氷技が使えるではないか。しかも、自身では威力が強すぎて扱えていない技が。これを使えばあるいは……
「ワンチャンあるんじゃ…」
「え、ピカ、何か思いついたの?」
「ポチャ、あの技ならちょっとは望みありそうだと思わない?」
「………? あの技? って……まさか…」
今の私は恐らく、とても意地悪な笑みを浮かべていることだろう。さながら悪役が浮かべるような「いいこと思い付いちゃった☆」的なそんな感じかもしれない。しかし、そんなことは今どうでもいい。
「やってみる価値はあるよね? お願いだよ、ポチャ君っ!」
「え、待って? ここで? それをするの? そんなことしても無理だよ?」
「無理かはポチャが決めることじゃないよ! 滝が決めるのさ」
「滝に意思はないよ!?」
「やろうよ。それで無理なら、怪我覚悟で皆で滝に突っ込むからさ。ね?」
あまり納得していないポチャに無理矢理やらせることを約束させ、次の手順を考える。あまり状況が飲み込めていないソルにポチャが説明をしているが、私はそこに加わることなく頭を動かす。
流れは止められると仮定して、どうやって中に入るかだ。滝を凍らせるとして、それでは入り口も塞ぐかもしれない。これを壊すにはやはり技を当てるしかないだろう。ポチャにそこまで任せるのは負担が大きいし、ソルには再び滝が流れ出す前に走りきって貰わねばならない。となれば、壊す役目は私になる。それはそれで構わないが、問題はタイミングか。しかしまあ、タイミングについては私だけでどうこう出来る問題でもないが。
「これはぶっつけ本番しかないか。よし……ポチャ、ソル。状況理解した?」
「一応ね……」
「やりたいことは分かりましたが、実行出来ますか……?」
「する。しなきゃ、私達の命はないと思いなさい」
「い、イエッサー! リーダー!」
「了解です、リーダー」
半分大袈裟に言ったのだが、二人して私に向かって敬礼のポーズを取る。ポチャは戸惑いつつし、ソルは笑いながらしていた。
これを見て分かったことは、二人とも案外ノリノリだ、ということである。大丈夫か、このチーム。我ながら不安になってきたぞ。

作戦を説明しよう。
まず、ポチャが“ふぶき”を使って滝を凍らせる。このとき、完全に凍らせてもいいのだが、これはあくまで時間稼ぎだ。とにかく滝の動きを止める。これが第一目標。
止まったところで私を乗せたソルが走り、ポチャを回収。そこからタイミングよく私が前に出て、入り口付近の凍った滝を壊す。
何だかアバウトな説明になっているが、気にせず続けさせていただこう。
最後に私を回収し、再び流れ出す前に洞窟に飛び込む。これで今回の作戦は完了となる。
かなり危なっかしいものだが、近くに立つだけで吹き飛ばされる滝に向かって、無防備に突っ込むよりはましだろう。少なくとも私はそう思う。
まあ、私が見た夢の中では無防備に突っ込んでいったポケモンの影を見たのだが、それと私達を一緒にしてはいけない。なぜかそんな感じがする。
さて、この作戦で大切なことはポチャが滝を凍らせられるかどうか、である。無理だったら、やりたくないが全力で走って滝に無防備に突っ込むしかない。
「………とまあ、簡単に言えばこんな感じだと思うの。何か質問は?」
「質問ってか疑問だらけなんだけど……ほんとにやるの? 失敗するイメージしかないよ?」
「そんなイメージいりません。捨てろ。今すぐゴミ箱にポイしなさい!」
「うぅ……だってさぁ…」
「だってもでももない! 男だろ。覚悟決めろや」「…………はい」
私に反論出来ないと悟ったのか、ポチャは立ち上がり、滝の方へ歩き出した。大丈夫だ。ポチャならやってくれる。根拠はないけれど、そう信じる。
「ソル、とりあえずソルは何も考えずに走って。いい?」
「分かりました。仮に流れ出しても突っ込むことは変えなくていいですか?」
「そんときはそんとき。やるっきゃないでしょ」
軽く準備体操をし、ポチャが技を繰り出すのを待つ。タイミングはポチャ次第。
ポチャの方を見ると、集中しているのが離れていても分かる。ポチャに冷気が集まるようなそんな雰囲気。まあ今は冬でもないし、気温が極端に低いわけでもないのだが、ポチャの周りは何度か温度が低くなっているような気がした。
「…………“ふぶき”!!」
彼から放たれた“ふぶき”今まで見たものより強い。威力も冷気も桁違いだ。これはいけるかもしれない。
「いけるぞ! ポチャ、いけぇぇ!!」
本来ならばこんなことはあり得ない。しかし、“ふぶき”が当たっているところから凍っていくのが目に見えて分かる。そのスピードは最初、分かりにくいものだったが、少しずつ侵食し、速くなっていく。
「ポチャさん、凄い……」
「いつも以上にハッスルしてんな~……ソル、走って!」
「了解です!」
ソルが走り出すのと同時に、氷が滝全体を包み込み完全に凍ってしまった。ポチャもエネルギーが切れたのか“ふぶき”の威力に負け、後方に倒れこんでいる。回収せねば。
「ポチャ、手!」
「ふえ………あっ!」
すっかり忘れていたようで、慌てて手を伸ばす。その手を私が掴み、ソルの背中まで引き上げた。
「ご、ごめん、ピカ……」
「まだ終わってない。これからが本番だから」
「そ、そうだね……ピカ一人で大丈夫?」
「…………何とかしてくる。行ってきます!」
私はソルの背中を蹴りあげ、凍った滝に向かってジャンプして近づく。この距離ならば届くはずだ。
「夢だと確かこの辺り……っ!」
凍った滝の先に一瞬だったが、洞窟の入り口を見た。間違いない。この先に洞窟に繋がる道がある。そうとわかればやることは一つ。
「“アイアンテール”!!」
尻尾を硬化させ、体を捻る。そして、思いきり尻尾を氷に叩き付けた。相手がポケモンなら空中で押し勝ち、地面に叩き付けている。しかし今回は凍った滝が相手だ。
「………っ! 足りねぇっ!」
勢いが足りないのか威力が足りないのか……あるいはその両方だろう。ひびを入れただけで割れるまでは一度ではいけないようだ。このまま何もしなれけば私はこのまま真っ逆さまか。
……そんなのはごめんだ。落ちるにしてもせめてこれだけでも壊してやる。
「……っりゃあぁぁぁ!!」
無理矢理体を捻って空中で一回転し、再度硬化させた尻尾を叩き付ける。最初に当てたところと同じところに当たるようにして負荷をかけた。するとひびが大きくなっていき、氷が砕けて洞窟の入口が表れた。本当なら力任せに氷を砕いてその勢いを殺さずに入口に飛び込むつもりだったが、砕くだけでその勢いは相殺されたらしい。私の体は重力に従って下に落ちていた。



~あとがき~
わーい。滝の入口発見したよー♪
え、ピカ? いや、なんとかなるよ。

次回、落ちていくピカを助けられるのか!
そしてまだまだ謎解きは終わらないぜ!

ゲームじゃ、ぴょーんつって飛び込んでますけど、最初に吹き飛ばされているのに二回目挑戦したとき、なんでそんなにすんなり入れるんだといつも疑問でした。なので私はどうやって入るかとかも謎解き要素としてピカ達に解いてもらいました。
色々考えたんですけどね。自分を強化(石火とか技で)して突っ込むとか。いっそゲームシナリオ通りに飛び込んでみるかとか。仕掛け作るとか。
でもまあ、せっかく序盤からポチャが氷技使えるんで凍らせちゃおう! と思い付いて今に至ります。
無理矢理すぎる気もしますが、まあいいじゃない! 楽しければいいんだよ!!
まあ、凍らせるなんてピカしか考えない作戦でもありますね。本編でもなかなか大胆でトリッキーな作戦を立てることが多いピカだから思い付いて実行に移すんでしょう。

今回もダンジョン探索はしません。ご了承くださいませよー

ではでは!!