satomiのきまぐれ日記

二次創作ポケモンストーリーをいくつか連載しています。他、日記とかをちょいちょいと

ポケダン~約束~ 第1話

~前回までのあらすじ~
ライ、ノア「………ねぇよ!」
おうふっ……Σ(°p°C=(△´


「はぁ………なんで、こんなことになってるんだっけっ!!」
ダッと踏み込み、一気に加速する。先程から走っているが、疲れた様子も見せず喋りながらの走りだ。
見た目は普通のイーブイだが、一ヶ所だけ違うのは右目が赤くオッドアイという点だ。そんなイーブイの少女…ノアはダッシュで森のなかを駆けている。
別に彼女自身、好きで走っているわけではないのだが。
「そりゃ、悪いことしたから追いかけられるんですって♪」
そんなノアの背には普通のヒトカゲの少女が涼しい顔をしてそう答えた。彼女……レアは、ノアのような変わった特徴はない。それでもこんな状況で、涼しい顔で人の背に乗っている時点でおかしいが。
ノアはすかさず、突っ込みを入れる。
「違うよね? あっちが悪い人たちだよ!?」
「そーなんですけどぉ……でも、仕方ないじゃないですか♪ 敵さんに見つかったんだから」
「誰のせいだぁぁぁぁ!!」
「私ですよ。しかし、後悔はしていない。もちろん、反省もしない」
背に乗っているレアの姿はノアには見ることはできない。しかし、レアはドヤッという顔をしているだろうとノアは感じた。基本、反省などしないのがレアである。どうしょうもないこの感情を走ることで、消化しようと更にスピードを上げようとした。
しかし、それは叶うことはなく。
「いっ!?……げっ……行き止まりぃぃ」
「崖ですね。……ここって、どこでしたっけ?」
「森の中……のはずだけど……え、なんでこんなのあるわけ?」
「うーん?……あ、地割れですか?」
「んなわけあるかぁぁ!! 大体、うちのリーダーはどこよ!!」
レアはにっこりと笑う。言わなくてもわかるでしょう?……と、言いたげな顔。
「……敵陣に乗り込んだのね、あの人」
「はい♪ 『ちょっと、ボスを倒してくるー』……と眠そうでした」
「寝不足だもん」
「昨日も寝てませんよ、ライくんは」
ライという名前が出てきたことにより、自分達のおかれた状況を隅においた。そして、ノアとレアは自分達のリーダー、ライの話をし始める。
「はぁ……睡眠は大事なのに」
「削られてる……が、正しいですけどね。本人の意思じゃありませんもん」
「そりゃ、そうでしょうよ。ライったらなんでも出来ちゃうからダメなのかな?」
「いえいえ……親方が強引な方なのですよ。この前のレポート、ライくんがやってました」
「うわぁ……マジか。どうせならあたしのもやって欲しかったわ」
ふぅ、と息を吐く。
と、そこで、自分の状況を理解した。
「………レアさーん、周り、どうなってますかね」
「私、ワカリマセーン」
「……ふふっ。あーあ……どうしましょっか」
ノアとレアの周りには敵と思われる人たちが二人を囲うように、立っていた。見なくてもわかるだろう。そう、怒っている。目の前は崖、後ろは敵たち。完全に退路を断たれた。
「おい、お前ら! 逃げられると思うなよ!!」
「小娘の分際で、俺たちに手を出したことを後悔させてやる!」
小娘という言葉を聞き、二人は先程のどうしようという気持ちは消えていた。
「ノアちゃん、この人達、バカにしましたよ。女の子のことバカにしました」
「そうねぇ……したね。どうしてやりましょうか?……いや、わかりきってるわね」
「そうですね♪……ここで何かやってもライくんの責任ですし!」
「確かに……レア、行くよ!」
「了解です。何してもいいんでしょう?」
「うん。だって、ライが責任とるからっ!」

責任をリーダーであるライに押しつけ、二人は一気に敵陣へと乗り込んでいった。その頃、パートナー達の行動は知らず、ライはボスである相手と対峙していた。
「くそっ」
「探検隊、チームライン。リーダーのライだ! 逃げられると思うなよ」
「チィ……女みたいな格好しやがって」
「…………」
ライの見た目はというと、ピカチュウの少年。左耳の方にくせっ毛、首周りもくせっ毛がある。更に、両耳とも垂れ耳で顔立ちも少し、女性よりな彼は相手のその答えを聞き、過敏に反応を示す。
ふぅ、とため息。
そして、一気に相手の方へ走りだし、“アイアンテール”を撃ち込んだ。
「誰が女だ、誰が!!」
そう訴える彼だったが、その相手はすでに気絶しており、聞いていなかった。ライはそのことに気づくと、先程と同じようにため息をつく。
「はぁ……あいつら、変なことをしてなきゃいいけど。責任問題が俺に回ってく……」
急に話すのをやめると、下を見る。
しばらく一時停止状態だったが、探検隊バッジを取り出すと、気絶している相手に向ける。たちまち相手は光に包まれ、姿を消した。それを確認すると、ダッと走り出した。
「……ダメだ。暴れてる画しか出てこねぇぇ……まずいって、まずいって! 前にも始末書書いたぞ? あいつらのせいで、親方にも怒られたんだけど。なんで、俺だけなんだぁぁぁぁ!!! ノアとレアにも怒れよぉ!……あ、逃げたんだっけ」
走りながら、パートナーであるノアとレアの顔を思い出す。「責任をとるのは、リーダーだぁぁ!」とか、言って暴れているに違いない。
「早まるな、マジで!!」

「ふぅ……ドヤァ♪」
「あー、楽しかった。レア、こいつらのこといじってないでしょうね?」
「もちろん。色々な弱点を突いてやりました♪ 楽しかったです」
「その弱点って……」
「人の弱点と呼ばれる部位ですけど」
あぁ……とノアは納得。
この行動で察してるかもしれないが、レアはドSである。言葉ではなく、物理的な意味で。言葉の重圧もあるのだが。毒舌なときもなくはない、レア。
「い、いや、まあ……解剖的な部分には出てないよね」
「え、やってもよかったんですか?」
「流石にダメよ!? ダメに決まってるじゃない!」
「ですよねぇ……うー、解剖したかった」
そして、くるりと辺りを見回す。
「見事に女の子にやられましたね、彼ら」
「そうね。……ざまぁ」
「女の子、バカにした罰です」
そう言う彼女たちの周りには、先程の敵たちが一人として残らず、地面と顔を合わせている。つまり、全員ぶっ倒れている。二人はちょこんと座り、話し込んでいた。ちなみにここまでにかかった時間は十分もたっていない。
二人はライの帰りを待ちながら、ガールズトークを繰り広げるのだった。



~あとがき~
本来、うごメモで漫画にするはずのこの話。だが、しかし。うごメモで連載はきついと感じたので予定変更。空と海が終わってからと思っていたのだけれど書いちゃいました。
更新率は一ヶ月に一話と考えています。私の気分で変わりますけどねっ(*´∀`)♪

ライたちのチーム名は初公開ですね。“ライン”と言います。線のlineですね。

次回、ギルドに帰れるかしら。

ノア「まさかの展開ね」
レア「そうですね」
ライ「そんなことよりお前ら、始末sy…」
ノア、レア「……………(ー_ー;)」ふいっ
ライ「無視すんなよ! お前ら、自分で書け!」
ノア「ちょっと、言ってる意味がわからないかなぁ」
レア「ワタシ、イッテルコト、ワカリマセーン」
ライ「うぜぇぇ!!!(`ロ´;)」

話の最後にミニキャラトークを書いていこう。
ではでは♪