satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第135話

~前回までのあらすじ~
始まらなかったイブとフォースの祭りデート……計画が立てられない私が悪いんですけどね。残念。
ピカ「今回からやってくと思いまーす」
フォース「ま、ネタないらしいから、すぐ終わると終わるよ」
ピカ「三日目に詰め込んでるもんねぇ……このままあれでいくのかな?」
フォース「さあな」
多分、考えてるのでいくかな!
ではでは、ほのぼのしている二人の話です!
始めてくぞぉぉ!!


すーくんのお仕事が終わるまで、私はチコちゃんとギルドの先輩であるリムさんを見つけて、そこのお手伝いをしていた。流石に私達だけずっと楽しむわけにもいかないから、と思っての行動だった。最初は遠慮されていたけれど、やることもないしで手伝っていた。何かの会場を作っている最中みたいだったけれど、何に使うのかまでは分からなかった。聞いても、明日のお楽しみって言われるばかりで何も教えてくれなかったし。ま、きっと明日に使う何かなんだろう。そのときになれば分かるはずだ。
そして、約束の時間になり、その場に残るチコちゃんと別れ、再びピカさんとポチャさんがいるであろう本部にやって来たわけなんだけれど……
「すーくん、どこいったの……?」
「ごめんね? フォース、見回り行ったまま帰ってきてないんだよ」
ポチャさんが申し訳なさそうに私に告げる。ポチャさんの後ろの方ではつまらなそうにピカさんがぐだっと机に突っ伏しているのが見えた。その様子から平和なんだなってことは分かるんだけれど、あんな風にしていていいのだろうか。
「もうすぐ来ると思うから……もう少しここで待っててね?」
「はい。すいません、ポチャさん」
「いいんだよ。イブはここの祭りは初めてだからね。三日間、楽しんでほしいし」
うぅ……ポチャさん、優しい……!
ポチャさんの言葉に甘えつつ、しばらく待っていると、すーくんが帰ってきた。ふわりとあくびをしながらのんびりと。そんなすーくんに突進する勢いで近くまで走っていく。もちろん、突進したところですーくんに避けられることは目に見えているため、突進はしない。
そういえば、見回りなのにすーくんは目隠ししたまんまなんだよね。見えないままで回って意味あるのかな……?
「すーくん、遅いよ!」
「あ? あー……そうでもないだろ」
「もうっ! 女の子待たせちゃダメなんだよっ!」
「はいはい。分かったって。……ったく、仕事終わりなんだから、労れよな」
私達が話していると、ポチャさんがにこっと笑って近づいてきた。
「お疲れ様、フォース。もう仕事は終わりだから上がっていいよ。でも変なことあったら連絡お願いね?」
「はいよ。……もしかして、まだお前がリーダーしてんの?」
そう言いながらすーくんはちらりと奥を見た。そこには未だにだらーっとしているピカさんがいる。ポチャさんは困ったようにうなずいた。
「まだスイッチ入らないみたい。平和だからいいんだけどさ……なんかあればすぐに動くと思うし、ほっといていいよ」
「おう。別に気にしないからいいんだけど……んじゃ、あとはよろしくな」
「うん。ありがと。……いってらっしゃい」
「いってきますっ! 行こ、すーくん!」
「あーはいはいっと。……そこまで昨日と代わり映えしないのに……何が楽しいんだよ」
やれやれと言った様子で私のあとを追ってくる。昨日とお店は一緒でも回る相手が違えば景色も違うんだよっ!……なんて、言えるはずもなく、すーくんの言葉は聞こえないフリをする。
「で、どこ行くの? お前の行きたいとこでいいよ」
あ、全然考えてなかった……けどまあ、とりあえず……
「なんか食べたいな~……あ、わたあめ! わたあめにしよう!!」
「テンションたっか……一回で分かるから繰り返すな。んじゃ、わたあめ買いに行こうか」
「うんっ!」
通常運転でテンション低めのすーくんにテンション上がっている私が近付く。異様にテンション高い私にすーくんは首をかしげているけれど、特に何も言わず、歩いていく。
流石に人が増えてきて、はぐれないか心配だけど、そこら辺はすーくんが考えてくれているのか、私の歩調に合わせてくれているようだ。最悪、肩車でもされるだろうけれど、今何もしてこないってことはすーくん的に問題ないってことなんだろう。
「ねえ、すーくん、どう?」
「あ? 何が」
「このお祭りとか、この町のこととか人とか」
「……? それ、周りの印象について聞いてる?」
「それ以外に何があるの? すーくん、前は人前に出るのは危険なときだけだって言ってたじゃん」
「そういえばそうでしたね。……ま、いいんじゃないの。前よりは全然いいと思う」
すーくんの前ってどれのことなんだろう。……あまり考えない方がいいか。
「引っ込んだ方がいいんなら引っ込むよ。お前が言うなら、おれはそうしてもいいし、困らないし。必要以上に出ないようにするけど」
「そうは言ってないよ! なんでそんなこと言うかな……」
「お前が急にこんな話持ち出すからだろ?」
あう……一理あるかも。
「……おれは今を楽しいって思ってるよ。心配しなくても、思ってるから」
「! べ、別にすーくんの心配なんてしてない!」
「あっそ。それは悪うございました」
あぁ……違う違う。そんなことを言いたいんじゃないのに。すーくんの言っていること、間違ってなんかないのに。……素直になれないなぁ。
「ほら、着いたぞ」
「え、あ……え? すーくん、どこに何あるか覚えてるの!?」
ぴたりと止まったそこにはすーくんの言う通り、目指していたわたあめ屋がある。私が先導していたわけでもなく、なんとなく歩いていただけなのに。
「昨日、ピカに連れ回されたしな。あそこはなんだここはなんだってな。……んなの覚えるだろ?」
いや、普通は完璧に把握するほど覚えない。
ここはすーくんの異常な記憶能力のおかげだと言うべきか。連れ回して教えたピカさんの賜物なのか。はたまたその両方……?
というか、そもそも目が見えていないのに場所なんて分かるの!?
「まあ、そこは気配とかあるだろ」
「気配ってだけでなんでも説明つかないからね?」
「じゃあ、心の眼?」
「なんか違う気がする……まあ、いっか。買っていい?」
「好きにどーぞ」
ひょいっとすーくんからお金が投げ渡される。自分で買ってこいってことだろう。そこは俺が買ってくるよ、じゃないんだ。別にいいんだけどさ。
さあって、次はどこに行こうか?



~あとがき~
やっと始まったけど、次で終わらせたいな~……
ぶっちゃけ、ネタがないのよ。ごめんなさい!

次回、二人のデート(?)は続きます!

特に言いたいことないですな……
なんかこう遊ぶことも考えたけど、そもそもフォースは今、目隠ししたまんまなんで、何も出来ない……わけではないけど、する気がないので書き手としては何も出来ないんですよね。
イベントも何も考えられない私が悪いのか……そうなのか……?

ではでは!