satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

二人の姫

「………ぼく、こんなに探険が嫌だと思ったことはないよ……きっつ……」
隣のポチャが言う。私は無言でうなずく。
流石にこれは……
先ほどのロッククライミングで体力をほとんど使い果たしたポチャ。そんなわけで、敵にも先制をとられまくっている。それでもやられないのは、ポチャが打たれ強いからだろう。
いつもならば、私がフォローするのだが今回はそんな余裕はない。
原因は不明だが、さっきから耳鳴りと頭痛がして対応出来ていない。自分の防御で精一杯という、かなり悔しい展開。
ごめん、ポチャ……
会話もしたくない……というか、喋る気力がないため、さっきから黙り続ける私。なので、心の中で謝る、というなんともいえない行動に出ているのだが。
なんか、奥に進むにつれ酷くなってる気がする。気のせいだと思いたいよぉ……
というか、なにかしましたか……私。

「………ピカ、大丈夫?」
こくこく、とうなずく。
ほんとは全然、大丈夫じゃない。
「大丈夫に見えないけど……」
そんなのわかってるよ……自分が知ってるもんだよ、そんなのは。
とりあえず、頑張って声を出してみる。
「そんなことより、まだ着かないのかな」
「あ、どうだろ……って、ピカ。そんなことより……じゃないよ」
「あー……うるさい……黙っててよ。ただでさえ、イライラすんのに」
「あう……ごめん」
なに言ってんだ、私。原因を作ったのは自分なのに。
………なんか、頭も働かなくなってきた。うぅ……早く帰りたい。
このあとには会話なく、ただひたすら奥地を目指した。

しばらくして、ポチャの声が聞こえた。
「あ、ピカ! 見てよ。あれ」
…………あ?
あぁ……着いたんだ。
「どこかにあるのかな……ぼく、探してくる。ピカ、ここにいて?」
「………なんで?」
「ピカ、元気ないし……さ。帰ることも考えたけど、否定するでしょ? ピカ」
……そうかもしれない。
「あはは……じゃ、なるべく早く見てくるね」
ダッと走っていくポチャの後ろ姿を見ながら、ふぅ、と息を吐く。
ポチャ、やっぱり……私より大人だ。見習った方がいいのかな……私も。いや、多分、無理だ。そんな性格にはもうなれない……直る気がしない。
それに、以前なんとなく似たようなことをポチャに言ってみたが、そのままでいい!……と、全力で止められた。
理由は未だに不明だけど。
すっと目を閉じ、近くの壁に体重を預ける。頭は痛いし、耳鳴りもひどい。やっぱり奥に来てから酷くなってる。
神様、マジで私が何をしたと言うんだ。心当たり……ちょっとありすぎるかもしれないけども! でも、今回でなくともいいじゃないか……
そもそも神様って、誰のことやねん……
「……なかったら、どうするの…」
ぐるぐると、色々な考えを巡らせているとドォンッと近くで大きな音が聞こえた。
私は閉じていた目を開け、反射的に構える。その反動で頭がズキンと響いたが、そんなの構っていられない。警戒しつつ音のした方まで行ってみると、ポチャが倒れていた。
「ちょ、ポチャ!? どうしたの?」
「………いたた………あ、ピカ。雷姫っぽいのあったよ……あったけど」
あったけど……?
「触れないんだよ……弾かれた」
………………は?
武器の雷姫に弾かれた……? どういうことだろ、それ?



~あとがき~
ピカのテンション、最悪なところまで下がってるです。
耳鳴りって頻繁に起こるとあれなのかな? 私はあまりないんですけどね。原因ってなんでしょね。
頭痛は、キツい。以前、模擬試験に行ったときに頭痛がね! 頭痛の原因もなんでしょ?

そんなわけで、原因不明の頭痛と耳鳴りにピカも参ってますが……
次回、ピカと雷姫が初対面。
刀の状態かな。

ピカ「これ、いつまで続くの?」
連続投稿なんだから、関係ないべ。
ピカ「………あと何話?」
えっと、そ、そのぉ……
ピカ「………はっきりしたら?」
テヘペロ
ピカ「……………」クルッ

ピカ「次回もよろしくお願いしまーす!
☆⌒(*^∇゜)v」
!?Σ( ̄ロ ̄lll)
で、では……( ̄∇ ̄;)