satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

はじまりのソラ 7ー4

~attention~
この物語は時、闇、空の探検隊の物語を元にしております。原作のイメージが崩れる場合がありますので、苦手な方はバックです!
前回は遠征メンバーが発表されましたね。やったね。(前回更新半年前)
ピカ「やったね……?
というか、これはこれで放置しすぎて何してたか忘れちゃったんだけど……」
今回は遠征行っちゃうぞ~ってところだよ!
ピカ「そこまで進めてたんだ。なるほど」
……まあ、そこまで進められるといいなっていう希望なんだけどね。……では、スタート!
ピカ「えっ!?」


~7-4 ギルド遠征、重なる謎~


準備のために皆はトレジャータウンへと向かっていった。私達も行かなくては行けないんだけれど。その前に一言。
「よかったね、ポチャ。行けて」
「うん! よかった!! ぼく、ピカと一緒がよかったから。一緒に行けてよかったよ~♪」
…………うん、はい。うん……そうね。
話しかけなきゃよかった。純粋な笑顔と素直な感想が飛んできた。本当に歪みのない人だ。こんな奴ばっかなら、世界も平和なんだろうな。あーあー……
「? ピカ?」
「すぅ……はぁー……よし、私達も行こうか。準備しないと」
深呼吸をして、きらきらと目を輝かせているポチャに向かって言う。ポチャは私の言葉に大きく頷くと、トレジャータウンへと足を向けた。
トレジャータウンに着くと、いつも以上に賑わっていた。ギルドで遠征に行くことになった、というのはもう既に町中に広まっているせいだろう。元々、遠征をやることが伝わっていたからこの状況は不思議ではない。
「やっほ~」
「ホノオさん」
のんびり歩いてきたホノオさんに話しかけられ、立ち止まる。ホノオさんも話は聞いたようでおめでとう、と笑ってお祝いしてくれた。
「これから行くんだね。大変だと思うけど、頑張って」
「はい。ホノオさんはこういう、遠いところに行くことはあるんですか?」
「あるよ。しょっちゅうだもん。食べ物と回復道具は持ってた方がいいよ。あとはタネとか玉とか」
そうだよな。ダンジョンにいくつも連続で挑むことにもなるかもしれないし、大きなダンジョンに行くことになるかも……うん、しっかり選別をしておかないと。
「私、ホノオさんとの特訓思い出して、頑張ってきます」
「あはは。役に立てるといいんだけど。……引き留めてごめんね? じゃあ、いってらっしゃぁい~」
ひらひらと手を振ると道場の方へと行ってしまった。何ならお店まで一緒に行ってもらってどれが必要とか教えてもらいたかったけれど、流石にそこまで甘えるわけにはいかない。
「ぼく達、いろんな人に期待されてるんだね」
「そうかも……ううん。そうだね」
「……うん。頑張らなきゃ、だね」
自覚したせいか、少しだけ緊張しているらしい。そこまで気負う必要はないだろうに。
「ポチャ。楽しんでこーぜ」
「楽しむ?」
「今回、私達だけじゃないんだしさ。頑張る必要もあるけど、それ以上に自分達が楽しまなきゃ損じゃない? こんな機会、滅多にないんだから」
「……うんっ!」
ポチャは少し考えてしまうとどんどん重く、悪い方へと考えてしまう傾向にあるらしい。よく言えば真面目で責任感のあると言えるのだろうけれど。ずっとそう考えるのはよくない。私が色々な方向から見て、気づかせてあげればバランスが取れるというものだ。
「ほらほら~♪ 行くとこいっぱいあるんだから、早くしないとね!」
「わっ! 待って待って! 走らないで~!」
ポチャの手を掴み、倉庫と商店のある方へと走り出す。ポチャが転けないように気をつけながら、引っ張る。こうやって引っ張ってあげるから、私の隣をちゃんとついて来てよね。

準備を終えると、ギルドへ戻った。私達が戻った時点でまだ全員帰って来ていなかったが、少しずつ集まってきてやがて全員がギルドへと戻ってきた。
全員帰ってきたことを確認すると朝会のときと同じ様な並びになり、ペラップの話を聞くことになる。
「皆が集まったところで、今回の遠征の説明を行う。今回の目的は『きりのみずうみ』の探索。ここより東に位置する湖なのだが……名前の通り、霧に包まれ、はっきりと確認されていないのだ」
ふむふむ……なかなか探検隊らしい話だ。噂だけが残っており、それだけが世に通っているということか。それを解明するべく、遠征に行くのか。
「しかし、そこには美しく素晴らしいお宝が眠っているという話があるのだ♪」
そのお宝をギルドで探し出すということになるのだろう。話だけ聞いていると雲を掴むような話だが、現実の話となるのだろうか。
「皆、不思議な地図を出してくれ」
ペラップに言われ、今まで黙って話を聞いていた全員が地図を取り出した。もちろん、私もバッグから取り出し、後ろにいるポチャと一緒に見る。
前ではペラップが持つ地図にいくつか印がつけられており、その印を指しながら話を続けた。
「この場所が『きりのみずうみ』があるとされる場所だ。未開の地であるから、地図で見ても雲に覆われ、詳しくは分からない。……そして、我々のギルドはここ」
ペラップはすっと指を動かし、ギルドの場所を指した。地図上で見てもかなりの距離があることが分かる。いつもの依頼をこなすのとは訳が違う。いや、理解していたつもりではあったが、実際見てみるとえげつない距離だ。
「見て分かる通り、ギルドからはかなり距離が離れている。そのため、この高原の麓にベースキャンプを張ろうと思っている。また、この人数で一緒にベースキャンプに向かうのは大人数だから、いくつかチームに別れて向かうことにするぞ」
確かに。時間がかかったり、はぐれたりしてトラブルが多そうだ。
「では、チームの発表を行う」



~あとがき~
ちょっと短いですけど、きりがよかった。

次回、ベースキャンプへ向かうチーム発表!
やっと遠征に行けるかな……まだギルドにいるんだけど(笑)

前にもちょっと書きましたが、ピカはポチャに依存している節があります。まあ、誰も知らない世界で記憶もなんにもない状態だったピカを助けたのは、ポチャなので特別な思いというか、関係になるのは当たり前ですけど。一番、頼れるのはポチャなんですね。空と海になるとまた変わってくるとは思うんですが、ポチャに期待したり頼ったりなんてところは変わらないですね。

ではでは!