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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

Fantasy world

この物語は魔法とか出てくるよ。ポケモン二次創作だよ。
イオ「苦手は人は戻ることをお勧めするよ」
シェル「わーい。この前再登場したよー!」
イオ「………お、おう?」


~第14話 使い魔達のあれこれ~

互いの主から少し離れて使い魔のメイとマーチは三人の様子を見ていた。しかし、イオが傍にいるから余程のことは起きないだろう。マーチは隣でいつもより暗い顔をして座っているメイに話しかけた。
「どうした、メイ。しょげてるの?」
『むー……今日ってか昨日、初代が出てきてさ……それでちょっとねー』
「へえ。ノーベンバー様が? 何て?」
『忠告してきた』
「珍しいね。最後はいつだっけ。クヴァールの大量発生のときじゃない?」
『………あったね、そんなことも』
基本的に初代ノーベンバーに会ったあとのメイは不機嫌だ。主であるイオの前ではそんな雰囲気は見せない。しかし、一度離れてしまえば、本性を隠すことをしない。
「今回は何だって? また大量発生?」
『ううん。……特には。ねえ、マーチくんは初代セプテンバー様をどう思っているの?』
「俺? まあ、メイみたいに突っぱねはしないけど。……今と変わらないかな。何度、姿がお代わりになっても主様だから」
『マーチくんは大人でいいなぁ……』
「そうでもないさ。今でも過去に囚われてるし、どうせなら消えてしまった方が楽……だけど、主様が選んでくれたんだ。それに応えるまでだよ」
昔の記憶が頭を過るが、それを思い出すまいとふるふると首を振る。一方のメイは未だに不機嫌そうにむすっとして、ちらりとマーチを見た。
『流石、忠誠心の塊。騎士長の鏡だね』
「悪口にしか聞こえないのはなんでだろうか。しかもそれ、昔の話だよ。他人の傷に塩塗って楽しい?」
『…………今の私は悪口にしか言えないのだよ』
「じゃあもう、黙ってろ」
『うぇぇ? うぐっ…』
ぐいっと黙らすようにメイの頭を押さえ込み、無理矢理黙らせた。こういうときのメイは一番質が悪い。
「迷惑極まりないんだよ、本当。いい加減ノーベンバー様を嫌うのやめろ」
『うぐぐ………』
「あの方があってこそのイオ様だろ」
『それは……そうだけどさ…』
「じゃあそんなに嫌な顔するな」
『うぅ………でも、でも! 私はあの人の見透かした感じのあの表情が嫌いなの! ムカつくんだもん!』
頭をマーチに押さえられているため、思うように動けない。バタバタと手足をばたつかせ何とか抜け出そうとするがマーチの力に勝てるはずもなく、まるで駄々をこねる子供の姿にしか見えない。
「そこまで主を嫌う使い魔もいないだろうね。ある意味才能だよ、才能。あのジュンでさえ、ディセンバー様には手も足も出ないのに」
『ジュンくんは意地悪だけど、優しいじゃない。今はエルナト様がああいう性格だから今回、生き生きしてるだけ』
「それはそうかもね……いや、だとしても、初代様方をそこまで嫌うのはお前だけだよ?」
『………そうかも』
「それなのについてきたのはメイだろ。ノーベンバー様に誘われた。その誘いを受けたのはメイだよ」
『…………』
ぴたりと抵抗していた力がなくなった。それを確認すると、マーチはメイの頭から手を離した。
『マーチくんは分かってないよ、あの人のズルさ』
「いや、確かにノーベンバー様は他の神の使いの中でもそんな感じはするけど」
『はあ………だいっきらい』
「嫌も嫌も好きのうち?」
『…………吹っ飛ばすよ?』
「冗談だ。真に受けるなよ」
やれやれと言った様子で肩をすくめる。時間が経てば普段のメイに戻るだろう。ふとジュンのことを話に出したからか、あることが頭に浮かんだ。
「ジュンで思い出したけど、もうそろそろじゃない? 病み期っていうか、いつもの」
『ふえ……あぁ~……うん。そうだね。今年も来たか。きっぱり割り切ってないと辛いんだよ、あれ』
「………未練がましくてすいませんねぇ?」
『私、マーチくんのことなんて一言も言ってないけどねー? 私は全然へっちゃらー! 未練ってか恨みしかないもんね~♪』
「はあ……俺もそんな出来事だったら、今の方がいいってメイみたく明るくなれるのかな」
『マーチくんには似合わないよ。私みたいに恨み辛みなんて、ね? 涙を誘うようなカンドーものが一番っ!』
「感動……ね。感動出来るの?」
『少なくとも私のよりは』
「メイのは救いがないからな。むしろ、よかったって思っているくらいなんじゃないの?」
『…………どうだろね?』
メイはクスッと口元を隠しながら笑った。マーチはその様子に深く追求することもなく、視線を自分達の主に向ける。マーチの視線に気づいたのか、シェルがこちらに向かって手を振った。
「…………ま、主のためだ。黙って耐えるよ」
『さっすが、マーチくん! 大人だね。ジュンくんも意地張らなきゃ、もうちょっと楽出来るのに』
「ジュンは楽なんてしたくないと思うよ。多分、それがいいことだと思ってるから」
『そーだね。やっぱり、ジュンくんは優しい子だからね♪』
「………そうだな。優しい奴だよ。……で、次はどこに行くの?」
『うーん? 多分、アルマク様かアルファード様のところかな。……エルナト様とカリーナ様はちょっと難しいし』
「いや、アルファード様もなかなかだと…」
「マーチ! ただいまぁ! 楽しかったの! ねえねえ、凄かったでしょー!?」
粗方話が終わったのか、イオ達がこちらに戻ってきた。シェルはマーチの元へ一目散に駆け寄り、目を輝かせながら話しかけていた。
「楽しかったですか。……またそんなに汚して…」
「遊びに汚れは付き物だよ?」
「悪い、マーチ。気付いたらこいつ、そこら辺転げ回ってた」
「いえ、ご心配なく。洗えばいい話なので」
「そうか。……にしても、ほんと子供っぽいんだよな、シェルのやつ。先代はそうでもなかったのに、反動かな……?」
イオは少し考えてみるものの、意味のない行為だと感じたのかすぐに考えるのをやめた。
『イオ様、お次はどなたになさりますか?』
「ん? まあ、誰に会ってもキャラ濃いから誰でもいいんだけど、ファードを先にすませよう」
『りょーかいです! 起きているといいですね』
「……まだ寝てるかな?」
ぽつりと呟いたイオにマーチはいえ、と続けた。
「今日はお店が開いている日だったと思いますよ」
「そーそー! ま、ファードは開いててもお客さんなんて入れないけどねー♪」
「確かに。……うし、行ってみないと分かんねぇよな。メイ、ミル、行くぞ」
イオの言葉にメイとミルはうなずいた。そして、先を歩くイオのあとについていくミル。メイも歩き出そうとしたところで、マーチに止められる。
「ジュンのところに行くなら、気にかけてやれ。余計なお世話だと思うから、声はかけなくていいけど」
『うん。分かってるよ。……病まないでよ、マーチくんも』
「ははっ……努力するよ」
使い魔としてここにいる限り、逃れることのない罰を忘れることはない。メイのように割り切ってしまった、あるいは割り切れる者は別かもしれないが。
一瞬だけ、過去を思いだしたが、マーチを呼ぶ声で我に返る。そして、マーチは自分の主の元へと歩み寄った。





~あとがき~
いや~……何がしたかったんだろう?

次回、ファードのとこに赴きます。さっさと終わることを希望する!

なんだかマーチは動かしやすいし、使い魔の中でも年長者組なので落ち着いています。周りにも気を使えるいい人なので……あとなんか、騎士長の鏡らしい。過去の話ですよ。きっとね。ちゃんとマーチの過去もやりますぜ~♪
そんな大人のマーチさんと不機嫌メイちゃんが今回語ってますが……二人曰く、使い魔さんには病み期があるようで。ジュンくんが病むらしいです。今回の全員の紹介が終わり次第、関連の話をしたいと思ってますよ。

あとは話すことないな~……

ではでは。