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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

はじまりのソラ 6ー4

はじまりのソラ ポケダン 過去編

~attention~
この物語は時、闇、空の探検隊を元にしていますので、原作のイメージが崩れることがあります。苦手な方はバック推奨ですよ!
ピカ「ギルドが安息の地ではなかった」
ポチャ「疲れて帰ってくるのに、あの人達と顔合わせるのがちょっとね……」
ピカ「ほんとだよな。早く終われよ、遠征」
平穏に終わるといいねぇ!?
では、始めるか!
ピカ「平穏に終わらないフラグ立てないでほしい」


~6‐4 やってきたあいつらと失敗~


気が重い。何がってスカタンク達と生活することにである。あの悪巧み野郎共が考えることにはいいことなんてあるわけがない。そもそも好きでもないし、一緒に生活したところでチームワークなんて生まれるはずがない。意味のない地獄の日々がギルドで待っているのだ。……もう、野宿していいかな。我慢するよ。もう、お外で寝よう……?
「大分、参っているようですね。ピカさん」
「ぼくもあまり会いたくないっていうか……関わりたくないんだよね」
掲示板の仕事を終わらせた帰り道。バッジで帰ればいいものを未練がましく、徒歩でギルドまで帰っている。徒歩といっても私はソルの背中に乗っているだけなんだけど。
「臭いがさぁ……もう、私の嗅覚がおかしくなりそうだよ。この二、三日過ごしただけなのにおかしくなってるもん~」
スカタンクドガースですからね……でも、仕事に出てしまえば、顔は見ませんし、しばらくの辛抱ですよ」
「そうなんだけどね。だからこうして、のんびり歩いて帰っているわけだけど……ピカは自分で歩けばいいのに」
「やだぁ~……ソルの背中気持ちいいんだもーん」
「全く。怠け癖つかなきゃいいけど。……ごめんね、ソル」
「いえいえ。僕は構いませんよ~♪」
遠征に行くためにと頑張ってはきたけれど、スカタンクが来ると知った途端にやる気がどこかへ飛んでいってしまった。仕事はやるが、遠征に対する情熱はメンバー候補入りを果たしたときよりも冷めてしまっていた。私ってこんなやつなんだろうな。飽き性というか……物事が持続しないというか。
それでも、ポチャが行きたそうにしているから、なんとか踏みとどまっている感じだ。……この考えは少し、いやかなり、私はポチャに依存しているように思える。私がというよりは、ポチャがよければそれでいいところがある。まあ、空っぽの私が何かを求めるのもおかしな話ではあるか。
「……? ピカ、どうしたの?」
「いんや。……ポチャは遠征、行きたいよね」
「もちろん! ピカは行きたくないの?」
「行きたい。けど、ポチャの情熱には負けるよ」
「えぇ!? ぼくってそんなに行きたそう? まあ、行きたいのは事実だし、そう見えても全然いいけどさ。だってだって、誰も行ったこともないところに行くってワクワクするもん♪」
「ふふ、ポチャさん、楽しそうですね」
「へへ♪ 探検のよさ、魅力を語るなら一日中喋ってられるよ! いや、一日じゃ足りないかもしれないねっ!」
キラキラしてて、楽しそうに笑った。頑張り屋なポチャは誰よりも探検に向ける思いは強い。そりゃそうだ。見習いとはいえずっと夢だった探検隊になったんだもん。遠征にも心を踊らせるはずだよ。
「行けるように頑張ってるんだから、残りの期間も頑張るよ、ポチャ」
「うんっ! 目指せ、遠征メンバー!」
「僕もお二人が遠征に行けるよう、微力ながらお手伝いしますね」
「ありがと、ソル♪ メンバー決めまで日がないもんね。頑張らなきゃ……!」
今はまだ、自分が分からなくても、何もなくて空っぽでもいい。ポチャの助けになるなら、きっと私は頑張れるんだ。

仕事を終えてそれぞれがギルドに帰ってくると、弟子達とドクローズは夕飯を共にした。ギルドの者達には+αはあるものの、いつも通りの光景だ。そして、夜になり、皆が寝静まった頃。
「……夕飯食ったばかりだけど、なんか腹へったな?」
そう言い出したのはドクローズの一員であるズバットだ。そしてすぐ側にいたドガースも同意する。
「ケッ……あんな飯じゃ腹一杯になりゃしねぇ」
「ギルドのやつらも寝静まったようだし、今から探しに行くか」
スカタンクの言葉の意味が分からなかったらしい、ズバットが首をかしげる。
「え? 探しにって何を?」
「決まっているだろう。ギルドの食料だ。見つけ出して、盗み食いをするのだ」
ギルドのメンバーならば、絶対に考えないようなことをしれっと実行しようとする。スカタンク達はギルドのメンバーではないし、そもそも他の人達がいないところでいい子ちゃんでいる必要もない。
スカタンクの考えに感激したらしい、二人は行く気満々である。
「よし、行くぞ」
「へい!」
誰も起こさぬように気を付けながら、食堂へと足を向ける。食料があるならそこだろうとなんとなく思い立ったためである。周りは暗く、見通しも悪かったがが、ズバットの超音波で物音をたてることなく軽々と食堂にたどり着いた。
「よくやったな、ズバット
「へへっ! こんなの楽勝ですよ!」
「さて、と。食べ物はどこだ……?」
目は慣れてきたとはいえ、手元に明かりなんてものはない。スカタンクが匂いをたどるかと思っていたところに、ドガースがふわふわと浮いて見回していたところに発見したようだ。
「あ、ありましたよ、アニキ!」
「馬鹿野郎。デケェ声を出すな」
「す、すいやせん……けど、ありましたよ。沢山置いてあります」
それはドガースの言う通りで、何日分だと思うくらいの食料が貯めてある。そこから果物のいい香りが漂っていた。その匂いのする果物を引っ張り出すと、大きなリンゴがそこにはあった。普段、見るようなリンゴとは比べ物にならないくらいに大きく、甘い香りがする。
「……これ、もしかしてセカイイチか?」
「アニキ、なんですか? そのセカイイチって」
「名前の通りだ。大きなリンゴよりも大きく、セカイイチ旨いらしい。そういえば、晩飯にプクリンが食ってたな」
「へぇ! そんなに美味しいんなら、食べちゃいましょうや」
興味を示したズバットドガーススカタンクの答えを待った。何も考えずに食べてしまって、もし自分達に不都合があったら大変だ。考えるのはリーダーであるスカタンクに任せる方が安全なのを二人は知っているからこその行動である。
「……そうだな。元々、腹へって探しに来たんだ。好きなもん食えばいい」
スカタンクの許可を聞くなり、二人はセカイイチにかぶりついた。スカタンクズバットドガースと同様に食べ物に食らいつく。
十分食べると、またギルドのメンバーを起こさないようにそろりと戻り、満たされた腹に満足しながら眠りにつくのであった。



~あとがき~
本当はあそこに向かうまでを書きたかったんだけどな。なぜ、こうなった!!

次回、ピカとポチャの二人が重要な任務を任されることに……!?
六話ももう終わりそうね~……とか言って、多分まだ終わりません。なんてこったい。

空と海ではソルとの会話もあんまりないんですよね。なので、はじソラで入れていければと思いまして、入れましたね。
今回のピカちゃんの気持ちをまとめるとドクローズ来たし、遠征に行きたい意欲もあんまりないけど、ポチャが行きたそうだから気合い入れ直すかって感じです! 若干ナイーブにもなっているし、自己分析とかもしているんですが、難しいことは私にはわっかんねぇわ!! だから、説明は省略!((←
空と海のポチャは大人びてますが、ここでは目一杯子供っぽさを出したいです。それだけ。ピカは根本的なところは変わらないです。強いて言えば詰めが甘いくらい? あと弱いね(笑)

そして、せっかくだしとドクローズの盗み食いのシーンも書きました。きっと暗い中、ズバットのコウモリ特有の超音波をキャッチしたり、ドガースが飛んで道探したりなんなりしてたどり着いたんだろうな、と妄想しつつ書きました。書かなかったけど、こいつらどこで寝てるんだろうね? 弟子部屋は満室だし、親方部屋に寝るわけないし、どこで寝ているんだ。寝袋生活か!?……っていつも思うんですけど、触れませんでした。
あと、もっとスカタンクの悪さを出していきたいんですけど、なんか難しいね。頑張ります。

ではでは!