読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第148話

ポケダン 空と海

~前回までのあらすじ~
お、終わらない第一回戦……!
もえぎとフォースがやっと動くらしいでーす。
フォース「サボってたみたいに言わないでくんない? ムカつくんだけど」
もえぎ「……」
だって、ぜーんぜん動かないじゃん!!
フォース「そりゃ、おれの関係ないところで勝敗がつくなら、それに越したことはないだろ?」
ま、まあな……?
さて、始めますかね!


アクアとエレキのバトル。タイプ相性的にはエレキの方に軍配が上がる。そうなると、個々のステータス、技の精度、戦略……それぞれが持つ戦闘に対する能力、知識などでカバーするしかない。それでも、上手なのはエレキの方らしい。ここは歳の差が出てしまったようだ。
徐々に押され始めるアクアはどうするか考える。このままやられるのも悪くはない。が、交代するのもありといえば、あり。しかし、あまり手札がよくないのも事実。エレキに対抗出来る手立てが見つからないのだ。仲間であるトパーズは同じ電気タイプだし、ナイトは有効な手を持ち合わせていない。
状況的に不利なのはアクアだ。まだ襲っては来ていないが、もえぎとも相性がよくない。フォースはタイプ的には問題なくとも、戦いに関する経験値というどうしようもない部分で負けていることは悟っていた。つまり、この場で一番弱いのはアクアであった。これが本当の戦場でないことはアクアにとって不幸中の幸いだったのかもしれない。
「おやおやぁ~……動きが鈍いね、アクアさん?」
「うっ……さいっ!!」
半ば怒りに任せてホタチを振るう。当然のようにひらりとエレキに避けられた。
「これ、降参するのもありなんじゃねぇ?」
「は? 誰がするか」
体を反転させて、再度エレキに斬りかかる。これも簡単に避けられる。隙を与えるわけにはいかないと素早く動き、次の一手を予想し、攻撃回数を増やしていった。エレキはそれに対応してはいるが、全てを避けることは出来ず、少しずつダメージを負っていく。これが続けば、タイプ相性等々に勝っていても、状況が逆転してしまうのは目に見えた。仮にここでやられたとして、エレキにとっては痛くも痒くもないが、チームメイトに何を言われるか分かったものではない。どうしたものか、と考えていると別の方角から殺気を感じる。なんとなく、した方をちらりと横目で見るのと同時に、もえぎがすぐ近くまで来ていることに気がついた。
「……うえっ!? マジかよ!」
「! もえぎさん!?」
「“リーフブレード”」
先程のように片手ではなく、両手に持った草の剣を器用に振るうと、エレキとアクアは容易く後方へと吹っ飛ばされる。突然のことで受け身も満足に取れず、エレキは飛ばされた勢いを完全に殺せなかった。その場に倒れたまま状況を把握しようと目を上げると、アクアがすでにもえぎと対峙していた。アクアの対応力に驚いていると、再び体が宙を舞い、痛みも襲ってきた。
「いっ……はぁ!? 何が起こって…」
「あっはぁ~……平和ボケもいい加減にしたらどうなのぉ? 隙だらけだよ、オニーサン」
見下ろした先にいたのは、満面の笑みを浮かべる可愛らしいイーブイの少年。どんな手を使ったのか、どんな技を使ったのかは不明だが間違いなく、エレキを宙に飛ばしたのは彼だ。
「子供のくせに、力有り余ってんじゃん……!」
「えぇ? 子供扱いしないで欲しいなぁ」
そう言った瞬間、エレキの視界からフォースの姿が消えた。そしてエレキの体は重力に従って下に落ちる……はずが、もえぎとアクアのいる方向へと飛ばされていた。もう何が何だかわけがわからない。わからないが、これをしたのもあの小柄なイーブイであろうことはハッキリとわかる。このままではあの二人と衝突事故を起こす。そして、エレキにはこの状態をどうにかする手立てはなかった。だから、声をあげることにしたのだ。
「ど、どいてくれると嬉しいかなぁぁ!?」
「エレキさん! 何やられてんですか!」
「!……“くさむすび”」
飛んできたエレキを見て行動を起こしたのはもえぎだった。地面から青々とした蔓が瞬時に生えると、アクアの足を、体を締め上げる。通常使われている“くさむすび”とは強度が違う。それに“くさむすび”は相手を転ばせる技で、体重の軽い相手には大したダメージは与えられない。が、アクアを捕まえているこれは明らかに転ばせ、ダメージを負わせるためのものではない。
「“くさむすび”の使い方、違うだろ……!」
「言われた通り、やっただけ……」
アクアから少し離れ、エレキと衝突しない距離にもえぎが立っていた。自由の効かないアクアは逃げ出すことも出来ず、勢いよく飛んできたエレキと衝突してしまった。
「えっと……あれで、よかった……の?」
「うん」
いつの間にかもえぎの傍にフォースが座っていた。あまりにも警戒心がないが、これはこれで彼のスタイルだ。見た目に騙されてはいけない。
「にしても、凄い使い方するんだね?」
「んー? いや、これはおれのアイデアではないから。おれ、“くさむすび”とか使えないもん」
「じゃ、じゃあ……」
「怖いよね、うちのリーダーは」
にこにこ笑ってちらりとピカのいる方を見た。もえぎもフォースにつられてそちらを見た。ピカもフォースと同じ様に笑っている。ただ、子供らしい無邪気な笑顔のフォースとは違う雰囲気のある笑みであった。何かを探るようなそんな深みのある笑み。
「ピカさんの……アイデア
「そゆこと」
ピカとは直接戦ったことはなく、バトルをしている姿も見たことがない。そして、この戦いの場に立っているわけでもないのに、もえぎは寒気を感じる。それと同時に自分の相方のことを思い出した。
「なんだか……ヴァルさんみたい」
「? 何?」
「あ、ううん……何でもない」
「……ま、いいけど。そろそろ動くかな」
「えっ?」
フォースの言葉の意味がわからなかった。聞き返してはみたが、特に返答は返ってこなかった。返ってこない代わりに響いたのはしばらく気にもしていなかった司会の声。
『最初にダウンしたのは、エレキさんのようですね! 一方、アクアさんはダウンこそしなかったものの、選手交代のようです』
司会の言う通り、その場に倒れているのはエレキ。起き上がる様子もなく、ダウンしたと判断されたのだろう。エレキと衝突事故を起こしたアクアはフィールドには姿はなく、これも言った通りなのだろう。誰が来るのかは今からわかるはずだ。
この結果に二人は違った反応を見せていた。一方は驚き、もう一方は苛ついたように舌打ちをしていた。
「え、エレキ……さん?」
「チッ……あのサンダース、わざと抜けやがったな。問題はないけど、なんかムカつく」
「わざと?」
「あのオニーサン、ミジュマルさんを倒そうと思えば倒せたはずだから。それなのに、それをしなかった。わざとだったとしか言えないでしょ」
エレキが同時打ちを狙ったとも考えられるが、そこまでしてアクアを倒す必要はないように思える。もえぎとフォースが乱入してきたことを考えれば、この手を利用し、楽をすることも可能であるためだ。それをしなかったということは、何か別の理由があるのか、それとも考えすぎなのか。
「はあ……んなこと、今はどうでもいいか。次だよ、問題は」
『エレキさんに代わって登場したのは、フライゴンのレンさんです。唯一空を飛ぶ手段のある選手なので、また展開が変わりそうですね! そして、交代して入ってきたのは、ブラッキーのナイトさんです。チームの中で一番のベテランさんなので、どうなるか見物ですよ!』
どことなく興奮した様子を見せる司会のリムだったが、しっかりと仕事はこなしているようだ。
改めて入ってきたのは、気だるそうなレンと渋々入ってきたナイト。一回戦の最初の方に同じものを見た気もするが気のせいだと片付けることにする。
「よ! まあ、気楽にやろーや」
「…………うぅん。やだな、この面子」
「んだよ、ナイトぉ~? つれないなぁ」
「お前が一番嫌だ。ウザい」
「うわ。グサッと来たわ~」
再び、お気楽な雰囲気漂う会場にフォースともえぎは黙っていた。お互い顔を見合わせ、戸惑っている様子だ。
「ひ、ひとかわった……あわ、あわわ」
「せっかくエンジンかかってきて、バトルしようってときにまたこれぇ?……気力削がれたなぁ」
なんてことを口にしつつ、この展開もピカの予想通りで、そろそろフォースの役目も終わりそうであった。それもこれも、ピカ指示の通りに動いていただけであったが。
「ほーんと、ピカってこわーい」
フォースそう呟くと、レンとナイトの近くへと歩み寄っていった。



~あとがき~
やっと動いた!! めっちゃ場面動いた!!
逆に急いだ展開になってしまった気がします。すいません……!

次回、フォースの役目とは……
まあ、わかる気がしないけど(笑)

さらっとエレキさんいなくなったけど、弱いわけではないですよ。フォースの言った通り、わざとやられて退場しました。(多分ね)

そしてやっぱりバトル描写嫌い(泣)
わかりにくいですよね!! すいません! 想像力で、補ってください!!

ではでは!