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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

はじまりのソラ 6ー8

はじまりのソラ ポケダン 過去編

~attention~
この物語は時、闇、空の探検隊を元にしておりますので、原作のイメージが崩れる恐れがあります。てか、崩れます! 苦手な方はブラウザバックね!
ピカ「これから尊敬なんてせずに見下していく。誰とは言わないけれど」
ポチャ「食べ物絡むと恐ろしいね……」
ピカ「…………あはっ」
ポチャ「あ~……笑顔が黒い……」
では、始めますよん!


~6‐8 やってきたあいつらと失敗~


「ピカ、夕飯の時間だけど……」
「寝る。行かない。おやすみなさい」
「えぇっ……それは流石に駄目なんじゃない?」
「体調不良ですって言っとけよ……食堂行っても食べられないなら地獄だよ。とにかく、体調不良なんで行きません。オヤスミナサイ」
意地でもテコでも動かない。おやすみなさい。
ポチャはそんな私にため息をついて、気分悪いんならちゃんと寝てよ、と言い残して行ってしまった。食べられないのに、行くなんて律儀なやつ。
ポチャの気配が消えたところで私は体を起こした。別に嘘は言っていない。信じてなさそうだったけれど、まあ、そう聞こえるように言ってしまっているから仕方がない。心配をかけさせるのも癪である。
「……うぅ」
……毒ガスのせいか頭痛いし、気持ち悪い。ペラップに苛立っていたときは体調不良なんて吹っ飛んでいたが、一旦部屋に戻り、冷静になってみればぶり返してきた感じだ。むしろ、悪化している気もする。こんな状態で夕飯食えよと言われても、無理な話である。今更だけれど、抜きになってよかったのかもしれない。
罰のせいで食べられないポチャには悪いが、毒消しのためにモモンの実、食べさせてください。ごめんなさい。ポチャ君、ごめん。ほんとごめん。
トレジャーバッグを漁り、モモンの実を取り出す。取り出したはいいが、あんまり食べたい欲求もない。……気分悪くなっていたら食べ物なんて食べたくないのが普通か。しかし、少しでもよくしておかないと、親方部屋で何されるか分からない。無理矢理にでも食べるべきだ。
「…………んぐ」
……ちょっとだけ楽になった。あとは寝よう。
ごろんと横になり、少しだけすっきりした頭で考える。今回の何がいけなかったのか。今、全て終わってしまったからこそ言えるが、私の危機感が足りなかったで済まされる。この一言につきるのだ。
ここにスカタンク達が来た時点で警戒していたのに、何もしてこないところから油断していた。
話を聞かれていたということは、近くにいたということだ。この視線に気づかないのも何ともお間抜けな話で。
『リンゴのもり』の奥地、セカイイチの木の前で何かされると分かっていながら、動けなかったのも実力不足。注意力が足りないし、考えも甘い。一度受けていたと言うのに、その可能性をすぐに見抜けなかった私のミス。
細かく言えばこんなところか。一言で言えば、初めに言った、危機感がなかった、である。
全く、探検隊リーダーが聞いて呆れる。まとめる立場にいる以上、半端では済まされないだろうに。
「鳥のあんときは……苛立ってたけど、完全に私が悪いんだよなぁ……いやでも、話を聞かなかったことは許さん。嫌われるぞ、ああいう奴は」
ペラップのことは今後、鳥さんと呼ばせてもらおう。まあ、面と向かっては言わないよう努力するけれど。……ぽろっと出たら仕方がないよなぁ?
「はぁ。今回はマジで自分が駄目だった。私、嫌い……まあ、いいや。寝る……」
自己嫌悪も程々にしておかないと、病んでしまう。そうなってしまえば、それこそポチャに心配かける。この話はここで終わりだ。これから気を付ければ今回のような失敗はなくなるというものだ。……そうでなければ、報われないではないか。

夕食が終わるであろう時間に起きる。寝る前よりも改善したのだが、この体調もこのあと、どうなることやら。行かなかったことを呼び出されることもされなかったから、ポチャが上手く言ってくれたのだろうか。ありがたいことこの上ない。
「……このままサボるのもありかな」
なんて、いけない考えを浮かばせてみる。流石にそこまでは言いくるめられる自信はない。もう体調も悪くないし、モモンの実、万歳!
……さて、馬鹿なことしてないで、さっさと親方部屋に向かうか。
スカーフをするだけして、親方部屋に向かうと、ポチャが扉の前で待っていた。ちなみに鳥さんこと、ペラップの姿はない。
「気分、よくなった?」
「寝たからね。おかげさまで」
ま、九割以上、モモンの実のおかげだけど。
「んで、鳥…じゃねぇや。……ペラップは?」
「かなり根に持ってるね……? もうすぐ来るよ……あ、ほら来た」
ペラップは私とポチャの姿をしっかり確認すると、何も言わずに親方部屋の前に立つ。無視されている感じで腹が立つけれど、喧嘩しても仕方ない。素直に黙っていよう。
いつも通り、ペラップはノックをして親方部屋に入る。私達もそのあとに続く。扉を閉めた途端、親方はくるりとこちらを振り向き、満面の笑みで出迎えた。
「やぁ! キミ達、セカイイチを持ってきてくれたんだね! ありがとう♪」
こんな無邪気な子供のような笑顔を向けないでください。期待しないでください。違うんです。ごめんなさい。
「それがですね……大変言いにくいんですが……」
ここはペラップが言ってくれるらしい。まあ、荷が重いから、全然構わないんだが。
「実はその~……この者達がセカイイチを取ってくることを失敗しまして……ですから、その…」
「いいよ、分かった♪ 大丈夫、失敗は誰にでもあるもんね。挫けない挫けな~い♪」
ニコニコと失敗した私達のことを慰めてくれた。慰めはありがたいのだが、この様子は、今どんな状況なのか分かっているのだろうか? 気遣いか?
「……それで、セカイイチはどこなの?」
気づいて!? 話の流れで気づいて、親方! こんなの生殺しみたいなもんだよ。私らというか、鳥がね。なんだかこの先のこと知っているようだし、鳥が生殺しみたいなものだ。
「ですから……取ってくることを失敗したわけですから……えっと、セカイイチの……セカイイチの収穫は……」
ほら、言っていいんだぞ。鳥~? もう未来暗いんだから、思いきって言えよ。
なんだか開き直ってきた私は、緊張感なんて明後日の方へと飛んでしまった。隣に立つポチャは緊張しているみたいだけれど。
セカイイチの収穫は……ゼロ、ということになります……はい。つまりですね…」
「…………えっ」
なんとか絞り出そうとしている鳥さんに親方はぴたりと石のように動かなくなってしまった。これは、怒りで思考が止まったとかそういうことなのか。いや、分からないけれど。
「……なので、親方様には当分の間、セカイイチを食べるのを我慢していただかなければならない。……ということになります」
ここまで言い切った鳥は緊張が解けたのか、開き直ったのか、このあとに待っているらしい恐怖で壊れたのか分からないが、涙を浮かべながら笑った。単純に引くレベルだ。
「あははは……ははっ…………はぁ」
「…………ぐすっ」
「!? 親方様………………親方様?」
うるうると目に涙を溜め、今にも泣き出しそうだ。その姿を見た、鳥はびくっと体を震わせ、我に返ったようだ。それと同時に部屋が地震にあったかのようにガタガタを揺れ始める。
え、何が起こるの……? 危険な臭いしかしないんだけど……?



~あとがき~
あ、前半に余分なの入れたらお仕置き入らなかった。いっけなーい☆

次回、今にも泣き出しそうな親方。どうする、どうなる!!
ん? 前回と同じ? うん、知ってる(泣)

前半の入れたかった理由としては、ピカの反省タイムをしたかったんですね。あと、毒ガス受けたんだから、毒状態のまま帰ってくることもあるのでは、と思ったからです。ダンジョン内だけしか状態異常かからないなんてことないと思ったんですよ。
つまり、私の勝手な解釈の犠牲になったピカちゃん……ドンマイ☆

ピカがペラップのことを鳥と呼び始めました。初めは呼ぶと決めたはいいけど、まあ、ペラップでいいや。みたいな雰囲気でしたが、途中から開き直ったらしいピカの気が大きくなったようで、鳥呼ばわりです。心の中限定ですけど。これが本人を目の前にして、表に出てくるのはいつなんでしょうかね?

ではでは!