satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

学びや!レイディアント学園 第27話

~attention~
『空と海』のキャラ達が学パロなif世界で好き勝手に日常を過ごす物語です。本編とは一切関係ございません。また、擬人化前提で話が進み、友人とのコラボ作品でもあります。苦手な方はブラウザバック!
前回、無事にツルギ君のイタズラを解決しました! 和解出来たな!
アラシ「……でき、た?」
ラル「今回の件は和解したけど、私はツルギ君に嫌われたままなんだよね」
アラシ「……まあ、元気出せよ」
ラル「いや、元気ですけど」
小さい子に嫌われるラルも珍しいね? ドンマイ。
ラル「いや、全く気にしてないんですけど!?」


《L side》
ツバサちゃん達、四人が教室から出て行くのを確認すると、どっと疲れが出てきて、思わず机に突っ伏した。
「っだぁぁ~……はぁ……あぁぁぁ……」
疲れた。いつも以上に仕事をした。近年稀に見るレベルで頑張った。偉いぞ、私……誰か褒めて……
アラシ君達と一緒に帰ってもよかったけれど、ツルギ君はツバサちゃんと話したいだろうし、私がいると邪魔になるだろう。ぶっちゃけ、やり残したことなんて何もないんだけれど、時間を空けてここを出ることにしよう。
私の考えを察したのか不明だがティールとフォース君もこの場に残っていた。ティールは私が残ると言ったからだろうが、フォース君はなぜだろう。帰ると思っていたんだけれど。そんな彼から話しかけられた。
「ラルにしては優しい解決策だったな。要はお咎めなしっつーことだろ」
「あー……さっきも言ったけど、ツルギ君に罪はないよぉ……悪いことはしたって自覚してくれれば問題ない」
根本的な原因は私にある気もするが、今後のツバサちゃんに対する態度が変わるわけではない。そのため、怒りの矛先を私個人に向ければ、周りに迷惑もかからない。今回の件はこれで終わりと見ていいはずだ。
「ラルもフォースも詳しく話してくれないから分からないけど、なんとなく察したよ。……また、こんな解決策出して。ぼくの気も考えてほしいんだけど?」
適当にぼかして話したせいで、ティールのご機嫌が別の意味で悪くなった。多分、ツルギ君が私関係のイタズラしたって認識をしたんだろうけれど、何もかも終わった後で気づいたところで痛くもない。私が行動する間、知らなきゃよかったんだから。
「言ったものは取り消せませ~ん。ティールにご迷惑はかけませんので、ご心配なく」
「そういうことじゃないでしょ!」
「うへぇ……お説教はお家で聞くよ」
「だから、そういうことじゃない!」
もぉ~……無事解決したんだから許してよぉ……
私の頭上でうるさいお小言が降ってきているけど、無視だ。無視。
ティール、色々言いたいのは分かるけど、お前の彼女、借りるぞ。個人的に話がある」
「え、あ、ぼくの彼女じゃないんだけど……?」
フォース君の助け船なのか、ぐいっと腕を引き上げられ、半ば無理矢理立たされた。そして、そのまま歩き出してしまい、私は慌てて背もたれに掛けておいたブレザーを手にした。そして、突然だったから、ティールも止めるに止められないみたいだ。結局、彼の了承が出る前に生徒会室を出てしまう。
「ちょ、フォース君? ティールと仲良くしてたから嫉妬的な感じですか!? 三角関係始まる!?」
「嫉妬してないし、始まりもしない。あそこで話してもいいなら話してたよ」
えー? ってことは、ティールに聞かれると不味いこと? なんだろう。……うーん?
考えている間に自分達のクラスまで─この時間になっても施錠されていないというのは置いておいて─連れて行かれ、夕日に染まる教室に二人きりになった。扉もフォース君に閉められ、恋愛小説なら、男女のラブラブシーンでも始まるようなそんなシチュエーションである。が、私とフォース君はそんな仲ではないし、今後なる予定もない。単純に二人になれる場所がここだったということだ。
「んで? これからどうすんの。教頭に啖呵切ったんだろ」
近くにあった机に軽く腰掛けたフォース君が質問をしてきた。顔がいいから、そのポーズも様になっていて、より恋愛的なシーンを思い浮かべてしまう。イケメンと二人きりとか、どこの世界だ。フォース君ととか、全くあり得ないんだけれど。
「その話か。解決したからいいかなって思ってた」
フォース君にその話をした記憶はないから、どこで仕入れたのか謎だ。彼の話とは、私と教頭の話についてだったみたいだ。確かに、これは内容的にティールに聞かれるのは面倒かもしれない。
「解決はいいけど、それをどう証明すんのって話だよ。簡単なのは犯人ですって連れてくるのが一番だと思ってたんだけど、お前、ふっつーに帰したじゃん?」
あぁ、そういうことね。うん……うん?
「……うわっ!? そうだよね!? 証明方法までは頭になかったわ!」
フォース君から、優しいとかなんだのちょこちょこ言われていた。うっわ! 今更だけど、遠回しにそれでいいのって注意されていたのか。いやいや、よくない! 実際に目にした私達は解決したという認識だが、それを知らない教頭は未だにツバサちゃんの仕業だと疑っているのだ。
「しまった……当初の目的はツバサちゃんの評価改善だったのに、途中からツルギ君の守りに入ってて忘れてた。明日以降、イタズラ起きなかったら終わったんだってならない……ですかね?」
「あ? なると思ってる?」
……思いませんね。解決したとは思われても、ツバサちゃんだったのか、そうではないのかが不明瞭なままだ。それでは教頭の疑いは消えないし、今後、何かある毎に今回の件を引き出されるかもしれない。ねちっこい教頭なら、やりかねないのだ。つまり、ここで何としても、疑いは晴らすべきだ。
「自分を後回しにするからだ。悪い癖だぞ。反省しろ。自己犠牲がお前の美徳かもしれんが、ティールの胃も考えてやれよ」
「え、関係なくないですか……? いや、待って。そんなことはどうでもいいわ。由々しき事態ですよ、これは。……考えるわ」
解決した……のはいい。期間を設け、同じ様なイタズラが出なければ解決したと言い張れる。が、評価はどうにも……ツバサちゃんが犯人でない証拠の提示が必要だ。証拠か……刑事ドラマなら鑑識さんが指紋やら何やら念入りに捜し出し、物的証拠とやらを見つけてれくれる。今回は物的証拠なんて存在するのか知らないが、少なくとも私の手元にそんな手札はない。……いや、待て。ツバサちゃんが犯人でないというよりは、ツバサちゃん以外の可能性の提示をすれば、いけるか? そうすれば、必然的に彼女は被害者であり、上手くいけば話も逸らせるのでは。
「いけるぞ。大丈夫……私なら出来る!」
「作戦、考えた?」
「うん。多分、大丈夫」
ブレザーを再度、着直して、適当に身なりを整えた。フォース君に言われていなければ、このまま忘れて家に帰るところだった。危ない。
彼の話はそれだけだったらしく、私の答えを聞くと教室を出ようと立ち上がる。この先は一人で勝手にやれということなのだろう。しかし、そうはさせない。フォース君の腕を掴み、無言で止める。
「はあ? 何。説得は一人でやれよ」
「……ここまで来たら、協力してもらおうかなって。というか、思い付いたやつ、一人じゃ無理」
「嫌な予感するんで、帰りたいです」
「一蓮托生だ! ついてこい!」
「嫌です! 絶対嫌だ! お前の考えるの、ろくなもんがねぇじゃん!!」
「まあまあ! 私を助け……じゃないね。ツバサちゃんの未来のためにー!!」
私を助けるなんて言葉につられないのは分かっている。お前なんて知るかと一蹴されてお仕舞いだ。しかし、ツバサちゃんなら……それこそ、純心無垢な少女を見捨てるわけがない!
「面倒だから嫌です」
「薄情者! ツバサちゃんの可愛さ、尋常じゃないからな!? それを近くで見ているのに、それが分からないのか! 普段からステラちゃんやリーフちゃんに囲まれているから、ロリっ子に興味ないのか、薄情者!」
「俺の場合、ロリっ子に興味を持つのは犯罪だろ」
「そうだね!」
「華麗な手のひら返し……」
「いや! でも、ほら。ツバサちゃんは天使だから、お助けするのは義務だよね? しないなんて、神に対する冒涜的なそんな感じだよね。罪だよね。重罪だよね!?」
「おれの奉仕先に天使なぞ存在しないんで。つーか、ツバサが絡むとポンコツになるな。お前」
何を言ってもクールな奴め。くっそ。こうなれば、普通にお願いしよう。悪ふざけなしの面白味のないお願いでいこう。
「本当にお願いします。……フォースさん……いや、フォース様。ご面倒をおかけしますが、ご協力をお願いします」
「……いいよって言わないと、離してくれない感じ?」
「離さない感じです」
「あーくそ。めんっどくさい! いいよ! 分かったよ!!」
「ありがとう! フォース君ならそう言ってくれると思ってたよ♪」
その気になれば、私の手なんて振りほどけるだろうが、フォース君はそんなことはしなかった。いやはや、持つべきものは優しくて気の利く友人だよ。
フォース君の腕を離し、彼と向き合った。かなり面倒だと感じているらしく、嫌がっているのが表に出まくっている。露骨過ぎて逆に感心してしまうくらいだ。
「言う通りにしてくれる? すぐ終わらせるから」
「はいはい。……んで、何すればいい?」
「そうだね。とりあえず、脱げ」



~あとがき~
おかしいな。これで終わらせるつもりだったんですけどね。(すっとぼけ)
長くなったので切りました。許して。

次回、ラルの思惑とは。そして、フォース君は無事に家に帰れるのか←

茶番て楽しいです。一生、どうでもいいことをキャラ達にさせる自信あります。でも、それだと一生終わらない迷宮へと進むだけですからね。やめておこう。
こうどうでもいい茶番となると、どうしても自分のキャラの方がやりやすさはあります。イメージぶち壊そうが、キャラ崩壊しようが何しても許されるじゃん? 作者が絶対じゃん?←
友人宅のキャラ様も一応、茶番OKとか、大抵のことなら許しは出ているんですけどね。難しいところです。いつか、どうでもいい話をラルとしてもらいたいですね。
なんでラルとなのかって、茶番の原因はあいつですもん。主犯格です。友人宅なら、ぶっちぎりでレオン&アラシペアです。アラシ君は特定の人と組ませないと茶番にはならないけど、レオン君はわりかし、誰と組んでもやっていけるタイプだと分析しています。うちのラルと似た感じですね。多分。
……ん? 何の話だっけ?

ではでは!