satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

☆第15回 ゆるゆるトーク☆

~前回までのあらすじ~
ポチャ「前回から意味が分かりません。誰か助けてください……」
ピカ「あべこべな世界に迷いこんだ(?)ポチャの運命とは! 生きて帰ることが出来るのか!」
ポチャ「その紹介、ぼくが死にそうじゃない?」
ピカ「……骨は拾うよ?」
ポチャ「やめてください。本当に死んでしまいます……!」
ここでの会話はいつもの二人ですのでご安心を!
ポチャ「どういう注意の仕方!?」


ポチャ(……何事もなく帰ってきた。寝て起きたら夢でしたオチでもいいから、なんとかならないかな)
ピカ「あのさ、ポチャ」
ポチャ「うん?」
ピカ「明日、どこか行こっか。最近、仕事ばっかりだったから息抜きしたいんだ。付き合ってくれるかな?」
ポチャ「ピカがそう言うなら、喜んで付き合うよ。むしろ、覚悟しておいてね」
ピカ「えー……怖いなぁ~」
ポチャ(……このピカは最初に突っ込んだくらいで、他のことは何も言わないんだな。ぼくが『演じている』このキャラが正解なのか……わざと何も言わないだけなのか)
ピカ「でも、すっごい楽しみだよ。僕」
ポチャ「うん。……私も♪ どこに行くかは任せるよ。その代わり、期待してるんだからねっ!」
(読めないな。元々、ぼくがこういうことを得意としてないってのもあるんだろうけど
……ぼくから動く必要がある、か)
ピカ「すっごいプレッシャーだなぁ……でも、その期待を裏切らないように頑張るさ
はい。リンゴ! 今日のご飯」
ポチャ「ありがとー! ダンジョン行ってお腹すいてたんだ~」
(ここにもリンゴはあるんだ。そんな場合じゃないけど、幸せ……)
ピカ「……」ジッ
ポチャ「? 今度はなあに?」
ピカ「朝、変だったから。でも、心配いらなかったみたいだね。いつものポチャだなーって」
ポチャ「あれは寝惚けてたって言ったじゃん。……ピカだって、それで納得したでしょ?」
ピカ「したけどさー……もし、何かあったら、嫌じゃないか」
ポチャ「心配しすぎ! 大丈夫だから!」
(……今、影が落ちたな。その表情の意味はなんだ? ぼくが知っている情報と相違点があるってことか)
ピカ「ごめんって。もう気にしないからさ!」
ポチャ「そーそー! 気にしなくていーの
明日はたっくさん振り回してあげるから、さっさと寝れば?」
ピカ「そうするよ。君のその言葉は嘘じゃなさそうだからね」
ポチャ「はいはい。おやすみ!」
ピカ「おやすみ」
ポチャ(とりあえず、分かっていることを整理しなきゃな。あーもー! こういうのはピカの役目なんだけど! でも、無い物ねだりしても仕方ない。ぼくがやるしかないんだ)
「……行くか」

~夜の海岸~

ポチャ「ぼくは男だけど、それ以外は反転したような世界。似てるけど、違う世界……別世界だって思った方がいいんだろう。……となれば、ぼくがするべきことは……!」
フォース「“チェーン”」
ポチャ「フォース!? なんで攻撃……! いや、今は考えてる暇はない! いるか分かんないけど、スイ!」
スイ『ほいな!』
ポチャ「あ、いたんだ。……来い!」 
スイ『ほいほいっとな!』
しゃらんっ
ポチャ「やぁっ!」
ガチャン…
フォース「……あらま」
ポチャ「あっぶないな。急になんなの?」
フォース「別に。……あの子に近づいて、何するつもりなの?」
ポチャ「ピカのこと? 別に何もしない。っていうか、こっちが色々知りたいことがあるくらいだよ。どうせ、バレるだろうから言うけど、ぼくはここの人じゃない。多分だけどね!」
フォース「……へえ?」
ポチャ「君には心を読む力があるんだよね。ぼくが知ってる君はそうだから」
フォース「……信じる。それ、誰にも言ってないことだから、知り得ない情報。詳しく聞こうかしら。何か手助けになるかもしれないわ」
ポチャ「……君、男の子になれたりする? 出来ればイーブイで」
フォース「? 別にいいけれど。すぅが男だから、私が女になっているだけだもの。こだわりはないし、問題はない」
ポチャ「じゃあ、お願い。女の子の君と話していると調子が狂うんだよ」
フォース「……ふーん。おれには関係ない話だけど、こっちの方が話が進むなら、変えてやる」
ポチャ「ありがと」
(う、上手くいったー! こういう交渉も出来るんだな! よくやったよ、ぼく!)
フォース「で、ここの人じゃないなら、どういうことなわけ」ストン
ポチャ「別世界って言えばいい? 多分、そんな感じ。起きたらここにいたの。場所は基地の中
ぼくの知っている世界とは反転した世界だ。何もかもがってわけじゃないけど」ストン…
フォース「なるほど。……となれば、お前が元に戻る方法は一つだな。つーか、分かってたんじゃねぇの?」
ポチャ「まあ、ね。フォースに襲われる前に思いついてた。……ギラティナに頼む」
フォース「他に知りたいことは?」
ポチャ「彼……ピカについて聞きたい」
フォース「あいつ? どこにでもいる探検隊の一人ってだけで、おかしなことはしてない。顔は広いが、それくらいだな」
ポチャ「パートナーがいるよね。ぼくと同じ、ポッチャマの。どこにいるか分かる? もしかして、ぼくと入れ違いになっていたり……」
フォース「それはないな」
ポチャ「……え?」
フォース「お前のところはいるのか?」
ポチャ「ぼくのパートナーって話なら……いるよ。彼と同じピカチュウの」
フォース「あいつ……ピカにはパートナーはいない。昔にいなくなったって聞いた」
ポチャ「!……えっと」
フォース「何が原因とか聞いたことはない。おれは興味もないし、聞く必要もないし、肩入れする気もないからな。あくまで、すぅを守るのが仕事。それ以外はどうでもいい」
ポチャ「……似てるけど、君の方が何倍も冷めてるね」
フォース「お前の知るおれがってことか?」
ポチャ「そう。フォース、探検隊とか入ってないでしょ。あと、友達とかさ」
フォース「必要がない」
ポチャ「……ぼくのところでいう、ピカがいないせいかな。そういう影響もあるのか……
……あれ? ってことは……つまり……?」
フォース「? どうした?」
ポチャ「彼の……!」
フォース「探しに来たな、あいつ。……じゃあな、別世界の住人さん。平行世界って本当にあるんだな。面白い体験したわ」スクッ
ポチャ「フォース」
フォース「……私はこれ以上は手伝えない。言ったでしょ? 私はすぅと一緒にいることが仕事なの」
ポチャ「そうじゃなくってさ。……女の子はもう少し笑った方が可愛いと思うんだけど」
フォース「あら。余計なお世話
幸運を祈っているわ。ティール・クランドさん」
ポチャ「心読んだな……」
フォース「ふふっ♪ 二度と会わないんだし、いいじゃない? せっかくだから、覚えておいてあげるわ。……それじゃあね」
シュッ…
ポチャ「話してて整理がついたけど……これって、あり、なのかな」
ピカ「ポチャ! 勝手にいなくならないでよ! 起きたらいないんだもん。心臓に悪いよ」タタッ
ポチャ「……ごめんね? 眠れなくて、散歩に出ていただけなの。私も子供じゃないんだから、一人で出歩くくらいするよ?」
ピカ「ダメって話じゃないさ。一言ちょうだいって話」
ポチャ「寝ている相手に一言も何もないんじゃないかなぁ……?」
ピカ「うっ……まあ、そうかもしれないけれど」
ポチャ「ごめん。そんな意地悪言うつもりはなかったの。……帰ろう。まだ夜遅いから、一緒に帰って寝ようね」
ピカ「……うん」
ポチャ(……きっと、ぼくがいなくなることを……また、同じ道を辿るのが嫌なんだな。ピカがぼくを連れてきたとは思わないけれど……どのタイミングで、パートナーがいなくなったんだろう?
ぼくが思いつく限りでも、時の歯車の事件……悪夢の事件……脱退事件……他にもあるか。脱退して姿を消したと言うよりは、死んだ可能性だってある。……むしろ、そっちの方が可能性は高い)
「ピカ」
ピカ「?」
ポチャ「明日、楽しみにしてるから」
ピカ「! うんっ!」
ポチャ(仮にそうなら……ぼくは、耐えられないんだろうな)



~あとがき~
ゆるトークって名前なのに緩くない……だと?
まあ、いいや。誰がなんと言おうと、これはゆるトークですよ!!!!

ピカ「私……違うな。“僕”のキャラがブレブレなのをどうにかしてほしいです。作者」
フォース「ラルに限った話じゃないと思うけどな」
うん! どうすることも出来ないね!!
ピカ「感電死がお望みかな??」
ポチャ「あー……やめたげて……」
あぎゃあぁぁぁ!!!!(☆△☆)
ポチャ「あ、あーあー……(;^ω^)」
ピカ「満足!」
フォース「うっわ……(-∀-;)」
ピカ「今回はフォース君も喋ってたね! どうだった?」
フォース「うーん。おれだなーって? こう、変わる前のおれのまんまって感じ」
ピカ「私と関わる前のってこと? それにしてもクール過ぎじゃない?」
フォース「それは誤差だと思う。すぅの性格との兼ね合いもあるんじゃねぇの? いや、知らんけど」
ポチャ「なんか、そんな面倒なことになってるんだね」
ピカ「言い訳すると、ゆるトークのコンセプトが思いついたまま書き殴るなんだよ」
フォース「あはは~♪ 初めて聞いた~」
ポチャ「同じく」
ピカ「なんで、深いところまではなんも考えてない。つまり、別世界の私たちのこともなーんも考えないわけよ! 以上!」
フォース「まあ、キャラはブレブレでも、今回の話に関しては終わりはしっかり考えているらしいよ。ちゃんとさっさと終わるんじゃないか?」
ポチャ「うん。でも、一つ聞きたいのはなんでぼくをピックアップしてるのってところなんだけど」
フォース「ほら、本編で大変な目に合ったから」
ピカ「せめてもの償いじゃない……?」
ポチャ「それなら、ほのぼのな償いでよかったよ……だらだら話すような、そんなのでよかった」
ピカ、フォース
「そこには同情しかないです」

ではでは!