satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

空と海 第171話

~前回までのあらすじ~
ピカちゃん、現世に復活。
ピカ「さっきまで死んでたみたいに言うな!」
フォース「この三日目でラルは不幸に遭いすぎ」
ピカ「そうだよね。なんでかな?」
日頃の行い?
ピカ「うわぁ……回ってきたの? いや、不真面目になることもあるけど、基本的に真面目に生きてるよ? それが日頃の行いって理由でどうにかなるとでも思ってるのか、作者は……」
さあって、始めるぞー!!
フォース「多分、理由はやりやすいからだと思う」
ピカ「くっそ! 作者くっそ!!」


バトルが終わった後、ピカさん達が勝ったことを私は理解するのに時間がかかった。上から見ていたから分かるんだけど、相手の大将さんよりもピカさんが倒れる方が早かったから。けれど、アナウンスはピカさんのチームの勝ちをしらせている。
意味が分からず、るーくんの方を見てしまったくらいだ。見られたことに気が付いたるーくんはにこっと笑って丁寧に起こったことを説明してくれた。それによって、フィールドで何が起こったのかを私でも理解することが出来たんだ。
本当にピカさんは複雑なことをするなぁ。まあ、アナウンスでも浅葱さんとポチャさんによる解説で大体の人が状況を理解出来たんだと思うけどさ。まさか、観客まで置いてきけぼりになるような作戦を使うなんて……
「ピカちゃんっぽいよね~♪ 我が道を行くって感じ? 勝つためなら何でもやっちゃうところ、俺は好きだよ」
私達は会場を出てすぐ近くの木の下でピカさん達が来るのを待っていた。出入口にいれば会えるだろうと思って。まあ、すーくんがいるわけだから、勝手に見つけてくれるだろうけど。
一緒に見ていたソルさん達は終わってすぐに仕事へと戻って行った。終わってこっちに来たものだと勝手に思っていたけれど、呼び出しでもされたみたいだ。うーん。人手が足りてないのかな? そういえば、本来なら午前中はピカさんが警備についてなきゃいけなかったんだっけ……? シフト移動させたのかな。あ、そういうこと?
「るーくんもそういうところあるよね?」
「えへへ♪ そうだね。というか、俺に限らず神様みーんなに言えることかな。一般人と考え方が違うんだよ、きっと」
ふーん? なんだか難しい話だな。
「価値観の問題だからね。考え出すと終わらない迷宮に入っちゃうかもだから、やめといた方がいいね」
そっか。じゃあ、そういう人もいるんだなってことにしておこう。
「あのザングースさん、すごかったね。それについていくピカさんもすごいけど」
「ほんとに。全然目で追えなかったよ……ピカさん、怪我は大丈夫なのかな?」
「うん。遠目だったけど、してたよね?」
チコちゃんの言う通りだ。遠かったからよく分からないけど、多分していた。あの鋭い爪で全く怪我してませんなんてことはないだろうし。でも、手当てしてくれる人もいるだろうから大丈夫だと思うけど。
「あのザングースくん、懐かしい能力使ってたんだよね。いやぁ、こんなところで見られるなんて思わなかったけど~」
「能力?」
私とチコちゃんは声を揃えて、首を傾げる。見ていた感じ、普通に戦っていただけだな気がする。でも、るーくんの目からは別のものが見えていたってこと?
「まあね。でも、心配しないで? 死ぬようなことはないよ。俺の力を継承してる子も一緒だから、治癒してくれてるさ」
「ん? え? どういうこと??」
「あはは。それを知るにはりっちーはまだまだ経験値が足りないんだな~? だから、今はまだ知らなくていいことだ」
「そ、そうなの?」
「うん。そうなの」
るーくんの言っていることは分からないけど、結論は皆、無事だってことだ。今は帰ってくるのを待っていよう。そして、帰ってきたらお疲れ様って言うんだ。

ピカさん達が帰ってきたのはそこそこ遅かったように思う。会場から出てくる人もまばらになった頃。ポチャさんにおんぶされて、すーくんは小さい姿のまま出てきた。それを見てるーくんが正常でいられるわけもなくて……
「うわあぁぁ!! かーくうぅん!!」
「うげっ!? ばっ……やめっ!?」
小さいすーくんは逃げる暇もなく、るーくんに捕まってだっこされてしまった。こうなることはなんとなく、予想してたけどさ。
「ごめんね? 待たせちゃった?」
「いえ。お仕事の後でお疲れでしょうし、気にしないでください! 私達は平気ですから!」
「ありがとう、チコ」
「ピカさん、大丈夫ですか?」
「うん。今は疲れて寝ちゃってるけど、大丈夫」
ポチャさんの背中ですやすやと寝ているピカさんは……こういっては何だけれど、とっても可愛らしかった。普段、寝顔なんて見ないし見たこともなかったから余計に可愛く見えてきた。こうやって見ると、ピカさんは可愛らしい人なんだなって思う。仕事も出来て、強くってかっこよくて、優しくて。それに加えて可愛い顔だなんて……そんな完璧な人いるんだな。神様は平等じゃないんだ……
「イブ? どうかした?」
「なんでもないよ……ちょっと世界の不平等さに嘆いてただけだから」
「え、国際問題?」
そこまで大それたことじゃない。単純に羨ましいと思っただけだ。
「えっと……ピカがこんなんだから、ぼくらは先に基地に戻ろうかなって思うんだ。イブ達はどうする? このあと、花火が上がるから観ていくのもいいと思うよ」
「そう、ですね。元々、花火目的ではありましたし……すーくん、いいよね?」
るーくんにだっこされたままのすーくんは抵抗しながらも、こちらの質問に答えてくれた。
「……おれは構わない。お前らが観るなら一緒にいてやるよ」
「ってことなので、私達は残ります。ポチャさん一人で大丈夫ですか?」
「そうだな……本部に寄ってメンバーの誰かにこの事話して、ついでにバッグ預けてこなきゃ。……だから、本部まではついてきてくれると助かる」
あ、ピカさんのバッグ、すーくんが持ってるのか。ピカさんを背負って、バッグも持ってなんて難しいか。それならついていこう。どうせ花火までは時間があるし、暇だもんね。場所取りするにも早すぎるし。
「分かりました。行こっか、チコちゃん」
「うん、いいよ!」
「るーくんも。すーくんだっこしたままでもいいけど、ついてきてね?」
「うんっ! しばらくかーくんはだっこしておく!」
「いや、降ろせよ。そろそろ戻りたい……!」
じたばたしても体格差には勝てないようで、るーくんは離そうとしていない。むしろ、そんなすーくんにも愛着が湧くようで、ぬいぐるみを抱き締めるようにぎゅーっとしていた。



~あとがき~
せっかくこの前復活したのにピカのやつめ……すやすやと寝てしまったですよ……まあ、私のせいか。

次回、本部へと足を運んだ一行が見たものは?

ほのぼのに終わってもいいけど、はてさて、ここが決め時ですな。どうしようね!? なんて言って、どうするかなんて決めてるんですけどな。頑張りますぜ。
というか、ピカ側の大将誰なのか話す暇がない(汗)
もう皆さんのご想像にお任せしちゃおうかな……好きな方でいいよ……もう((←

ここ最近、上げるスピード早いのはなんでかって思うと思います。前は月一だったのにね。理由は簡単。気分が乗っているからです! あとバイトのシフトゆるっゆるにしすぎて暇!!((←
バイトに関しては来月もう少し増やすつもりなので、いいんだけどね。気分ノリノリなんだからめっちゃ書くやん……? 出せるやん? みたいな。
後はあれですね。お祭り編終わったら別の話を出すんですけど、それもほぼほぼ終わっているので、それもある。皆楽しみピカとポチャメインの話なのでお楽しみに! まあ、それを公開出来るのもいつになるんですかね……

ではでは!