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satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第149話

~前回までのあらすじ~
前回、めっちゃ場面動きました。選手も代わり、半分がメンバーチェンジしましたね。
ここまで来ると、一回戦は半分? 終わったのかな? わからないけど。
フォース「そろそろ終わりたい、一回戦」
もえぎ「そう、だね」
ってかさ、そろそろ百五十話なんだね。大変。最終回は何話になるんだろう……? 五百?
フォース「見積もり下手くそか。で、やるんじゃないの?」
そうだね! 始めます!!


「ここまでは予想通り、か」
目の前で繰り広げられている展開を冷静に分析していた。ピカはフォースの視線を感じつつ、次なる一手を投じようとしている。
「ホノオさん、準備はいいですか?」
「もちろんだよ、ピカちゃん。でも、ごめんね? 俺が我が儘を言ってさ」
軽く準備運動をしていたホノオがピタリと動きを止め、申し訳なさそうに謝る。ピカは会場から目を離すことはなく、淡々と返した。
「問題ないです。フォース君が倒そうが、ホノオさんが倒そうが結果は同じことですから」
「あはは~♪ 強気なピカちゃん、大好きだよ」
「ホノオさんからそう言われるなんて光栄です。……ふふっ。私は大切な相棒に容赦ないホノオさんのこと、大好きですよ?」
「わーい。ありがと~」
「タイミングは私が図ります。それまではじっとしていてくださいね。……気配の方も隠して」
「わかってる。大丈夫大丈夫♪」
ホノオののんびりな返答にどうだか、と呆れつつ、ピカの神経はフィールドの方に注がれていた。ここまでは問題はない。この一回戦は難なく終わるはずだ。この先、どうなるかが問題なのだが、それはそのときが来たときにでも考えることにした。

近付いてくるフォースとその後ろに遅れてついてきているもえぎを見ると、レンはにこっと笑った。
「見てたぜ、お前らのコンビネーション♪ ルール無視もいいとこだと思うけど、それも戦略ってやつだろぉ? そーゆーの、嫌いじゃねぇよ。嫌な空気出してバトルするより楽しいもんな?」
「お兄さんって……レンはもうそろそろ、おじさんの年齢だろ」
「はあ!? まだ二十代だっつーの!!」
「履き違えるな。二十代後半だろ」
「なったばっかだよ!! つーか、俺もう嫁さんいるからねぇ!? 勝ち組だから!」
「所帯持って、勝ち組かどうかなんて判断つきませんわぁ~」
「ナイト、てめぇ……ムカつくわぁ」
何の張り合いなのかわからない。また面倒な相手になりそうだとため息をつく。
ピカと同じ四天王の補佐をしている、フライゴンのレン。ホノオのパートナーで実力者のブラッキーのナイト。警戒するに越したことはないが、やはり、どことなく緩い空気が流れている。
「ま、何にせよ、だ。こーんな状況じゃなきゃ、色々話を聞きたいもんだ。なぁ? そこのイーブイ坊っちゃん
「子供扱いしないでほしいなぁ~?」
「すまんすまん。そうだよなぁ……ここまで勝ってきた相手に失礼だよな」
今まで穏やかな空気がピリッとしたものに変わった。変えたのは他でもない。フォースの目の前にいるレンだ。
「さっさと終わらせて、このお祭りを楽しみたいもんだ。お前さんもそう思うだろ?」
「……そうだね」
レンは大きな翼を広げ、空へと浮き上がる。そして、フォースだけでなく、フィールドにいる三人を見下ろす。
「別に勝ちたくはねぇけど、うちの親方さんがうるせぇかんなぁ……あと、鬼みたいに怖いやつもいるし。俺は負けるつもりはないぜ」
「空に逃げられると、攻撃は簡単に当たらない。ある意味、あれだけで勝ちって感じ」
「ど、どうするの? フォースくん」
「んー? そうだねぇ……空気は変えてきたけど、参戦するつもりはないみたいだし、フライゴンさんは放っておこうかな。ブラッキーさん狙お」
空で悠々と傍観しているレンを見て、そう判断した。攻撃するならもうしているだろうし、倒そうと思えば倒している。それをしないところを見ると、手を出すつもりは今のところないのだろう。
ナイトに視線を移すと、大して動じていない。これから二対一になるかもしれないというのに、余裕である。
「結構、自信あるの? ブラッキーのオニーサン」
「別に。でもまあ、レンの言う通り。さっさと終わらせたいだけだよ。早く倒してくんない?」
口ではそう言っているが、簡単にやられるつもりはないだろう。簡単にやられれば、これからの面子に関わってくるかもしれないのだから。
「オネーサン、ちょっと攻撃して来て? 相手の出方、探りたい」
「う、うん……わかった……軽くでいいの?」
「本気になって戦う必要はない。というか、最初からずっとバトルしてるんだから、体力面ではあの二人に負けてると思うよ」
おれにはあまり関係ないけど、とは言わなかった。言ったところで意味はない。
「じゃ、やってみるね……」
もえぎがナイトに近付いたところで、フォースはピカの方を見た。ピカもフォースの視線に気付いたらしく、にこっと笑う。しかし、ただ笑うだけで特に指示があるわけではなかった。まだ時間ではないということなのだろう。
次にもえぎとナイトのやり取りに目を向けた。早く倒せと言ったわりには、もえぎの攻撃をひらりひらりとかわしていた。もえぎもアクアと対峙していたときよりもスピードは落としているし、威力もあまり感じない。フォースの言った通り、手を抜いているのだろう。見た感じ、ナイトもまだ本気ではない。もえぎの攻撃も余裕を持って避けているところから、周りをよく見ているのだろう。
「ここでおれがすることは……」
「俺とお話でもする~?」
フォースが見上げた先には空を飛んでいるレンがいた。攻撃を仕掛けるでもなく、ただそこにいるだけだ。
「ほんとにやる気ないんだね」
「ないよー? 勝手にやってくれって感じぃ」
「他力本願ってやつ? おじさん、楽しすぎじゃない?」
「おじさんじゃなくて、お兄さんね」
「えへへぇ~♪ 十歳にもならないおれからみたら、二十歳以上はおじさんだよぉ?」
まあ、実年齢は誰よりも年上なのは言わないが。
子供特有の無邪気で無垢な笑顔を見せる。フォースの普段の姿を見ている人からすると、信じられないような光景ではあるが、これも作戦のうちだ。そう納得して、無垢な子供を演じてみせる。
「うわぁ……マジぃ? お前、そんなにちっこいの? ピカは何考えて、そんな子をここに出したんだろうねぇ」
「おれに聞かないでよ。知らないんだから」
「つーか、あれだな? 十歳にも満たないわりには、バトル慣れしすぎだと思うんだけど?」
「あはっ! なんでだと思う? おじさん」
「ん? 年齢詐称してるんじゃない」
半分は当たってる。しかし、流石に年齢だけでなく、姿も偽っているとは思わない。ここにいる人達とはほぼ初対面。フォースの正体なんて知らない。
「違うけど、もしそうなら、面白いね!」
「だろぉ? ま、あり得ない話ではあるけど、ピカなら何かしてきそうだし」
「そっかぁ……実は、すでにしてたりしてね?」
フォースは助走をつけて、思いきり地面を蹴り、高く飛び上がった。その行動を見て、レンは自分のいるところまで飛ぶつもりなのかと考えるが、普通なら届くはずがない。そう思っていたのも束の間、尻尾の方に少しの重さを感じる。まさかと思いつつ、ちらりと見た。そこには先程まで地面にいて、話していたフォースの姿があった。
「は、はぁぁぁ!? おまっ……どうやって!!」
「飛んだだけだよ?……思ったより高く飛んでなかったし、届くと思ったんだよね♪ あははっ! 凄いでしょ?」
フォースの言う通りだ。お互いの声が聞こえるくらいの距離しか離れてはいなかった。そうは言うが、十メートルは離れていたし、フォースはパッと見たところ小柄なイーブイ。恐らく、標準サイズにも満たない。
「やっぱ、ガキだと思って舐めちゃいけねぇわ」
「なんだ。やーっぱり軽く見てたんだ? 痛い目見るよ。おじさん」
「そーだなぁ……とりあえず、その減らず口を閉じて貰おうかなっ!」


~あとがき~
フォースの目的分からなかったね。
いや、雰囲気で何となく分かるかもしれないけど。

次回、今度こそ、フォースくんの役目について話す! 多分!!

なんだか久しぶりにピカちゃんが喋りましたね。まあ、ちょこちょこフォースがピカの方を見てるので、選手の中で存在感はまだある方だとは思うけど。フィールドに出て戦っていないのに存在感があるってなんなんだ……?
私はバトルしてヒャッハーしているピカよりも、今回みたいに、表に出ず、裏で暗躍しているピカの方が好きです。裏で操っていてかっこいい。そんな感じがします。
つーか、ヒャッハーしているピカなんてほとんど出てきてないけどね(笑)

フォースのキャラ崩壊をしている気がしますが、演技です。演技。本人も内心は「うわ、ウザ。何これ」ってなってますから!!

ではでは!