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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第143話

ポケダン 空と海

~前回までのあらすじ~
やっとメンバーをざっくり紹介出来た……
ピカ「はてさて、今のペースを守れるのか」
フォース「難しいな」
ホノオ「なんとかなるなる~♪」
くっ……お前らめぇ……!
フォース「このバトルだけで何話使うかね……?」
ホノオ「たくさんかな?」
始めるもんね!!
私の予想としては十~二十話くらい使うのではと思ってます!!←適当
ピカ「かなり使うな」


三分間の作戦会議、他のチームはどのように過ごすのだろう。それぞれ集中する時間にするのか、みっちり作戦を考えるのか、これらはそれぞれのチームで色が変わってくる。
ピカのチームはというと、ここに入ってくる前の時間に大体のことは伝え終わっていた。出場者が明らかになった今、多少の修正をするくらいでなんとかなりそうなのである。
「まあ、うちらのチームは……頑張って生き残りましょうねってことで」
「頑張って残って次に進むぞー?」
「進めればええですな、ホノオさーん」
「ピカちゃんの指示があればいけますよ~」
「褒めないでくださいよ、照れちゃいますよ~」
「あはは~」
だらーんと座ったベンチの背もたれに寄っ掛かり、声を揃えて笑った。しかし、フォースだけは呑気に笑えないようだ。未だに丸くなって茶色いクッション状態のフォースは顔をあげることはせず、もぞもぞと話し始めた。
「……本当に、これでいくのか?」
「いくよ~? この中で一番慣れているのはフォース君だからさ、どんなのが来ても対処出来るじゃん? というか、してきてよ」
「それが、お前の命令なのか?」
「うーん。まあ、命令というか……私の指示があるまでは、さっき言ったように動いてくれればどんな方法でもいいよ」
「………………分かった。言う通りにするつったしな」
「ありがと、フォース君」
ピカはそう言うと、いつもより小さくなったフォースの背中を優しく撫でた。フォースも何も言うことはなく、それを受け入れている。その様子をにこやかに眺めていたホノオは素朴な疑問をピカに投げかけた。
「他はどう来ると思う?」
「そうですね。一発仕掛けるのなら、なーさん、太陽さん、ナイトさんを持ってくると思いますが、最初ですし、いきなりガチ勝負はないと思っています。これはあくまでお祭りの出し物なので」
「ふうん? まあ、そうかな」
「なので……もえちゃんとエレキ君、トパーズ君かアクアちゃんかなって」
「どうでもいいよ。……どんなの来ても、言われた通りにするだけだ」
「結論的にはそういうことになるけどね」
「あはは♪ まあ、俺は馬鹿ナイトを殴れれば満足だし、全然いいよ~♪」
「分かってますよ~」
これはあくまで余興、一種の出し物だ。誰もが本気のバトルに力を向けるとは思わない。ピカが参加者を見たところ、ほとんどの人が無難にこなせばいいと思っているようだ。出るからには勝ちを狙っていく、そんな考えを持っているのはピカ以外にはいなさそうであった。
「ま、様子見だな……これでどんな風に皆が来るかで今後の立ち回りも変えていけばいい……」
一回戦はルール上、無難にこなしてしまっても、差ほど問題はないだろう。しかし、二回戦に進んでしまえば、相手によっては無難になど言ってられなくなる。
「……さあって、どう出てくる……?」

作戦会議の三分間。出場者達は観客席の下のスペースに四方それぞれに待機していた。観客達は誰が出るのか、どのような戦いになるのかなど予想しながら待っているようだった。それは、イブ達も同じである。が、話題に上がるのはこれからのバトルにつてではなく、フォースの姿についてだ。
「ね、ねえ、るーくん? あのすーくんって」
「可愛いよね! めっちゃ可愛いよね!! あれね、生前のかーくんの姿なの! 十歳くらいかな? すっちーよりちっちゃいよね~♪」
「生前の……?」
「? 言ってなかったっけ? かーくん、元継承者くんだよ? 色々あって制御者になったんだよ」
イブもチコも初耳で、ぱくぱくと口を動かすが、言葉は出てこない。そんな二人にお構いなしにウィルは話し続ける。
「あの姿はほんっと、可愛いよね!! まあ、姿だけ変えてても中身はかーくん。力もそのままだから、簡単にやられることはないよ」
「そ、そういえば、丸まってて見にくかったけど、目隠ししてなかったよね? 大丈夫なの?」
「んー? 多分ね、力を抑えてるからじゃないかな? 目の色を変えたんだと思うよ。となれば、今のかーくんは金色の目をしているのか~♪ ますますあの頃のかーくんじゃん!! うっはぁ! ぎゅってしたーい!」
「え、そんなこと出来るなら、いつもしていればいいのに……」
チコがぼそっと呟いたのを聞いていたのか、ウィルはいやいや、と首を振った。
「力をほとんど使えない状態で、制御者としては使い物にならないから。それにかーくん的には面倒なんじゃないかなぁ? それなら目隠しした方が早いってことだよ」
「うーん、よく分からないなぁ」
「りっちーが理解するにはもう少し時間かかるかな? 力ってずっと隠しっぱなしだと、いざってときに使えないから」
「ふーん……?」
「るーくん、チコちゃん、もうすぐ始まるみたいだよ」
イブが指摘すると同時にわあっと会場が盛り上がる。待ってましたと言わんばかりの歓声と共にリムの進行する声が響いた。
「作戦会議の三分間が終了しました! 一回戦、ここはとても大切な選出となると思います。各チームから、一体誰が出てくるのでしょうか!」
この言葉で四方からメンバーが出てきた。レンのところからはエレキ、ナエのところはもえぎ、アクアのところはアクア自身、ピカのところはフォースが出てくる。エレキやアクアは堂々としたものであるが、もえぎは帽子を深く被って、周りを見ないようにしていた。そして、フォースは自分のところから出たかと思えば、その場で丸くなって饅頭のようになってしまった。
「……すーくん、何がしたいんだろう?」
「もしかしてフォース、出るの嫌になったのかな」
「丸くなってるかーくん! かーくん可愛いよ!」
「もう、るーくん! 可愛いばっかり言わないの! もっと違う話もして。解説とか!」
イブの申し出にいいよと笑顔で答えると会場をさっと観察し始めた。出てきたメンバーを見て、これからどんな風に動くのか予測を立てる。
「とりあえず、様子見ってところだろうね。俺は皆がどれだけ強いか分かんないけど、まあ、あんな可愛らしい姿だけど、かーくんが一番だよね~♪」
「真面目に言って」
「やだな、すっちー♪ 真面目に言ってるよ? 現段階でかーくんが一番なの。パッと見だけどね。皆から闘争心を感じないからさ。あとは、かーくんはピカちゃんに何か言われてああしてるんだと思うよ?」
これはピカの性格から考えたものだった。こういう場でのピカはいくつもの作戦を頭の中で組み立て、それを実行する。体が先に動くタイプ、というよりは物事を考えながら動くタイプである。嫌々やらされているが、やるからにはそれなりの策をいくつか持っているはずだ。
「それでは、場も整ったようなので、始めていきたいと思います! 一回戦、バトルロイヤル、開始です!」
そんなことを考えていると、リムの口から一回戦を始める合図が送られた。これですぐに場が動くかと思いきや、誰も一歩も動くことをしない。下手に動くと足を掬われると思ったのか、あるいは半分は戦意喪失してしまっているから、残りにもエンジンがかからないのかもしれない。しんと静まったフィールドで誰が先に動くのか、もしかしたらこのまま、誰も動かないのではと考えも浮かぶほどに静かである。
「……この時間、意味あんの?」
この沈黙を破ったのは、しびれを切らしたエレキの声だった。



~あとがき~
戦うって言ったな。無理だったわ。
なんでだろうね。もう分かんないよ!!

次回、やっと戦うよ!

小説の方でなんか特に言いたいことはないです。思ったほど、参加者達のテンションは低いようです。困ったぜ……ってくらい?

さてさて、今回のチーム紹介は、アクアのチームかな? いっくどー!
アクアは言わなくてもいいですね。僕っ娘です。僕っ娘いいよね。可愛いよね。ミジュマルの女の子ですが、ある事情により男の子として振る舞っています。そんくらいかな~……
トパーズはアクアのパートナーです。今回の参加者の中で一番幼く見えるかもしれません。が、アクアと同じくらいですんで、そこまで子供でもないです。まあ、アクアの年齢なんて公開した覚えはないんだけど、イブよりは年上だけど、ピカよりは年下と言っておこう……トパーズもそんくらいです。
あと、描写はしませんでしたが、目の色が濃いオレンジ色です。名前の由来、これです。
ナイトはホノオのパートナーで救助隊を組んでいる仲です。が、ホノオをほったらかしにあちこち行くので、ホノオに怒られることは少なくないです。怒られてもけろっとしていることも多いんだけども、今回は恐怖を感じているようです。ホノオが激おこぷんぷん丸だからかな? ただじゃすまねぇわって思ってるみたいです。
こちらも詳しい描写はしていませんが、クセっ毛ピョコピョコしてます。本人は直す気ないです。

残り二チームの紹介もしますよ! 気長に待っててね!

ではでは!