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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ポケダン~約束~ 第36話

~前回までのあらすじ~
なんかほのぼのしてるよね。
進んでるのか微妙になってきた。
ピカ「あのさー」
なんだい、ピカちゃん。
ピカ「ショウ君がライ君に話してるって体なのに、なんで私と琥珀さんの会話とか知って…」
そういうところは無視して欲しいなぁぁ!?
ピカ「………」
ショウ「お、落ち着いてください、作者さん!」
ピカ「もうほっとけほっとけ」
ショウ「えぇっと……はい」
あぁぁぁぁぁ!! ピカの意地悪ぅぅ!!


深夜、琥珀に半ば無理矢理部屋に押し込まれ、そのまま眠りについたピカは時間通りに目を覚ました。まだぼんやりしている意識をはっきりさせるため、ゆっくりと背伸びをしたり、体を軽く捻ったりした。
「………はあ。こんなのんびりでいいんだろうか」
どれだけ仲間を心配させていることかと思うと、良心が痛む。しかし、こちらにも事情があるのだと強引に納得し、ふわりと欠伸をしながら部屋を出た。
「おはよーございます」
「あら、おはよう♪」
「………? クレアさんか。珍しいですね。今まで琥珀さんが朝ご飯の準備してたのに」
「今日は彼、町に仕事に行ったから。今日は私が準備しているのよ♪」
「あぁ、そうでしたか。………何か手伝いますけど」
「大丈夫よ。ピカちゃんは座ってていいわ」
ピカがお世話になってから、一度もクレアが食事の準備をしているところを見たことはなかった。一抹の不安を感じつつも座れと言われた以上、手出しは出来ない。唯一何か知っていそうな息子のショウはまだ起きてこないため、ピカが何かを知る術はなかった。
「…………なんでこんなに不安なんだ。私は」
他人の作った食事を食べる機会がないせいなのか、クレアが何かしそうな雰囲気なのか。理由は分からないが、今から出てくるものが不安で仕方がなかった。
「にゅぅ………おはよー…」
「おはよう、ショウ君」
眠そうにショウが部屋を出てきた。覚束無い足取りでピカの隣まで来ると、キョロキョロと辺りを見回した。
「あれ?…おとーしゃんは……?」
「町にお仕事しに行ったんだって。朝早いのにね」
「…おし…ごと?………!」
ピカの言葉を聞き、何かを思い出したかのようにぴくんと体を震わせた。
「…………おとーしゃん、いないの?」
「いないと何か困るの?」
「あ、あのね! あのね、おかーしゃんのね…」
ショウの言葉を最後まで聞けなかった。なんとも形容し難いものがピカとショウの前に置かれたからだ。じっと見つめながら、ピカはショウに質問を投げ掛ける。
「……………ショウ君、これは?」
「おかーしゃんの……おりょーり…」
「いや、これは料理じゃなくて……なんだろう。もっと別のものだよ。例えるなら……そう。炭的な何かだよ?」
「…………でも、おかーしゃんのつくったのだもん」
「要するにあれか? クレアお母さんは料理下手ってことか? でも本人は楽しそうだけど!?」
ピカ達の会話など耳に入っていないのだろう。楽しそうに鼻歌を歌いながら料理に励むクレアの姿がある。
「いやいや! 見た目があれなだけで、意外と……あ、駄目だ。臭いからしてアウトだった」
少しだけ嗅いでみたものの、本能が駄目だと言っていた。これは食べ物とは言えない。
「……まさか、これで生命の危機を感じるとは」
「たべないと、おかーしゃん、おこるんらよ…」
ショウは涙目になりつつ、ペロペロと自称料理を舐めている。その姿が不憫で、ピカは阻止せねばと立ち上がった。
「……………クレアさん! やっぱ、手伝います! 何もしないなんて申し訳ないし。今日は私が作りますよ」
「でも、ピカちゃん、怪我人なのに…」
「大丈夫です! 全然元気なんで!! 手当てしてくれたせめてもの感謝の気持ちですよ♪ ほらほら、座って座って!」
クレアを無理矢理キッチンから離すと、先程までピカが座っていたところにクレアを座らせた。すぐにクレアの作ったものを片付けると、一から作り直し始めた。何をどう作れば真っ黒の炭的な何かを作り出せるのだろうかと思いながら、素早く出来るメニューを考え、手を動かす。
「…………クレアさんは真面目なんだろうけどなー」
本人に悪意がないところがまた質が悪い。しかも気付いていないのが更にである。
今は黙って自分自身の安全確保のために動くしかない。そう思いながら、普段振る舞うことのない料理に専念することになった。

「……!! おいひー!」
「あら、本当♪ 琥珀に負けないくらいね」
「あ、あはは~……それほどでもないですよ。………ってか、あんなん食べたら死の危険が増す」
イーブイ親子はピカが作った朝食を美味しそうに頬張っている。食料はクレアに使われてしまっていて、大したものが作れなかったが、残った野菜や木の実を使って簡単にサンドイッチを作った。
作った本人であるピカはちょっとした好奇心でクレアの作った自称料理を一口食べたせいか、若干顔色が悪い。形容しがたい味で何も言えないが、興味本意は危ないと肝に命じる出来事であることは確かである。
「はあ…………ショウ君はよくあれを食べられたものだよ。ってか、琥珀さん、どんな人を嫁に貰ってるの……!」
「ピカねぇしゃん、おいひぃね!」
ピカの一人言はよそに、ショウが満面の笑みでピカの方を見た。一瞬、ピカはきょとんとした表情を見せるが、すぐに笑みを浮かべた。
「あ、あぁ……そうかそうか。それは何よりです」
「んふふ~♪」
「………ふふっ。ちゃんと噛んで食べな」
「うんっ!」
心の底から美味しそうに食べるショウを見て、こちらも嬉しくなる。いつもはこんなことをしないからか、いつもとは違う幸福感に満たされた。
「クレアさん、琥珀さんはいつ戻るんですか?」
「そうねぇ……大体、二、三日かしら?」
「じゃあ、その間は私がご飯作りますよ! せっかくですし」
「え、それは流石に悪いわ」
「いやいやいや! むしろここまでしてくれているのに、何もしないのは私の気がすまないですから。こんなことしか出来ませんし、させてください」
「……そう? それならお願いしようかしら」
「はい、任せてください!」
これで料理に関して生命の危機を感じることはなくなっただろう。自分で作るという作業をしなければならないが、命が助かるならこれくらい何ともないのである。実際、何もせずに厄介にやっていることに対して申し訳ない気持ちは多少あったため、先程の発言は嘘ではない。嘘ではないが、動機は不純ではある。しかし、そんなことはいつもの適当発言と大差ないために彼女も気にせず次のメニューを考えるのだった。

昼に使う材料を調達せねば、と思い立ったのは性懲りもなくバッジを直そうと奮闘していたときだ。バッジを直そうとするのと同時にご飯のメニューは、とずっと考えていたのだった。昼も夜もサンドイッチで、という手抜きをしてしまってもいいのだが、やると言った手前、手抜きをすることは性に合わない。
「とりあえず、何でもいいから探しに出るか。そっからメニュー考えても遅くないだろうし」
探検隊としての知識でどこにどんな木の実があるかという見当はつく。そう思うが早いかてきぱきと後片付けをし、ちゃっちゃっと出かける準備をする。準備と言っても大したことはしておらず、首にいつもの水色のスカーフを巻いた程度なのだが。そんな簡単な準備をしていると、ショウ子供部屋からひょこっと顔を覗かせた。
「ピカねぇしゃん、どこいくの?」
「んー? 食料調達だよ~」
「ぼくも、いっしょいってもいい?」
「それはいいけど、つまんないよ? それにもしかしたらかなり歩くかもしれないし」
「だーいじょーぶ! たくさん、あそんでるもん!」
「そう? まあ、いいんだけどさ。じゃあ一緒に行こっか」
にこっと笑って言うと、ショウはパッと表情を明るくさせて何度もうなずくと嬉しそうにピカの後ろについた。そんな様子に苦笑を浮かべつつも、二人で森の中へと進んでいくのだった。



~あとがき~
すっごい久しぶりの更新。約一年更新してなかった。いや、ほんと悪いと思ってる……
去年は二回しか更新していなかった。驚き。
そして、なんだか展開運びが雑になってきている気がします。きっと気のせいなんかじゃないんだろうな。

次回、なんか起きるよ。多分。
……何も考えていないとかそんなんじゃないんだからな!!

本編に関係ない話なのですが……
こっちばっか進められないから、というのを言い訳に全く手をつけていませんが、実のところENDについても決まってません。いくつか候補があってどうするのかずっと悩んでます。これからの展開についても色々考えているんですが、どれにするかは決まっていないのです。とりあえず、空と海に直接関係するような話ではない(成長した空と海のメインキャラが出るような話ではない)ものを今は書いているのですが、いやはや、難しいですね。周りの言動にも気を付けないと空と海のENDもバレる……!
まあ、かなり前に懐かしい漫画版のENDばらしてるんですけども←
知らない人は小説の方を気長に待っててね☆
まあ、そんなこともあるので、アイツとかアイツとかアイツとかが変なことを口走らないように気をつけてこちらはやっていきたいと思います。……という、謎の決意表明でした。
もうね、あれだよ。現段階で関係者色々ぶちこんでるからね((←
ということも踏まえ、ミスリードやらヒントやら混ぜ込みたい所存。

ではでは!

ピカ「……マジでこっからどうするつもりなんだ、作者は…」
ショウ「なんとかなりますって♪」
ピカ「私、怖いことがあるのよ」
ショウ「怖いことっすか?」
ピカ「この場がメタいことはいいのよ。今に始まったことじゃないからね。そうじゃなくってさ、辻褄が合わなくなりそうで怖くない?」
ショウ「あー……作者さん、考えるの苦手っすからねぇ」
ピカ「大丈夫なのかって思ってる」
ショウ「まあ、なんとかなりますよ!」
ピカ「そうかな?」
ショウ「駄目なことがあってもどうにかこうにか設定つければいいんすから!」
ピカ「うわぁ……誰だよ、ショウ君にこんなこと教えたの……」
ショウ「?」